中国国産空母関連2題

 全く違う角度からの記事2つです。

http://mil.news.sina.com.cn/china/2016-06-29/doc-ifxtmweh2768499.shtml


軍内の人物、国産空母の建造進度を分析:最も早ければ年末にはもう進水できる

中央テレビの報道によれば、最近インターネット上に中国が建造中の国産空母の施工の画像が明るみに出され、画像はこの空母が最近1ブロックの艦首の分段の吊しての組み込み作業を完成させたことをはっきり示しており、艦首に軽微な上に持ち上がった部分があることが見て取れる。この前のある画像は、この空母の飛行甲板がすでに取り付け完成に近く、艦首のスキージャンプ甲板だけがまだ未取り付けで残され、建造工程がすでに終わりの段階に入っていることをはっきり示していた。軍事専門家の曹衛東は中央テレビ「今日の関心」のインタビューを受けた時、メディアが報道する国産空母建造進度に照らして見れば、今年年末あるいは来年進水できるはずだ、とした。

ある分析は、現在公表されている施工現場画像および衛星画像から見て、建造中の国産空母のトン数の大きさは「遼寧艦」と大体同等である、とする。イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」ウェブサイトは6月2日文章を発表し、中国初の国産空母は飛行甲板と艦首部分の完成後、もう内部システム、電子システム、センサー、武器その他の関連の設備を取り付ける、とした。このため、この空母が今年出庫することはあまりありそうにない。アメリカの「大衆科学」は最近、2016年年初以来、この空母はすでに多くのモジュールを取り付けたとし、かつこれによりそれは2017年に進水すると推測した。

この建造中の国産空母がいつ進水しまた部隊装備されるのかの話題に言及して、曹衛東は次のように言った。艦船の建造は一般に3つの段階に分かれる。すなわち着工、進水、就役である。細分化して語れば、着工とは鋼を切削し、ハブを敷設しまた船体を建造することである。その後が進水で、艦船は海の中に浮かぶが、決して埠頭を離れず、かつ関連の装備および設備を追加装備する。これを艤装とも言う。その後航海試験を行い、艦船の速度および武器の正確度が要求に到達し得るか否か試験する必要がある。航海試験にパスし、各項目の指標が全て基準に到達してのみ、やっと引き渡しができ、つまり就役である。

曹衛東は、外国メディアの報道によれば、この建造中の空母のスキージャンプ甲板はすでに建造がもうすぐ整う状態である、と語る。一般的に言って、飛行甲板の建造が整った後、基本的にはさらに半年あるいは9ヶ月経過すればもうすぐ進水して艤装する可能性がある。このため、メディアが報道する空母建造進度に照らして見れば、今年年末あるいは来年進水できるはずである。

ならば、この空母は将来就役した後中国海軍に対し何を意味するのだろうか? 中国国際問題研究院の研究員である楊希雨は、中国初の空母である遼寧艦は訓練および試験プラットフォームに属し、中国空母人材の「ゆりかご」でもある、とする。第2隻目の空母の装備後、全海軍の配置はより完備され、遠海に向かう能力はより強くなるだろう。


http://military.china.com/important/11132797/20160629/22958228.html


国産空母の4大主戦装備 性能は遼寧艦に搭載されるものに比べより犀利

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「建造中の中国国産空母」)

最近、外国メディアのある我が国の空母の最新の進展に関する文章が人たちの関心を引き起こしている。報道によれば、撮影された衛星画像は、大連造船工場で建造中の中国初の国産空母は飛行甲板を取り付けつつある。軍事専門家の曹衛東は中央テレビのインタビューを受けた時、もし国産空母がひとたびスキージャンプ甲板の取り付けを開始したら、進水までもう遠くない、とした。だが後続の建造は依然多くの時間を費やす必要がある。

中国国産空母は外観から見ると遼寧艦によく似ているが、内容は完全に異なる新型艦艇で、レーダー、通信、武器などの核心システムには全部中国の最新型が採用される。空母発展の客観的規律に照らせば、戦闘力形成には3〜5年の時間を必要とし、遼寧艦の研究開発と使用の経験は、中国国産空母に回り道を行くことを少なくさせることができる。以下、幽州司馬は皆のために中国国産空母が装備する可能性のあるああいった新型武器装備を紹介してみよう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「346A型フェイズドアレイレーダーを装備する052D型ミサイル駆逐艦」)

