中国版「ブラックホーク」直ー20が初飛行

 画期的な新機種であり様々な用途があるとされています。

http://military.china.com/important/11132797/20131224/18238492.html


「直ー20」の外形はブラックホークに類似 だがはっきりした差異がある

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産新型汎用ヘリ直ー20は、12月23日午前、東北北部の某飛行場で初飛行に成功した。」)

我が国の10トン級汎用ヘリ初飛行

昨日午前、国内の空白を埋める機種である10トン級中型汎用ヘリが東北北部の某飛行場で成功裏に初飛行を行った。メディアと軍事マニアたちのこれに対する関心度は相当に高く、かつ「直ー20」と称している。専門家は「直ー20」は現在まだ正式に就役しておらず、このためまだ名前はないが、今回の10トン級汎用ヘリの初飛行成功は、これが我が国の未来の汎用ヘリ装備の主力となることを事前に示している、とする。

中型ヘリの空白を補う

理解されているところによれば、中国陸軍航空隊は建設の初めから輸送ヘリのみをメインとし、後に少数の「ガゼル」武装ヘリ(頑住吉注:確かに武装はしてますけど最大離陸重量2トン未満の小型ヘリです)を導入し、その後直ー9系列も部隊に装備されたが、作戦模式が長期にわたり地上作戦支援に留まっているため、まだ空中突撃実施の主力にはなり得ない。直ー10、直ー9武装ヘリの就役は非常に大きく中国陸軍航空隊装備に偵察および攻撃ヘリが欠乏している局面を転換させたが、中国にはずっと10トン級の汎用戦術ヘリで突撃輸送、空中輸送、後方勤務支援任務を執行する能力が欠けていた。

「決して専用ではないが、大役に当たるに堪える。」 軍事専門家房兵は、いわゆる中型汎用ヘリの中型の意味は10トン級といったトン数のことである、とする。一方直ー11および直ー9はいずれも小トン数のヘリで、少し前に登場した武直ー10のトン数も10トン級には達しない(頑住吉注:最大離陸重量約7トン)。またこの種の汎用ヘリの真の特徴は輸送ができ、ミサイルも搭載でき、さらに火力支援もできることで、海軍、空軍、陸軍、いずれに対しても空白を埋める意義がある。

「直ー20」の名称は決して正規のものではない

10トン級汎用ヘリ初飛行の情報が出た後、ネット上の多くの軍事マニアの関心が引き起こされ、少なからぬウェブサイトも次々とこの情報を転載し、かつこれを「直ー20」と称している。

「現在名前はまだ確定できないが、直ー20は皆が直ー10、20、30に照らした一種の命名だ」(頑住吉注:いまいち意味不明ですが、重要機種にはきりのいい数字があてがわれる、という見方と関係しているんでしょうか) 軍事専門家杜文竜は中央テレビのインタビューを受けた時、10トン級汎用ヘリには現在1つの製品あるいはサンプル機しかなく、軍の命名はその就役後まで待つ必要があり、それでやっと正式な名称ができるのであって、その時まで待ってやっと正式な装備と評価されるのである、とした。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ある分析は、直ー20の全体レイアウトには単一ローターにテイルローターが伴った典型的レイアウトが採用された、とする。」です。)

新たなヘリの用途は多様

我が国の10トン級汎用ヘリの情報が流れ伝わってすでに長くなる。珠海航空展において関係機関はいくつかの関連の模型を展示した。今年9月、あるネット仲間は高速道路上で1機の全く新しい「ちまき機」を撮影した。その外形輪郭はアメリカ製ブラックホークヘリに酷似していたが、ディテール上の差異もあった。この機は、我が国が研究開発する10トン級汎用ヘリの原型機で、撮影された「ちまき機」はテスト場に輸送され国家試験を行う原型機だと考えられた。

我が国の新たな10トン級汎用ヘリの性能に関し杜文竜は、戦術汎用ヘリとしては、汎用という2字が非常に重要であり、現在我が国の非常に多くの航空機は大きすぎるか小さすぎるかであって、真に中間で中核の役割を引き受けられる汎用型ヘリは決して多くない、と考える。だが新たな10トン級汎用ヘリの発展の余地は非常に大きく、輸送型、突撃型、電子戦型、給油型など一連の型に展開し得る。

