中国の潜水艦は不利

 中国の潜水艦の現状を地理的条件とも絡めて分析し、現状では不利だとする論です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-09-07/207763_2234611.htm


水中の鬼影:中国海軍、生死の存亡に直面 (頑住吉注:ちなみに中国語の「鬼」は死者を指し、マイナスのニュアンスは必ずしも含まれません)

周知のように、日本、オーストラリア、アメリカは性能が先進的で、しかも数量が膨大な固定翼航空対潜戦力に頼って厳密な対潜体系を建立しており、中国海軍の潜水艦資産に対し前例のない挑戦と空前の圧力を形成している。中国の渤海湾から南海の曾母暗沙(頑住吉注:暗礁の名前)に至るまでの広い海岸線は日本、アメリカ、オーストラリア3国が中国を絞め殺す「死の弧」となっている。中国の海上航路はこの3国の潜水艦によって脅かされ、中国の水中戦略核戦力はこの3国によって近海に封じ込められ威力を発揮し難い。中国の潜水艦は港を出ればすぐに追跡尾行される。水中‥‥この国内の人があまり関心を持たない領域における中国海軍への圧力は非常に大きいのである! この水中の沈黙の戦いは中国の未来の国家的運命と全中華民族の未来に関係するのである。

(頑住吉注:これより2ページ目)中国の海岸の水中環境は潜水艦作戦にとって極めて劣悪であり、ほとんど目茶苦茶と言っていい。我々は図から次のことを見て取ることができる。我々の東海、黄海は面積の広い大陸棚上に位置するため、我が国の東部の大部分の海域の水深は比較的浅く(白色は浅い海域、紺色は深い海域で、色が白色から赤、オレンジ、黄色、緑、青の順に水深が増加する。我が黄海、東海の大きな面積は白色と淡い赤色で、浅い海である)、潜水艦部隊の作戦条件を満足させることはできない。東に向かって水深2,000m以上の沖縄海溝に突入した後でのみ、我が潜水艦部隊はやっと比較的広く余裕のある機動作戦空間が獲得できるのである。東海艦隊潜水艦部隊の作戦上の必要から見て、我が国の広い大陸棚海域の水深は浅すぎるので、大部分の海域は潜水艦の潜航条件を満足させない。さらに戦争勃発後の敵商業航路が必ずや第1諸島(頑住吉注:日本列島、台湾、フィリピンを含む島の連なり)東側まで東に移動することを考慮すれば、我が国の潜水艦は東西の縦深が400〜600kmに達し、平均水深60〜100mの東海大陸棚海域を航行して渡り、水深2,000mの沖縄海溝に突入し、東に向かって島嶼を越え、島の連なり東部の日本商業航路海域の作戦範囲に進んで作戦目的を達成することが必須である。だが我が国のディーゼル・電池動力潜水艦、例えば035、039やキロ級などは、満充電状態での水中航続距離が250〜400海里に過ぎない。一方部隊のいくつかの潜水準備海域から沖縄海溝までの最短距離は350〜400km以上である。加えて潜水艦の潜水には、海底地形および季節による水の状況に照らして、有利な海底地形(例えば海溝、大陸棚など)や海水の温度が急に上がる層などを充分利用して隠密潜航を行うことが必須である。このため実際の運動距離は往々にして我がディーゼル・電池動力潜水艦の1回の充電後の最大水中航続距離を超える。さらに不利なのは、一般にディーゼル・電池動力潜水艦は充電速度を上げるため(蓄電池の余った量が大きいほど充電速度は早くなる)、そして艦内生活を確保するため、また作戦システムが電力を必要とするため、一般に艦全体の電力が残り60%になれば即補充の充電を行う必要があることだ。こうなれば我がディーゼル・電池動力潜水艦は沖縄海溝突入前、あるいは沖縄海溝突入後ほどなく、もう蓄電池の残りの電力不足に直面し、浮上、補充充電が必要になる状況が必ずもたらされることになる。

(頑住吉注:これより3ページ目)1は東海艦隊所属潜水艦部隊の舟山基地で、沖縄海溝に至る最短直線距離はおよそ470km前後である。2は東海艦隊潜水艦部隊が宮古海峡から太平洋に出る主要なルートである。3は舟山基地から北部沖縄海溝までの直線距離で600km以上ある。東海艦隊所属の潜水艦部隊を例にすると、舟山基地東を出た後、この基地の周辺海域の深度は比較的浅いため(舟山以東の海域の深さは順に20〜60m以内)、東海艦隊の通常潜水艦は相当時間の海上航行を必要とし、これでやっと潜水艦にとっての安全深度を持つ潜水海域に到達できる。このため、日本、オーストラリア、アメリカという潜在的衝突の相手方に直面すると、我が国の潜水艦部隊の出港が暴露する率は非常に高い。一方この3国はアメリカの発達し完備された衛星情報支援体系に頼り、迅速に我が潜水艦部隊の運動態勢と機動方向を獲得できる。これを基礎に3国は世界最大で最も先進的なP3C固定翼対潜機隊を使って、我が通常潜水艦の潜航突破区域に、東西に沖縄海溝と第一諸島区域をカバーする、縦深600〜800kmに達する、南北は第一諸島弧形区域に沿って配備する、高密度航空対潜哨戒区域を設置することができる。これは相当程度上我が東海艦隊の通常潜水艦部隊が、東に向かって島々の連なりを突破し、東南に向かって台湾海区域に進入し、東北に向かって日本沿海区域に進入する作戦能力を抑止することになる。

