米ロの衛星関連2題

 「衛星関連」という以外に関連はありませんが。

http://military.china.com/news/568/20130716/17947659.html


北斗システムのネットワーク化、GPSのグレードアップに遭遇 先端技術の隔たりが拡大

最近のある情報は、アメリカのロッキード・マーティン社が未来の新世代グローバル位置決定システム(コードネームはGPSIII)を作り出すのに用いる初の衛星が現在すでにテストにパスし、2014年にアメリカ空軍に引き渡され、2015年に発射されることが有望だ、とした。

業界内の人物の見たところ、ずっとナビゲーション産業を独占してきたアメリカのGPSが世代交代、グレードアップを急ぐのは、中国の北斗ナビゲーション衛星システムに対応するためである。また、インド、日本も相次いで独自の衛星ナビゲーションシステムの建設を始動させており、軍用技術の民間への移転という戦場における、国をまたいでの「狙撃戦」はすでに兆しが現れ始めている。

北斗システム、GPSのグレードアップに遭遇

現在各国の衛星ナビゲーションシステムの競争はどんどん激しくなっている。北斗衛星ナビゲーションシステムは我が国が自ら研究開発した地域性のアクティブ3D衛星位置決定・通信システムであり、アメリカのGPS、ロシアのGLONASSに次ぐ第3の成熟した衛星ナビゲーションシステムである。これと同時にインド、日本も相次いで独自の衛星ナビゲーションシステムの建設を始動させている。

この前、アメリカのロッキード・マーティン社は未来の新世代グローバル位置決定システム(コードネームはGPSIII)を作り出すのに用いる衛星であるSV1を展示した。しかも最近同社は正式に、SV1がすでにカギとなる重要な性質のシステムのテストにパスし、2014年にアメリカ空軍に引き渡される、と言明した。このことは、GPSIIIが使用に投入された後、全面的に現有のGPS位置決定システムに取って代わることになる、ということを意味している。

一方中国を縦覧すると、2012年末からやっと正式に地域サービスを提供し、最近になってパキスタンなど周辺国と協力協議を成立させた。我が国の北斗システムはやっとグローバル衛星ナビゲーションシステムという目標に向け第一歩を踏み出したばかりなのである。

軍用技術の民間への移転という案件の中で、北斗システムは相当高い注目度を持っている。ある北斗の応用と産業化を普及させる専門家のメンバーは、「中国経営報」記者に、現在北斗はすでにアジア太平洋地域のカバーを実現し、2020年には全地球をカバーする見込みである、と教える。

業界内の人物から見て、この時アメリカのGPSIIIが頭角を現しており、その意図は他国のナビゲーションシステムに対する威嚇作用を形成し、先端技術の上で競争者との距離を引き離すことである。

中投(頑住吉注:中国投資有限会社?)の顧問で高級研究員の賀在華は、国内の95%以上の市場がすでにGPSおよびその端末、チップ製品によって占領されている形勢の下で、北斗システムがもし真に「普通の一般市民の間に入」ろうと思ったら、おそらくまだ10年、甚だしきに至ってはさらに長い時間を必要とする、と考える。

(頑住吉注:別の話に移って記事は続いていますが省略します)


http://military.china.com/news2/569/20130718/17952712.html


ロシア軍の衛星、中国に墜落の危険 衛星がかつて神秘の回転 ロシアメディア、外国の妨害に遭ったと推測

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアのGeo-IK-2軍用衛星」)

北米防空司令部は16日、ロシアの「Geo-IK-2」という名の大地測量軍用衛星が15日夜に軌道を逸れ、北緯35度、東経93度の地点で大気圏に突入した、とした。アメリカサイドは、この衛星は中国の青海省に墜落すると推測している。だがこの説はロシア航空宇宙局と国防省によって否認されている。ロシア新ネット17日の報道によれば、この衛星は大気圏突入後すでに完全に燃え尽き、他国の領土に対し脅威を構成することはない。

ロシアの「視点報」は17日、この衛星はモスクワ時間2011年2月1日17時にプリェシェツク航空宇宙発射場から打ち上げられた、とした。元々の計画によれば、この衛星は当日18時36分に予定の軌道に入るはずだったが、ロケット打ち上げ後ほどなく地上のコントロールセンターと衛星の連絡が取れなくなり、最終的に指定された地球からの距離1,000kmの円形軌道に入ることができず、大幅に逸れて楕円軌道に入り、地球から最も近い点の距離はたった330kmとなった。その後、ロシア国防省は発射失敗を認めた。後の調査の結果、事故の原因は衛星のエネルギー不足であり、電源の電圧が低下し、衛星が正常に作動できない結果がもたらされた、と判明した。あるロシア航空宇宙関連の当局者は、発射失敗の原因は外国の秘密の妨害のせいであると推測した。彼は、ひとまずの証拠は衛星の補助推力ロケット1基に神秘の回転が発生し、その後衛星は目標を逸れたことをはっきり示しており、これは自動制御装置が外部からの電磁妨害を受けたせいかもしれない、と語る。