アメリカのブラックホークヘリに類似

ネット仲間が撮影した画像から見て、我が国の新たな10トン級汎用戦術ヘリの外形は中国が輸入したアメリカ製「ブラックホーク」S-70C-2ヘリに比較的似ているが、ブラックホークと異なるのは、我が国の新たな10トン級汎用戦術ヘリのメインローターには5枚羽根の構造が採用されていることで(頑住吉注:ブラックホークは4枚)、しかも機体と尾部ブームの連結する所には比較的はっきりした過渡構造(頑住吉注:段差のことらしいです)があり、あるメディアは機のキャビンの輸送性能に対し最適化が行われたと推測する。

「饅頭でも蒸して丸くするのであって非難すべき所はない。」(頑住吉注:よく分かりませんが用途が同じなら似るのは当然で批判にはあたらない、くらいの意味でしょうか) 杜文竜は考える。我が国の新たなヘリは外形上ブラックホークに似たところがあり、いくつか参考にしたかもしれないが、ヘリに内在する動力などのシステムに重大な変化が発生しているだろう。性能はブラックホークに近いはずである。「我々が採用した5枚ローターのレイアウトは、吊り下げ搭載能力、重量搭載能力にさらに一歩の向上があり、外部吊り下げ搭載3〜4トン、内部1トン半は問題ないはずだ。」

あるいは空母艦載機になることに

「10トンの重量は大きくもなく小さくもなくてちょうどよく、発展の方向は山に登る、海に降りる、の系列化である」 杜文竜は、「山に登る」とはまず高原型で、一般のヘリは上がれず、強大な動力と非常に良好な機動外形が必須であり、それでやっと3,000m以上の自由地機動配備兵力と装備の可能性があるのである、とする。

一方「海に降りる」に関して杜文竜は、今後海軍は新たな10トン級汎用ヘリを駆逐艦、護衛艦、また遼寧艦の艦載機にもでき、駆逐・護衛艦上でパトロール、対潜、対艦および救援ができ、一方遼寧艦上で新たなヘリは警戒、偵察、補給ができる、と考える。「今後海上で海直ー20が見られるかもしれず、これも1つの発展方向である。」

京華時報記者梅天

(頑住吉注:3ページ目)だが注意に値するのは、直ー20のテイルローターには「ブラックホーク」ヘリの左に向かって20度傾斜角のあるテイルローターの設計は決して採用されておらず、非十字交差構造のテイルローターが使用されていることで、この種のレイアウトはアパッチなど新型ヘリにも使用されており、騒音が軽減できる。

(頑住吉注:4ページ目)ネット仲間が撮影した直ー20の機体らしきもの

(頑住吉注:5、6ページ目)中国の10トン級汎用輸送ヘリの模型

(頑住吉注:7ページ目)直ー20は外形設計上非常に大きな程度上アメリカの「ブラックホーク」ヘリ、およびヨーロッパのNH-90ヘリを参考にしている。

(頑住吉注:8ページ目は本文の一部を切り取ったものなので省略します。)


 続く記事ですが、ほとんど重複なので最後の段落のみ紹介します。

http://military.china.com/news/568/20131223/18237496.html


直ー20の就役後は、国産大型輸送機運ー20の輸送投入能力と組み合わされ、中国陸軍戦力は迅速にホットなポイントたる地域に送り届けられることができ、かつ機動突撃作戦能力が形成され、もし未来の中国海軍が大型強襲揚陸艦を装備し、直ー20などの機種を搭載できれば、例えば島礁の衝突などのリスクにより良く対応できることになる。(超大 李小健)


http://military.china.com/important/11132797/20131224/18238458.html


中国版ブラックホークである直ー20初飛行 直ー9とミルー17の輸送力の空隙を埋めることに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「直ー20の正式デビューが西側メディアを再度驚愕させた」)