(頑住吉注:これより4ページ目)通常動力潜水艦の通気管はその命である。通気管の作動の性質上の要求は、通気管の外形にレーダー反射断面積の最適化作業を行うことを難しくする。何故なら多角形化あるいは通気管の体積を減少させる作業はいずれも通気管の通気効果に深刻に影響し、艦のディーゼルエンジンの正常な作動に深刻に影響するからである。極めて大きな通気管にすればしたで直ちにその通気管は航行中のディーゼル・電池動力潜水艦が暴露する直接の原因となる。だが、現在P3Cが装備するANAPS-137B(v5)レーダーは、レーダー反射断面積が極めて小さい潜望鏡に対する最大探知計測距離がすでに20〜30kmに達している。RCS最適化を行った通気管というのは難しく、P3Cは最大50km前後の距離で探知できる。我が国のディーゼル・電池動力潜水艦は浮上しての充電でも通気管を使う状態の充電でも、6〜10時間の長きに渡る充電過程でその暴露率と暴露時間は劇的に増大することになる。これは、第1諸島区域に高密度に配備されたP3Cは、幾重にも重なった対潜哨戒区域内で有効に通気管状態の我がディーゼル・電池動力潜水艦を探知計測することができることを意味する。そして我がディーゼル・電池動力潜水艦が暴露すれば、敵の対潜哨戒機がやってきて即対潜火力攻撃を展開できる。もし我がディーゼル・電池動力潜水艦がスムーズに潜水してこれを避けても、P3Cの長時間にわたる制圧体制に直面することになる。この期間、我がディーゼル・電池動力潜水艦はP3Cによる差し迫った攻撃に対応する必要があるだけでなく、さらにP3Cが招き寄せるに違いない多数の敵水上艦艇の艦隊、敵艦載対潜機、そして敵潜水艦が相結合した連合対潜戦力の包囲攻撃に直面しなければならない。そしてこの時、我がディーゼル・電池動力潜水艦はさらに充電量不足、あるいは充電未完了の不利な状況である可能性が高く、水中での比較的長時間の、比較的高速の、隠密な突破機動動作を行うことは難しい。このような作戦体制下で、暴露した我がディーゼル・電池動力潜水艦の退避成功率や生存率が非常に低下することは考えれば分かることである。

(頑住吉注:これより5ページ目)図は日本の海上自衛隊のP-3C対潜機の、中国の釣魚島領空への侵入を示す。日米は膨大な数量のP3C固定翼航空対潜哨戒機をもって第1諸島と台湾海区域に高密度航空対潜哨戒区を設置し、依然ディーゼル・電池動力潜水艦がメインの人民海軍潜水艦部隊に対し戦略性の制圧を形成することになる。このことから、我が国土航空隊の限られたコントロール範囲を出るにつれ、我が国のディーゼル・電池動力潜水艦はすぐに過酷な作戦環境に直面すると判断できる。もし我が国の通常潜水艦が隠密に沖縄海溝に突入できても、日米がP3Cの主導下で建立した南北の区域が広く、東西の縦深がディーゼル・電池動力潜水艦の1回の充電後の水中最大航続距離を超える対潜哨戒区内での作戦は難しい。東に向かって第1諸島を突破し、島の連なりの東部の商業航路区域での作戦はなおさら言うまでもない。

(頑住吉注:これより6ページ目)図は日米遠距離対潜機の扇形捜索区域であり、ほとんど中国の東海の排他的経済水域をカバーしており、中国の潜水艦の毎回の出港は全て危険な旅行である。日米はP3Cの7,700km余りの航続距離、そして第1諸島上の北から南まであまねく分布する島嶼航空基地に頼って(日本本土から沖縄本島まで、さらには南部の宮古島、石垣島、西表島にはいずれも支線ジェット旅客機が離着陸できる飛行場がある)、第1諸島に沿って弧状に分布する高密度の航空対潜哨戒区を建立しており、我が通常潜水艦の島嶼区域の作戦能力をも徹底的に抑止することになる。この種の現実の状況下で、我が東海艦隊の通常潜水艦は東南に向かい台湾海東部に入っての作戦であろうと、あるいは東に向かい沖縄列島東部での日本商業航路に対する作戦であろうと、いずれも非常に困難である。低下する突破成功率は除外して取り上げないにしても、後続の哨戒作戦の中で、ディーゼル・電池潜水艦の極めて高い浮上率と通気管の暴露率ゆえに、いずれも我が国通常潜水艦の第1諸島区域内での、発生すれば受け入れ難い戦損率をもたらすことになる。

