中国国産空母はロシアのパクリではない‥‥?

 いやどう見てもパクリでしょう。というかこのくらい変えれば中国人は自信をもってパクリを否定するのだということですわな。今回も2回に分けます。

http://military.china.com/important/11132797/20170426/30461078_all.html#page_2


国産空母を解読:絶対に「ロシア製空母のパクリ版」ではない

式は終わり、赤旗をいっぱいに挿した中国初の国産空母は26日曳航されてドックを出、ごく安定して埠頭に停泊した。この5万トン級の巨艦は中国に大中型空母を建造する経験と技術を完備した形で掌握させた。中国の軍事専門家である李傑は強調し、それは外観を見ると中国初の空母である遼寧艦にすこぶる似ているが、それは絶対に西側が言うところの「ロシア製空母のパクリ版」ではない、と語る。

ドック浮遊式進水は、最も穏健妥当な進水方式

説明によれば、進水式は艦艇建造過程の中の重要な一部分で、艦艇の状況と造船工場の施設を根拠に、通常多種の模式に分かれる。例えば最もよく見られるのは船台の上から縦向きに滑走レールに沿って水に入るもので、駆逐艦、護衛艦など主要な軍艦は皆この種の模式を採用する。

数千から1万トン以上の鋼鉄の船体が水中に滑り込む時の場面はすこぶる壮観だが、この種の進水方式は船体構造に対し激烈な衝撃をもたらし、甚だしきに至っては艦に装備される設備に対し損傷を構成する可能性がある。一方一部造船工場の条件の制限を受け、いくつかの中小型艦艇はさらにより特殊な横滑り進水方式を採用する。例えばアメリカのマリネット造船工場が建造した「フリーダム」級沿海域戦闘艦はまさにこの種の急進的な進水模式を採用し、水が四方に飛び散り、極めて壮観だった。

だが空母というこのような数万トン級の大物に関して言えば、通常より穏健妥当なドック浮遊式進水を採用するだろう。すなわちまず封鎖されたドックの中に注水し、空母が安定して水面に浮くのを待って、さらにドックの水門を開き、空母をドックから指定の位置まで牽引する。アメリカの新世代原子力空母の第1号艦「フォード」号は同様にこの種の進水方式を採用した。準備時間は比較的長く、追加で貴重なドックを占用するが、空母というこの国の重器に関して言えば、「これは全く何でもない」。

言われているところによれば、遼寧艦もかつて同様の位置に停泊して最後の艤装を行った。遼寧艦の経験を根拠にすると、将来この空母はまだここに1、2年停泊し、艦載武器、電子設備などサブシステムの装備、調整試験を完成させる。このため、空母進水は「素組みの家」の建造が整っただけで、艤装こそが「精装修」(頑住吉注:完成でいいですかね)だと形容する人もいる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「初の国産空母進水を祝う!」)

側面から見る:艦橋に変化あり、スキージャンプ角度に増加あり

国産空母の外形は遼寧艦との差が大きくなく、同様にスキージャンプ発進方式を採用し、高く大きな艦橋を設けているが、もし仔細に見分けるなら、それでも新たな空母の艦橋にすでに変化があることが分かる。最も顕著な印はこの艦が異なるフェイズドアレイレーダーカバーを採用し、レーダーアンテナの取り付け位置がイージス艦に似ており、より良く360度全方位無死角で周辺の空の状況を監視することができることである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「遼寧艦」)

以前カナダの「漢和安全保障業務評論」は、新たな空母は052D中華イージス駆逐艦と同じフェイズドアレイレーダーを採用していると推測した。その探知計測距離は400kmにも達し、遼寧艦に比べすでに顕著な向上がある。また新たな空母の艦橋の全体レイアウトもずっと簡潔になり、もはやロシア式艦艇のように上層甲板に各式レーダーアンテナが混みあっておらず、中国海軍の電子設備整合能力の上での飛躍をはっきり示している。

あるメディアは、新たな空母のスキージャンプ甲板の上向きの角度が遼寧艦の14度から12度に改められた、とする。肉眼ではこのような変化は非常に識別し難いが、関連の説には決して道理がないわけではない。説明によれば、スキージャンプ模式を採用した空母が、飛行甲板の上向きの角度をいったいどれだけに設定するかは、往々にして主力艦載機の性能および使用経験を根拠に調整を行う必要がある。

例えば最も早くスキージャンプ方式を採用したイギリスのInvincible級空母の最初の2隻は、飛行甲板の上向きの角度が最初いずれも7度だったが、第3号艦のアークロイヤル号になってやっと使用経験を吸収し、12度に改められた。今のイギリスのF-35B垂直離着陸戦闘機を採用する新世代クイーンエリザベス級空母の上向きの角度は13度である。一方インドのチャンドラグプタ号空母はミグー29K戦闘機を使用するが、飛行甲板の上向きの角度は14度である。このため中国海軍が遼寧艦の実際の使用経験を根拠に、飛行甲板の上向きの角度を微調整したことは決して不思議ではない。

上面を見る:飛行甲板の面積が増大

イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」ウェブサイトはかつて何度も衛星によって中国国産空母の建造の進展を仔細に観察した。こうした上方から撮影した衛星写真の対比を通じ、国産空母が遼寧艦と比べ、飛行甲板の上でも微細な変動があることに気付くことができる。中国の空母専門家である李傑は説明し、こうした「目立たない」改変を見くびるな、それらは極めて大きく空母艦載機の運用効率を向上させることができるのだ、と語る。

衛星画像の上からは、国産空母の艦橋の長さが顕著に縮小し、結果的に艦橋前方の駐機区域により大きなスペースが空けられていることが見て取れる。この種のスキージャンプ発進模式を採用した空母に関して言えば、前部の上向きの甲板には飛行機が停められないので、空母の駐機区域の面積を制限し、飛行甲板上に駐機できる実戦機の数が少なめになる結果をもたらすだけでなく、同時に艦橋前部の過度に狭い甲板スペースがさらに容易に割り振りの不便をもたらし、艦載機の出動効率に直接影響する。

ロシアの専門家も、当時ソ連が遼寧艦の前身である「ワリヤーグ」号を建造する時、空母の運用メカニズムに対する経験が欠乏し、このため飛行甲板の設計が充分に完備されていなかったことを認めている。その姉妹艦「クズネツォフ」号は艦載機の数が長期にわたり不足したため、この問題がロシア海軍の中で暴露されることはまだ顕著でなかったが、中国海軍の近年来の高強度の訓練の中で、飛行甲板の利用問題はどんどん突出が目立っている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「遼寧号の姉妹艦 クズネツォフ号」)






















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