台湾関連2題

 先日大陸の戦闘機が高速道路上で初めて発着試験に成功したというニュースがありましたがそれの関連です。

http://military.china.com/news/568/20140527/18525749.html


台湾軍は39年前に高速道路での戦闘機発着を完成していた F-5戦闘機が成功裏に発着

【グローバル軍事報道】 大陸の軍用機が25日高速道路に試験降着し、同時にパーキングエリアを武装ヘリの発着場として徴用した。だが台湾は中山高速道路が完成した翌年、すなわち1975年には早くもジョンリー戦備滑走路で発着を試したことがある。馬英九就任後、3回の「漢光」演習でいずれも高速道路で戦闘機の発着、弾薬搭載を試験し、かつ撮影されて記録フィルムは「国家地理雑誌」で放送されている。

台湾の「旺報」は26日、「国道1号」中山高速道路は1970年代の設計当初、もう戦備滑走路部分をあらかじめ留保しており、北から南に桃園ジョンリー、楊梅段(2006年廃止)、新竹湖口段、彰化花壇段、嘉義民雄、大林段,台南麻豆和仁徳段である、とする。1974年、中山高速道路「三重−ジョンリー段」が開通した。1975年11月、空軍飛行員がF-5E戦闘機、T-33A練習機を操縦して、ジョンリー戦備滑走路で発着を完成させた。当時は新竹基地によって派遣された飛行機が任務を執行し、戦備滑走路の力を受け入れる能力をテストした。2004年の「漢光20」号演習で、台湾は初めて仁徳段で高速道路を封鎖し、2機のミラージュ-2000戦闘機を試験降着させ、降着後ただちに給油し、弾薬を搭載し、再度飛び立った。2007年の「漢光23」号演習ではミラージュ-2000、F-16および「経国」号戦闘機がいずれも花壇段で演習を完成させた。2011年、台湾軍はそれぞれ麻豆戦備道で「漢光27」号を行い、省道台1線佳冬戦備道で「長青12」号演習を行い、戦闘機の発着と大型輸送ヘリの補給物資吊り下げを試験した。このうち佳冬段における発着演習では省道(頑住吉注:台湾の主要な道路)が戦備滑走路を開設して以来初めて戦闘機、大型輸送機の発着を行った。また、嘉義民雄、大林段は今年9月に「漢光30」号軍用機発着演習を行う予定である。

台湾島内の高速道路は密に分布し、合計距離は2万kmを超える。このうち高速道路は2本あり、それぞれ「中山高速道路」と「北宜高速道路」で、合計距離は481kmに達する。前者は1978年10月に全線開通し、北は基隆市、南は高雄市まで全長373km、十いくつかの県、市を経、かつ基隆、台中、高雄という3つの国際港と桃園、高雄という2つの国際空港につながり、台湾陸上交通の大動脈である。北宜高速道路は北は新北市汐止から始まり、1994年に全線開通し、全長108kmである。現在中山高速道路上には多くの飛行機の滑走路があり、それぞれ新竹県の湖口段、嘉義県の大林段、台南の麻豆段などである。「旺報」は、飛行機の臨時あるいは戦時使用に充当される戦備滑走路は重さを受け入れる能力100トン、傾斜1度未満、長さ2,000m以上などの条件を満足させることが必須であり、台湾の戦備滑走路の路盤は全てフルセメントベースで、路面の厚さはおよそ40cm、排水性は一般の路面より優れている、とする。これにはまだ特色があり、付近の交流道は全て高架システムであり、これは戦時の需要のためで、飛行機が(頑住吉注:高速道路の構造に関する難解な専門家用語が頻出して訳せません)に降着でき、臨時の格納庫として使用でき、隠蔽に便利である(頑住吉注:要するに他の道が高速道路と高架で交差していて、交差した部分の下に機を収納すれば空爆に遭いにくい、ということでしょう)。また、戦備滑走路中央と両側にはいずれも道路灯アーム・ポールがなく、路面には隠されてしまわれた滑走路灯があり、随時掩蔽物を外して使用でき、しかも戦備滑走路は通常空軍基地に近く、補給、給油、弾薬搭載に便利である。


