中国、日本のP-1新型対潜哨戒機を評する

 中国にはまだ同等の兵器はありませんが。

http://military.china.com/important/11132797/20160202/21401503.html


中国潜水艦の「天敵」P-1はあるいは日本が南海情勢を騒がす新たなる助けとなるか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:日本のP-1対潜機」 画像のキャプションは以下4ページ目までこれとほぼ同じです。)

中国が南海問題は中国の「核心的利益」であると明確にした後ほどなく、ベトナム、フィリピンといったような小賢しい悪者がすぐ至る所で活動し、不断に南海で事を起こしている。中国の強大な海軍と海上法執行力量の面前で、彼らは何ほどの悪事も起こせないが、しかしそれにもかかわらずアメリカや日本を引き込み、この2つの別の下心を持つ国は南海でこの機を借りて問題を起こしている。アメリカはいわゆる中国脅威論を継続して宣揚するのと同時に、ハイテンションで戦闘艦や軍用機を南海に派遣し、「航行の自由」をもって自らの存在を顕示している。

アメリカ人が自らの「弟」と心強く思う日本も大声をあげて派兵し南海に進入している。日本が南海に進入する原因は非常に複雑のようで、一方においては南海の水を攪拌し、自らがその中から漁夫の利を得られることを希望している。もう一方では中国が南海を掌握コントロールした後、日本の海上の「生命線」を完全に支配することを憂慮している。このため、日本人という狐はアメリカという虎の威を借りるのであろうと、日本が「備えあれば憂いなし」で自らの海上の「生命線」を守ろうとするのでもいいが、どの道現在の日本は南海問題で不断に中国に対する妨害を行っている。

もしアメリカが南海で騒ぎを起こすのが、自らの強大な海空軍の実力に頼ってだと言うならば、日本人は虎の威を借る以外、彼らはアジアに類のない海上力量をも持つと自認している。イージス駆逐艦を持つだけでなく、もう1種の武器を彼らは中国潜水艦部隊の「天敵」だと自認している。日本から見て、この利器を持てば、中国の通常潜水艦は言うまでもなく、原潜も日本によって簡単に捕えられ得る。この日本を自信満々にさせる利器こそ、彼らが自ら研究開発を行ったP-1対潜機に他ならない。ならばこの実戦機の性能は一体どうなのだろうか?

(頑住吉注:これより2ページ目)

自主研究開発

日本は震源に乏しい島国であり、海上交通線に極度に依存する。第二次世界大戦の期間に米軍は「飢餓行動」を発起し、機雷や潜水艦を利用して海上航行路を封鎖し、その国民経済が崩壊に近づき、非常に大きく日本ファッショの滅亡を加速する結果をもたらした。冷戦後ソ連原潜の急速な発展と日本海上自衛隊の米日合同作戦の中での位置付けも、日本に対潜戦を極めて重視させた。航空対潜の持つ非常に大きな優勢ゆえに、対潜哨戒機は日本が極めて重視する対潜武器となった。

日本のその他の武器装備同様、日本海上自衛隊の対潜哨戒機は主にアメリカ製の機を採用し、最初のP-2から今大量装備されているP-3Cまでそうだった。しかし時間の推移と共に、初期に装備したP-3Cの機体は徐々に老化し、性能も海上自衛隊のどんどん大きくなる「食欲」を満足させ難くなり、2007年からもう徐々に退役し始めた。日本はこれまでずっと日米協力を重視しているが、アメリカの現有の機種をあまねく見渡し、日本はその需要を満足させる理想の機種は決してないと考えた。このため、2001年には早くも、日本の防衛省はもう川崎重工をメインとし、新世代対潜機の研究開発を開始することを確定し、プロジェクトのコードネームはP-X、70〜80機の装備を計画した。

研究開発コスト制御のため、日本はP-Xと航空自衛隊が必要とする新型輸送機C-Xとを、共同で研究開発を行うことを決定し、かつ両者に同一の機体を採用することを希望したが、海上自衛隊と航空自衛隊の要求の隔たりが大きすぎたため、退いて次善の策を求めるしかなく、一部分の機体構造と設備の共用実現を追求した。研究開発作業は2001年から開始され、2004年に原寸大模型が展示され、2007年に原型機が初飛行に成功しかつ正式にP-1と命名された。2013年2月12日、日本の防衛省はP-1研究開発作業の完成を言明し、かつまずは厚木基地に向け2機を配備した。しかし人を気まずくさせたのは、5月13日の試験飛行中、P-1の4台のエンジンが何と同時に空中で停止し、配備期限を遅延させたことだった。ならば、この日本の自衛隊が高い期待を寄せる「対潜の利器」には一体どういった凄い能力があるのだろうか?

