中国、4種のミサイルをデモンストレーション

 中ロ演習にはやや格落ちの兵器を持って行っていますが、南では最新兵器を見せつけているようです。

http://military.china.com/important/11132797/20130807/17986015.html


実に稀に見ることに属する:中国、4機種のミサイルを同時に南海で見せる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「7月26日、海軍南海艦隊が南海で複雑な電磁環境下で実際に武器を使用する演習を行い、重点的に情報システムに基づく海上作戦指揮、多兵種合同対艦遠距離打撃、航空隊の制空作戦、総合防空対ミサイルなどの課題が演習された。」)

中央テレビの報道によれば、7月末に海軍三大艦隊が南中国海の某海域で成功裏に複雑な電磁環境下で実際に武器を使用する演習を組織し、重点的に情報システムに基づく海上作戦指揮、多兵種合同対艦遠距離打撃、航空隊の制空作戦、総合防空対ミサイルなどの課題が演習された。中央テレビが放送した演習の画面から見て、我が軍は垂直発射ミサイルと潜水艦から発射されるミサイルの演習を行った。では、これらのミサイルはどんな機種か? その性能および戦力はどうなのか?

本報特約執筆原稿 広聞

今回の大演習は南海艦隊によって組織、指揮され、演習に参加した兵力は南海艦隊の新型主戦兵力がメインであり、北海艦隊、東海艦隊の一部の海空兵力が連動し、海軍院校の一部の学員が演習に参加した。

報道の画像から見て、052C型「中華イージス」級ミサイル駆逐艦から発射されたのは「海紅旗-9」(HHQ-9)遠距離対空ミサイルであり、この艦の上には8つのリボルビング式発射装置があって装備される弾薬は全部で48発である。「海紅旗-9」は第3世代国産対空ミサイルシステムに属し、その有効射程は100kmに達し、殺傷空域が大きい、抗妨害および抗多目標飽和攻撃能力が強いなどの特徴を持つ。このミサイルは先進的な電子設備とソフトウェアを持ち、その作戦性能は特に対ミサイル作戦時の性能と優勢が相当に突出し、これを一躍世界の先進的ダブル重要用途先進対空ミサイルシステムとする。

このミサイルを搭載する052C型ミサイル駆逐艦は海軍艦隊のために海上遠距離防空と迎撃が提供でき、艦上のフェイズドアレイレーダーと組み合わせて全艦隊のために3.1万平方km近い防御範囲を提供できる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「054Aミサイル護衛艦が海紅旗-16艦対空ミサイルを垂直発射する。」です。)

054A「江凱II」級ミサイル護衛艦によって発射されたのは「海紅旗-16」(HHQ-16)中距離対空ミサイルである。この艦の前甲板には32ユニットの汎用垂直発射システムが装備され、装備される弾薬は全部で32発である。このミサイルの有効射程は20kmに達し、アクティブ単一パルスレーダー制御誘導を採用し、このため抗妨害能力が良好である。その使用する火力コントロールレーダーは同時に多数のミサイルを制御誘導して異なる目標に対処でき、多目標との交戦能力を持つ。

「海紅旗-16」の作戦目標は戦術航空機、対艦ミサイル、戦術空中発射型ミサイル、ヘリ、無人機である。主に艦隊防空システムの中の中、近距離防御任務を担当するため、このミサイルは中、低空の範囲内で大規模な空中からの襲撃およびミサイル攻撃に対抗できる。

対空ミサイルの他、054Aミサイル護衛艦が対艦ミサイルを発射したのも見られた。この艦が装備するのは鷹撃-83(YJ-83)型遠距離対艦ミサイルである。このミサイルは高亜音速巡航、末端での超音速急降下攻撃の作戦模式を採用し、その射程は180kmである。目標から一定の距離の時、外部のデータリンクあるいはミサイルに搭載されたコンピュータが末端攻撃プログラムを始動させた後、2段ロケットエンジンに点火され、ターボジェットエンジンが離脱し、ミサイルは急降下飛行状態に入る。この時のミサイルは目標からの距離20〜30kmのところでマッハ1.3から1.5の超音速攻撃速度に到達し、かつ戦術機動、回避動作ができる。

まさに鷹撃-83対艦ミサイルの出現は、中国海軍の世界の海軍強国との対艦ミサイル方面における隔たりを縮小させた。このミサイルは現在すでに中国海軍が遠距離対艦飽和超視距離攻撃作戦を行う絶対の主力となっている。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「054Aミサイル護衛艦が対空ミサイルを発射した後に形成された弾道の軌跡。」です。)

今回の演習の中では、さらに潜水艦発射対艦ミサイルの発射が公開された。潜水艦は見えないが、039A「宋」級通常潜水艦と見られる。039A型潜水艦は4〜6発の「鷹撃-82」(YJ-82)潜水艦発射巡航ミサイルを搭載でき、このミサイルは円筒形の飛行ボックス設計を採用し、潜水艦内では冷発射が採用された後水面付近に到達して展開する(頑住吉注:よく分かりませんが圧縮空気などで円筒形ケースごと射出され、水面付近でケースが開いて本体がエンジンを吹かして飛んでいく、ということでしょうか)。その巡航飛行速度はマッハ0.9、最大射程は40〜80km、165kgの爆発力の強い成形炸薬弾頭を持ち、主に敵サイドの水上艦船の打撃に用いられる。

上述のこの4種のミサイルはいずれも中国海軍の現在の主力作戦装備であり、同時に海軍演習の中で実弾の発射が行われたのは実に稀に見られることに属する。

海軍、戦力を用いて状況をかき乱す者に警告

今回の軍事演習から見て、中国海軍は3大艦隊がそれぞれ艦艇を派遣して参加しただけでなく、さらにいずれも主力装備であった。例えば052Cミサイル駆逐艦は現在中国海軍現役で最も先進的な戦闘艦であり(頑住吉注:052Dは進水していますが就役していません)、演習に参加した全艦隊のために遠距離防空保護が提供できる。054A型「江凱II」級ミサイル護衛艦は中国海軍で現在最も先進的な護衛艦で、大量建造数が多いだけでなく、さらに非常に強い総合作戦能力を持ち、対艦、防空、対潜能力はいずれも非常に出色で、中国海軍護衛艦の万能選手と呼べる。039A「宋」級通常潜水艦は静音能力が非常に素晴らしく、多種の打撃手段を持ち、今回これが発射した潜水艦発射対艦ミサイルはその切り札の1つである。

これらの中国海軍の精鋭がいずれも今回の演習の中で姿を現し、いずれも演習の中で非凡な戦力をデモンストレーションした。その目的はああした情勢をかき乱す者に知らせるためでもある。中国の南海の主権を維持保護する能力にいかなる疑いも生じさせるな、と。

今回海軍は3大艦隊をここに集中させて実弾軍事演習を組織し、有効に海軍部隊の戦法創新の成果と訓練レベルを検証し、中国海軍の南海での権利維持能力を大幅に向上させた。

(頑住吉注:4ページ目)054Aミサイル護衛艦が対艦ミサイルを発射する。

(頑住吉注:5ページ目)054Aミサイル護衛艦がミサイルを発射した後に形成された弾道の軌跡。

(頑住吉注:6ページ目)これは3月に中国海軍が南海で訓練した時に発射した海紅旗-9遠距離対空ミサイル。

(頑住吉注:7、8ページ目)画像は今年3月、南海艦隊機動艦隊が南海で戦備巡航しているところ。


 フィリピンなどの国を脅す効果はあるでしょうが、これでは命中精度、確率その他は分かりませんね。


















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