武直ー10の実力は

 まず世界の攻撃ヘリベスト9ランキングです。ヘビー級もライト級もごっちゃにしたランキングに意味はあるのかという疑問も出そうですが。

http://www.hinews.cn/news/system/2013/11/15/016223185.shtml


世界9大現役攻撃ヘリを総ざらい 中国の「Zー10」は第6位

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はAH-64D『ロングボウアパッチ』」)

アメリカの軍事情報ウェブサイト「Military-today」の報道によれば、多くの人はどれが世界で最も良い攻撃ヘリなのかに興味を持っている。我々は性能、火力、防御、航空電子設備の総合得点を基礎に、世界攻撃ヘリベスト9を分析して出す。我々はその規格と現有のデータを使用して比較を行う。このランキングは現役ヘリだけを含んでいる。文中で言及する攻撃ヘリはいずれも極めて強大かつ壊滅的破壊力を持つ。飛行員の訓練も同様に要素を占める。何故なら飛行機の実際の性能は飛行員のパフォーマンスによって決まるからである。

No.1

AH-64D「ロングボウアパッチ」(アメリカ)


AH-64DはAH-64Aのグレードアップバージョンで、アメリカ陸軍に就役し、AH-1「コブラ」に取って代わっている。イラクとアフガニスタンの戦場の中に、我々は「ロングボウアパッチ」の姿を見ることができる。

AH-64Dは新たな「ロングボウ」ミリ波レーダーシステムを配備している。この攻撃ヘリは「ヘルファイア」空対地ミサイルを発射できる。また、作戦システム管理、コックピット、通信、武器、ナビゲーションシステム上いずれも改良点があり、また30mm機関砲を配備している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はAH-1Z『ヴァイパー』」)

No.2

AH-1Z「ヴァイパー」(アメリカ)


AH-1Z「ヴァイパー」武装ヘリはAH-1W「スーパーコブラ」の改良型で、アメリカ海兵隊に就役する。AH-1Z「ヴァイパー」はエンジン、動力伝送装置、航空電子設備をグレードアップし、かつワンセットの全く新しい照準システムを装備している。その飛行性能は大幅にアップしている。また、AH-1Zはさらに赤外線熱源抑制システムを装備し、もってエンジンの排気をカバーしている。

AH-1Zは20mm3本バレル機関砲x1を装備し、最多で16発の「ヘルファイア」対地攻撃ミサイルを搭載できる。また非制御誘導ロケット弾や「サイドワインダー」空対空ミサイルも搭載できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はKa-52」)

No.3

Ka-52(ロシア)


Ka-52はKa-50をグレードアップした複座版の攻撃ヘリで、ロシア軍に就役する。Ka-52は最も速く、また最も操縦性の良い攻撃ヘリの1つで、何故なら同軸反転ダブルローターシステムを採用しているからである。その装甲は23mm機関砲弾の攻撃を受け入れることができ、かつ射出座席を装備している。

Ka-52は30mm機関砲と最多で12発の対戦車ミサイルを装備し、非制御誘導ロケット弾や空対空ミサイルも搭載できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はMi-28『ハボック』」)

No.4

Mi-28「ハボック」(ロシア)


Mi-28攻撃ヘリは2つの重装甲のコックピットを配備し、あるいは現在まで装甲が最も完備された攻撃ヘリの1つかもしれない。この機はさらに人員緊急脱出システムを配備している。Mi-28は通常8発の対装甲ミサイルと30mm機関砲を装備する。

Mi-28には小型客用キャビンが設計され、緊急状況下で3名の乗客を搭載できる。この機能は撃墜されたヘリのクルーの救助に使うことができる。報道によれば、試験における比較の中でMi-28はKa-52に敗れた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はヨーロッパの『タイガー』」)

No.5

ユーロコプター社の「タイガー」(フランス/ドイツ)


「タイガー」式ヘリはステルス技術およびその他の先進機能を採用し、もってその生存能力を向上させている。「タイガー」式は攻撃と火力支援(護送)配置を持ち、その攻撃型は対戦車ミサイルと非制御誘導ロケット弾を配備し、同様に「スティンガー」空対空ミサイルを搭載している。だがこの型は機関砲を配備することはできない。

