国際戦車競技関連3題

 仕事の関係ですぐには紹介できませんけど刻々と情報が伝えられてます。

http://military.china.com/important/11132797/20140806/18687420.html


ロシアメディア:中国の96A戦車、ロシアの国際大会に参加し初日ランキング第8位

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「戦車大会の中での中国の96A戦車」)

【グローバル軍事報道】 ロシアの「Function」軍事ニュースネット8月5日の情報によれば、世界戦車射撃大会においてロシア代表チームは26分39秒の成績で、第1段階の競技「単一戦車競技」の中でリードした。アルメニア代表チームとカザフスタン代表チームはそれぞれランク第2および第3位で、中国はランク第8位だった。

競技の主審ユーリ ビデロフは、初日の競技の中でロシア、アルメニア、および中国の代表チームだけが時間の罰則を受けず、かつ成功裏に3か所の目標に命中させた、とした。

また、ロシア、アルメニア、カザフスタン代表チームは30分の時間内に4kmのルートを完走することができた。ランク第4位はセルビア代表チームで、その後任務を完成したのは順にベラルーシ、キルギススタン、インド、中国、モンゴル、クウェート、アンゴラ、ベネズエラ代表チームだった。

中国代表チーム、96A戦車を操縦して競技に参加。 (頑住吉注:これは元々キャプションだったのでは。また以後は本来別の記事かもしれません。)

報道によれば、第1回世界戦車射撃大会は8月4日にモスクワ郊外のアラビノ標的場で開幕し、競技は8月16日まで継続し、全部で12カ国が競技に参加し、これにはロシア、中国、アンゴラ、アルメニア、ベラルーシ、ベネズエラ、インド、カザフスタン、キルギススタンなどが含まれる。また、さらに20の国と地域が人員を派遣して競技を視察する。

戦車射撃大会の試合に関するインスピレーションは冬季に行われるバイアスロン競技に源がある。すなわちスキーと射撃である。全競技過程は20kmを超え、競技参加者は若干の障害、例えば蛇行したカーブ、浅瀬、丘陵、段差などを越えることになる。伝統的な競技とは異なり、戦車兵はさらに戦車および900〜2,200mを低空飛行する模擬ヘリに命中させる必要がある。(実習編集翻訳:郭思文 原稿チェック:ジャイルーマン)


http://military.china.com/important/11132797/20140806/18687203.html


ロシア:中国戦車の射撃、標的を外し減点される

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国国産96A型メインバトルタンク、競技に参加」 なおこの記事の画像のキャプションは以下全て同じなので省略します。)

参考情報ネット8月6日の報道 ロシアの「モスクワ共産党青年団団員報」8月5日の報道は、モスクワ郊外のアラビノ訓練場で、戦車のエンジンが耳をつんざかんばかりの轟音をとどろかせ、全世界12カ国からやって来た名手は30度の高温を冒して、2014世界戦車現代2項目大会の激烈な旅程を開始した、とした。

報道は、ロシア国防大臣ショイグは自ら競技を開幕し、「国際軍事協力の新たなる一章」であると称した。競技のルールによれば、4か国1組で、第1段階は単一車両競技であり、速く走る必要もあれば正確に撃つ必要もあり、総合得点の多いものが勝利する。

くじで決定された順序によれば、第1グループで登場するのはアンゴラ、カザフスタン、モンゴル、セルビアで、最終的にカザフスタンチームが勝利した。セルビアは2位に甘んじ、彼らは速度は抜きんでていたが、射撃成績が良くなかった。あるセルビアの選手は、「出発の段階はいつもいささか緊張するが、我々は全力で行き、この分を取り返す。」とした。アンゴラとモンゴルチームはこの組の第3位、第4位だった。

ロシア、中国、クウェート、アルメニアは第2グループで登場した。観衆はロシアと中国という両国の激戦に大きな期待を寄せた。中国サイドは甚だしきに至っては専用列車で本国の96Aメインバトルタンクをロシアに運び、一方その他の各チームが使用するのはいずれも主催者が提供するT-72B1戦車である。

