中国の閲兵に来るか来ないかは「踏絵」か?

 もう間近ですがまだ不確定要素が多いようです。ちなみに優先順位の関係で紹介が遅くなりましたが8月14日の安倍談話の直前における記事です。

http://military.china.com/critical3/27/20150814/20192837.html


中国大閲兵:誰が意図して来ず誰がわざわざ来ないか また1つのアジアインフラ投資銀行!

今年は世界反ファッショ戦争勝利70周年であり、このような年に世界の非常に多くの国は記念活動を行い、特に中国とロシアは反ファッショ戦争勝利70周年大閲兵を行い、また行った。ロシアの大閲兵活動は、ウクライナ動乱とクリミア事件ゆえに、参加する欧米指導者の姿は見えず、中国といくつかの中央アジア諸国指導者が賓客となった。ならば中国の9月3日の抗日戦争勝利70周年大閲兵ではどのくらいの外国指導者の来場が得られるのだろうか? 辞河(頑住吉注:筆者)は次のように考える。中国抗日戦争大閲兵で誰が意図して来ず、誰がわざわざ来ることをしないか? これはまた1つのアジアインフラ投資銀行効果である。

一、来ることのできる国はいくつあるか?

正常な状況に照らせば、中国の世界に対する影響力が日増しに増大する今日、またちょうど世界反ファッショ戦争勝利70周年であり、ああいった世界でかつてファッショの侵略者の侵略と奴隷的使役を受けた国家の指導者は、招待を受ければ全て出席するべきである。だがアメリカがアジアへの戦略的転移を実施中であり、抑止の目標を中国に定めているため、辞河はおそらく真に中国に来て大閲兵を参観できる外国指導者は決してあまり多くないと考える。中国政府はいくつかの外国の指導者を招待したと言っているが、どういった国の指導者を招待したのか名を挙げてもおらず、唯一明確なのは当時中国を侵略した日本の首相安倍晋三を招待したことである。当然、ああした友好国、例えば上海協力機構メンバー国、オブザーバー国、ああしたかつてファッショの侵略と奴隷的使役を受けた国、いくつかの東南アジア、朝鮮半島、ヨーロッパ、アメリカ州の国、そして辞河はオバマも招待された中にいると見積もる。

来られる国はどのくらいあるか? 辞河は非常に多いだろうと考える。だが真に指導者が参加できる国は、辞河は決してあまり多くないと考える。ロシア大統領プーチンはきっと来るだろう。さらにロシア儀仗隊も連れて参加するだろう。これは習近平主席がロシア大閲兵に参加したことに対するお返しでもあり、双方の歴史および現実の関係でもあり、プーチン大統領の参加は一挙手一投足が全局面に影響する地位を持つ。上海協力機構メンバー国の他、モンゴルも参加し、かつスクエアチームを派遣すると表明し、エジプトも参加を表明し、チェコ大統領も参加を表明している。チェコ大統領スポークスマンは、「これは主権国家チェコの主権としての決定だ。」と語った。たいしたものである。鉄の盟友パキスタンも辞河はきっと参加すると見る。東南アジアのいくつかの国も大体において来る可能性があるだろう。

二、わざわざ来ることをしない(意図的に来ない)国はどのくらいあるか?

辞河は理の当然に、真っ先に挙げられるのは日本の首相安倍晋三だと考える。この当時中国を侵略した日本の現任の首相は、現在まさに雄大な志に満ちてアメリカの尻の後ろにくっつき、中国の勃興を抑止し、至る所で中国を挑発し、日本の正常な国家としての地位を回復し、日本の軍国主義を復活させつつある。辞河は安倍の8.14談話に侵略、お詫びという言葉があるかもしれないと見積もるが、ならばそれは完全に国内外の圧力に迫られたことがもたらした、安倍晋三がやむなくしたことである。このような大閲兵の中で、辞河は安倍晋三は中国の抗日戦争勝利70周年大閲兵にあえて来て参加することはないと見積もる。

当然フィリピン大統領アキノ3世もきっとあえて来て参加することはない。フィリピンはアメリカが中国を抑止し南海を撹乱する急先鋒となり、甚だしきに至っては中国はファッショだと侮辱し罵り、さらには中国を国際仲裁裁判所に提訴した。この来年下野する大統領は、至るところで中国の面倒事を探し、顔を合せれば喧嘩する状態で、彼がどうしてあえてやってきて中国の大閲兵に参加するだろうか?

実は、辞河はやはり中国の大閲兵に参加しないだろう国の指導者がもう1人いると考える。彼は意図的に来ないあるいはわざわざ来ることをしないの中間の特殊な人物であり、それは北朝鮮の指導者金正恩である。この金家王朝第3代目の後継者は、全世界で最も若い国家指導者であり、政権について何年にもなって唯一出国、訪問をしていない国家指導者でもある。辞河が彼はあえて来ないと言うのは、ひとたび出国すれば国内に変化が発生し、再び王座に戻れなくなると彼が心配するからである。彼があえて来ないと言うのは、北朝鮮指導者はこれまでずっと断固として我が道を行き、国家の重大な外交的利益のためでも彼は国外を訪問せず、その彼がまたどうして中国の一閲兵活動に参加するだろうか? ロシアの大閲兵も彼は欠席しているからなおさらで、バランスのためにも彼は中国の大閲兵に参加しないだろう。

三、来ることができない国はいくつあるか?

