F-35に対する評価

 F-35に対する辛口の評価です。

http://military.china.com/critical3/27/20130606/17877354.html


F-35は「ステルス性能が一流」なのを除き、残りは「並」

もうすぐ天に舞い上がる。まず米軍将校がF-35戦闘機は中国戦闘機に対し99対0だ! とわめき立て(頑住吉注:何故100対0とか99対1じゃなく99対0なんですかね)、その後イギリス、オランダ、ノルウェー、デンマーク、日本、韓国等々の小国がF-35の性能は世界一だとおだて、続々とF-35を購入している。

F-35戦闘機は間違いなく先進的だが、万能ではないし無敵でもない。この機は実際にはある個別の性能は非常に先進的で、世界で一二を争うが、少なからぬ性能は最も先進的ではなく、我が国の先進戦闘機と比較して並なのである!

Fー35戦闘機にずっと故障が発生し、いくつかの国の購入数を減少させている、と語るには及ばない。私は主に公開されている資料を根拠に、F-35戦闘機の4つの性能を分析する。

ステルス性能

F-35のステルス設計はF-22の非常に多くの技術と経験を参考にし、正面のレーダー反射面積はおよそ0.065平方mしかない。F-35のその他の戦闘機と比較しての最大の優勢は突出したステルス能力であり、空戦の中で隠蔽して接敵できる。

電子システム

F-35には4つの大きなカギとなる重要機載電子システムであるAPG-81アクティブフェイズドアレイレーダー、光電子分布式開口システム、総合電子戦システム、光電子照準システムがある。F-35の機載電子設備は「F-22に比べさらに近代化」されているが、機体が大きくないのでレーダーアンテナの直径が制限され、探知計測能力はF-22のような最先端レベルには到達し得ない。公正に言って、APG-81アクティブフェイズドアレイレーダーは多数の戦闘機の機載フェイズドアレイレーダーより先進的で、天候の良好な状況下では探知計測距離は約120kmで、合成開口レーダー地図作製および地上移動目標指示能力を持ち、Fー35に出色の対地攻撃能力を獲得させている。F-35には先進的な総合機載電子システムがあるが、中国やロシアの先進的第三世代半戦闘機に比べ、あまり大きな技術的優勢はなく、アクティブフェイズドアレイレーダー、光電子探知計測システムは基本的に同等である。

超音速巡航能力

F-35は1台のエンジンを使用し、推力は非常に強力というわけではない。最高飛行速度はマッハ1.61に達するに過ぎない。超音速巡航能力は比較的劣り、しかも多くの第3世代戦闘機と比べられない。だがF-35は正確な空力レイアウト設計、さらに加えて先進的飛行制御コンピュータにより、機動性能は劣っていない。B型は短距離離陸、垂直降着ができ、Fー35の1つの高度で超越的な機能となっている。

作戦能力

F-35は主に対地打撃任務を執行し、攻撃能力は強大だが、小型戦闘機の中でしか強大とは評価できない。最大弾薬搭載重量は6.8トンである。2つの内部に置かれた弾薬コンパートメントには2発のAIM-120C中距離空対空ミサイルと2発の2,000ポンドGBU-31連合制御誘導攻撃武器が搭載され、ステルス性能を損なうことを惜しまない他ない場合は、第3世代戦闘機同様外部吊り下げ搭載架を採用する。4つの外部吊り下げ搭載架には15,000ポンドの多様な対地打撃武器が搭載できる。主翼にも同様に2発のAIM-9S近距離空対空ミサイルを搭載できる。

F-35の空戦能力は一部の人が宣伝するように強いものではない。この機は2発のAIM-9S近距離空対空ミサイルと2発のAIM-120C中距離空対空ミサイルを配備する。ミサイルが少なめで、かつ性能は高くない。少なからぬ人がまだ知らないが、アメリカ軍の空対空ミサイルは長期にわたりロシアと中国に立ち後れている。その制御誘導精度は同等だが、射程と威力はより劣るのである。

