中国の無人機関連2題

 まず無人早期警戒機とされる新型無人機関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150703/19948482.html


中国の早期警戒機のクリアな画像が初めて明るみに 2カ所以前の推測との違いあり

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の無人機プラットフォーム技術はすでに成熟」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

昨日(頑住吉注:記事は3日付)中国のネット上に「神雕」無人機のクリアな画像が出現した。画像を通じて、この無人機の実際の寸法と若干のディテールを見て取ることができる。「神雕」は我が国の新型高空長航続時間レーダー早期警戒無人機で、双胴設計を採用している。外国メディアはこの無人機は中ロが協力して研究開発したものだとしている。

この前の「週刊ジェーン安全保障業務」などのメディアの、中国の関連の論文を根拠にした推測によれば、「神雕」無人機の全長は15m以上である可能性があるということだった。だが最新の画像の中の、この機と飛行場の大型バスとの寸法の対比から見て、この無人機の全長は15mよりやや小さいかもしれない。一方その機体後部の2本の機体の間には、1台の大バイパス比のターボファンエンジンが装備され、エンジンのナセルの長さは4m前後と見積もられる。中国が現在轟ー6Kおよび運ー20に使用するロシア製D-30KP2エンジンの長さは5mを超え、このため「神雕」のエンジンであるということはあり得ない。このナセルの寸法から推断して、この機が使用するのは支線旅客機が用いるのに似たエンジンに違いなく、例えばスホーイSJ-100が使用するロシア・フランス合作のSaM-146などで、中国が自ら研究開発した新型エンジンである可能性もある。

この機の機体外皮の塗装から見て(我が国の伝統に照らし、検証機の正式塗装の前、機体の色は基本的にその相応の位置に用いられる材料の印と見ることができる)、以前の機種の規律に照らせば、緑色の外皮はアルミ・リチウム合金材料を示し、黄色は航空アルミ材を示し、灰色は複合材料を示す。「神雕」無人機に使用される新材料の範囲は非常に大きく、空気取り入れルートの入り口、右側機体頭部、尾翼、胴体後端などの部分は全てアルミ・リチウム合金である。またこの機は双胴の機体側面と前後はフェイズドアレイレーダーアンテナを装備する需要のため、大面積で電波を透過する複合材料を採用している。一方左側機体頭部の「コブ」の位置は灰色で、この位置は衛星通信アンテナの取り付け位置であることを示しており、左側機体の「コブ」には衛星通信アンテナは決して装備されていない。

また、画像の中の地面の上の影により、この機の主翼のレイアウトのおおよその状況が見て取れる。そのエンテ翼は2つの機体の間に装備され、位置は2つの機体の最前端で、スホーイSー62無人機の当時の模型の様子に近く、一方この前ネット上に出現した想像図とは全く異なる。

この機の主翼の中部には小型のブレード状アンテナがあり、ウイングレットなどの設計はない。だが主翼は非常に薄いので、主翼上に共通型アンテナは決して装備されていない。

またさらに1つのディテールが提示に値する。それは「神雕」無人機の垂直尾翼舵面が見たところ非常に殲ー11系列の舵面に近いことで、これはコストを下げ、研究開発を加速する考慮から出たことかもしれない。この機の高くて大きい垂直尾翼前縁も複合材料で、電子システムのアンテナを装備するのに用いるのかもしれない。殲ー11の主翼前縁に敵味方識別アンテナを装備する設計から判断して、「神雕」の垂直尾翼の前縁も敵味方識別システムのアンテナを装備するのに用いられている可能性がある。


 これだけの画像で結構いろんなことが推測できるもんですね。もちろん防諜のために本来とは違う色に塗装してある、画像が修正されているなんていう可能性もゼロじゃないんでしょうが。

 続いては同じ無人機でも全然違うテーマの記事で、同じ国のことなのかと違和感を覚えるほどです。

http://military.china.com/important/11132797/20150703/19949355.html


スウェーデンのサーブ:今月中航工業に向け最初の無人機引き渡しへ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

大智慧阿思達克通信社7月2日の情報 スウェーデンの無人機メーカーであるサーブ(CybAero)は水曜、社は当日中航工業集団から、今月中航工業集団に向け初の無人機システムを引き渡す許可を得た、と言明した。サーブはすでに6月26日にスウェーデン防衛武器拡散・武器輸出管制局(ISP)から輸出許可を獲得している。

サーブ社は、中航工業代表の共同の参与の下、この無人機システムはすでに6月後半に工程試験と試験飛行実験を完成させており、テストに使用したいくつかのものは中航工業自身の設備である、とした。

中航工業内部関係者はこの前大智慧阿思達克通信社に対し、現在同集団内の無人機を担当する会社は主に貴航集団と洪都集団の傘下の貴航株式会社(600523.SH)と洪都航空(600316.SH)で、いずれも商業無人機会社である、と明らかにした。

2014年7月、サーブの公告は中航工業と無人機合資会社を成立させ、民間用および商業無人機市場を専門にする、とした。双方は期間8年の枠組み協議を達成させ、中航工業は累計でサーブから70セットの総額7〜8億スウェーデンクローナ(約6.33〜7.23億人民元に相当)の回転翼無人機システムを購入することを承諾した。

公告によれば、合資会社の将来の業務は主に税関、海岸パトロールサービス、エネルギー源業、農業、地図作製、救助サービスなどを含む。この無人機システムにはいずれも無人機、地上コントロールステーション、データリンクが含まれ、軍民共用を満足させることができる。

2014年3月、サーブはすでに中国に向け若干の機数の無人機を販売しており、中国海警によって税関検査、港の管理、対密輸に用いられている。

ある無人機業界内の人物は、現在中国にはまだ大型回転翼無人機を生産する技術はなく、それぞれの大型軍事工業集団はいずれもこの技術の研究開発に着手しているが、まだ工程研究開発段階に入っていない、とする。


 「高空長航続時間早期警戒レーダー無人機」に比べれば無人ヘリの方がずっと簡単そうな技術にも思えるんですが、この分野はまだ不得意であり、西側先進国が「軍民共用を満足させることができる」技術を中国に渡して能力を強化させようとしているわけです。日本が文句を言ってもフランスが中国海警にヘリ係留システムを売った時のように「現行のルールに違反していない」などと答えるだけでしょうが。













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