殲ー16は万能?

 最近取り上げられることが多いこの機ですが。

http://military.china.com/important/11132797/20170731/31019650_all.html#page_2


殲ー16、初お目見え:戦力はすでに世界の大多数の制空戦闘機を超越

今回の閲兵式で、空軍の殲ー20、殲ー16、殲ー10Bなど多種の装備が検閲を受けた。殲ー16は関心を集める程度は殲ー20のように高くはないが、未来の空軍の核心装備の1つとして、その初お目見えの背後の情報はやはり関心を注ぐに値する。

大型多用途戦闘機は大国の空軍の標準装備

我が国が前世紀末にスホーイー27系列戦闘機を導入して以後、この航続距離が長く、搭載重量が大きい大型戦闘機は極めて大きく我が国の空軍に対する認識を改変し、空軍の戦術力量から戦略力量に向けてのメタモルフォーゼを率いた。これを基礎に、我が国は続々と約100機のスホーイー30系列多用途戦闘機を導入し、今に至るも依然東海上空の第一線で活躍している。殲ー11戦闘機を基礎に、自身の航空技術の進歩と需要を結びつけ、より強大な殲ー16多用途戦闘機を研究開発した。

伝統上、戦闘機の性能と種類には顕著な境界があり、設計時の「技術輸入」段階も大違いで、例えばミグー25は完全に迎撃機としての設計で、A-10は完全に攻撃機としての設計、などである‥‥機体の設計上単一の機能しか満足させられないので、各国の空軍がもし空軍の基本的能力を維持しようとすれば、多くの機種の専用飛行機を装備することが必須で、非常に大きな経済的負担がもたらされた。だが、冷戦末期、米ソに大型のF-15およびスホーイー27戦闘機が続々と就役するのと共に、同一の機体構造に多種の飛行機の機能を集成することが可能となり、そこでアメリカは成功裏にF-15E「ストライクイーグル」を製造し、スホーイー27系列もソ連初の同時に三軍(空軍、防空軍、海軍)に就役する実戦機となり、たちまち多用途戦闘機が主流となって現在に至る。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「解放軍のスホーイー30多用途戦闘機」)

1990年代、我が国はスホーイ設計局に委託してスホーイー27UBを基礎にスホーイー30MKK戦闘機を研究開発し、この同時に戦闘、迎撃、対地攻撃能力を具備する実戦機は市場の寵児となり、いくつかの小国の空軍にも非凡な戦闘能力を持たせることができた。現在まで、スホーイー27の血統を持つ戦闘機の中で、スホーイー30系列の輸出数はその他の機種の実戦機よりはるかに高く、現在までスホーイ社の下に属するイルクーツク工場は依然絶え間なく輸出するスホーイー30戦闘機を生産している。我が国の海空軍には依然大量の古い実戦機があって交換を必要とし、同時により多くの航続距離の長い大型戦闘機で中国の国家利益を防衛することを必要としていることを考慮すれば、殲ー16の出現はタイムリーであり、かつこの機種は完全国産化された戦闘機で、人に制せられることが避けられる。

制空は依然殲ー16戦闘機の主要な任務

我が国の戦闘機群の総規模に比べ、輸入および自ら生産するスホーイー27系列戦闘機は我が国の現在における唯一の大型戦闘機の機種で、数量はおよそ400から500機の間である。もしまもなく就役するスホーイー35SKおよび殲ー20を算入しても、初期ロットのスホーイー27はすでに「退役ブーム」に入り始めていることを考慮すれば、将来我が軍は大型戦闘機の数の上で依然大量の穴埋めを必要とする。理想の代替者として、殲ー16の最も基本的な要求は良好な制空性能を持つことに他ならない。

もし殲ー20がステルスの刺客で、戦時もっぱら体系の枢軸を叩き、平時は秘して人に示さないとするならば、殲ー16は未来の解放軍の体系内で長期にわたり遠方を防衛する戦神である。米日などの我が海上国境に対する不断の挑発と共に、我が国は大量の長い航続距離を持つ戦闘機を装備してパトロール任務を執行し、東海、南海の対抗の第一線に用いることを非常に必要とする。例えば中型の殲ー10といったような単発戦闘機に比べ、大型戦闘機はパトロール任務執行時の優勢が比類なく、その滞空時間は国土防空能力に重点を置いた殲ー10よりはるかに長いだろう(日本方面の比較を根拠にすれば、日本の双発大型のF-15は単発中型のF-2に比べ東海上空での滞空時間の比がおよそ2:1である)。甚だしきに至っては近距離格闘の中でも、我が軍のスホーイー30戦闘機は高い機動性を利用して日本のF-15を何度もロックオンし、F-15はあわてて逃げた。充足した燃料があり、2人作戦で、かつスホーイー27ファミリーの良好な機動性を継承した殲ー16は疑いなく未来の海上闘争の中でより多くの優勢を占めることになる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー16はすでに空軍に装備されている」)