 まあそれを言うならドイツはアウトバーンで第二次大戦前から発着試験していたでしょうし、基本的に後の時代の大型の戦闘機の方が発着は困難でしょうけどね。

 「ロシアメディアがこう言っている」という体裁の記事です。

http://military.china.com/news/568/20140526/18523603.html


ロシアメディア:台湾軍、大陸に深刻な浸透を受ける 米軍、先進的な武器を売りたがらず

【グローバル軍事報道】 ロシアの「国防」誌2014年3月号の報道によれば、長年来台湾はずっとアメリカの極東における主要な支点であり、中国に向けた挑発の発動機である。北京は何度も台湾の回復を準備し、アメリカ帝国主義の中国の土地における飛び地を終わらせる、と言明している。時間の推移につれ、ワシントンは台湾が中国の一部分であると承認することを迫られたが、依然として台北に対し政治および軍事的援助を提供する義務があると言明している。

中国の指導者は台湾を祖国の抱擁に回帰させると誓いを立て、現在もしばしばこういった声を聞くことができる。だが北京と台北の間の関係は徐々に改善しつつあり、友好的とは評価できないにせよ、もはや敵対でもない。台湾は大陸にとって重要な経済的協力パートナー、先進的な技術と情報のソースと言える。

台湾ではしばしばスパイスキャンダルが勃発する。文章は、今年1月初め、台湾空軍のある中佐と将校がスパイに充当されたとして告発され、終身刑の判決を受け、同じ事件で将校の判決は20年だった、とする。2月21日、台湾のミサイル指揮センターの2名の将校が10ヶ月の判決を受け、罪名は台湾にスパイ網を建立したというものだった。去年9月、台湾のある退役中将が14ヶ月の判決を受けた。2012年台湾「国防省」は、最新型「光華」級ミサイル快速艇上の6台のノートパソコンが盗まれた案件を調査したが、パソコンの中には通信システムの絶対秘密の情報があり、もし大陸の手に落ちれば、北京は台湾海軍のあらゆる通信コード、および海軍ミサイル武器のデータを得ることになる。後にまたもう1回窃盗事件が発生した。「光華」級快速艇と交換される計画の何隻かの「海鴎」級退役ミサイル艇の機密地図が行方不明となり、地図にはひとたび戦争が勃発した後の台湾海軍艦艇の配備に関するデータが含まれていた。もし敵の手に落ちれば、台湾海軍は一目でお見通しとなり、相手の攻撃の面前で手に寸鉄も帯びないのと同じことになる。

明らかに、この種の状況にかんがみてアメリカは台湾向けに近代化された軍事装備を移転あるいは販売したがらず、中古品、あるいはとっくに市場で熟知された製品の供給だけに限っている。例えば、今年アメリカは台湾向けに4隻の「ペリー」級護衛艦を販売するつもりである。だが台湾は1.87億アメリカドルを出資して2隻を購入しようとしているだけである。何故ならこの機種の戦闘艦はすでに相当おんぼろで古いからである。だが、アメリカがすでに台湾を捨てて配慮していないとは言えない。アメリカは、台湾向けに武器を供給する義務があると言明し、しかも総量には相当に見るべきものがあり、交易の金額は76億アメリカドルにも達し、これには12機の改良型P-3C「オライオン」哨戒機や射程が125kmに達し得る「ハープーン」Block II型潜水艦発射型対艦ミサイルが含まれる。だが、台湾はやはり徐々に自給自足に向け移行している。台湾には相当発達した軍事工業があり、これには造船業が含まれる。海軍は8隻の1990〜2004年に自主建造した「光華-1」級護衛艦を持ち、これはアメリカの「ペリー」級護衛艦を基礎にしており、より強大な攻撃型武器を持ち、8発の「雄風-2」亜音速対艦ミサイルが搭載でき、射程は160kmに達し得る。現在では「雄風-3」超音速(マッハ2)対艦ミサイルに改装しており、射程は130kmである(あるいは300kmとも言われる)。