その航路護衛型は30mm機関砲と非制御誘導ロケット弾、およびミストラル空対空ミサイルを配備している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はZ-10」 ちなみに「直ー10」の表記違いで、「武直ー10」とも同一です)

No.6

Z-10(中国)


Z-10は中国が研究開発した初の専用攻撃ヘリで、ユーロコプター社とアグスタ社によって技術援助が提供された。その他の情報ソースは、ロシアのカーモフヘリ設計局がZ-10の研究開発を助けたとしている。

Z-10の主要な任務は対装甲および戦場遮断であり、同時に一定の空戦能力も持っている。Z-10の武器には30mm機関砲、HJ-9対戦車ミサイル(TOW-2Aと互角)、新たに開発されたHJ-10対戦車ミサイル(AGM-114「ヘルファイア」と互角)、TY-90空対空ミサイルが含まれ、非制御誘導ロケット吊り下げポッドも搭載できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はAH-2『ローイファルク』」)

No.7

AH-2「」(南アフリカ共和国)


「ローイファルク」は「ピューマ」ヘリのエンジンなどの動力ユニットを採用している。その砲塔は機首下前方に装備され、20mm機関砲1挺が配備されている。改良型機は16発に達する「Mokopa」ZT-6対戦車ミサイルと空対空ミサイルが搭載できる。「ローイファルク」は多用途攻撃ヘリであり、対装甲、対地攻撃、武装偵察、火力支援、航路護衛などに使える。

また、「ローイファルク」は一対の座席を追加し、もって撃墜されたヘリの乗組員を救助することができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はA129『マングスタ』」)

No.8

A129「マングスタ」(イタリア)


A129「マングスタ」は「マングスタ」ヘリのグレードアップ国際版で、軽攻撃ヘリである。このためその配置する装甲はその他のヘリより少ない。だがそのローターは30mm砲弾の攻撃を防御できる。「マングスタ」は主に対戦車に用いられ、「ヘルファイア」あるいは「TOW」式対戦車ミサイルを配備し、非制御誘導ロケット弾も搭載できる。

A129「マングスタ」は敏捷で多くの役割を持つ実戦機で、その機首の下には20mm機関砲を配備している。この機は対装甲、対地攻撃、武装偵察、火力支援、航路護衛に用いることができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はMi-24『ハインド』」)

No.9

Mi-24「ハインド」(ロシア)


Mi-24は最も人に広く知られる攻撃ヘリの1つであり、この機はかつて広範に戦争と軍事衝突の中で用いられた。Mi-24は重装甲、階段状コックピット、機首の砲塔を装備している。その最初の型は23mmダブルバレル機関砲を配備していたが、後の生産版は30mmダブルバレル機関砲を配備している。その他配備される武器には対戦車ミサイルと非制御誘導ロケット弾が含まれる。この機は8名の装備が完備された部隊を搭載でき、空中の歩兵戦闘車に相当する。

1970年代から現在に至り、Mi-24はすでに「老齢化」に向かっているが、依然世界各地の少なくとも50の国と地域で就役している。


 台湾のアパッチは怖くない、とか言ってましたが、このランキングからすれば相当力の差があるようですし、1世代前のコブラの改良型にも大きく水をあけられ、パクリ元説のあるタイガーより下という評価ですね。しかし全く異なる評価もありまして。

http://military.china.com/important/11132797/20131120/18160319.html


中国の戦車は敵に先んじることができる 2分間でアパッチを撃墜

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アパッチ武装ヘリはすでに中国の新型メインバトルタンクに対し致命的な脅威を構成し難い」)

台湾軍「アパッチ」を導入、解放軍心配せず

王洪光

最近、台湾がアメリカから購入した最初の6機のAH-64E「アパッチ」武装ヘリが島内に運び込まれた。台湾の「陸軍司令部」は、「アパッチ」は「武器搭載量、正確度、装甲貫通能力、全体的打撃能力などにおいて、いずれも大陸の『武直ー10』に比べより良い」と考えている。台湾の「トゥデイニュースネット」はさらに、「ロングボウアパッチ 大陸の武直ー10は相手ではない」という題で報道を行った。台湾の一部の人はこのため上から下まで喜びに沸き、筆者に止むを得ずいくつか言わざるを得なくさせた。

