中国空母関連2題

 直接関係ない比較的短い記事を2つまとめて紹介します。

http://military.china.com/news/568/20140104/18263882.html



衛星、中国空母艦載機の新たな基地を明るみに 2セットの発着施設を含む

【グローバルネット総合報道】 イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」2013年12月19日の報道によれば、中国人民解放軍海軍航空隊荒地村空軍基地の関連の衛星画像が最近明るみに出、画像は中国が艦載戦闘機訓練基礎施設の上で顕著な進展を取得していることをはっきり示し、同時に中国が海軍航空戦力を発展させ、近海の戦力を配備する決心をも表している。

報道によれば、荒地村空軍基地は渤海湾北西岸に位置し、沈陽軍区興城空軍基地から南方に8km離れた所にある。基地の建設は2008年に始まり、2012年に完成した。2012年1月、殲ー15「フライングシャーク」戦闘機がこの基地の新たな施設を利用して初めて公開試験飛行を行った。荒地村空軍基地は訓練設備が全て揃い、遼寧艦および未来のその他の空母上で就役する海軍飛行員の訓練に用いることができる。

報道は、基地のメイン滑走路両端にはそれぞれ空母の着艦用甲板が模擬的に作られ、かつフルセットの着艦用制動ケーブルがあり、かつ甲板上には遼寧艦の主な構造を含む標識がある、とする。メイン滑走路のそばのもう1つの区域には2つのスキージャンプ式発進補助斜面が分布し、同様にセットになった甲板を模擬する標識がある。衛星画像の中からは、基地に24の殲ー15用機格納庫が建設されているのをはっきり見ることができるが、見たところ折りたたみ式飛行機用雨除けであって永久性の施設ではないようだ。また基地にはさらに3つの回転翼機の使用に供する永久的な機格納庫があり、寸法は36x55mである。

報道によれば、10月までに空軍基地外周に位置するが飛行区からは独立した居住区は依然建設中で、これはあるいはこの基地の全体的活動が多くない原因かもしれない。また、基地の中には武器貯蔵施設はなく、長期の使用に供することのできる機格納庫も欠けており、この基地の性質が訓練用であって作戦用でないことを目立たせている。

(頑住吉注:これより2ページ目)

報道は評価し、荒地村基地は中国のもう1つある艦載飛行員訓練基地である西安の閻良航空基地と比べ、セットされる施設の上で重大なグレードアップがある、とする。西安の閻良航空基地は中国試験飛行研究院の所在地であり、殲ー15試験飛行の場所でもある。殲ー15サンプル機の初期の訓練は閻良基地のスキージャンプ式発進補助施設を利用して行われたが、この基地には着艦用制動ケーブル装置はない。

報道は、荒地村空軍基地からは中国の未来の空母の設計をクリアに見ることができる、と指摘する。例えば2つの独立したスキージャンプ式発進補助施設と制動ケーブル着艦滑走路は、中国の次の1隻の空母が遼寧艦の短距離発進、制動着艦方案を留保することを示すに足りる。

また、報道は荒地村空軍基地はさらに中国が国外に行って飛行訓練場所を物色する需要を緩和させた、とする。中国には空母の作戦経験が欠乏しているため、以前ウクライナは中国がそのソ連時代のニトカ(NITKA)空母艦載機訓練基地を借りるよう説得した。「週刊ジェーン安全保障業務」は11月にあるウクライナ当局者の話を引用し、「殲ー15は旧ソ連のスホーイ設計局の艦載スホーイー33とよく似ており、このため多くの労力を必要とせず、すぐに中国空母飛行員に訓練体系を提供できる」とした。だが今回明るみに出た衛星写真は、ウクライナの提案が失敗をもって終わりを告げることになることを示している。(実習編集翻訳:孫玲莉、原稿チェック:聶魯彬)


