沈陽飛行機総設計師インタビュー

 殲-15艦載機、殲-31ステルス戦闘機などを開発した沈陽飛行機の総設計師に関する記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20130303/17707218.html


沈陽飛行機総設計師:殲ー31が次世代艦載機になることを希望 殲ー20とミックス

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「軍事専門家は分析し、殲ー31の性能は完全にアメリカの第5世代艦載戦闘機F-35Cに対抗でき、しかもそのステルス性能は殲ー20より良い可能性がある、とする。」)

新華ネット北京3月2日電(両会・インタビュー)題:「剣の切っ先の上での舞踏」 殲ー15総設計師孫聡中国艦載機を語る

新華社記者 任沁沁 顧瑞珍

2012年11月、殲ー15艦載機は中国初の空母「遼寧艦」で発着に成功し、中国航空工業は陸地から海洋に向かっている。「空母Style」はすぐさま流行し(頑住吉注:遼寧艦上で発進の指揮を行った指揮員のポーズが面白いということで皆が真似した、という全くどうでもいい話です)、中国人はこれにより祖国の強大さに対する民族的誇りを表明している。

全国政治協商委員で殲ー15艦載機総設計師である孫聡委員は2日新華社記者のインタビューを受けた。

ニックネーム「フライングシャーク」の殲ー15は中国の初代艦載戦闘機で、大型双発艦載戦闘機である。飛行員が操縦する殲ー15艦載機が初めて成功裏に遼寧号空母上に降着し、かつ保障維持メンテナンス完了後空母上から成功裏に発進した時、孫聡の心情は平静でいがたかった。

殲ー15艦載機は中国の関連領域の技術の空白を埋め、陸上機に比べ、艦載機は技術方面でより多くの、より高い要求を提出する。

孫聡は、戦闘爆撃機は陸上戦闘機の作戦能力、弾薬搭載量、作戦半径、機動性を持つ必要があるだけでなく、さらに良好な低速性能を持ち、かつ海上での制動による着艦とスキージャンプ発進方面においてより高い要求を提出する、とする。

「エンジンが重要なカギです。もし燃料消費率を半分に減らせれば、すぐ作戦半径が拡大できます。」 彼は明らかにする。国産のWS-10(頑住吉注:渦扇-10)エンジンを採用した殲ー15の作戦半径は1,000km以上であり、現役艦載機の第一方陣(頑住吉注:これも検索すると無数にヒットするのに意味を説明したページは見つからない語です。「一流」くらいの意味ではないでしょうか)に位置し、火力コントロールレーダー、制御誘導ミサイル方面に比較的大きな進歩があり、「各項目の指標はアメリカのホーネットに基本的に近く、世界一流の基準に達しています。」

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「非常に多くの人が殲ー31は殲ー15の跡を継ぐ中国の次世代艦載戦闘機になると推測している。アメリカの「月刊大西洋」など西側のメディアも、殲ー31には艦載機になるポテンシャルがあると考えている。」です。)

艦載機の着艦は大気の乱流の環境下で行われる。孫聡は、機が毎秒60m前後の相対速度をもって、固定した姿勢で変わらず下降ルートにあり、スイング、浮沈運動する飛行甲板上に正確に降着することを保証する必要があり、飛行員の操作方法と飛行機の技術設計の特性など多くの問題に取り組んで克服する必要のある重要技術に関わる、とする。

制動による着艦が生む高い過負荷と衝撃は、高い受け入れ能力を持つ機体構造と発着装置の設計を必要とする。機載設備もこれらの要求を満足させる必要があり、「このことは艦載機の空虚重量が一般に対応する陸上機に比べ10%前後重量が増加する結果をもたらします。」と彼は言う。

「重量が1%増加すれば、性能は1%下がります。」 彼は言う。研究開発チームの受ける圧力は非常に大きく、基地における試験2年余りにおいて、制動ケーブルの切断、主翼の破壊、タイヤのパンク、エンジンの空中停止が起きたことがある。「毎回全てが高リスクでしたが、皆の共同の努力を経て、これらの難関は1つ1つ克服されました。」

技術的蓄え、技術的規範、経験は全くなく、人材の隊伍は白紙から始め、艦載機というこの中国軍武器装備建設史上のマイルストーンには「フライングシャーク」チームの無数の苦労、汗水の他、創意工夫が凝縮された。

