台湾のミサイル誤射事件関連2題

 最初に聞いた時に予想したより大事になっている感じですが。

http://news.china.com/focus/taiwan/11165943/20160702/22974927.html


台湾サイドのミサイル誤射の顛末が明るみに 時8時間を隔てやっと大陸に通報

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「台湾の高雄市のネット仲間が雄風3ミサイルの発射現場の画像を明るみに(画像集)」)

原題:大陸委員会、すでに台湾軍のミサイル誤射につき国台弁に通報 台湾軍:軍曹が作戦模式を誤選択

台湾軍の雄風-3超音速対艦ミサイル誤射事件に対し、台湾の大陸委員会は昨晩(1日)ニュース原稿を発表し、事件は意外事に属すると重ねて言明し、かつすでに当日午後、両岸の現有の意志疎通メカニズムを通じ国台弁に通報した、とした。

また、台湾海軍司令部は1日夜に記者会見を開き、調査を経て、高という姓の軍曹が規定によらず装備試験を行い、発射プロセスに入った時、また「作戦」模式を誤選択し、雄風ミサイルの発射をもたらし、しかも関連の幹部も監督指導を実施していなかった、とした。

午前8時前後に誤射が発生し午後になってやっと遅れに遅れて通報された。ある台湾メディアは、言い換えれば事後まるまる8時間で、両岸は完全に「意志疎通ゼロ」の状態に属する、と感嘆した。試しに問うが、もし大陸サイドが最初の時に「誤判断」し、台湾の挙動を「挑発」と見たら、戦備グレードアップはどうなっていたか? いかにしてできる限り早く当局の意志疎通ルートを回復するかは、両岸の主政者の当務の急であるべきである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「台湾海軍司令の黄曙光。1日の記者会見で。」)

大陸委員会:すでに現有の両岸意志疎通メカニズムを通じ国台弁に通報

台湾の「中央社」の情報によれば、大陸委員会は、当日(1日)午後に授権された海峡交流基金会が大陸の海峡両岸関係協会に通報したこと、請海協会が関連部門に通知した他、直ちに同時進行で大陸の国台弁にも通報した、とした。この案件の処理の上で、政府はすでに現有の両岸意志疎通連絡メカニズムを通じ、必要かつ妥当な処理をした。

雄鷹三ミサイル誤射事件に対し、大陸の国台弁主任の張志軍は午後インタビューを受けた時、この件は「影響が非常に深刻」で、台湾は「責任ある説明」の提出が必須である、とした。大陸委員会がすでに通報したか否か問われ、張志軍は当時「その情報は得ていない」と語っていた。

大陸委員会の夜のニュース原稿は、雄鷹三ミサイル誤射事件に関し、「国防省」はすでに対外的に顛末を説明し、人員の操作が当を得ていなかったことが引き起こした誤射で、純粋に意外な事件に属する、とした。

大陸委員会は、政府の力を尽くして台湾海および区域の平和と安定を維持保護する決意にいかなる変化もない、とも重ねて言明した。この種の突発事件に直面し、両岸の意志疎通連絡メカニズムの重要性がより突出し、もって不必要な誤解や誤判を避ける、という。

国台弁はこの前、5.20以後、台湾方面が「九二共通認識」というこの1つの中国の原則を体現する共通の政治的基礎を確認できていないため、両岸関係意志疎通メカニズムはすでに停止している、とした。

台湾の「中国時報」は2日評論の文章を発表し次のように言った。ミサイル誤射の時間は午前8時頃で、もし過去の馬英九政権時期の意志疎通模式によれば、大陸委員会主席委員はプロセス通り「両岸ホットライン」を始動させ、国台弁に向け「純粋に誤射に属する」と説明するだけで即OKだった。だが大陸委員会は昨日ずっと午後まで遅延させ、やっと「現有の両岸意志疎通連絡メカニズム」によって大陸サイドに通報した。

文章は、言い換えれば、事件発生後まるまる8時間、両岸は完全に「意志疎通ゼロ」状態に属した、とする。試しに問うが、もし大陸サイドが最初の時に「誤判断」し、台湾の挙動を「挑発」と見たら、戦備グレードアップはどうなっていたか?