さらにF-35は単発軽戦闘機であることを説明する必要がある。殲ー11、殲ー15、殲ー16、殲ー20、スホーイー30、スホーイー35双発重戦闘機に比べると、Fー35には優勢が欠けている。搭載燃料が多くなく、滞空時間が長くなく、航続距離が長くなく、内部スペースが大きくなく、サイズがより大きく出力がより大きなレーダーを装備することができず、より多くの武器や大型で重い武器を収納することはできない。出力のより大きなレーダーや、数がより多く射程がより長い武器は機の作戦能力がより強大になることを決定付ける。このため、F-35にもし世代の違う優勢があり、ステルス性能が非常に突出し、航空電子性能がやや優勢であっても、第3世代双発重戦闘機と戦って容易に勝つのは不可能である。何が中国に対する99対0を確保するか、全く荒唐で可笑しい。

日本は42機のF-35A戦闘機を購入し、2017年までに商品の受領を開始する。このことは一部の人の心配を引き起こしている。だが皆安心してよい。F-35の空戦能力は並で、強みである対地攻撃でも殲ー15、スホーイー30、スホーイー35などの第3世代機とは比べられない。増してやその時点の第4世代機である殲ー20とは比較にならない。未来の戦争の中で、F-35はF-22が活路を開くのを待つしかなく、それでやっと低脅威条件下で対地攻撃任務が執行できるのである。だが日本にはF-22はなく、古いF-15Jを用いて制空権を争奪すれば一方的に叩かれるだけである。

各方の評論

アメリカの上流メディアは普遍的にF-22Aはハイエンドの第4世代戦闘機であり、F-35はローエンドの第4世代戦闘機であると考えている。

オーストラリア国防省は、「F-35の性能は中国の殲ー20の性能をはるかに超えることになる」と考えている。イギリスの「週刊航空」はかつて、「F-35は中国の殲ー20戦闘機の直接の相手になる可能性がある」と言いふらした。だがその他の西側メディアはFー35がもし殲ー20に遭遇したら、優勢を占めるのは非常に難しいと推断している。

F-35の唯一の優勢はステルス性能に他ならない。F-35はステルス性能が一流なことを除き、残りは並なのである! その航空電子システムは言われるように特別先進的ではないし、第3世代半戦闘機と比較してもあまり大きな優勢はない。この機は真に先進的な超音速巡航能力を持たず、速度は遅めで、上昇限度は比較的低い。その作戦半径、格闘能力は多くの第3世代戦闘機に比べても劣る。

事実として、中国空軍の現在の第3世代先進戦闘機に対抗したくても、アメリカ空軍が希望でいっぱいのF-35には多くの優勢はない。アメリカの著名なシンクタンク機構ランド社はFー35とその他の戦闘機の比較を行ったが、その結果は、もしF-35が敵に発見される前に「先んずれば人を制す」ができなければ、その後の勝負ではロシアや中国の戦闘機にかなわない、というものだった。

中国の探知計測技術は現在全く劣っておらず、高解像度の対地偵察衛星、遠距離監視レーダー、早期警戒機、いずれも最も先進的なステルス戦闘機を発見できる。アメリカでさえ認めていることだが、中国の高解像度対地偵察衛星はアメリカのステルス戦闘機を識別できる。Fー35が中国によって発見され得る以上、何の優勢もない。

もしF-35にステルス性能がなかったら、完全に第3世代戦闘機であり、殲ー10、F-15、F-16などと大差なく、殲ー10B、殲ー11B、殲ー15、スホーイー30、スホーイー35に対抗できないことは全くあり得ることである。


 F-35は単発ですが非常に強力なエンジンを使用しますし、「F-22Aはハイエンドの第4世代戦闘機であり、F-35はローエンドの第4世代戦闘機」というのは当初の位置付けであって現在ではすでに変わっているようで、また「唯一の優勢はステルス性能」ってそれが大事なんでしょう。ステルス性が高ければミサイルも命中しにくくなるはずですし。とは言いながらここまで言われるとちょっと不安になってしまいます。


















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