(頑住吉注:これより3ページ目)

性能は非凡

関連の資料の説明によれば、P-1は低翼単葉レイアウトを採用し、全長38m、全幅35.4m、全高12.1m、最大離陸重量79.7トンである。飛行機の動力装置には4台の日本が自ら研究開発を行ったF7-10ターボファンエンジンを採用し、1台あたりの推力は60キロニュートンに達する。このエンジンは同時に燃料消費が少ない、騒音が低いという特徴を持つ。新型エンジンを採用したP-1の最大速度は996km/hに達し、巡航速度833km/h、巡航高度1.1万m、最大航続距離8,000kmである。こうした指標はいずれも海上自衛隊が現在装備するP-3Cより顕著に高く、日本海上自衛隊の各項目の任務執行のために良好な基礎を固めた。

P-1は完備された対艦、対潜探知計測設備を配備しており、性能が比較的先進的で、多種の手段の偵察が行える。その機首には日本が自ら研究開発を行ったHPS-106アクティブフェイズドアレイレーダーが装備され、アンテナは機の形状を変えずに脚の周囲に装備されている。このレーダーは海に対する捜索、ナビゲーション、気象、対空警戒などの作業模式を有するだけでなく、さらに合成開口作動模式を具備し、高空において有効に潜水艦の潜望鏡を発見できる。その機首の上方には先進的な敵味方識別装置が装備され、機首の下方には収縮可能な赤外線センサーが装備され、内部には前視赤外線探知計測システム、CCDビデオカメラ、レーザー距離測定装置が整合され、機の尾部には東芝社がライセンス生産したカナダ航空電子のAN/ASQ-508型磁気異常探知計測装置が装備されている。操縦室後方の機体には電子支持装置と衛星通信アンテナが装備され、機体後部には4つのソノブイ投下穴を持ち、P-3Cと比べるとその発射方式は火薬による射出から圧縮空気による射出に改められ、100個のソノブイを搭載することができる。

また、P-1はデジタル化水準も非常に高く、操縦室と任務コントロール台からは計器がなくなり、全部液晶モニターに改められている。その戦闘指揮システムは高速大データ量のデータ処理能力を持ち、キャッチされる各種情報に対する一体化、スマート化された処理が行え、脅威ある目標を素早く識別できる。この機の最大のハイライトは初めて独創的に光通信操作システムを応用したことである。光通信操作システムはフライバイワイヤシステムと対比して言うと、光ファイバーを物理的伝達媒体とし、光が電気に代わって伝達キャリアとして飛行指令を伝達し、かつ飛行情報をフィードバックする。光伝達操作システムのフライバイワイヤシステムに対する最大の優勢は、有効に電磁妨害の下で作動できることで、これは電磁環境が日増しに複雑になる今日ではことのほか重要である。また、光通信操作システムはさらに機載電力を節約する、機載設備の重量を軽減する、信頼性が高いなどのメリットを持つ。日本にとって、P-1に光伝達操作システムを採用することにはさらに次世代戦闘機を自ら研究開発するために経験を積むという深遠な意義がある。

P-1の武器コンパートメントは機体下方に位置し、さらに翼の下に8つの外部搭載ポイントを持ち、少なくとも20トンの荷を搭載できる。通常の対潜爆雷や対潜魚雷を搭載できる他、外部搭載ポイントにはさらに自衛隊で現役の各種対艦ミサイルが搭載でき、甚だしきに至ってはAGM-65マーベリック空対地ミサイルが搭載できる。日本メディアの関連の報道によれば、P-1は海上自衛隊によって多用途機として使用される可能性があり、対潜哨戒などの通常作戦任務の他、偵察、電子戦、対艦、甚だしきに至っては岸に近い陸上目標に対する攻撃任務をも担うことができ、完全に進攻性武器たり得る。

(頑住吉注:これより4ページ目)

戦術的特徴

日本海上自衛隊の新世代対潜哨戒機として、P-1には高い期待が寄せられており、その各項目の性能指標も現在装備されているP-3Cに比べ顕著な向上があり、必ずや海上自衛隊の対潜作戦方式や対潜能力に対し非常に大きな改変をもたらすことになる。