現地の目撃者の言によれば、2013年12月23日午前、国産新型汎用ヘリ直ー20の原型機が我が国の東北の某飛行場で初飛行に成功した。

実は、我が国が10トン級汎用ヘリを研究開発していることに関する情報はすでに流れ伝わって非常に長い。珠海航空展など航空展でも関連機関がかつて何度も関連の模型を展示しており、関連機関の計画の中の国産10トン級ヘリに関する描写、記述は「10トン級の機は主に軍事空輸、商務輸送など多種の使用要求を満足させる」というものだ。その外形は世界的に有名なヘリ、アメリカのシコルスキー社のS-70、つまり名高いUH-60「ブラックホーク」系列にすこぶる似ている。

中国はかつて1984年にアメリカから24機のブラックホークヘリを購入する契約を締結した。ブラックホーク導入前、解放軍には海抜3,000m以上で使用できるヘリがなかった。だが、ブラックホークの中国導入から30年来、何度もの重大事件の中で代わるもののない作用を発揮し、解放軍の手中の知名度最高のアメリカ製装備の1つとなった。

周知の原因により、我が国はより多くのブラックホークを追加購入できなかったが(頑住吉注:天安門事件による米中関係悪化のため、とストレートに書くことははばかられるようです)、高原快速機動の需要は長期的に存在している。その後中国はロシアから多数のミルー17系列の各種改良型を導入する方向に転じた。ミルー17のグレードアップ型も搭載重量を犠牲にする前提の下で、高原空中輸送の需要を満足させられるが、ミルー17の位置付けはブラックホークに比べてやや大きくやや重い、小隊級輸送ヘリに属し、発着場に対する要求が分隊級のブラックホークに比べより過酷で、ブラックホークのように中型輸送機内に搭載して空輸することもできず、非常に大きくその戦略機動能力と応用範囲が削減された。このため、直ー9とミルー17の間の輸送力の空隙を埋めるためのものが必要になり、これは我が国がブラックホークと同類の代替品を研究開発する重要な推進力ともなった。

今年9月初め、あるネット仲間が高速道路上で1機の分解輸送状態の新型ヘリを撮影し、その外形輪郭はアメリカ製のブラックホークヘリに酷似していた。これこそ直ー20の原型機であると考えられている。当局の資料発表によれば、直ー20は2010年にプロジェクトとして立ち上げられ、2014年の初飛行、2017年に使用に投入されることが計画された。将来、直ー20もアメリカのブラックホークのようになり、改良を経た直ー20が各軍種に使用される膨大なファミリーを派生させることが完全にあり得る。

(頑住吉注:2ページ目)直ー20の想像図は間違いなくブラックホークヘリと幾分似ている

(頑住吉注:3〜6ページ目)中国が購入したS-70ヘリの高原性能は極めて強い

(頑住吉注:7ページ目)ミルー17は中国輸送ヘリの中堅戦力である

(頑住吉注:8ページ目)直ー9など中、小型のヘリは未来の需要を満足させ難い


http://military.china.com/important/11132797/20131224/18239243.html


直ー20は戦闘艦の設計師をにっこり笑わせる 直ー9、Ka-28に比べより艦載に適する

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国は将来直ー20を基礎に海軍型を発展させることができる」)

直ー20が飛んだ時にまとっていたのは陸軍の「緑の軍装」である。明らかに、この時最も喜んだ人は解放軍陸軍航空隊の将兵たちに違いない。「有力な中型汎用ヘリが長期にわたって欠乏しているため、中国陸軍航空隊の作戦模式は、長期にわたり地上作戦支援に留まり、空中突撃師団は建立できなかった。」 李小健は言う。「直ー10、直ー19武装ヘリの就役は、陸軍航空隊のために合格点の出せる偵察および攻撃ヘリを提供したが、直ー20がひとたび就役すれば、広く突撃運輸、特殊部隊浸透、捜索救援、後方勤務支援任務を引き受けることになる。」

