未来の戦車関連2題

 まず「アーマタ」関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/09/25/017828664.shtml


ロシアの「アーマタ」戦車、1m70cmの身長制限を取り消す 快適な作戦を助ける

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアのウラル機械車両工場が展示会で見せた装甲車両スクエアチーム」)

ロシアの軍事工業にとって、今年の夏と秋が入れ替わる時期のにぎやかさは非凡ということができ、モスクワ航空展が8月末に満足いく形で幕を下ろしたのに続き、期間4日の第10回ロシア武器装備・弾薬展がまた9月9日にニジニ・タギルで行われた。今回の展示会の展示参加メーカーは160を超え、65の国と地域の代表がやってきて視察したとされる。展示会の主催者は、展示会はロシア軍事工業総合体に少なからぬ商機をもたらすだけでなく、さらにウクライナ危機がロシアに対しもたらした「孤立」が少なくとも軍事技術協力領域ではすでに瓦解していることを示している、とした。

「ウラル力量」ホットなポイントとなる

ロシア武器装備・弾薬展は1999年に始まり、2年に1回で、行われる地点がニジニ・タギル市に位置するため、「ニジニ・タギル武器展」とも呼ばれる。指摘が必要なのは、ニジニ・タギル市は軍事工業で有名な都市であり、ここには世界最大の戦車・装甲車両研究開発センターであるウラル機械車両工場がある、ということである。まさにこうだからかもしれないが、各種陸戦車両はずっとニジニ・タギル武器展の重要な項目であり、展示の形式は静態展示の他、さらに毎日多種の車両のオフロード機動、射撃などの素晴らしいデモンストレーションがあり、展示会の全体レベルは世界に名が聞こえるユーロサトリ陸軍展との比較に堪える。

主催者であるロシア商務対話社の明らかにするところによれば、今回の展示会を視察する外国代表はそれぞれ独立国家共同体、EU、中東、アジアから来ており、アメリカさえも高い規格の代表団を派遣している。展示会の開幕式で軍事工業建設を担当するロシア副首相ドミトリー ロゴージンは自ら武器展のためにテープカットし、かつ現場でプーチン大統領のお祝いの手紙を朗読した。

ロシアリンクニュースネットは、外部の形勢がまさに「多事の秋」であるため、国防の実力を顕示し、かつ対外協力と兵器販売を推し動かすため、ロシア軍事工業総合体は今回の展示会でまとまって力を発揮し、ありったけの武器装備を全部持ち出してきただけでなく、さらに特別に顧客の希望通りに「個性化されたカスタマイズ」を行えることを強調した。「ホスト」であるウラル機械車両工場はさらに屋外展示区にすこぶる「歴史超越感」のあるスクエアチームを並べ、この工場が製造したT34/85、T-54、T-62、T-72、T-90戦車を集中的に展示し、「ウラルから来た力量」を際立たせた。

「非売品」が垂涎の的に

多くの展示品の中で、かつて5月9日の赤の広場の閲兵式で短時間お目見えしたT-14「大艦隊」戦車が現場観衆の絶賛を受けた。多くの観衆は切迫してこの戦車の性能が一体どうなのか、いつ海外市場向けに出せるのか? を理解したがった。こうした一切に対し、ウラル機械車両工場の人員は誇らしげに、「生産コストを下げるため、これはむしろ『技術的自制』の産物のようであり、決して最もトップクラスの科学技術の成果を体現してはいない。こうではあっても、その性能は依然大多数の他国の現役および研究開発中のメインバトルタンクを圧倒でき」、T-14は現段階で「ロシア軍の要求を満足させるだけだ」とした。

説明によれば、T-14の戦闘全備重量は60トンを超え、主に重装甲旅団の使用に供し、車内の乗員は完全に装甲隔離コンパートメント内に位置し、弾薬コンパートメントとは完全に分けられ、このため「特殊な安全感」が提供できる。また、これまではT-72、T-80、T-90戦車の狭隘な内部スペースの制限を受けて、ロシア軍戦車兵の身長の要求は1.7mを超えてはならないというものだったが、T-14戦車には身長制限はなく、かつ人間工学に符合して設計された座席が配備され、戦車兵たちは「快適に作戦」することができる。T-14戦車の大部分の操作過程(特に射撃)は自動化を実現しており、かつ高い敏感度の探知計測センサーを配備し、10km離れた敵サイドの目標の発見ができ、この戦車が発射する砲から発射するミサイルは5000m離れた敵サイドの戦車を破壊でき、「敵に先んじて発砲」する能力が非常に突出している。

T-14と同じく「非売品」に属するものにはさらに2S35「連盟-SV」152mm口径自走砲がある。ロシア軍の現役火砲に比べての「連盟-SV」の最大の特徴は過去の「カバー射撃」から「正確射撃」に変わっていることである。軍事専門家は、米軍に比べロシア軍は随時陸軍航空隊や空軍の戦術支援を獲得することが期待できず、大口径自走砲は近代化された火力コントロールシステムとコンビネーションされれば正確火力支援実現の第1の選択肢となり、「連盟-SV」はまさにこの種の考え方の産物なのだ、と指摘する。説明によれば、「連盟-SV」が射撃命令に接した時は、直接停車し、行軍固定装置(頑住吉注:トラベリングロック)が自動的に解除され、車内に置かれたコンピュータが指揮所から伝えられる射撃諸元と車両位置決定データを根拠に、射撃角度、射撃方向を計算し、砲身が自動的に目標を向き、装填装置が砲弾と発射薬筒を装填することができ、全過程は60秒しか必要としない。