あれは十何年か前のこと、筆者は装甲兵工程学院の院長だった。当時我が陸軍部隊は間もなく99式および96式メインバトルタンクを装備しようとしていた。同時にある噂は、台湾が間もなくアメリカ製のM1A1メインバトルタンクと「アパッチ」ヘリを装備する、としていた。双方の陸軍の新たな装備の戦術技術性能を検証し、現有の装備をもって敵に勝ち勝利を制する有効な戦法を模索するため、学院の「装備作戦シミュレーション実験室」は、我が99式および96式メインバトルタンクと「アパッチ」を得て強化された敵軍の海岸の堅固な陣地の防御との、分隊級作戦シミュレーションを行った。あらゆるシミュレーションモデルとデータがコンピュータでシミュレーションされた後、実際に実弾を装備したものを用いて検証を加えた。このためこのシミュレーション戦闘の信頼性と信用度はいずれも比較的高い。青軍は学院の教員によって担当され、赤軍は第38集団軍装甲部隊の大隊以下戦闘指揮員によって担当された。

戦闘シミュレーションの結果は次のようなものだった。青軍は「アパッチ」の支援がない状態で、現有装備(例えばアメリカ製M60A3、M48戦車など)だけで作戦し、相当惨めに敗北した。M1A1戦車、AAV-7水陸両用輸送車に換装した後、我が方の数が優勢を占める状況下で、青軍は依然相手ではなかった。だが我が一個戦車中隊(11両)が約1,000m正面陣地に進攻し、青軍が2機の「アパッチ」によって強化されると、戦場の態勢は逆転し、3分以内に赤サイドの戦車は敵によって大半が破壊損傷され、戦闘力を失った。(だがこれは第2世代、第3世代のヘリと、第1世代、第2世代の戦車との対抗の結果であって、同世代の装備でもないし、体系と体系の対抗でもない。)このようなかけはなれた隔たりに直面し、学院と部隊の指揮員は頭を働かせ、新装備の戦術技術性能を掘り起こし、戦法を創新しかつ装備操作の熟練度を強化した。青サイドの「アパッチ」に直面し、戦車中隊は一個小隊ごとの1両の戦車の車長に低空目標の視察を主要な任務として指定した。ヘリを発見後、直ちに射手を飛び越えて直接火砲を操作してヘリを照準し、かつその他の戦車に向け目標を指示した。新型戦車は全てコンピュータ火力コントロールシステムを配備しているので、超遠距離の射撃の命中率が大幅に向上しており、それぞれのヘリは1〜2個小隊(3〜6両の戦車)の火力を集中した射撃に遭い、被撃墜確率は多いに増加した。勝負の重要なカギはどちらが「敵に先んじて発見し、敵に先んじて火蓋を切り、初弾あるいは次弾命中(我が戦車は自動装填であり、しかも砲弾の速度がミサイルに比べずっと速いため、第2発目を発射した後、敵のミサイルはまだ到達していない)を果たすか」である。 戦法の改良により、部隊の戦闘指揮員は7、8回の「作戦」を経た後、「敵に2分間先んじ」、我が戦車中隊の損失が受け入れ可能な範囲内で、直面するヘリを撃墜できるすべを把握した。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国の新型戦車にはすでに多項目の新技術が運用されている」です。)

当時さらにいくつかの結論とデータが得られた。1つは武装ヘリに対抗する最も良い利器は武装へリだというもので、まさに戦車は戦車の最も良い相手だというのと同じである。2つ目は空中爆発砲弾と信管を研究開発し、かつ大口径戦車砲のために砲から発射するタイプのミサイルを配備する必要性である。3つ目は我が上陸装備が航行して渡り上陸する時に、時速が25kmを超えさえすれば、戦損率は急に下降することである。十数年後の今日、こうした技術装備はとっくに実現している。これだけでなく、解放軍の第3世代戦車はさらにレーザー警告、レーザー致盲、熱煙幕遮蔽、そして対戦車ミサイルに対抗できるアクティブ装甲、複合装甲、劣化ウラン装甲、その他の装甲技術を配備している。このため、「アパッチ」の解放軍装甲部隊に対する脅威は、台湾軍が宣伝するように大きなものにはほど遠いのである。

