長征6号に対する外部の反応と影響

 コラムで紹介した記事と重複部分があり、またこれもやや古い記事ですが。

http://military.china.com/news/568/20150922/20440747.html


台湾メディア:長征6号の「一箭多星」はまさしく弾道ミサイルの多弾頭

参考情報ネット9月21日の報道 外国メディアは、中国が最も新しく研究開発した「長征6号」運搬ロケットが20日初めて発射され、成功裏に20の微小な人工衛星を予定の軌道に送り込み、「一箭多星」発射のアジア新記録を創造した、とする。

シンガポールの「連合朝刊」ウェブサイト9月21日の報道によれば、長征6号は搭載していた20の衛星を「天女散花」式に放出し、20の衛星は金字塔式分列三層を採用し、基本的に同じ軌道に送り込まれた。

「連合朝刊」は中新社の報道を引用し、「長征6号」は朝7時1分に太原衛星発射センターで発射された、とした。

中国航空宇宙科学技術集団社のチーフエンジニアである孫為鋼はインタビューを受けた時、「『一箭20星』は一種のチャンスで、チャンスは搭載する衛星が軌道に適合するか否か、発射窓に適合するか否か、搭載能力の需要に適合するか否かによって決まる。」と語った。

イギリスBBC社ウェブサイト9月21日の報道によれば、中国が最も新しく研究開発した「長征6号」運搬ロケットが初めて発射され、成功裏に20の人工衛星を発射して天に昇らせ、「一箭多星」発射の最新記録を創造した。

報道は、中国航空宇宙科学技術集団社が開発した新世代運搬ロケットは初めて「無毒無汚染の液体酸素ケロシン」エンジン、および一連の全く新しい構造形式と電気システムを採用している、とする。

ロケットは20の微小な衛星を予定の軌道に送り込み、これは中国初である。20の衛星は宇宙の新技術、新体制、新製品などの宇宙試験を展開するのに用いられることになる。

イギリスのBBCは「解放日報」の報道を引用し、「長征6号」の発射は中国の「宇宙への進入能力」を向上させ、かつ「世界の先進国との隔たりを縮め」、中国運搬ロケットの「後続の発展に対しマイルストーンの意義を持つ」とした。

これは中国の「長征系列」運搬ロケットの中の最新のメンバーである。中国は期間少なくとも20年の宇宙探索計画を進行中で、2020年までに運行できる宇宙ステーションを完成させることを期待し、かつ2028年に宇宙飛行士を搭載して月に上陸させる「長征9号」衛星(頑住吉注:ロケットでしょう)を初めて発射する計画である。

計画によれば、中国はさらに9月25日に酒泉衛星発射センターで「長征11号」ロケットを初めて発射し、3つの衛星を搭載して宇宙に進入させることになる。

報道によれば、2016年にはもう2つのロケット、全液体燃料の「長征5号」と大型搭載ロケット「長征7号」の初めての発射が計画されている。この2つのロケットは「長征6号」と共に中国新世代宇宙運搬ロケットとなる。

台湾中時電子報9月21日の報道は、大陸の新型運搬ロケット「長征6号」が20日太原で初めて成功裏に発射され、提示しておくに値するのは、長征6号が今回20の衛星を搭載して地球からの距離524kmの軌道に送り込み、その搭載する衛星の数の多さは、大陸が発射した数のうち最多であるだけでなく、同時にアジア宇宙発射の記録を作ったことだ、とする。

報道は、宇宙技術は一般に皆軍民両用で、商業ロケットと弾道ミサイルの推進、ナビゲーションなどのシステムは全て共通性を持ち、大陸の言うところの「一箭多星」衛星発射方式は、弾道ミサイルすなわち「多弾頭」(MIRV)に応用される、とする。

