055大型駆逐艦もまもなく登場?

 注目度は空母ほどではありませんが。

http://www.armystar.com/mingjiaguandian/2017-04-28_52961.html


055万トン大型駆逐艦はダブル周波数帯レーダーを持つ 西側に一世代先んじる

26日、中国初の国産空母が進水した後、人々の眼光はもう方向を転じた。今回焦点となったのは空母戦闘群の帯刀の護衛長の呼び名を持つ055型万トン級駆逐艦である。イギリスのウェブサイト4月25日の報道によれば、2014年末、このクラスの主要な艦船が上海長興島の江南造船工場で製造が開始され、現在第1号の船体は見たところすでにあらゆるモジュールの取り付けが整い、2号の船体の大部分のモジュールも取り付けが終わっている。

一方2016年の年末、3号の船体モジュールが大連船舶重工業集団有限会社のドライドックに出現し、しかも2隻が同時に横並びで建造されているようである。特に上海の江南造船工場では、4月11日に2隻の055型駆逐艦の船体モジュールがドックから竜骨の上に運ばれ、明らかにすでに組立作業が開始されている。

国内メディアの言い方によれば、055型駆逐艦は第1ロットで4隻建造されようとしており、055型の第1号艦は2017年内に進水し、最も早ければ2018年に解放軍海軍に引き渡される可能性があるとされる。就役時期は中国初の国産空母よりやや早く、結果的に中国海軍空母艦隊の中で主力たる地位を占める可能性がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は055艦のCG」)

ずっと前から、人々の055型万トン駆逐艦に対する認識は、いずれも武漢に位置する某科研機構の陸上模型から来ている。だが055型万トン駆逐艦が同時に南北の二大造船工場で着工されるのと共に、そのいくつかのすでに建造が整ったモジュールが不断にネット仲間によって暴露され、やっと皆のこの艦に対する認識を徐々に豊富にさせてきた。

いくつかのメディアの推測や描写を根拠に、権威あるイギリス(頑住吉注:メディア?)は、055型駆逐艦は中国最新のステルス設計を採用し、その全体RCS効果を非常に大きく減少させ、これは依然アメリカのDDG-1000とは比べられないが、すでに中国のあらゆるステルス能力を持つ艦船の中で最も良い、と判断する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は055は光栄級巡洋艦に比べさらに大きい」 直訳するとこんな変な感じになると思われますが、「055は画像の光栄級巡洋艦に比べさらに大きい」でしょうな。)

一方具体的データの上では、055型艦は全長約180m、全幅はおよそ19mで、このことはこの艦が韓国海軍のKDX-3「世宗大王」級駆逐艦の全長166m、排水量1.05万トンおよび日本の「あたご」級の全長160m、1.005万トン、およびアメリカのDDG-51「アーレイ・バーク」III型いずれとに比べても少なからず大きいことを意味している。

(頑住吉注:これより2ページ目)

甚だしきに至ってはロシアの「光栄」級巡洋艦の全長186m、排水量1.17万トンと比べても大きく、さらには当然満載排水量9,800トン、全長173mしかないCG-47「タイコンデロガ」級巡洋艦に比べより大きく、アメリカのDDG-1000ステルス駆逐艦の183m、1.45万トンのすぐ次である。

一方実際の着工時期から見て、もし中国初の国産空母が2013年末に着工されたのだとしたら、055型万トン駆逐艦はちょうど1年遅く、つまり2014年末に着工されたのであり、このことは055型万トン駆逐艦が001Aおよび002型空母とセットの工程であることをも説明している。

055型万トン駆逐艦が001Aに比べて着工がやや遅かったのは、1つ目にはこの艦が空母とセットの工程で、空母の各項目の技術データが完全に定型に至ることが必須であり、その後でやっと055の任務技術データが確定できたからである。2つ目には武漢の某科研機構の陸上模型に何度もの技術的変化が出現したことから見て、それが応用する新技術が比較的多く、最終的な技術方案が2014年末になってやっと完全に固定されたことを説明している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は055の模型上のレーダー」)