殲ー15プロジェクトは率先してデジタル化協同設計理念を採用した。3Dデジタル化設計は設計プロセスを変え、試作の効率を上げた。五級成熟度管理模式(頑住吉注:意味不明。検索しても同じ文章しかヒットしません)は設計と製造の組織間の障壁を打ち破った。

「高度な協同同時並行の模式は設計と工程の有効な融合、機の製造に対する全面的向上を促進しました。」 孫聡は、この協同模式は効率を40%前後高めた、とする。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「中航工業の言によれば、殲ー31の給油なしの作戦半径は1,250kmに達する。しかも増加タンク搭載時は作戦半径が2,000kmに達することを保証できる。最大速度はマッハ1.8に到達可能である。発進距離は400m、着陸距離は600mである。」です。)

だが、殲ー15がもたらす空母Style熱に対する孫聡の心情は平静で、さらに極度に困難な任務が彼とチームによる完成を待っている。

「完備された空中戦力は国家戦略思想とミックスされ、さらに強調されるのは一定の時期内持続する打撃能力であり、ハイ・ローミックスの装備によって、最低のコストで持続する打撃能力を完成させることです。」と彼は言う。

同時に「鶻鷹」機(殲ー31)の総設計師も担当する孫聡は、「鶻鷹」機が将来殲ー20とハイ・ローの任務上のミックスを行って持続する打撃能力を保持することを希望している。同時に彼は「鶻鷹」の改良版が中国の次世代艦載機になり得ることも希望している。

現在、孫聡と彼のチームはずっと「生産一代、研究開発一代、事前研究一代、探索一代」の発展思想に指示通り従っており、中国の次世代戦闘機のカギとなる重要技術、「全時域、全空域、より大きな作戦範囲内で難関突破があること」を探索している。

飛行機の設計は知恵を集めた結晶である。自分と肩を並べて戦った、殲ー15発着成功後突然世を去った戦友である殲ー15の研究開発現場総指揮者羅陽に話が及ぶと、孫聡は目に熱い涙を浮かべて、「歴史が責任を与えた以上、我々はやり続け、最後の1秒まで戦う。」とした。

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。4ページ目は「中航工業の言によれば、殲ー31の作戦効率は既存の、あるいはグレードアップされた第4世代戦闘機よりさらに高く、典型的な第5世代戦闘機と互角の勝負ができる。ここで暗に指す第5世代戦闘機は、ロッキード・マーティン社のFー22とFー35かもしれない。」、5ページ目は「殲ー20の基本レイアウトは殲ー10を継承し、そして殲ー10は機動性、敏捷性、大仰角能力が非常に突出した戦闘機である。」、6ページ目は「殲ー20は情報化能力上F-22に先んじており、殲ー20の全身にはフェイズドアレイアンテナがいっぱいに配置され(主翼、尾翼、機首、および機体の多くの場所)、全情報感知能力を持ち、全情報感知システムの支持下で、機・エンジン一体化コントロール技術に頼って、殲ー20は複数機の自動ネットワーク組織、任務自動分配、自主格闘機能を実現できる。」、7ページ目は「殲ー20は先進的ステルス能力を持つと同時に、その電子・火力コントロールシステムは少なくともFー22に相当する作戦能力を持つ。」、8ページ目は「殲ー20が大胆に機体内弾薬コンパートメントを見せつけている。弾薬搭載量は熱い論議の話題になっている。」です。)


 殲-31が艦載機になるのではないかという推測はこれまでもたびたび出てきましたが、設計者自身がそれを「希望」している、という記述は重要です。また、少なくとも設計者は明らかに輸出専用という意図ではなく、輸出に関しては全く触れていません。今日コラムでは運-20設計者のインタビューに関連する記事(いずれも「インタビュー記事」というのには本人の語った内容が少なすぎますが)を紹介しましたが、2人とも「全国協商会議委員」の肩書を持つ重要人物です。これはウィリー メッサーシュミットや中島 知久平のような「政商」とは違い、技術者としての功績で重要な地位につけられたものでしょう。これも1つの軍事重視の国政のあらわれで、他国ではあまり考えられないことだと思われます。














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