アメリカは何故北朝鮮に戦争を仕掛けないのか

 イラクなどは攻めたのに、という疑問は当然ありますわな。

http://military.china.com/important/11132797/20160521/22709519.html


専門家:アメリカは何故あえて北朝鮮に対し開戦しないのか 中ロの態度を気にして

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「今回の軍事演習は1976年以来規模最大の演習で、韓国軍の演習参加人数は30万人を超え、ほとんど韓国軍65万の総兵力の半分を占め、1.5万名あまりの米軍が演習に参加した。資料画像:現地時間2016年3月7日」 原文は続いてますが明らかに文がおかしくて訳せません。)

米韓合同軍事演習「キー リゾルブ」および「フォール イーグル」が3月7日から4月30日に行われ、2ヶ月近くに渡った。この時間に、米韓は北朝鮮に対し一触即発で、半島上空は戦雲が密に分布し、全世界の視線を吸引しただけでなく、さらに多くの歴史上最大を作り出した。

1つ目は今回の軍事演習が1976年以来規模最大の演習だったことで、韓国軍の演習参加人数は30万人を超え、ほとんど韓国軍65万の総兵力の半分を占め、1.5万名あまりの米軍が演習に参加した。

2つ目はアメリカが大量の先端戦略武器を派遣して半島入りさせたことで、例えば相次いでB-52戦略爆撃機、F-22「ラプター」ステルス戦闘機(アメリカで現役の最も先進的な戦闘機)、「ノースカロライナ号」原潜、「ジョン ステニス号」原子力空母などを派遣し、このように多くの戦略武器が半島に集中したことは、歴史上最大を作り出した。

3つ目はこの期間にさらに「双竜」(頑住吉注:「ダブルイーグル 演習」で検索してもヒットしませんが)という名の軍事演習が行われたことで、韓国サイドは3,000名の海兵隊員、2,000名の海軍将兵を派遣して参加し、アメリカサイドは7,000名の海兵隊員と5隻の海上預置艦を派遣し、これはこの演習が2012年に開始されて以来規模最大の回だった。「双竜」演習は韓米の軍隊が北朝鮮東部および西部海域から同時に上陸作戦を行い、かつ最短時間内で平壌を占領することをシミュレーションした。

4つ目は武力の威嚇に随伴する言語の「暴力」も歴史上最大に到達したことである。軍事演習の期間、米韓はハイテンションで「先手必勝」、「平壌占領」、「斬首」、「自ら滅亡の道を選ぶ」などを宣伝した。北朝鮮サイドも、「青瓦台砲撃」、「最後の決戦が勝負を決定する時はすでに到来」などと言った。

明らかに当時の情勢が人々に与える印象は、朝鮮半島は戦争前夜にあるようだ、というものに他ならず、アメリカが必ずや北朝鮮に対し開戦すると予測した人も間違いなく少なからずいた。しかし、この軍事演習はハイテンションで開場し、低調に終わり、戦争は決して勃発しなかった。ならば、アメリカは何故イラクやリビアに対応するようにせず、何故あえて北朝鮮に対し「抜釘」(頑住吉注:邪魔なものを排除する)しなかったのか? アメリカ大統領オバマは4月26日CBSテレビ局のインタビューを受けた時に感嘆を発した。「北朝鮮問題には容易な解決の方案はない。」 筆者は、これには少なくとも以下のいくつかの方面の原因が含まれていると考える。

まず、朝鮮半島はアメリカの傷心の地である。1950年代初め、かの戦争はアメリカ人の心理に暗い影をもたらし長期にわたり払っても消えない。当時交戦した双方の武器装備の差はかけ離れ、現在の北朝鮮・アメリカ双方の武器装備の隔たりは決してあの時よりも大きくはない。アメリカは決して本土に脅威がもたらされさえしなければもうあえて開戦するのではなく、さらに心理的要素や死傷の代価などを見る必要がある。北朝鮮は総合的実力が劣勢だが、まるで決して戦争を恐れていないかのようで、あえてハードにはハードでぶつかり、士気と心理的要素は戦争の中でも軽視できず、実はアメリカは朝鮮半島でもう一度戦争をやる胆力がないのである。

次に、北朝鮮の総合的軍事力量の増強が半島で戦争が勃発することを抑止する主要な原因の1つである。北朝鮮の軍事力はフセインのイラクやカダフィのリビアと比べ同一レベル上にはなく、北朝鮮は110万あまりの訓練ある正規軍を持ち、これには10万人あまりの特殊部隊が含まれる。さらに数百万の工農赤衛軍や民兵がいて、規模の大きさ、戦闘力の強さは、世界でも稀に見るものである。武器装備方面はアメリカとの差がはなはだ遠いが、それにもかかわらずやはり軽視できず、自らの特徴と優勢がある。

