SDM SMG9サブマシンガン

 久しぶりに小火器に関するレポート記事を紹介します。

http://tuku.military.china.com/military/html/2015-09-24/232354_2669901.htm


国外、中国のサブマシンガンをテスト:極限環境で精度が依然優秀

重慶建設工業(集団)有限会社が生産するSDM SMG9セミオートミニサブマシンガンは、すでにイタリアのPrima Armi社による独占代理でヨーロッパに輸出されている。SMG9は2016年前半に全面的にイタリアに売り込まれ、その他のヨーロッパの国もその後にすぐ続くとされる。Prima Armi社はすでに大量のサンプル品を輸入して試験と検証に用いている。そのうちいくつかは試験終了後に好運なコレクターに販売されることになるだろう。現在イタリアは世界で唯一SDM SMG9を持つ国で、all4shooters.comウェブサイトはすでに試験サンプル品に対し世界初のテストを行った!

SDM SMG9セミオートミニサブマシンガンの原型は中国のCS/LS5サブマシンガンである。2012年、中国の首都で行われた「中国(北京)国際警察用装備および対テロ技術装備展示会・学術検討会(CIPATE)」において、主催者サイドは初めてCS/LS5小型サブマシンガンの生産版を展示した(頑住吉注: http://www.firearmsworld.net/china/smg/psmg/psmg.htm )。

(頑住吉注:2ページ目の内容は明らかに元々後の方にあったはずのものなので飛ばします。3ページ目)2009年には早くも、CS/LS5の初期原型銃がもうすでにこの展示会で展示されたことがある。当時は「警察用小型サブマシンガン」を作り出して名声高いH&K社のMP5と競争するためだった。MP5は中国の某いくつかの法執行機構に就役している他、さらにアフリカや東南アジアのいくつかの国で販売され、こうした国はいずれも中国兵器工業の上得意先である。

(頑住吉注:4ページ目)CS/LS5は重慶建設工業(集団)有限会社によって生産される。重慶建設工業は中国兵器装備集団社に所属する3大中核企業の1つであり、その生産する軍用製品は国有の北方工業集団によって世界各地にセールスされている。彼らが生産するCS/LS5セミオートスポーツバージョン(またの名をSMG9)は中国安全保障業務製造商(SDM,Sino Defense Manufacturing)によって中国国内で製造され、さらにイタリアのPrima Armi社によって独占的にヨーロッパに輸出される。

(頑住吉注:5ページ目)SDM SMG9は一見した時非常に人の目を引きつけるが、細かく見るとまた非常に奇妙である。半分は現代の曲線美であり、半分は四角四面、大雑把なラインで、これはアッパーレシーバーがスチールプレスを使用し、一方ロアレシーバーは強化された高分子ポリマーを使用している結果である。この銃のストックは折りたたむことができ、ハンドガードは2段式である。

(頑住吉注:6ページ目)SDM SMG9はストック折りたたみ時46cm(18.11インチ)で、展開後は長さ69cm(27.1インチ)である。SDM SMG9のアッパーレシーバー頂端には長さ11cm(4.33インチ)のMIL-STD-1913「ピカティニー」レールが装備され、光学あるいは光電子照準鏡が装着できる。

(頑住吉注:7ページ目)ハンドガード下部の3、6、9時方向には3つのより短い「ピカティニー」レールがあり、使用可能な表面の長さは3.5cm(1.3インチ)、装着ベースを算入すると5.5cm(2.16インチ)で、それぞれの面はいずれも2本の扁平な六角レンチで回すネジで固定されている。

(頑住吉注:8ページ目)ハンドガード上のレールは寸法は大きくないが、いかなる類型のタクティカルアクセサリーを装備するにも余裕綽々である。不足のところは外形が比較的鋭利で、ちょっと不注意だとすぐ射手の指を傷つけるだろうことである。

(頑住吉注:9ページ目)また、ハンドガード左側のレール(9時方向)はコッキングハンドルからの距離が非常に近く、このことはこの位置に装着する大多数のアクセサリーが操作に影響するだろうことを意味している。私はちょっと小さいアクセサリーを装着するか、あるいは思い切って六角レンチを用いてこのレールを取り外すよう提案する。

(頑住吉注:10ページ目)SMG9は本来9mmルガー弾薬(またの名を9mmx19「パラベラム」)を使用する。。だがイタリアに売り込まれるバージョンは9mmx21弾薬仕様に変更されており、何故なら現地では民間用クラスの拳銃は9mmルガー弾薬を使用してはならないからである(頑住吉注:軍用拳銃と弾薬が共通ではダメということです。高校生時代にGUN誌で知って、より強力な弾薬ならいいなんて変なルールだなと思いましたがいまだにそうなんですね)。

(頑住吉注:11ページ目)SMG9の特徴はすこぶる多い。「国際実用射撃連盟」(IPSC)の言葉を用いて言えばこれは「ミニライフル」であり、もしアメリカの法律を根拠にするならばこれは「ショートバレルライフル」であり、もしヨーロッパの法律で分類するならこれはバレルの長さが拳銃だと言え、同時にこれはまたセミオートミニサブマシンガンでもある。

