「ワリヤーグ」艦長が交代

 「ワリヤーグ」関連の現時点における最新情報です。

http://military.china.com/top01/11053250/20120801/17348957.html


中国空母初代艦長は交代 新艦長には飛行経歴なし

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「空母の初代艦長李暁岩は解任」)

昨日午前、我が国の空母は25日の長きにわたる第9回航海試験(7月6日から7月30日)を完了し、大連に戻った。これは何度もの航海試験の中で期間が最長の回だった。ここに至り、我が国初の空母が公衆の目の前に現れてすでに1年余りとなった。

組立総合計画部総合局副局長林柏は昨日午前、前段階の空母海上試験の進展はスムーズで、予期の効果を達成した、とした。今後さらに科研試験と訓練を継続して行う必要があり、後続の作業は科研試験と訓練作業の状況に基づいて確定されることになる。

国防部は最近行った定例記者会見で、空母が8月1日前後に部隊に引き渡され使用されるとの情報を否定した。記者は空母の引き渡しが最も早くて9月に行われると理解した。

就役時期

「八一」建軍節説は誤り、最も早くて9月に就役

2011年7月27日、国防部スポークスマン耿雁生大佐は、中国が開発、建造する空母に関する情報を発表した。我が国初の空母が公衆の目の前に現れてすでに1年である。

現在、空母は第9回航海試験を終えたばかりである。空母に継続的関心を向けて1年にもなる軍事マニア劉氏は、海上は多湿で、塩分も多く、空母に対する浸蝕がきっとある。「毎回の港を出入りする際の牽引船による牽引ではいつも艦体表面にゴムによる摩擦痕が残っている。」 彼は言う。このため今回の空母帰還後は艦体に対し修繕作業を行うに違いない、と。

空母が部隊に引き渡され、使用される期日は間近にまで近づいている。最もはっきりしたシグナルは7月16日の中央テレビ局の夜の番組が初めて明らかにした、中国空母が高速でのカーブを行うテストの場面から得られる。これが当局の画面によって公開、放送されることは、(空母の引き渡しの)幕が上がっていることを意味する。今年3月には早くも海軍副指令徐洪猛が、空母の航海試験は非常にスムーズで、今年中に空母を就役させる計画があると言っていた。「八一」建軍節という節目に引き渡しが行われるとの説は誤っていた。これに加えまだ完成させる必要のある作業があり、空母の引き渡しは最も早くて9月に行われる。

航海試験の進展

艦載機の着艦試験という最大の難題はすでに解決


去年8月10日に初の航海試験が始まってから、空母の海上試験は一切がスムーズに行われている。先日、海軍軍事学術研究所研究員の李傑は、航海試験は正常な順序に従って停泊試験、工場による試験、軍サイドによる試験を経る必要がある、とした。去年8月から開始され現在までずっと行われてきたのは工場による試験で、動力、武器、通信など多くの方面に関するものである。工場による試験から軍サイドによる試験に至るまでに必要な時間に関し、李傑は状況を見て決めなければならず、時間は長いこともあれば短いこともある、と考える。

国際的に空母の航海試験が成功か否かの主要な評価基準の1つはまさに航海時間の長さであり、海上の航行時間が長くなるほど、各項目の性能が完備されていると証明される。

今年2月、艦載機の模型が初めて空母の甲板上に出現した。劉氏の説明によれば第9回航海試験前、艦載機の模型は対艦ミサイル吊り下げ搭載訓練も行っていた。空母のテスト進度に関する国際的慣例によれば、「艦載機着艦試験」は工場による試験段階で必ず行う必要がある。加えて国防部スポークスマンの「試験は一切がスムーズ」との事実確認があり、中国空母の前にある最大の難題もすでにひとまず解決されていることを表している。

(頑住吉注:続いて2ページ目。画像のキャプションは「中国空母航海試験から帰る」です。なお3〜5ページ目も同じキャプションで、6ページ目は「殲-15艦載機」です。)