P-1はP-3Cが採用するターボプロップエンジンを放棄してターボファンエンジンを採用しており、このためその巡航速度は現役のP-3Cに比べ1/3前後速く、最大飛行速度もより速い。戦時の対潜時に極めてよく見られる召集に応じての対潜任務の中で、対潜機の速度が速いほど目標区域への到達時間も短くなり、このことは目標の運動距離が相対的により短くなり、対潜機の捜索範囲もより小さくなることを意味しており、このようだと極めて大きく潜水艦発見の確率が上がる。現代の新型対潜哨戒機がより多くジェットエンジンを採用しているのもまさにこの原因ゆえにである。日本が現在直面する状況に対して言えば、日常のパトロール任務を担う対潜哨戒機の速度が速いほど、隣国との争いに直面した島嶼にいわゆる「突発事態」が出現した時の反応速度がより迅速になる。

P-1の飛行高度と最大航続距離はいずれも海上自衛隊が現在装備するP-3Cよりずっと上で、飛行性能がより良く、8,000kmに達する航続距離は海上自衛隊の空中対潜網を現在の東海付近からバシー海峡、甚だしきに至っては中国南海付近にまで拡張展開させることができ、極めて大きく付近の国の潜水艦の活動範囲を圧縮した。その比較的長い巡航時間はホットなポイントたる海域あるいはカギとなる重要な水道付近でより長い時間滞留し、もって監視コントロールの効果を保証することができる。日本の周辺海域の対潜哨戒の需要を満足させただけでなく、全東北アジア海域の対潜作戦も保証でき、日本の対潜能力を重大に向上させることになる。多用途に立脚した対潜哨戒機として、P-1は翼の下に数発の国産ASM系列あるいはアメリカ製の「ハープーン」対艦ミサイルを搭載して対艦作戦が行え、こうした対艦ミサイルは普遍的に100km以上の射程を持ち、P-1が一定数を搭載すれば、周辺の国や地域の海軍の大多数の艦艇を制圧し得るに足り、比較的強い攻撃性を持つ。

(頑住吉注:これより5ページ目。画像のキャプションは記事タイトルと同じです。)

意欲は何故?

P-1対潜哨戒機がひとたび登場するや早くも一部の日本の軍事専門家によって「中国潜水艦最大の天敵」と称された。東北アジア情勢が錯綜し複雑化する今日、日本の大きな力を入れての対潜哨戒機開発は中朝、特に中国の潜水艦に照準を合わせる意味が非常に顕著である。我が国の沿海の水中環境は複雑で、広大な大陸棚水域は水深が比較的浅いため、潜水艦の活動には決して適しておらず、さらに戦時には敵の商業航行ラインが第一列島線の東側まで移動する可能性が極めて高いことを考慮すれば、戦時に我が潜水艦部隊は第一列島線を突破することが必須で、それでやっと作戦目的が達成できる。日本海上自衛隊がP-1を装備すれば、そのP-3Cに比べより長い航続距離と滞空時間に頼って、第一列島線の我が潜水艦の突破区域において、大縦深、高密度の航空対潜哨戒区を建立することができ、非常に大きな程度上我が潜水艦部隊の第一列島線以東の活動能力を制圧することになり、通常潜水艦を主力とする我が潜水艦部隊に対する小さくない脅威となる。

だがP-1というこのような大型固定翼機に対して言えば、その空中自衛能力はやはり極めて薄弱であり、もし戦闘機の迎撃に遭遇したら、全くやり返す力はなく、このため大型対潜機は一般に味方サイドの支配区域に対潜哨戒区を建立し、あるいは召集に応じて対潜を行う。この種の脅威に直面し、我が海空軍は第一列島線内の空域の支配を強化し、かつ空母戦闘群の建設に入れる力の度合いを強化し、艦載機を利用して我が潜水艦に脅威を与える航空対潜力量を駆逐し、戦時において我が方の潜水艦の自由な列島線進出を援護すべきである。

日本の対潜の実力はすでに「自衛」の需要をはるかに超えているが、依然日増しに膨張する野心を満足させられず、日本が堅持するいわゆる「専守防衛」が隠れ蓑にすぎないことが見て取れる。より先進的な対潜哨戒機を持った後、アジア太平洋地域対潜体系を構築した時、アメリカは必ずやより日本を重く見て頼りにし、自衛隊の日米同盟の中での重みもある程度上昇することになり、同時に中国の潜水艦の活動に照準を合わせ監視を行う状況もより頻繁になるだろう。P-1対潜哨戒機プロジェクトを通じ、日本の国防工業に30年来初の大型機自主研究開発を成功させただけでなく、人々に日本が長年来累積してきた軍事ポテンシャルが徐々にはっきり表れてくるのをも見せ、そのすこぶる実力を備えた軍事メカニズムが最終的にどんな方向に行くのか、人に関心を注がせまた思考させずにはおかない。


 立場や見る角度は違いますが、日本にとって重要な意味を持つんだなということは我々にもよく理解できますね。























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