 国産第一号空母はスキージャンプ式、というのがポイントですが、カタパルトの経験が全くない以上やむを得ずそうなる可能性は高いでしょう。

http://military.china.com/critical3/27/20140105/18264083.html


遼寧艦の南海での演習の真の意図が明るみに 米軍、非常に恐れる

1日、中国初の空母遼寧艦はスムーズに期間37日の南海海域科研および訓練を完成させ、青島某軍港に帰航、停泊した。遼寧艦艦長張崢は、「今回の南海海域に赴いての科研試験と訓練で、我々は努力して試験、訓練、作戦のルートを切り開き、空母の保障力および戦闘力の生成の規律と模式に重点を置き、良好な態勢を見せた。」と語った。この間、初めて作戦システム総合研究、試験が組織され、初めて遼寧艦を核心とする艦隊航行訓練が組織され、予期の目的を達成した。海軍の関連部隊は多くの機種の飛行機、水上艦艇、潜水艦を派遣し、有効に試験とコンビネーションし、同時に部隊の実戦化訓練を連動させた。

新年早々、中国の軍事ウェブサイトは遼寧号空母の南海における訓練の画像を発表したが、注意深い軍事マニアは遼寧艦の訓練に参加した水上艦艇が最多で11隻に達したことを発見した。この全艦隊の訓練規模から見て、中国の遼寧号空母はすでに初歩的な戦闘力を具備している。真実の訓練レベルがどうであろうと、中国の空母建設発展計画の推進速度は外界をして刮目して見させるはずである。加えて2013年の中国海軍装備の爆発的発展というこの前提があり、中国の真の意味での空母戦闘群建設はもう目前に違いなく、2014年における大連造船工場の自主的な空母着工は決して火のないところに立った煙ではないようだ。

遼寧号は出発から南海到達まで米軍の高度の関心を引き起こした。中米軍艦の南海における対峙はまさしくその最も良い説明である。だがアメリカの遼寧艦に対するけなしにはやはりそれなりの理由がある。まず中米空母艦隊の規模とレベルは同一のランクには全くない。アメリカが「遼寧艦は尊重するが、それは依然ターゲットだ」と語るのは全く言い過ぎではない。しかも遼寧艦の現在の能力を持ってしては、南海においてアメリカ太平洋艦隊に対してすら震撼も威嚇も全く構成しない。中国の遼寧艦が西太平洋の覇権を揺り動かすことをアメリカが怖がることに至っては、単なる先の話である。

だがある一点に関してはアメリカはあえて軽んじない。それは中国が遼寧艦空母艦隊をベースに対介入作戦を演習しているというこの現実である。今回の遼寧艦の南海における大艦隊は、基本的に米軍の現役空母艦隊の規模に近く、実戦配備能力の形成に関してはまだ始まったところだ、というだけである。だが中国海軍航空隊と潜水艦部隊が、米軍空母の対介入作戦に照準を合わせて演習を行う仮想敵軍の役割を演じることは絶対にできる。演習の画面からは、海軍航空隊が殲轟ー7とスホーイ戦闘機を出動させたことを見ることができ、ニュース報道の中では隊形を組んだ潜水艦が演習に参加したとの情報が明確になった。

心が焦っては熱い豆腐を食べることはできない。中国は空母作戦の上で実際にそぐわない効果の取得を急がない。だがアジア太平洋地域周辺の安全保障情勢を見れば、外部の強大な軍事勢力の中国周辺業務に対する干渉の自信と能力をいかにして削減するかは中国軍事力量の当務の急である。このため筆者は分析し、中国海軍遼寧号空母の今回の南海における大艦隊訓練は、主に海軍航空隊と潜水艦部隊に実戦性最強の戦術総括と実践の場を提供するためだった、と考える。これこそが米軍の現在最も恐れることなのである。


 「遼寧艦」は訓練艦だとされますが、訓練を行う艦だというだけでなく対空母作戦を行う中国の他の部隊の訓練に役立つ艦でもある、という指摘で、まあその通りでしょうね。












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