殲ー16は良好な空力設計と機体構造を持つだけでなく、航空電子システムも世界先進水準に到達している。殲ー16初期ロットは国産アクティブフェイズドアレイレーダー(AESA)を装備し、同時に対地、対艦機能を集成し、現在のロシアのスホーイー30、日本のF-15とでは世代をまたぐ優勢を持ち、すでに世界の大多数の専業制空戦闘機を超越している。後期ロットの殲ー16は性能がより先進的なアクティブフェイズドアレイレーダーに換装され、同時に対空、対艦捜索能力を強化することになり、殲ー16の探知計測能力は疑いなく人を期待させる。

殲ー16が現在装備するレーダーはまだ殲ー20に一段立ち後れている (頑住吉注:内容に即しておらず元は実は中見出しではなくキャプションだったのでは。)

殲ー16は同時に高性能光電子照準システム(EOTS)を装備しており、このシステムは防衛区域外距離で目標に対し正確な探知計測と識別が行える。近距離では目標に対しクリアな成像、距離測定、追跡し、かつレーザーを照射して攻撃を誘導する。某種の意味から言って、これは機載レーダーシステムに対する良好な補充である。殲ー16は同時に我が国が自主研究開発したWS-10A「太行」エンジンを装備し、1台あたりのアフターバーナー使用時の最大推力が135KNにも達する。我が国の軍用航空エンジン事業にとって、WS-10Aの殲ー16生産での大量使用は明らかに尋常ならざる意義を持つと言える。

殲ー16は戦術爆撃機の任務が担える

スホーイー30MKK/殲ー16が外界から「戦闘爆撃機」と呼ばれるのは、それが優秀な制空性能を持つだけでなく、同時に大型の「爆弾トラック」とも言えるからである。スホーイー30MKKの最も恐ろしいところはその最大弾薬搭載量が12トンに達し、轟ー6爆撃機1機に相当するところにある。エンジンを換装し、構造が強化された殲ー16の弾薬搭載量は当然この数字より低くないはずである。殲ー16は少なくとも12の大/中型搭載ポイントを持ち(一部の搭載ポイントはいくつかの小型搭載ポイントに換えることができる)、それはまさに航続距離の長い戦術爆撃機である。また、殲ー16が持つ良好な飛行性能ゆえに、専門の航路護衛機を必要とせず、独立作戦能力が比較的強い。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲轟ー7Bと殲ー16の搭載方案」)

制空方面で、殲ー16はPL-10近距離格闘空対空ミサイル、PL-15中距離空対空ミサイル、某型超遠距離空対空ミサイルが搭載できる。PL-10ミサイルは赤外線成像制御誘導および高性能固体燃料エンジンを採用し、軸角度を大きく離れた発射能力を持ち、性能は国際的な第4世代空対空ミサイルの水準に達している。PL-15ミサイルはダブルのラムジェットエンジンを採用し、PL-12に比べ、その体積はより小さく、射程はより長く、総合性能はAIM-120C7の水準に達している。某型超遠距離空対空ミサイルは我が国の未来の非対称作戦の利器であり、超越的に長い射程の優勢を利用し、敵サイドの早期警戒機、給油機や大型電子戦機など体系のカギとなる重要ポイントを打撃し、敵サイドの空中作戦体系を瓦解させる。

対地打撃方面では、殲ー16は防衛区域外空対地ミサイル、制御誘導爆弾、散布機などの対地武器が搭載できる。防衛区域外武器は敵サイドの対空ミサイルの射程外で打撃が発動でき、最高の効率の対地攻撃を実現する。珠海航空展で、我が国はかつて輸出に用いる「天雷」防衛区域外散布システムを展示したことがあるが、その最大射程は120kmを超え、殲ー16に搭載できる大量の動力ありあるいはなしの弾薬とコンビネーションし、解放軍は初めて低コスト、敵サイドの高価値目標を重複打撃できる手段を持つことになる。

結びの言葉

ある資料は、我が国は将来少なくとも300機の殲ー16多用途戦闘機を装備することになるとしており、このことは我が国の大型機隊に対する良好な補充というだけでなく、さらには我が国が恐るべき戦術爆撃機力量を持つことを意味しており、数が膨大で、打撃能力が強力な殲ー16機群は未来の空軍の「攻防兼備」作戦の核心力量となる。


 言うほど凄いものなのかどうか分かりませんがこの機種だけで300機あれば相当な戦力になるのは間違いないでしょう。コスト的には殲ー20の製造やスホーイー35の輸入に比べてどうなんですかね。また同じく攻撃機の要素にも重点を置いたF-35との比較では。











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