「在庫商品」も依然魅力を持つ

当然ニジニ・タギル武器展には少なからぬ販売に供することのできる「在庫商品」もある。その中でロシアメーカーがセールスすること最も積極的なものとして、T-90MS戦車以上のものはない。その戦闘重量は50トン近く、シャーシの長さと幅はいずれもT-72戦車よりやや大きく、車体前面の装甲はより厚く、傾斜角は68度から60度に減っている。新設計の砲塔は多角形の構造を採用し、正面には新型複合装甲とコードネーム「コンタクト-5」の反応装甲が配置され、主砲は125mm口径改良型ハイプレッシャースムーズボア砲である。バスケット式自動装填装置が配備されているため、13秒しか必要とせずもう3回の射撃が完成できる。

伝統的装甲車両の他、今回の武器展にはさらに数種の無人地上車両が出現した。このうちの1つである比較的代表性を持つ車両はイジェフスク無線電信工場が研究開発するMRK移動ロボットである。それは装軌式シャーシを採用した遠隔操作車両で、デジタル化無線遠隔操作システムを配備し、操作半径は5kmで、主に敵サイドの陣地の観測、軍事物資輸送、偵察、敵サイドの地上目標の破壊、および火力支援提供に用いる。MRKは遠隔操作武器ステーションを配備し、異なる口径の機関銃やグレネードランチャーが追加装備できる。MRKロボットの最大走行距離は250kmで、その電源は10時間の持続運転を満足させることができる。

ロシア工業貿易大臣のマントロフは、今回のニジニ・タギル武器展はロシア軍事工業総合体の強大な実力をはっきり示し、外界のロシア軍事工業が西側の制裁の下で「パッとしない」というデマを粉砕し、ロシアには継続して国家装備近代化プロセスを推進し、かつ国際市場での先んじた地位を保持する能力があることをはっきり示した、と強調する。明らかにされたところによれば、2014年のロシア対外兵器販売総額は150億アメリカドルを超え、顧客は全世界の60カ国あまりに関わり、かつまだ執行されていない新たな契約の金額は140億アメリカドル近く、ロシア軍事工業総合体のフル操業を保証するに足りる。(羅山愛)


 身長制限が解除されれば体格のいい戦車兵が搭乗でき、戦車のデータには表れない部分で戦闘力が増すことも考えられます。ロシアは無人機ではかなり後れを取っているようですが無人戦闘車両はそれに比べれば進んでいるようですね。

http://military.china.com/important/11132797/20150922/20445004.html


チーフエンジニア、中国の次世代戦車を初めて明らかに:乗員2名だけは独自の一派をなす

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の99A2式メインバトルタンク」)

中国の武器装備の発展に言及すると、実は非常に大きな1つの特徴は非常に実務的だということに他ならない。我々は自らに必要なものを生産するのである。

99Aがお目見えした後、またロシアのT-14アーマタも含めて明るみに出た後、中国の次世代戦車はどのようなものになるのか? これに関し、99Aチーフエンジニア毛明もインタビューを受けた。我々は毛明が彼の理念をどのように語るか聞いてみた。

中国の次世代戦車はどんな種類の構造タイプを採用することになるのだろうか。99A戦車総設計師の毛明は、中国の次世代戦車は3人の乗員から2人の乗員に変わり、かつ総合防御能力が向上する、とした。

毛明はさらに初めて2人の乗員の戦車の概念と全体方案を明らかにし、新世代戦車の重大背景プロジェクトたる主方案は研究中であるとした。

現在中国軍の最も先進的な99Aメインバトルタンクの乗員は3人であり、毛明は未来の2名の乗員の戦車の操縦インターフェイスは非常に先進的なもので、彼らは並列に座り、1人が戦闘を担当し、1人は操縦を担当する、とした。


西側の報道の中では、長年の発展を経て中国のメインバトルタンクはすでに独自の一派をなしている。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

「参考情報」の報道によれば、ドイツメディアは先日「世界最強戦車」という題の報道を発表した。報道はメインバトルタンクは近代化された軍隊の進攻の中核たる力量であるが、先進的な対戦車武器や空中の脅威は戦車に対し新たな挑戦を提出してもいる、とする。21世紀の戦争はこれまでと異なり、攻撃は四方八方から来る可能性があり、戦車は市街戦などの試練を受け入れられることも必須である。ならば各国の現役メインバトルタンクのうちどれが実力最強なのだろうか? あるドイツメディアは各国で就役する9種のメインバトルタンクをランク付けしたが、この中で中国の99式戦車はランキング第3位だった。

外国メディアが中国の99式戦車に対し関心を注ぐのはすでに第1回目ではない。ロシア方面は文章を執筆し、中国が近年設計する戦車は自らの設計スタイルを形成している、とする。報道は、半世紀あまり以来それぞれの製作領域で非常に大きな成就を取得し、すでに真に自らの設計流派を形成している、とする。99式戦車、特にその改良型は中国軍の現在最も先進的で完備された戦車で、その車体と砲塔が使用する複合装甲は防御性能をさらに一歩向上させる。制御誘導武器の打撃を受けるのを免れるため、この戦車はさらにレーザー武器システムを配備している。報道は、この戦車は外国のメインバトルタンクに負けない、と語る。一部の専門家は99式戦車は世界のいくつかの先進的な戦車とでは依然隔たりが存在すると考えているが、この隔たりは急速に縮小しつつある。


 2人乗り戦車は果たして近い将来に中国が一番乗りする形で登場するんでしょうか。

















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