文章は最後に次のように感嘆する。まさに大陸の学者が言うように、過去馬英九政権時代、両岸は意志疎通、連絡によって少なからぬ事柄を、「大事を小事化し、小事を無化」することができた。だが今では状況はあいにく180度逆転し、ちょっとの波風でもう「草木皆兵」(頑住吉注:疑心暗鬼になり何でもないことに怯える)、「小事を大と化す」可能性がある。このことにかんがみれば、いかにして早く当局の意志疎通ルートを回復するかが、両岸の主政者の当務の急であるべきである。

視察者ネットがこの前報道したところによれば、1日午前、台湾軍海軍の131艦隊所属の金江艦が「甲類操演」を実施している時に雄風-3超音速対艦ミサイルを誤射し、澎湖外海に落ちたが、海峡の中心線は越えなかった。

台湾サイド:軍曹が「作戦模式」を誤選択

台湾メディアは、台湾海軍金江艦が「甲類操演」を行った時に雄風三ミサイルを誤射したことに対し、台湾海軍司令部は7月1日夜に記者会見を開き、131艦隊艦長の胡志政は三点の説明を提出し、次のように指摘した、とする。金江艦は午前高雄左営軍港に停泊し、調査を経て高という姓の軍曹が規定によらず装備試験を行い、発射プロセスに入った時、また「作戦」模式を誤選択し、雄風ミサイルの発射をもたらし、しかも関連の幹部も監督指導を実施していなかった。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「発表会現場」です。)

台湾の「中時電子報」ウェブサイト1日の報道は次のように言っている。胡志政は、金江艦のミサイル担当の軍曹である高嘉駿が7月1日独自に試験を行った時、艦上のその他の将校は会議を開いているところで、本来は「模擬訓練」模式を採用するべきだったが、それにもかかわらず予想外に「作戦」攻撃模式を選択し、だからこそ2発のミサイルを発射するコンパートメント内の1発のミサイルが架台を離れて射出される結果がもたらされ、8:15にミサイルが発射され、8:17にミサイルは目標に到達した、とした。

台湾の「自由時報」はメディアの報道を引用し、関連の当局者は、高嘉駿は当時さらにミサイル発射号令「発射!」を高く叫び、発射ボタンを押すや、直ちに「ゴゴゴ」の大きな音が起き、全艦の将兵全ての肝をつぶさせたと明らかにした、とする。

台湾海軍司令の黄曙光は鎮痛に、この種のことはごく常軌を逸しており、「我が軍の将校、士官は共同で執行することがなく、だからこそこんな常軌を逸したことが発生するのだ」とした。高という姓の軍曹は平常、ミサイルのメンテナンスを担当し、彼は自分が最も理解していることを自認し、このため標準プロセス通りに中尉兵器長を見つけてシステム試験をすることなく、彼は火線を要求し、将校はすぐ彼に火線を与え、実は火線をミサイルにつないでも発射されることはなく、最も重要なカギは模式の選択ミスで、「作戦」攻撃にしてしまえば一発で収拾不可である(頑住吉注:「火線」の意味が不明です)。

台湾のトゥデイニュースクラウドウェブサイトは、黄曙光は、すでに台湾安全保障業務部門責任者に向け自ら処分も請い、また金江艦艦長が1大過、兵器長が1大過、士官長が2大過、高という姓の軍曹も2大過が記された(頑住吉注:軍隊内部の罰則の等級か何かでしょう)。

メディアは艦長の姓名と背景も質問した。胡志政は回答し、艦長は林伯沢で、以前は済陽級戦闘艦の部門主管だった、とした。

台湾の「中央社」の情報によれば、高雄地検署は昨日夜間、海軍左営軍区から金江艦艦長の林伯沢など4人を連れ帰り、連夜尋問している。

検察官は連夜の尋問後、今日の早朝、軍曹の高嘉駿、士官長の陳銘修は刑法の業務上過失致死、業務上過失致傷、および陸海空刑法第58条の直接作戦に供する軍用設備、武器物品破壊罪に関わった容疑により、2名にそれぞれ30万新台湾ドルの保釈金の支払いを命じ、その他の2人の証人には帰ってもらった。(文/視察者ネット隆洋総合)


http://war.163.com/16/0702/10/BQVBG4FJ00014OVF.html


台湾メディア:台湾のミサイルがもし中心線を越えたら あるいは解放軍の奮起しての反撃をもたらすか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ミサイルに誤射された漁船」)