台湾は6隻の相当に先進的な「光華-2」級護衛艦を持ち、これは1990年代に建造され、フランスの「ラファイエット」級ステルス護衛艦の技術と部品を使用しており、現在ではさらにそれらのために「雄風-3」対艦ミサイルが改装されている。その弱点は防空兵器の不足にあり、「チャパラル」近距離対空ミサイルシステムしかなく、弾薬基数は16発である。このミサイルはアメリカではとっくに退役している。

台湾海軍の大部分の艦艇はアメリカが製造した古い製品で、これには4隻の「キッド」級ミサイル駆逐艦が含まれる。それらは1970年代末から1980年代初めに建造され、原計画ではイラン海軍に供給されるはずだったがイスラム革命の後アメリカ海軍に引き渡されて使用され、2005〜2006年に8億アメリカドルの価格で台湾に転売され、結果的に中国大陸を極度に憤怒させた。当時それらは相当に先進的な戦闘艦と評価できたが、10年が経過するとすでに明らかに古い。依然非常に強大な武器弾薬が搭載でき、これには2セットの2連装「スタンダード-2M」対空ミサイルシステム発射装置、2セットの「ハープーン」対艦ミサイル発射装置、2門の127mm艦砲、2基の「ファランクス」6本バレル近接防御砲、2セットの3連装魚雷発射管、1機のヘリが含まれるのではあるが。

台湾海軍にはさらに、より古いアメリカの「ノックス」級護衛艦があり、改装を経て武器装備が強化され、追加で10発のスタンダード-1」対空ミサイルと4発の「ハープーン」対艦ミサイルが配置されてはいるが、依然更新が必要とされ、何故ならそれらの就役期間はすでに40年を超えているからである。このため台湾は自ら6隻の「光華-3」級護衛艦を建造し、「雄風-3」対艦ミサイルを配備しようとしている。

台湾海軍の近海戦力は急速に更新世代交代中である。50隻の古い50トン級「海鴎」ミサイル艇を更新するため、34隻の150トン級「光華-6」ミサイル艇が建造され、4発の「雄風-2」対艦ミサイルが配備された。今年3月、500トン級双胴ステルス高速攻撃型ミサイル快速艇の第1号艇である「迅海」号が進水した。台湾は全部で12隻のこのタイプのミサイル艇を建造し、8発の「雄風-2」と8発の「雄風-3」対艦ミサイル、および1門の76mm艦砲と20mm「ファランクス」近接防御砲1基を配備する計画である。台湾は、これは「空母キラー」であり、中国大陸が建造する空母に対応するのに用い、その強大なミサイル武器は空母を確実に撃沈できる、としている。

だが台湾はどうしても新たな潜水艦の補充装備はできない。現在2隻の「海竜」級潜水艦しか就役しておらず、これは1987〜1988年にオランダで製造されたものである。またさらに2隻のアメリカの第二次大戦期の「Tench」級潜水艦があり、訓練艦に用いられ、対潜戦力を訓練している。21世紀初め、小ブッシュ大統領はかつて台湾向けに8隻の新型通常潜水艦を供給することを承諾したが、アメリカはとっくに非原子力潜水艦の建造技術を失っており、最後の1隻である通常潜水艦は1959年に建造されたのである。もしこの技術を回復しても、1隻あたりの潜水艦のコストは約10億アメリカドルとなり、ほとんど原潜の建造コストに相当し、結果的に台湾によって拒絶された。国外の消息筋の人物が明らかにするところによれば、台湾は現在自ら通常潜水艦を設計中で、しかも明らかに西側の専門家の援助を得ており、8隻の建造を計画している。だがいつこれを現実のものとすることができるのかは分からない。

要するに、台湾海軍は相当に顕著な力量を持つが、依然として中国人民解放軍海軍にははるかに立ち後れていることに全く疑いはないと言ってよい。もし北京が望めば、簡単に台湾島を回復することは完全にでき、現在のところ必ずしもこの意図がないだけである。(編集翻訳:林海)


 スパイによってアメリカの先進的な兵器の情報が大陸に流れる恐れがあるだけでなく、比較的近い将来において台湾自体が大陸の支配下に置かれることも全くないとは言えず、例えば日本や韓国が購入するF-35を台湾が望んでもちょっと難しいかもしれません。まあ強力な兵器を与えないとますます大陸の支配下に落ちる可能性が高まるわけですから難しいところですが。



















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