専門家による分析

空母が南海に向かうとの説は現在成立し得ない


ある外国メディアは、現在の東海、南海情勢の進展にかんがみ、空母はひとたび就役すればすぐに南海に向かって強大な威嚇作用を発揮することになる、と報道した。だが明らかに現段階ではこの説は成立し得ない。まず、「科研実験と訓練」は当局がこの空母に与えた位置付けである。次に、技術的に言って工場によるテスト終了後に展開される軍サイドによるテストにはまだ相当長い一定期間の継続が必要である。李傑は、それぞれのシステムの訓練、艦載機の訓練、空母と随伴する艦の間の訓練、いくつかの武器の実弾実験、いずれも慣らし運転を行うのに時間が必要である、と語る。

国防部スポークスマン楊宇軍もこれに関して似たことを言っている。彼は、「空母の建造と使用は多種の武器装備の集成であり、これは長い過程になる」とする。

昨日午前、組立総合計画部総合局副局長林柏は、「今後、空母はさらに科研試験と訓練を継続して行う必要があり、後続の作業は科研試験と訓練作業の状況に基づいて確定されることになる。万里の長城は1日では建てられない。皆さんが理性的、客観的にこの問題を見守ることを希望する。」と語った。

艦長の人選

初の艦長李暁岩には新しい身分が与えられた


我が国初の空母の舵を取る人物はずっと神秘のベールに包まれてきた。記者は艦長がすでに密かに交代していたことに気付いた。

先日のメディアの報道は、初の「飛行員艦長クラス」の学員の1人である李暁岩が「ワリヤーグ」号空母の初代艦長に確定した、とした。だが記者は舟山市民政局の〜(頑住吉注:日本語にない漢字が使われ意味も不明ですが市の何らかの部局でしょう)が発布したある情報の中に、李暁岩の新しい身分を発見した。「東海艦隊副参謀長」である。

1987年8月、中央軍事委員会は広州艦艇学院に初でもあり唯一でもある「飛行員艦長クラス」を開講した。このクラスが始まったばかりの時、全部で10人の学員がいて、それぞれ北海、東海、南海の3つの艦隊の航空兵部隊と海軍飛行学院から来ていた。戦闘爆撃機の飛行員もおり、爆撃機の飛行員もおり、輸送機の飛行員もいた。それぞれの飛行時間もバラバラだった。

李暁岩はこの中の1人である。彼は相次いで護衛艦艦長、駆逐艦艦長、某支隊参謀長などの職を務め、かつてロシアに赴いてクズネツォフ海軍指揮学院で勉強したことがある。

新艦長は東海艦隊から来て、飛行経歴はない

ある情報は、新任の艦長は東海艦隊から来たことをはっきり示しており、その後記者は関連のルートから事実確認を得た。記者は、新しい艦長は海軍東海艦隊から来て、かつて某支隊副参謀長の任にあったことを知っている。外界での空母の艦長には飛行経歴が必須だという伝統とは異なり、この艦長の経歴にはこの項目はない。

公開されている資料は次のことをはっきり示している。この艦長は非常に優秀で、1969年に軍人の家庭に生まれ、大学卒業後海軍東海艦隊司令部に配属され、アシスタントエンジニアを務めた。その後海軍大連艦艇学院で艦艇作戦指揮を専攻し、修士号を得た。相次いで部門長、参謀、副艦長、艦長を務めた。

この艦長はかつて、イギリス国防言語学員とイギリス三軍連合指揮・参謀学員で相次いで専門教育を受けた。「法制晩報」による。


 空母建造に関わる高位の官僚が「万里の長城は1日では建てられない。皆さんが理性的、客観的にこの問題を見守ることを希望する。」と呼びかけなければならないのは、多くの中国人の間に「早く空母を出動させて領土問題を解決しろ」との意見があるためでしょう。一方的な意見を注入して世論を煽ったために困った立場に陥るいつものパターンです。

 飛行経験のない空母艦長の是非はちょっと私には分かりません。









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