「遼寧艦」ついに太平洋へ

 まあ時間の問題ではありましたが。

http://military.china.com/important/11132797/20161226/30112349_all.html#page_2


遼寧艦の初の遠洋航行にはどんな意義があるのか:敵の海上からの中国進攻を脅して阻止

12月24日、海軍ニューススポークスマンの梁陽は、中国初の空母艦隊である遼寧艦艦隊が西太平洋海域に赴いて遠海訓練を展開し、これは遼寧艦初の遠海に出ての訓練である、と宣告した。

国防部ニューススポークスマンの楊宇軍が語った、「空母は『引きこもり』ではなく、きっと遠洋航行する」との願望はついに現実となり、2013年4月から2016年12月まで、予言から現実となるまで3年の時間を用いた。

この3年間遼寧艦および空母艦隊は重大な突破を取得した。空母艦隊の体系化された訓練は徐々に常態化し、多くの艦載機飛行員が空母飛行資格認定証を取得した。12月15日、遼寧艦艦隊は実際に武器を使用しての演習を組織し、殲ー15艦載戦闘機と遼寧艦は各種ミサイル10発あまりを発射し、目標に対し正確打撃を実施し、良好な訓練効果を取得し、予期の目標を達成した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「12月23日、黄海の某海域で艦隊訓練を展開する遼寧艦が殲ー15艦載戦闘機の発進を組織的に行う。莫小亮撮影」)

ある訓練を熟知する専門家は24日「グローバル時報」記者に対し、遼寧艦の遠海航行の実現は次のことを示している、とした。「まず、自身の防御能力を形成して、やっと列島線を出ることができる。次に、艦載機と飛行員の数が一定の基準に到達する必要がある。同時に、さらに空母自身の設備の性能が良好で、しかもさらに各種艦載機に対する維持保護保障能力を具備する必要がある。最後に、このことは空母艦隊の後方勤務保障能力が向上を得たことを証明している。全空母艦隊は多くの駆逐艦、護衛艦から組成され、さらに水中作戦力量を含むかもしれない。その規模は駆逐艦・護衛艦隊にくらべはるかに大きく、このことは遠海訓練の後方勤務保障能力に関する要求は異なり、後方勤務保障能力がより高いことを要求することを意味している。」

当局の情報は、航行途中、空母艦隊はさらに海上補給訓練を組織した、とする。このことは、空母艦隊の中に総合補給艦の姿が出現していることを意味している。空母専門家の李傑はこの前「グローバル時報」に対し、このことは空母艦隊が遠海行動を行う能力を体現し、空母の遠海への道は正式に幕が開かれる、とした。

海軍軍事学術研究所の研究員である張軍社は24日「グローバル時報」に対し、補給艦の空母艦隊への参与は空母艦隊の作戦半径を拡大し、空母の作戦能力向上に対し非常に重要な作用がある、と分析した。

張軍社は同時に、空母の初の遠海訓練は、中国初の空母艦隊が戦闘力を具備したことを示し、これには制空、対艦突撃、対潜など基本作戦能力が含まれる、とした。このことは遼寧艦がすでに近海防御を執行することができ、遠海防衛任務も執行できることをも示す。「このことは中国の海上防御作戦の縦深をさらに一歩増大し、敵のあり得る海上から中国に対し発動する進攻を予防し脅して阻止することに対し重要な作用がある。」と張軍社は語る。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国空母遼寧艦および多数の戦闘艦が組成する艦隊は最近海区をまたいでの訓練を展開し、第一列島線を突破して西太平洋海域に進入し、遠海訓練を展開した。」)

現在当局の情報は遼寧艦の西太平洋に赴いての訓練の路線図をまだ発表していない。だがこれまでの中国海軍の西太平洋に赴いての訓練に関する何度もの当局の報道を根拠にすると、東海海域から出発して西太平洋に訓練に赴く最も常用される路線は宮古海峡を経るものであり、このため初めて家の門を出る空母艦隊にとって、比較的高い可能性は宮古海峡を経て西太平洋に出たというものだと推断できる。しかも李傑のこの前のある当局の情報原稿の中の「海区をまたぐ」の分析を根拠にすれば、空母艦隊が西太平洋での訓練終了後、バシー海峡を経て直接南海海域に進入する可能性がまだ排除できない。

当局の情報原稿は、渤海、黄海から東海まで、出航以来中国海軍空母艦隊は航行しながら訓練し、合成化、体系化、実戦化した訓練組織方法を探索し、全要素の艦・機融合と空母艦隊協同指揮訓練を展開した、としている。

情報原稿の中に体現される艦載戦闘機とヘリの訓練状況に対し張軍社は次のように語った。艦載戦闘機は制空権を奪取し、制空作戦を執行でき、同時に対艦突撃任務が執行できる。同時に、艦載ヘリは空母自身の防御を強化することができ、偵察早期警戒や対潜任務を担うことができる。

前述の専門家は「グローバル時報」記者に対し次のように分析した。今回遼寧艦空母艦隊が西太平洋に赴いて訓練した意義は重大で、新たな突破でもあり新たな向上をも意味している。「西太平洋は遼寧艦にとってよく知らない海域で、遼寧艦が直面するのは異なる水文、気象条件で、これは適応を必要とする。もう1つの挑戦は艦載戦闘機飛行員に対してである。家の門前とは異なるのであって、黄海、渤海での訓練では付近に何らかの参照物があって飛行員ははっきり分かったが、現在では海空域は全く知らず、彼らの心理に対する1つの試練である。この他、遠海訓練は随時他国の艦・機の追跡に直面し、特に近距離偵察で、ならば艦載機飛行員はいかに処置し、この種の追跡を避けるか、同時にさらに空母上で発着、作戦科目訓練を実施する必要があるが、いかにして複雑な空中の条件下で訓練任務を完成させるかは非常に大きな挑戦である。

この人物は次のように語った。遠海訓練は空母艦隊指揮員に対しても試練で、いかにして複雑な海空の条件下で水中、水上および空中力量に対し指揮を行うか。またさらに空母艦隊内の各種駆逐艦・護衛艦、潜水艦、おいび後方勤務保障船舶がいかにシステマチックにコンビネーションするかも全く新しい試みである。「これは試練であり、向上でもある。」


 いつの間にか科学研究、訓練艦に過ぎないという位置づけからは完全に脱却し、他国に脅威を及ぼす実戦用艦隊となったわけですが、全く経験がなかった空母の運用をこの短期間でここまで持ってきた事実は評価すべきだと思います。実際のところどのくらいの数の殲ー15がどのくらいの規模の行動ができるのかはまだよく分かっていないんですが。

















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