第3に、北朝鮮には「長剣」と「ナイフ」がある。周知のように、北朝鮮の中、近距離ミサイルは韓国・日本の全域をカバーでき、北朝鮮の伝統的ロケット砲でもうソウルをカバーするに足りる。4月6日、韓国国防大臣の韓民求はインタビューを受けた時、北朝鮮は最近新型大口径ロケット砲の「最終試射」を完成させ、北朝鮮のこの300mm新型ロケット砲は最も早ければ今年年末にはもう配備でき、最長射程は200kmに達し得る、とした。このことは、韓国首都圏以南の地域も北朝鮮ロケット砲の射程内にあることを意味し、韓国軍および駐韓米軍の核心施設、例えば京畿道平沢の駐韓米軍基地、全羅北道群山の駐韓米軍基地および忠清南道鶏竜台の韓国三軍本部も北朝鮮のロケット砲の打撃範囲内にある。密集した発射のため、防御体系はほとんど作用を発揮できない。これは北朝鮮が正面に出した「長剣」である。4月23日、北朝鮮は意表を突いて水中で1発の「北極星1号」潜水艦発射弾道ミサイルを発射し、このミサイルは水を出た後成功裏に30km飛行した。韓国の「中央日報」は4月25日韓国国防省スポークスマン文尚均の話を引用し、「北朝鮮は一段と力を入れて潜水艦発射弾道ミサイルを開発しつつあり、水中発射能力などの方面ですでに一部技術の進展を取得している。北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイルが実戦能力を持つには3、4年の時間を必要とすると見られるが、前倒しになる可能性もある。」とした。潜水艦発射ミサイルはまるで背後から米韓を刺す「ナイフ」のようである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

第4に、北朝鮮には戦場転移能力がある。ある人はアメリカがイラク、ユーゴスラビアを打撃することごく軽々だったのを見て、すぐアメリカは数週間以内に北朝鮮をも手にできると推断する。だが朝鮮半島の地理的状況は全く異なり、北朝鮮と韓国は国境を接しているので、もし米韓連合軍の正確打撃計画が非常に周到でも、北朝鮮の地上部隊はやはり韓国国境内に突入し、戦場を転移するすることができ、韓国を直接攻撃することによって米軍の進攻の圧力を転移することができる。ひとたび北朝鮮の軍隊が韓国国境内に進入したら、非接触戦争は接触戦争に変わり、米軍のこの戦法は機能を失う可能性がある。地上戦から見ると、米韓連合軍の優勢は決してはっきりしたものではなく、北朝鮮は武器装備が立ち後れているが、訓練の質は非常に高い。しかも北朝鮮の国土の90%近くは山地で、戦車は展開できない。北朝鮮の山地にはトンネル網があり、戦略力量は随時地下に移転し、非常に大きく米軍の空中打撃の効果を低下させることができる。

第5に、核兵器を含む北朝鮮の武器装備は往々にして過小評価される。ある人は単に1月6日の北朝鮮による核試験爆発のマグニチュードが4.9の何万トンクラスかだったことだけを根拠にそれが「水爆試験」だったことを否認する。だが1月12日、朝鮮中央通信社は評論を発表し、「もし地理的条件の制限を受けなければ」相次いでより大きな規模の水爆を爆発させるだろう、とした。たとえ小型化された搭載運搬ツールがなくても、北朝鮮がいくつかの核装置とロケット砲を合同で布陣しさえすれば、米韓連合軍はもうやり返す力はなく、何故ならソウルは「38度線」のかたわらの核装置からの距離が何十kmかしかないからである。核兵器は戦略威嚇力量で、アメリカは今に至るもなおいかなる事実上の核保有国に対しても戦争を発動したことはない。

北朝鮮と中ロの地縁政治関係は特殊で、アメリカの対北朝鮮開戦も中ロの態度に気兼ねせざるを得ない。中国は朝鮮半島非核化を主張するが、対話と談判の方式を用いて平和的に解決する必要があるとする。アメリカは戦略的な敵に対し一般にまず抑圧に立脚し、もしダメだとやっと談判のテーブルにつく。もしアメリカがある日、真に軍事的手段を用いて北朝鮮を殲滅することはできないし、経済制裁を使用して北朝鮮を崩壊させることもできないと認識するに至ったら、北朝鮮とアメリカの正式な談判はやっと可能になるだろう。

(作者の惇球は中国青年報特約評論員、浙江大学韓国研究所客員研究員)


 湾岸戦争前イラクは世界有数の軍事大国とも見られていましたし、アメリカが北朝鮮の核やミサイルが実戦使用できるようになる前に叩く必要があると考えることもあり得ますし、ちょっと説得力を欠くような気もしますが。


















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