ここでさらに「アパッチ」と「武直ー10」の対比について語る。「アパッチ」の総合性能が「武直ー10」より優れていることを認めるのは必須である。だが「アパッチ」の長所は対地攻撃にあり、弾薬搭載量が大きい、航続距離が長い、装甲防護力が強いことである。弱点は搭載荷重が大きく、機動性能が劣り、格闘能力が弱いことである。「アパッチ」初期型は空中格闘能力を持たず、後期に追加装備された「スティンガー」空対空ミサイルは肩に担ぐ方式の対空ミサイルから発展してできたもので、射程は4.8kmしかなく、威力も小さい。

一方解放軍の「武直ー10」は空中格闘専門に研究開発された、天性の空中格闘の名人と言える。その重量は軽く、機動性が良い(出力荷重は0.4キロワット/kgで、「アパッチ」に比べ25%高い)。「武直ー10」は天津ヘリ展での「とんぼ返り」などの特技動作の他、実はさらに非常に多くの実戦性が非常に強い動作を持つ。筆者は訓練場で「武直ー10」が高速急旋回超低空蛇型機動、高速背面飛行、横倒し飛行、前進飛行から急停止しての後退飛行、急激な上昇から急降下に転じるなどを見た。こうした動作はいずれも部隊飛行員にできるものだが、いくつかの国際航空展ではまだ見られたことがない。その切り札は「天燕」格闘ミサイルである。これは世界で唯一のヘリ専用の格闘ミサイルで、重量は軽く、速度は速く、機への搭載量が大きく、射程が長い。専門に敵ヘリのローター軸を攻撃し、「アパッチ」の厚い底部装甲防護に力を発揮させようがなくさせる。さらに加えて「武直ー10」の機動性は「アパッチ」より優れており、単に空中格闘について言えば、「アパッチ」はまだ全く「武直ー10」の相手ではない。「武直ー10」の副チーフエンジニア呉承が発言した、「単機対単機の空中対抗を行うなら、我々は劣勢には立たされず、完全にアパッチに対抗でき、我々はアパッチを恐れない」は気迫に満ちている。

「アパッチ」の後続の型と「武直ー10」はいずれもデジタル化されているが、「アパッチ」には「武直ー10」に対し1つ明確な優勢がある。それは「ロングボウ」レーダーを配備していることで、非常に大きく捜索および攻撃能力が強化されている。しかし機載レーダーは我が空軍においてすでに何ら全く新しい技術ではなく、戦闘機からヘリに移植する過程を必要とするだけで、私は必要な時間は非常に長いものであるはずはないと信じる。機載レーダー装備の前、我が「武直ー10」機群は早期警戒、指揮ヘリのデジタル化された指揮の下、同様にその使命の任に耐える。(筆者は南京軍区の元副指令員)

(頑住吉注:3、5、7ページ目)台湾軍がもしAH-64Eを装備しても大陸に対し優勢を形成し難い

(頑住吉注:4、6ページ目)1、2件の新式装備の獲得は決して軍隊全体の作戦能力を向上させることはできない

(頑住吉注:8ページ目)台湾軍がこの前に装備したAH-1W武装ヘリ


 これまで読んできた記事によれば、武直ー10は民間用と偽って輸入しようとしたカナダ製エンジンがアメリカにばれて使えなくなったため、出力の小さい国産エンジンを使うことになり、努力して軽量化しており、重量当たりのパワーがアパッチより強いというのは疑問ですし、簡単にレーダーを追加装備することもできないでしょう。また早期警戒機や専門の指揮ヘリがいれば当然真っ先に標的になるでしょうし、攻撃ヘリとしては小型で防御も弱いと思われる武直ー10に対抗するにはスティンガーで充分なのでは。


























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