中国航空宇宙科学技術集団社チーフエンジニアの孫為鋼は、今後一定の時間内、さらに多くの新型運搬ロケットが続々と初飛行試験を行うことになる、とした。

報道によれば、大陸の新世代運搬ロケットには全部で3タイプあり、それぞれ長征5号、長征6号、長征7号である。大陸の「月探査プロジェクト」第3期任務をその双肩に担う大型運搬ロケット長征5号の初飛行プロジェクトも鳴り物入りで準備中である。長征5号は今年初めすでにメイン推進システム試運転を完成させ、さらには月探査プロジェクト第3期任務の「嫦娥5号」との合同訓練を完成させた。予定の計画によれば、長征5号は2016年、海南省文昌衛星発射センターで成功裏に発射される。

(頑住吉注:これより2ページ目)

香港の「商報」ウェブサイトは9月21日「長征6号が初飛行 中国世界三強入り」との題の報道をもって、中国の新世代運搬ロケット長征6号が20日初めて発射に成功し、20の微小な衛星を宇宙軌道に送り込み、アジア最多記録を作り、また全世界で衛星発射最多第3位タイの1回だった、とした。今回の発射成功は新世代運搬ロケット技術と小衛星技術の成功をも意味している。

報道は、長征6号が長征6号は1回で20の衛星を地球からの距離524kmの軌道に送り込み、アジア最多記録を作った、とする。これまで、インドがかつて2008年に1つのロケットで10の衛星というアジア宇宙史記録を達成している。現在世界衛星搭載最多の1回はロシアが2013年に達成した、「ドニエプル」ロケットによる32個の衛星の発射で、ランキング第2位はアメリカの29である。中国は今回成功裏に世界3強に身を置いたことにもなる。

報道は、今回の発射成功は2つの意味の上での勝利を意味している、とする。まず新世代運搬ロケット技術の勝利であり、長征6号は中国が研究開発した新世代無毒燃料運搬ロケットである。その採用する液体酸素ケロシン推進器は、人体に対し毒害を生じさせることはない。燃焼後は二酸化炭素と水を放出し、環境に対する汚染ももたらさない。ケロシンは常温常圧下で貯蔵および輸送でき、市場価格も非常に安い。さらに液体酸素に関しては、よく見る化学工業の原料である。当然それらを用いてロケットを駆動しようとすれば、全く新しいエンジンと燃料供給システムを研究開発する必要がある。長征6号の初飛行成功は、中国がこの方面においてすでに取得した突破を証明し、より大きな長征5号運搬ロケットの成功が期待される。

別の報道によれば、20日に長征5号運搬ロケット合同訓練製品を搭載した専用輸送船が天津港から出航し、宇宙発射場に行き、先に到着していた月探査プロジェクト第3期探測機合同訓練製品と発射場での合同訓練任務を共同で展開する。今回の発射場合同訓練は長征5号運搬ロケットプロジェクト研究開発の重要なカギたるマイルストーン、節目たるポイントであり、長征5号運搬ロケットと月探査プロジェクト第3期と発射場の初の全系統実物演習だった。

もう1つの方面は小衛星技術の成功である。この成功の意義は国内だけにあるのではなく、国際的影響もある。

去年年末から今年前半、アメリカの宇宙探索技術社と軌道科学社はそれぞれ1回ロケット発射に失敗し、搭載するあらゆる小衛星を損失し、近年来急速に発展する小衛星事業を深刻な打撃に遭わせた。だが今回の長征6号は1回で20の小衛星を宇宙に送り込み、非常に大きな程度上下降の趨勢を逆転させ、国際小衛星事業の発展のために新たな動力と希望を増やした。

中国航空宇宙科学技術集団社総工程師の孫為鋼は、長征6号の発射成功により中国宇宙発射の新たな章を開いた、とする。長征6号は将来非常に多くの微少な衛星の発射任務を担うことになるだろう。


 まるでアメリカの宇宙技術がだらしない分中国が頑張って支えているような書き方ですが、確かに進歩はしているんでしょうが微小な衛星の搭載数が多いというのには言うほどの意味はないのでは。
















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