96式戦車に欠陥あり

 ‥‥というタイトルにつられて読んだんですが話の本筋は別でした。

http://military.china.com/critical3/27/20140210/18333417.html


解放軍の96式に欠陥あり 中国がもし軽戦車を研究開発したら一挙両得が可能

我が国は2,500両の96式および800両の96G式メインバトルタンクを装備済みで、その目的はこの2タイプの戦車が持つ性能が第3世代メインバトルタンクに接近、甚だしきに至っては到達しており、かつ価格が相対的に安く、しかも完全自主生産できるというメリットを利用し、これの大量生産を行い、最終的に価格が非常に高く、少数しか装備できない99式およびその改良型メインバトルタンクとハイローミックスを形成し、もって我が国陸軍大型装甲部隊の「金の腕と鉄の拳」を形成して国を防衛することである。

我が軍が96および96G式メインバトルタンクを深入りして使用し、また不断に実戦演習に参加するにつれ、我が軍はこの2タイプのメインバトルタンクのパフォーマンスに対してはやはり基本的に満足と評価されるが、その中からいくつかの問題も発見した。主なものは96式の戦闘重量が約41トン、96G式が約44トンで、その装備するエンジンはいずれも750馬力の12/150ZL型水冷排気タービン増圧ディーゼルエンジンで、その単位出力は実際余りにも低すぎで、さらに加えてその戦闘重量がいずれも40トン以上であるため、この2タイプの戦車は南方の河川などが網状に縦横に走り、また山がちで起伏の多い地、そしてチベットのでこぼこの山道、厳寒、酸素が薄いところではいずれも適応性が比較的劣ることが表れる。戦闘重量55トンの99式およびその改良型メインバトルタンクに至っては、こうした地域での作戦使用にはさらに不可能さが加わる。これにかんがみれば、中国には戦闘重量約25トンの軽戦車を研究開発する必要がある。

中国は軽戦車を研究開発する必要があるわけだが、最も良い見本は戦闘重量19.3トンの「」式軽戦車である(頑住吉注:何故か原文でも抜けてます)。この戦車はNATO制式弾薬を発射できる105mm火砲1門を装備し(弾薬基数36発)、重量は軽く、車体が低く、航続距離が長く(路上最大航続距離は時速40kmで483km)、機動性が高く(路上最大速度時速67km)、検証、実証を経て信頼性の高い部品を採用しており、またC-130輸送機を用いて空輸できる。その採用するエンジンは535馬力の8V-92TAタービン増圧ディーゼルエンジンである。この軽戦車最大の弱点は防御性能が非常に劣ることで、RPG-7ロケットランチャーのロケット弾を1発発射すれば、簡単にこの戦車を打ち抜くことができる。このため、中国は自ら使用する軽戦車を研究開発する時、実際の需要を根拠に適当な設計と改良を行うことが必要である。

私の中国新型軽戦車に関する基本的な構想は次の通りである。1.「」式軽戦車を見本とし、本来の4人のクルーを3人に改組する。操縦員室は前部(左側)に位置し、砲塔は中部に装備し、エンジンは後部に装備する。懸架装置には伝統的なトーションバーを採用し、かつ両側に6つのゴム・ハブの転輪を持ち、起動輪は後部にあり、砲塔と車体は全溶接鋼装甲で製造する。2.国産105mm口径ライフル砲と自動装填装置を採用し、弾薬は38発、12.7mm口径の並列機銃を装備して敵を掃射する時の火力を増強する(このうち発射待機弾薬が500発、予備弾薬2,500発、10個の弾薬箱内に分けて装備し、一部の予備弾薬には徹甲弾を採用して装甲輸送車のたぐいの軽装甲目標の打撃に用いてもよい)。14.5mm口径高射機関銃を装備し、その弾薬基数は1,200発である。3.国産のデジタル式火力コントロールシステムを採用し、これには弾道コンピュータ、砲手照準鏡、車長コントロール台、車長照準鏡、砲コントロール装置、レーザー距離測定装置、横風センサー、砲耳軸傾斜センサーなどが含まれる。車長と砲手の照準鏡はいずれも昼夜兼用とする。4.そのエンジンには国産の750馬力12/150ZL型水冷排気タービン増圧ディーゼルエンジンを採用することができ、このような動力装置は戦闘重量25トンの軽戦車にとっては非常に強力と言え、この戦車に時速80kmの路上最大速度を持たせるのに足りる。その機動性は全く唯一無二のもので、戦闘室と動力室の間の位置に設置される燃料タンクの容量は850リットルで、この戦車が500kmの路上最大航続距離を持つことを確保する。5.その砲塔は溶接式で、その車体前部と砲塔前部(主砲両側)には3ブロックの683型複合装甲を装備する(この複合装甲は「金属+非金属特殊材料+金属」のサンドイッチ式構造を採用し、この砲塔の装甲の2,000mの距離での尾翼安定サボ付き徹甲弾に対する防御能力を、530mmの均質装甲のレベルに到達させることを確保する)。この3つの複合装甲モジュールはボルトによって戦車の基本装甲と相互に連結され、装甲が損壊した時は素早く交換できる。車体前部と砲塔前部および両側には新型の反応装甲モジュールが追加装備され、車輪とキャタピラはゴム製スカートによって保護される。6.この新型軽戦車は「森林狼」式戦車と命名することができ、その名に恥じない。その販売単価は具体的配置の差異に基づき、80万から100万アメリカドルの間に別れ得る。

後続の改良、グレードアップの中で、「森林狼」式軽戦車の重量は依然不断に増加する可能性があるが、その装備するエンジンが750馬力を持つことを考慮し、またこの戦車が比較的高い機動性(路上最大速度は時速73km未満であるべきではない)を持つことが必須であることも併せ配慮すると、一連の改良を経た後のこの軽戦車の戦闘全備重量を30トンに保持するべきだというのが最も適当である。その改良の方向は火力コントロールシステム、照準設備のグレードアップ、および100mm口径の砲から発射されるミサイルの発射機能の追加であり得る。これはこの戦車に5kmの打撃範囲を持たせ、かつ低空飛行する輸送ヘリや武装ヘリを打撃可能にさせる。

ひとたび中国が「森林狼」式軽戦車の研究開発に成功したら、その非常に安い研究開発および生産のコストに基づき、中国軍は1,500両調達可能で、基本的に長江以南に位置する軍区とチベット軍区に支給され、96式および96G式メインバトルタンクの役に立つ助手とする。新疆の軍隊も少数調達し、対テロ、反乱平定に用いてもよいし、さらに東南アジア各国およびその他の熱帯、亜熱帯地域にある国に販売し、国のために外貨を稼ぐことができ、実に一挙両得である。


 去年11月17日のコラムなどで紹介したように、中国は新型軽戦車を開発済みで、重量は30トンと見られており、コンセプトとしてはそれに近いようです。しかし軽戦車はどうしても防御力が弱くなることが避けられず、この人の構想でもたぶん前面以外ならRPG程度の対戦車兵器で抜けることになるでしょうし、現実の中国の新型軽戦車も基本的に同じでしょう。
















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