辞河の見たところ、より多くの国の指導者が中国の大閲兵に不参加なのは、来ることができないからである。来ることができない原因は非常に多くある。身体状況、あるいは手元不如意という現象は非常に多くはないだろう。より多い原因は彼らがあえて主権国家の主権としての決定をしないことである。辞河は、これは何故チェコ大統領スポークスマンの話がたいしたものだと言うのかの主要な原因である。この言葉はチェコ大統領が中国の大閲兵に参加する決意をも表明しているし、ああいった来たいのに来られない国家指導者の苦悩をも示しているのである。

このような国は非常に多いと言える。アメリカ大統領オバマはまさしくこの典型である。アメリカは当時の反ファッショ戦争での連合国の盟主と言えるが、アメリカ大統領にもこのような大閲兵参観の機会はない。アメリカが大閲兵を行うことはごく少なく、アメリカの大閲兵は広場で行われるのではなく、世界各地の戦場で行われるのである。世界のナンバー2たる中国に対しびくびくするアメリカ大統領が、***(頑住吉注:何故か伏字)な大閲兵に来て見ることは本来得難い機会だが、辞河はオバマはきっと来られないと判断する。何故ならオバマがもし中国の大閲兵に参加したら、これはアメリカの中国抑止戦略と矛盾し、このためオバマは来られない。

韓国大統領朴槿恵はきっと中国に来て大閲兵活動に参加したいだろう。だが辞河は彼女も来られない可能性が高いと見積もる。日本メディアも韓国自身のメディアも、そろってアメリカが韓国に圧力をかけていると言い、これは朴槿恵が中国に来られないための世論を作る。実は、中国と韓国はいずれも日本という侵略者の被害国であり、中国の大閲兵に参加する意義が重大なだけでなくさらに中韓の経済協力強化の助けになり、日本の死しても悔い改めることのない右翼勢力に対する両国共同での討伐を強化する助けになる。だが韓国はアメリカの同盟国で、韓国は日本が不快に思うことは恐れないが、米韓同盟が米日同盟によって有名無実化されることは恐れる。北朝鮮の不確定性があまりにも多いことに直面した状況下で、韓国は経済の上で中国に依存するが、防衛の上ではまだアメリカ追従である。韓国大統領朴槿恵がもし中国に来て大閲兵に参加できなくても、辞河は許されるべきと考える。

ヨーロッパのいくつかの国は、中国との経済関係が密接で、やはり同じく当時の反ファッショの盟友であるものの、オバマというこの盟主が来なければ、辞河は非常に多くの国の指導者も来られないと見積もる。ドイツはヘビー級の人物を派遣して参加するかもしれない。結局のところ中国の大閲兵はロシアの大閲兵とは異なる。当時独ソは直接の交戦国だった。中国とドイツは敵対する陣営内だったが、中国とドイツは極めて遠く、直接交戦はしていない。もしメルケル自ら来ても、ドイツとアメリカの関係に影響せず、むしろドイツの当時の侵略に対する反省の態度を反映させることができる。

オーストラリアの指導者もアメリカが不快に思うことを心配し、やはり来ないグループの中であると見積もる。イランなどの国はアメリカの態度に気兼ねする必要はないものの、辞河はやはりあるいはその国自身の難しい立場があるかもしれず、しばらくのところ来られないグループの中にいると見積もる。

インドやいくつかの東南アジアの国は日本が不快に思うことを心配し、確かにやや人に呑蒼蝿(頑住吉注:青蠅を呑む、ですが、検索すると無数にヒットするものの意味を説明したページは全く見つかりません)な感覚を持たせる。辞河も彼らについて多くを評論したくなく、皆を刮目して待たせる。

本来、全世界が反ファッショ戦争勝利70周年を記念する時、東方の反ファッショ陣営の主要な国である中国がいまだかつてなかった大閲兵を挙行することは、1つの非常に良い機会である。アメリカは継続して冷戦思想を保持し、アメリカは中国の勃興に対する抑止戦略を実施しており、この全世界共同の記念活動に暗い影を投げかけている。分からないのはアメリカの悲哀か、それとも世界がすぐにも行う新たな動乱状態を事前に示しているのかである。

日本の安倍晋三首相の8.14談話はいくつかの村山富市の言論を継承するかもしれないが、辞河はこれはすでに全く重要ではないと考える。骨の髄まで軍国主義復活の血液が充満した日本の極右指導者が何を言おうとも、単に軍国主義思想を行うために人の耳目を覆うためでしかないのであって、もし安倍晋三が中国大閲兵後、ドイツのメルケル首相を模倣して中国を訪問しても、侵略を否定し、誠心誠意悔い改めることを肯定しない国家と民族は、ドイツと同列に語ることはできず、中国人民と日本に侵略された国と人民は日本を許さないだろうし、自らの国力を強大にし、人民が団結してのみ、やっと我が中華民族は再び侵略と奴隷的使役を受けずにすむのだと、より注意をも促すのである。

中国の抗日戦大閲兵活動は、また1つのアジアインフラ投資銀行にやや似ており、見せるのは世界の経済的関係を示すだけでなく、さらには重大な政治的利益がある。当初アジアインフラ投資銀行は好意的に見られなかったが、五十何カ国が続々と加入した時には、人の耳目を一新させた。今日中国の中国抗日戦大閲兵活動は、疑いなくアジアインフラ投資銀行と同じ意義を持ち、まるで試金石である。参加するか否か、あなたたちが自らじっくり思案し、どういう道を選ぶか、中国人は刮目して待つ!


 いま大きな問題は70年も前のことの評価ではなく現在の世界がどういう方向に向かうかであって、中国の閲兵にはロシアの閲兵と違って歴史的要素はほとんど見られず現在の軍事力を誇示するだけのものになりそうなこともあり、これに参加することは中国が望む方向性への賛同だと解釈される可能性があるので各国とも難しい選択を迫られそうです。


















戻るボタン