関連の資料の説明によれば、055万トン駆逐艦上に搭載される346B型「海の星」アクティブフェイズドアレイレーダーは052D駆逐艦上の346A型レーダーの改良型で、探知計測距離、火力ルート、キャッチの精度および抗妨害能力などの方面でいずれもアメリカで現役のAN/SPY-1Dイージスレーダーをはるかに超える。

しかも、055型万トン駆逐艦の高度総合化されたステルスマスト上にはさらに小型のフェイズドアレイレーダーが1基あり、したがってこの艦にダブル周波数帯レーダー(DBR)能力を持たせている。この能力を具備した後、055型万トン駆逐艦は大量、長距離の目標探知計測およびミサイル誘導能力を同時に提供でき、言われているところによればこの技術は世界の主要な大国に一世代先んじており、さらに対ステルス目標能力を持ち、中国海軍にとって重要な意義を持つ先端技術である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は第2号艦がすでに着工」)

まだあるさらに重要な技術的飛躍は、055万トン駆逐艦のVLS搭載量が中国最大記録を作ったことに他ならない。それはこの艦が全部で112のミサイル発射ユニットを搭載する可能性があることである。その分布位置は艦橋前部と機格納庫前で、艦首の位置のVLSは8組8連装発射ユニットで、全部で64、見たところ主に海紅旗-9B遠距離対空ミサイルを搭載することになるが、任務状況を根拠に一部「1つの穴に4発のミサイル」のFM-3000中距離対空ミサイルの自国用バージョンを搭載することを選択することもできる。

(頑住吉注:これより3ページ目)

このため見たところVLSは64個しかないが、もし2組8ユニットを選択してこのミサイルを装備したら、艦体前部の実際の弾薬搭載量は112発の対空ミサイルに到達する可能性があり、基本的にアメリカの1隻の空母のあらゆる艦載機に対応する能力を達成する。一方後部の機格納庫前の48個のミサイル発射ユニットは6組8連装のVLSで、この位置には主に対地攻撃巡航ミサイルと遠距離対艦ミサイルを装備する。

VLSをどのように分配するかに関しては、055万トン駆逐艦の任務執行状況を見て決める必要があるが、一般にそれぞれ半分を占める。すなわち、24組を長剣-10巡航ミサイルの装備に用い、24組を鷹撃ー18A遠距離対艦ミサイルの装備に用いる。

ちょうど中国海軍のその他の下餃子のように建造される軍艦同様、短時間内に一定の数を装備することを望みさえすれば、異なる造船工場で同時に建造に着工することを選択するだろう。このため、055型万トン駆逐艦も052D駆逐艦や054A護衛および056近海護衛艦同様、同時に上海の江南造船工場と遼寧省の大連造船工場で着工される。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は造船工場の衛星写真」)

すでに現在二大造船工場で共に4隻の055型万トン駆逐艦のモジュール建造に着工済みなことが発見されているが、実際にはある情報はこの型の艦の第1ロットでの建造数は8隻で、中国海軍最初の4隻の通常動力空母戦闘群のためにそれぞれ2隻分配し、したがってそれに052D型駆逐艦および095型攻撃原潜と共同で帯刀の護衛兵群を組成させる、としている。

この威力猛烈な中国初の空母戦闘群の中で、055型万トン駆逐艦は防空もできればまた対ミサイルもでき、さらには対艦、対潜、さらに加えて対地遠距離打撃もでき、このため中国遠海海軍空母戦闘群の中の帯刀の護衛兵長であり、今後相当に長い一定の時間内中国海軍水上総合作戦の主力軍となることはごくはっきりしている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は055艦の艦首で、それがステルス設計を採用していることを示す」)

現在の進度から見て、第1隻目の055型万トン駆逐艦はすでにモジュール組み込みの最終段階に入っており、その神秘のベールはもうすぐ開かれる。この中国海軍にとって戦略的意義を持つ艦艇に対し、皆は今後より多くの視線を投げかけて関心を注ぐかもしれない。


 レーダーの面で世界で最も先進的というのはちょっと信じ難いですが、少なくとも従来に比べアメリカの最新装備とのグレードの差が縮まっていることは確かだと思われ、特にアメリカが「ズムウォルト」級の建造を3隻で打ち切ることで、中国の多数の055型に対抗するのはより難しくなるでしょう。日本の次世代護衛艦はどうなっているんですかね。














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