(頑住吉注:12ページ目)SDM SMG9の重量分布はバランスが取れ、未装填時の重量は2.5kg(5.51ポンド)で、15発の弾薬をフル装填した後では2.7kg(5.95ポンド)である。ストックの硬度と安定性は非常によく、後座力は速射時であっても極めて小さい。

(頑住吉注:13ページ目)グリップ内は中空構造で、アクセサリーボックスを入れることができ、これは標準の軍用設計で非常に実用的である。マガジンキャッチボタンは2つの位置があって左右の手の使用に供することができ、1つは左側、1つは右側のマガジンハウジングとトリガーガードの間である。

(頑住吉注:14ページ目)フロントサイトベースは中国最新の95-1自動小銃に似ており、フロントサイトガード両側にはトリチウム光管があって夜間の照準の使用に供することができる。フロントサイトの調整には専用工具の使用を必要とする。

(頑住吉注:15ページ目)SMG9のコッキングハンドルはミゾによって後方にロックすることができ、人にH&KのMP5サブマシンガンを想起させる。

(頑住吉注:16ページ目)リコイルスプリングとガイドロッドはうまくコンビネーションされた一体で、メンテナンスするのが非常に便利であり、しかも信頼性が非常に高い。ボルト部分からはさらにカラシニコフの影を見いだすことができる。

(頑住吉注:17ページ目)ガス導入パイプはバレル上方に位置し、フロントサイトベースと一体化された設計である。

(頑住吉注:18ページ目)SMG9の撃発ユニットは鋼板によって強化され、ポリマー材質のロアレシーバー内に固定されている。

(頑住吉注:19ページ目)ダブルカアラムダブルフィードのポリマーマガジンは最多で30発の弾薬を収容できる。だがこのマガジンは特殊な限定がなされ、15発しか装填できない。

(頑住吉注:20ページ目)メーカーは、CS/LS5サブマシンガンは80mというターゲットの距離の時のパフォーマンスが「非常に理想的」と言明している(使用したのは9mmx19DAP92-9高圧中国式弾薬)。我々は20m(21.8ヤード)の標準拳銃ターゲットを用いてテストしてみることを決定した。我々はSDM SMG9にCAAタクティカルMGRIPフォアグリップ、NexTorchタクティカルライト、「渦流」SPARCレッドドットサイトを装着した。

(頑住吉注:21ページ目)正確度テスト、第1段階:20mの距離でワンマガジン(15発の弾薬)、124グレインFiocchi Top Target 9×21mm IMI弾薬。

(頑住吉注:22ページ目)正確度テスト、第2段階:20mの距離でワンマガジン(15発の弾薬)、124グレインGeco FMJ 9×21mm IMI弾薬。

(頑住吉注:ここで飛ばした2ページ目です)精度テスト、第3段階:20mの距離、2つのマガジン(弾薬15発)、110グレインのFiocchi Top Defence 「Black Mamba」 9×21mm IMI弾薬。SDM SMG9はスタンディング射撃時のパフォーマンスが非常によく、Fiocchi「Top Target」を用いてもGECO 9mmx21、124グレイン弾薬を使用しても、いずれも正確にターゲットの中心に命中し得た。たとえ快速射撃終了後、冷却せずに弾薬を装填してもこうだった。

(頑住吉注:23ページ目)実際の状況について言えば、SDM SMG9は標的場での射撃、プリンキング、競技射撃に適合する小型小銃である。個人、家庭、財産の防衛を行うのにも適し、安全保障人員あるいは警察の使用にさえ適する。SDM SMG9の市場での直接のライバルにはMP5、TP9、スイスのB&T社のAPC系列、およびチェコの「スコーピオン」EVO-3 A1などがある。SDM SMG9は構造上より堅実で、ひとたび大規模セールスが開始されたら、その小売り価格はこういった会社が現在販売する銃に比べずっと安くなるかもしれない。

(頑住吉注:24ページ目)SDM SMG9の勤務分解。現在流行のアッパー・ロアレシーバー設計を採用している。我々のテストを助けたのは全て経験豊富な射手であり、しかもアクセサリーの使用も彼らがより良くこの銃をコントロールできるようにさせた。純粋に運が良かったのか? 非常にあり得る。少し後、さらに異なる環境、異なる弾薬を用いてSDM SMG9を試射し、それが依然良好な性能を保持できるか見てみることにする。もし状況が事実に属したら、SDM SMG9は疑いなく泥濘の中の珍宝のようなもので、市場のいかなる同類銃器にも匹敵するに足りる。


 この銃の最も重要な特徴に何故かほとんど触れられていないんですが、ユニークなことにこの銃はこのクラスの弾薬を使用しながらガスオペレーションです。これは低圧のゴム弾も使用できるようにするためで、ガスレギュレーターが付属しているということですが、この輸出版では省かれているのかもしれません。外観はどこかで見たようなデザインの寄せ集めという感じですが、デザイン的にも仕上げ的にも過去の中国製品よりずっと良くなっている感じはし、安ければある程度売れるのでは。


















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