競技開始後、中国の隊伍は最も前に飛び出し、1ポイントも失わない状況下で最も先に蛇行したカーブを通過し、ロシアサイドがぴったりと続いた。だが中国チームは射撃時に標的を外したために減点され、ロシアチームは初弾を命中させ、かつ第2段階(段差を越える)の射撃部分で中国チームに追いついた。機械橋を越えた後、各チームは機関銃を用いて900〜2,200m離れた低空飛行するヘリを射撃する必要があった。ロシアチームは外したために減点され、中国チームは難関突破に成功した。浅瀬を越える時、ロシアサイドは危機一髪成功したが、中国の戦車はカーブの途中でキャタピラが脱落し、予備戦車を緊急出動させて競技参加を継続するしかなかった。対戦車壕を越えた後の最後の1回の射撃の中で、ロシアサイドはスムーズに命中させ、22分の時間を使ってこの競技段階を終え、先んじた優勢を最後まで保持し、アルメニアが第2位に位置し、中国チームは第3位、クウェートチームは第4位だった。

(頑住吉注:これより2ページ目。)

ロシアのタス通信社8月5日の報道は、モスクワ郊外で行われた2014年世界戦車現代両項目招待試合第1段階の競技は2日目に入り、ホスト国のロシアチームが暫時リードしている、とした。

競技の主審ユーリ ビデロフ中将は、競技に参加する12カ国のチームのうち、ロシアチームの費やした時間が最短で、暫時第1位に位置し、その後にぴったり続くのがアルメニア、カザフスタン、セルビア、ベラルーシ、キルギススタン、インド、中国で、ベネズエラがランク最低なのは「安全規範に違反した」からだと言明した。

だが彼は、このランキングは暫時のものに過ぎず、第一段階、すなわち単一車両競技の最終的な順位は8月6日に競技が全部終わった後に明らかになる、ともしている。

4日の競技の中では、ロシア、アルメニア、中国という3チームだけが時間的な罰を受けず、時間的罰を受ける主要な原因は標的への失中である。ビデロフは、競技に参加するチームの最大の困難は地雷と爆発装置が埋めてある障害、丘陵、急な坂を越えることである、と指摘する。

単一車両競技の後、競技は短距離レース段階に入るが、その競技過程は最短で、3kmしかない。その後は速度を競うレースで、最終段階はリレー競技で、前の3段階での総得点ランキング上位4位の国が参加し、それぞれの国が3つの戦車チームを派遣し、同一の戦車を使用して3周回り、最終的な勝者を決定する。

ロシアのタス通信社8月5日の報道によれば、4日にロシアで開始された戦車現代両項目ワールドカップは、各国の競技参加者に対し最も重要な軍事実用的意義がある。ワールドカップの各国競技参加代表および武官は記者に向けこのようなコメントをした。

(頑住吉注:これより3ページ目。)

中国から来た黄秀聡(音訳)大佐は、競技は公正、公開、平等の原則を基礎に行われ、各国の友情と友好関係を増強し、最も重要な軍事実用的意義がある、と語った。

モンゴルの競技に参加する代表であるラブダンは、「戦車両項目は作戦の協調と国際的な各隊伍の将兵の協力に対し重大な意義がある」とした。

ロシアのタス通信社8月5日の報道によれば、ロシア国防大臣ショイグは命令を下して専門家グループを成立させ、戦車現代両項目大会と「航空ダーツ」大会参加者の意見や提案の収集、分析を担当させ、かつ武器装備の使用体験を総括し、それを軍事工業企業に伝達することになる。

ショイグは5日国防省電話会議において、「専門家グループを成立させ、我が国軍人および外国の同業者のこうした大会の中での使用に対する密な観察、研究、総括を担当させることが必須であり、これには弾薬を含む武器装備に関するあらゆる意見や提案が含まれる。」と語った。