346A型フェイズドアレイレーダー:公開されている画像によって我々は、遼寧艦上に装備される四面フェイズドアレイレーダーは052C型ミサイル駆逐艦と基本的に同じ346型フェイズドアレイレーダーであることを知ることができる。だが052D駆逐艦の迅速な就役と共に、より先進的な346A型フェイズドアレイレーダーが、すでに346型フェイズドアレイレーダーに取って代わっている。このため我々には、中国国産空母上にも346A型フェイズドアレイレーダーが装備されるだろうと信じる理由がある。このレーダーは対空捜索距離が基本的にアメリカのAN/SPY-1Dレーダーと同等で、およそ350〜400kmであり、100あまりの目標を監視し、かつ危険な目標何十個を追跡することができる。346A型フェイズドアレイレーダーは過去の346型の空冷システムの外部カバーをなくし、より先進的な液冷システムを採用している。液冷システムの冷却能力はより大きく、加えてアンテナアレイ面が拡大しているため、346A型フェイズドアレイレーダーの発射出力と持続運転性能は346型フェイズドアレイレーダーより優れているはずである。将来346A型フェイズドアレイレーダーを装備した中国国産空母は、探知計測技術の上で現役の遼寧艦より優れるだろう。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「24本発射管型の紅旗-10対空ミサイル」です。)

紅旗-10対空ミサイル:紅旗-10対空ミサイルは先進的な艦対空ミサイルで、各種類型の対艦ミサイルを有効に迎撃し、海上、空中、陸上が艦艇に対し発起する飽和攻撃に対応できる。そのミサイルの主体は赤外線成像誘導弾頭を採用し、2つのアンテナはマイクロ波誘導ヘッドで、ダブルの制御誘導模式は成功裏の命中を確保する。現在紅旗-10対空ミサイルには本数が異なる3種の発射装置がある。それぞれ以下の通りである。24本発射管型は最新の052D型駆逐艦上に装備される。18本発射管型は遼寧艦上に装備される。最小の8本発射管型は56型護衛艦上に装備される。幽州司馬は、中国国産空母の末端防御能力を向上させるため、24本発射管型の紅旗-10が国産空母上に装備され、したがって遼寧艦上の18本発射管型に取って代わる可能性が極めて高いと考える。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「遼寧艦上に装備されるH/PJ-11型11本バレル30mm近接防御砲」)

H/PJ-11型11本バレル30mm近接防御砲:H/PJ-11型11本バレル30mm近接防御砲は中国が研究開発した11本バレル30mm式ガトリング速射砲近距離防御武器システムで、11本のバレル、2つの弾薬コンパートメントを装備し、1回で数十の目標をロックオンでき、最大火力は毎分1,000発を超える。広大なネット仲間によって「1130近接防御砲」あるいは「万発近接防御砲」とも呼ばれる。現在「1130近接防御砲」はすでに遼寧艦上に近距離防御システムとして装備され、同時に中国海軍各種駆逐艦、護衛艦上にも装備されており、例えば新たに建造された054A艦も「1130近接防御砲」を用いてこれまでの「730近接防御砲」(頑住吉注:7本バレル)システムに取って代わらせている。幽州司馬は、中国国産空母が装備する「1130近接防御砲」システムはあるいは新たな火力コントロールシステムを採用し、もって迎撃の反応速度を向上させ、同時に弾薬コンパートメントを増大して弾薬搭載量を向上させ、火力持続性の向上に用いる可能性もあると考える。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「機腹部にパートナー給受油装置を装備した殲ー15艦載機」です。)

新型殲ー15艦載機:艦載機はある空母の作戦性能の強弱の重要なカギの在処ということができ、遼寧艦上に装備される殲ー15艦載機は基本型で、有無の問題を解決したとしか評価できない。一方中国国産空母上に装備される殲ー15艦載機は性能、用途などの問題を解決する必要がある。現在、遼寧艦に搭載される殲ー15艦載機はまだアクティブフェイズドアレイレーダーを装備しておらず、一方例えば殲ー10B、殲ー16、殲ー20などの戦闘機はいずれもこのようなレーダーを配備しており、このため殲ー15改良型艦載機がアクティブフェイズドアレイレーダーを装備するのは明らかに理の当然の事柄である。同時に、殲ー15を基礎に発展した複座型、電子戦型およびパートナー給受油機能を持つ殲ー15艦載機も中国国産空母に装備され、したがって中国艦載機部隊の作戦の需要を満足させることになる。殲ー15艦載機の他、例えば直ー18対潜ヘリ、直ー18早期警戒ヘリおよび直ー9救援ヘリなども中国国産空母に装備され、したがって中国艦載機部隊の各項目の機能は完備されることになる。

中国国産空母艦体建造工程が徐々に終わりの段階に入るにつれ、国産空母の真の姿もまもなく世の人の面前に現れ、これまで幽州司馬が皆に簡単に紹介した何項目かの改良措置は、氷山の一角に過ぎない。幽州司馬は、中国国産空母正式就役の日、きっとさらにより多くの驚きと喜びが我々を待っているだろうと信じる。


 全体的に楽観的な見方をしたがる傾向にありますけどここで紹介された改良の予想はどれも現実的で充分有り得ると思われるものだと思います。



















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