【グローバル時報総合報道】 民進党が政権についた後、「事を起こすな、事を起こすのは少なく」が島内世論の主流の心的態度となっている。しかし「恐れるものが来るもの」だ! 7月1日、台湾海軍第131艦隊「金江」号ミサイル巡視艦が定例の甲類操演を行っている時、1発の研究開発者によって「空母キラー」と自慢されている雄風-3超音速対艦ミサイルを「誤射」し、1隻の台湾漁船を撃破し、1人死亡、3人負傷をもたらした。島内各界の「あまりにも常軌を逸している」との厳しい批判の声の波の中、台湾「海軍司令部」は繰り返し純粋に「誤操作」に属すると説明し、かつミサイルは「海峡の中心線」を飛び越えてはおらず、外界が過度の解読をしないよう希望する、と強調している。外国を訪問していた蔡英文も徹底調査を命令した。国台弁主任の張志軍は1日午後、(ミサイルの誤射)事件は非常に深刻で、台湾方面は責任ある説明が必要だ、とした。

雄風-3は『海峡中心線』を飛び越えていない

台湾の「中央社」、「連合報」などのメディアの1日の報道によれば、台湾海軍は当日午前10時30分に記者会見を行い次のことを事実確認した。高雄左営軍港に停泊する「金江」号は甲類操演の期間に意外事が発生し、8時15分に雄風-3ミサイルを「誤射」した。ミサイルは台湾海方向に飛び、40海里離れた澎湖東南方海域の事前に設定した目標ポイントまで飛んで墜落した。この過程は約2分間あまりで、「海峡中心線」は飛び越えていない。「誤射」されたミサイルは関連海域で作業する台湾籍の翔利升号漁船を貫通した。船長は不幸にも死亡し、3名の船員が軽傷を負った。このうち2人はフィリピンとベトナムから来ていた。台湾安全保障業務部門はすでに不幸にも死亡した船長および負傷した船員に対し「十二万分の謝意」(頑住吉注:極度の、みたいな意味らしいです)を表明している。台湾「国防大臣」の馮世寛は台湾軍の2名の「副参総謀長」に台湾軍最高指揮中枢である「国防省」異変対応センターと衡山指揮所に進駐して事件の原因を徹底調査するよう指示した。

「1発の製造コスト1億新台湾ドル(約2,070万人民元に相当)の艦対艦ミサイルが発射され、この種の状況の深刻さは、まさに礼砲の発射時に何と実弾が射出されたようなものだ!」 誤射事件は島内民衆を騒がせ、ないし憤怒させている。事件発生時、蔡英文その人はアメリカのロサンゼルスにいて、彼女は国安システムの報告を受けた後事件原因の徹底調査を命令した。だが民衆は、蔡英文にはもたらされる可能性がある両岸の緊張した情勢に対する警戒と察知が欠けており、彼女が「新米」でスタートしたことをはっきり示し、台湾を全く掌握コントロールできない「無能の領袖」だと考えている。少なからぬ民衆は、もしこの200海里の射程のミサイルが台湾海峡を飛び越え、大陸のいかなる地域に落ちても、必ずや「大陸に対する悪意の挑発」と解読され、もし大陸の軍が「奮起して反撃」したら、両岸に数十年来出現したことがない重大武力衝突事件がもたらされる可能性が絶対にある、と考える。【グローバル時報駐台北特約記者 蕭師言 田聿 王会聡 柳玉鵬 本報記者 谷棣】


 まあ非常に珍しい事件が1回起きただけで断定はできませが台湾軍の規律の緩みというのはたびたび指摘されており、心配になります。















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