説明によればGeo-IK-2衛星は地球観測衛星で、ロシア軍への3D地図提供を担当し、地上の多種の目標の正確な位置を確定できるという。ロシア軍は2つの同類の衛星を発射し、高精度の測量システムを建立しようとしており、2つ目の衛星は元々の計画では2014年に発射されることになっている。このシステムはロシアがアメリカおよびNATOの、宇宙からのミサイル目標の位置決定能力に対する追走を助けることが有望だが、今回の衛星発射失敗はロシアの航空宇宙の壮大な志の重大な挫折をもたらした。

衛星が中国国内に墜落するとの説に対し、ロシア新ネットは17日ロシア航空宇宙局のニューススポークスマンであるアンナ ウェイジシェワの話を引用し、この軍用衛星はこの前メディアが報道したように中国に墜落することはなく、衛星は大気圏突入時にすでに完全に燃え尽きた、と語った。彼女は、「宇宙防御部隊の宇宙観測センターおよび中央機械工業研究所の地上飛行コントロールセンターの資料は、モスクワ時間7月15日18時5分、衛星が密度の高い大気圏に突入した後すぐもはや存在しなくなったことをはっきり示している。衛星は大気圏突入時に完全に燃え尽きたのだ。」と語る。ロシア国防省スポークスマンも、この衛星はすでに大気圏の中で燃え尽きた、と言明している。彼は、「ロシア宇宙防御部隊宇宙観測センターの専門家たちは30日連続で衛星の軌道指数の変化に対する分析を行ったが、衛星はすでに北緯52.2度、東経105度の上空で全部燃え尽き、衛星の残骸が地上に落下することは決してない。」と語る。ロシア宇宙防御部隊司令部は次のように言う。衛星の飛行軌道はロシア国境内でずっと追跡を受けており、これまでにもうすでに墜落のおよその位置が明確に知られている。もし衛星の残骸が全部燃え尽きなかったとしても、それは中国の領土から遠く離れた場所に落ちるに過ぎず、中国国境内に落ちることはない。

ソ連ではかつて衛星がコントロールを失って他国に墜落する事件が起きたことがあり、甚だしきに至っては外向的な紛糾も発生した。例えばソ連の衛星「コスモス954」号は故障によりコントロールを失い、1978年1月24日にこの衛星は大気圏に突入し、破片がカナダ国境内に墜落した(頑住吉注:当たり前ですけど落ちるとしたらやっぱり面積の大きな国の可能性が高いわけですね)。この衛星が原子力電池を搭載していたため、止むを得ずアメリカとカナダは巨資を投じて地上の放射性の破片をクリーニングした(頑住吉注:その後カナダが要求した賠償額の半額程度を支払ったらしいです)。

ロシアの「国防」誌編集長イゴール ケロテチェンコは次のように評論する。「今回のことは設計作業のミスによって衛星のコントロール喪失がもたらされたもので、ロシアの国防能力に深刻なマイナス面の影響をもたらす。財政方面の損失の他、さらにロシアの航空宇宙大国としての名声が深刻に損なわれる。他の方面においては、我々は外国の電子部品に深刻に依存しているが、国外市場が我々に合格点の出せるチップを販売することはない。これこそ、何故我々の衛星の寿命が国外の同類製品全てと比べて短いかの原因だ。このことは航空宇宙領域に関わるだけでなく、さらに電子およびマイクロエレクトロニクスなどの領域に関係する。我々はシステマチックにこの問題を解決する必要がある。」 7月2日、ロシアの「プロトン」ロケットは3つの「GLONASS」グローバル位置決定衛星の発射に失敗した。このことはロシア航空宇宙業に与える損失が極めて大きいだけでなく、ロシアの国際航空宇宙業界における名声にさらに一歩傷をつける。ロシア航空宇宙工業の専門家アンドレイ ユエニンは、「ロシアのロケット航空宇宙工業はすでに深く突っ込んでの改革なくしてはダメな状態まで達している。事実として、すでに改革は10年前にはとっくに不可避だった。改革に関し、我々が必要とするのは討論ではなく開始することだ。専業の人材資源の枯渇と効率が欠乏した組織への対応が必要だ。」とする。


 アメリカとロシアで明暗分かれる、といった感じでしょうか。中国の宇宙開発も進んでいますが、アメリカはそれ以上のスピードで前進しているようです。ロシアの衛星が軌道に入れなかったのは他国の妨害のせい、というのは何の根拠もない話で、信じるに値しませんね。
















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