直ー20があれば、国産大型輸送機運ー20の輸送、投入能力と組み合わせ中国陸軍戦力は迅速にホットなポイントたる地域に投入され得、快速反応能力は新たな段階に上がる。

「現在陸軍航空隊の汎用ヘリは主にロシア製の『カバ』(頑住吉注:ミルー17のあだ名)とアメリカ製の『ブラックホーク』であるが、買ってきた装備は結局のところ他人の制約を受ける。」 李小健は、直ー20の就役は非常に大きく我が軍の陸軍航空隊の装備の自主性を高めることになり、制限を受けずに大量生産、装備し、広範に地震、洪水、土石流などの災害救援業務に用いることができる、と考える。

一方新華社軍分社の専門家鄭文浩の眼中では、直ー20は将来戦闘艦の甲板上に場所を得、甚だしきに至っては陸上よりさらに輝かしいことになる。何故なら、中国海軍の対潜ヘリに対する渇望は、陸軍航空隊の突撃輸送ヘリに対する需要に比べてもさらに甚だしいからである。

「現在、中国海軍の主力戦闘艦は直ー9およびKaー28という2機種の対潜ヘリを搭載しているが、2種類ともあまり適していない。」 鄭文浩は1つ1つ解析し、「直ー9は4トン級ヘリであり、サイズが小さすぎるため、潜水艦捜索時1機が対潜魚雷を装備し、もう1機がソノブイを装備し、コンビネーションを行うしかない。このことは非常に大きく対潜作戦の効率を低下させている。」とする。

一方Ka-28は充分大きく、しかも機体が特別に短く、占める甲板の面積が小さい。この機は独特なことに回転翼共通軸反転設計を採用し、2つのローターが重なり、相互に「喧嘩」する危険があるだけでなく、さらに全高が増加し、駆逐・護衛艦の設計時に機格納庫を高く作ることが迫られる。このことは戦闘艦の重心を高くし、ダブル機格納庫の設置が難しく、搭載機の数を制限する。

だが直ー20の小さなサイズはきっと戦闘艦の設計師をにっこり笑わせる。もし直ー20が「シーホーク」(「ブラックホーク」の海軍型)同様に機の尾部を折り畳むことができたら、この機は非常に小さいスペースしか占める必要がなく、1隻の駆逐艦、甚だしきに至っては護衛艦に2機の中型ヘリを搭載することも夢ではない。

10トンを超える離陸重量、比較的大きな内部空間と航続距離は、直ー20を対潜捜索と攻撃、対艦中継制御誘導、遠距離通信中継、海上捜索救援などの任務の執行時、明らかに余裕綽々にさせる。

「陸海軍を除き、直ー20はさらに海軍陸戦隊に加入し、未来の強襲揚陸艦に搭載され、島奪取作戦に参加することが有望である。」 鄭文浩は、「実は民間領域においても、維持メンテナンスが簡便で、使用コストの低廉な直ー20には大いに能力を発揮する余地がある。」と語る。このため、未来の中華の大地において、我々はあるいは随所で直ー20のあのすらりとした姿に出会うかもしれない。 本報記者 屠晨マ

(頑住吉注:2ページ目)アメリカのシーホーク対潜ヘリはブラックホークを基礎に改良されてできたものである。

(頑住吉注:3、4ページ目)直ー9艦載ヘリは未来の対潜の重任を引き受け難い

(頑住吉注:5、6ページ目)Ka-28対潜ヘリ(頑住吉注:二重反転ローターでテイルローターがない分全長は短くなるが全高が大きくなるわけですね)

(頑住吉注:7ページ目)海軍の新型作戦艦艇は性能がより優良な艦載ヘリを必要とする

(頑住吉注:8ページ目)中国が購入したS-70ヘリ


http://club.china.com/data/thread/1013/2766/80/17/6_1.html


 これは分かりやすい比較画像ですね。

 オリジナルを大きく超えるものではないはずですが、今後記述のように大きな役割を果たしていく可能性は高く、特に空母への搭載や島奪取作戦への使用を含めた海軍、海兵隊などへの応用に関する記述が多いのが注目されます。エンジンに関する記述がないのが気になりますが。武直ー10でも民間用と偽ってカナダからエンジンを輸入しようとしたのがアメリカにばれてだめになり、出力の低い国産エンジンを使用したため制約が生じているとされますが、それより大型のこのヘリにはどういうエンジンが使われているんでしょうかね。
























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