ロシア国防省は上述の大会参加者が提出したあらゆる意見をリストに整理し、軍事工業企業の代表に渡すことを希望している。


http://military.china.com/important/11132797/20140806/18687203.html


戦車両項目第2日目:ロシアが26分で第1位、中国は32分で第7位

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア軍人員が我が軍の96Aメインバトルタンクの前でツーショットを撮影。客観的に言って、96Aの機動性は決して非常に出色とは評価されず、このようなオフロード競技の成績取得も正常な範囲に属する。非常に多くの人の頭の中の、『中国軍の訓練の程度は天下無敵』の印象には符合しなくても。」)

ロシアのタス通信ネット8月6日の報道によれば、ロシア国防省ニュース・情報管理局は6日、戦車バイアスロンワールドカップの新たな段階の競技はロシアの勝利をもって終わりを告げ、カザフスタンとインドがそれぞれ2位と3位を獲得した、とした。

報道は、昨日ロシアチームは最初の個人競技の中で勝利を獲得した、とする。

ニュース局は主審ユーリ ビデロフ中将の話を引用し、「全体ランキングから見て、ロシア連邦は26分27秒の成績をもってランキング第1位で、カザフスタン共和国がその後にぴったり続き、成績は30分14秒で、インド共和国は31分26秒の成績をもって第3位に位置している。」とした。

報道は、ベラルーシチームはランキング中第4位で、第5位はアルメニアから来た戦車兵で、キルギススタンと中国のチームは成績が同じ(32分15秒)でそれぞれ第6位と第7位に位置している、とした。

主審は、個人競技の成績は8月6日の第3回競技終了後に集計を行う、と注意を促した。

第3日目の競技日の主要な見どころはロシアチームと中国チームの個人競技の中での勝負である。ロシアチームはブラテチリェノフ伍長に率いられ、国産のT-72戦車を使用し、中国チームは本国の96A型メインバトルタンクを使用することになる。両チームは速度と射撃の正確度を競うことになる。

戦車バイアスロン競技はバイアスロンと似ており、4つの競技項目を含む。個人競技、短距離競技、追い越し競技、団体リレー競技である。競技参加選手は蛇行したカーブ、浅瀬、丘陵、段差などの障害を克服する必要がある。伝統的なバイアスロンとは異なり、競技参加隊員の目標は距離900〜2,200m離れた模擬戦車と低空飛行ヘリの標的である。

(頑住吉注:2ページ目)ロシアRTテレビ局のキャプチャー画像。今年競技に参加する独立国家共同体代表チームは統一してロシアのT-72B3戦車を採用する。

(頑住吉注:3ページ目)中国軍は4両の96Aメインバトルタンクを派遣し、このうち1両は予備である。

(頑住吉注:4ページ目)ロシアの観衆が競技に参加する我が軍の96Aメインバトルタンクの前でツーショットを撮影

(頑住吉注:5ページ目)ロシア軍のT-72B3戦車のオフロード機動。

(頑住吉注:6ページ目)中国チームの専用列車が国境を越え、戦車両項目試合場に向け出発。

(頑住吉注:7ページ目)中国チームは、列車がロシアの競技に参加するのに赴く行程は6,000kmにも達する、とする。

(頑住吉注:8ページ目)これは2013年の戦車両項目大会での画像。同様にロシアサイドはあらゆる競技参加国のためにT-72B戦車を提供した。


 中国以外が使用するのがT-72B1なのかT-72B3なのか記述が分かれていますね。「個人競技」というのはたぶんバイアスロンのそれにあたる単一車両競技のことでしょう。コラムで紹介した第一報では「中国の96A戦車、失中なし 12か国中唯一」という内容だったので驚きましたが、成績的には中国はかなり下位であることが分かり、キャタピラの脱落というT-72には起きなかった事故も起き、キャプションも妥当な順位だとショックを和らげようとするような記述になっています。そのために96系を出したわけでもありますから当然「99系なら勝っていた」という論調も出るでしょう。各国ユーザーの使用に関する意見をロシアの軍事産業にフィードバックする、というのは大きなメリットなんでしょうね。

















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