(頑住吉注:これより7ページ目)図は日米の中国潜水艦に焦点を合わせた沖縄海溝西側の中国の東海に秘密に配備した水中モニタリング隊列である。この膨大なモニタリング隊列に関し現在我々は依然具体的位置を知らないが、中国潜水艦の出港から始まってすぐに、中国に潜伏する日本、台湾、アメリカのスパイの密かな覗き見、アメリカの偵察衛星の監視、水中モニタリング隊列の妨害、対潜機の引き網式捜索に遭う。この他、アメリカの原子力潜水艦も頻繁に中国沿岸に接近して秘密偵察を行い、中国潜水艦の戦術と技巧の封じ込めを演習し、中国の東海大陸棚の水中環境に適応し、新たな水中航路を探し、海水や気象の状況を測量している。

(頑住吉注:これより8ページ目)北海艦隊の旅順と青島の潜水艦基地(頑住吉注:どういうわけか図は青島基地だけですね)。北部沖縄海溝からの直線距離はそれぞれ1,000kmおよび800km前後である。不利な態勢は同様に我が北海艦隊の通常潜水艦部隊にも影響している。何故なら北海艦隊旅順および青島基地を出発したディーゼル・電池動力潜水艦が航行して渡る必要のある東西の大陸棚海域はより広く、かかる時間はさらに長いからである。北海艦隊の通常潜水艦は、海州湾と遼東半島に沿って済州島南部に向かって広がる海溝を航行して渡った後、済州島南部に位置する伝統的な商業航路の密集区域に到達できるが、作戦巡回を行うことはすでに容易でないことに属する。何故なら北部の等しく水深18〜44mの黄海大陸棚上では、潜水艦の水中における隠蔽された航路が単一だという問題があるだけでなく、さらに韓国、日本上空の数量がさらに多い対潜哨戒機に直面しなければならないからである。このため北海艦隊はディーゼル・電池動力潜水艦をもし済州島南部に進入させ得なければならないなら、我が航空戦力の援護を失った状態で、その作戦過程もより困難となる。東に向かい北部沖縄海溝に突入する、甚だしきに至っては島の連なりを突破後に日本の沿岸に進入し理想的に設定された作戦を行うこととなれば、既存のディーゼル・電池動力潜水艦では実現困難である。

(頑住吉注:これより9ページ目)図1、2、3、4は中国海軍の潜水艦の進出の主要路線である。南海も同様に楽観できない。南海艦隊の通常潜水艦部隊は海南三亜楡林基地から出発し、我が国の航空隊の援護区域近くを台湾南部に向け比較的長時間航行することができる。だが東沙の島嶼を越えた後は、我が航空隊のコントロール範囲とコントロール力が弱まるにつれ、台湾南部200km区域の範囲内では、隠蔽された潜航がすでに必須となる。もし単に台湾南部作戦のみに制限されるなら、我がディーゼル・電池動力潜水艦はまだその任に耐え得る。だが潜水艦部隊に、東に向け巴林塘、巴布沿、バシー海峡を越えて台湾東部の重要な商業航路作戦に行くことが要求されたら、同様に東海艦隊の通常潜水艦部隊と同じ難題に直面する。すなわち隠蔽潜航の距離が、我がディーゼル・電池動力潜水艦の1回の充電による航続力を超えることである。潜航過程で補充充電を行えば、直ちに台湾および琉球群島(沖縄、先島諸島)上空の航空対潜戦力の重大な脅威に直面しなければならない。もしスムーズに東に向け巴林塘、バシー海峡を越え、台湾東部海域と先島諸島の区域に到達できても、すでに台湾、日本が密集して配備したP3C哨戒対潜区に位置することになる。この種の状況下でもし作戦指定区域に到達しても、直面する局面は東海通常潜水艦部隊と同じ困った状況である。この現実に直面して、我が主力艦隊としての南海艦隊の通常潜水艦は、東部沿海の潜在的衝突をめぐる作戦を支持することが難しく、このことは我が海軍潜水艦部隊の全体参戦数量と全体的作戦能力を非常に大きく削減することになる。

(頑住吉注:これより10ページ目)南海の大陸棚と海洋の底の環境。濃い青色が水深4,000mの区域で、中国の潜水艦作戦に充分有利な条件を創造しており、南海はすでに中国海軍の水中作戦の重要な陣地となっていることにご注意ありたい。

(頑住吉注:これより11ページ目)外国メディアの報道によれば、中国の原子力潜水艦は三亜と潜水艦基地を出発し、素早く核ミサイル発射陣地に入り、アメリカ西海岸の都市に核攻撃を発動できる。

(頑住吉注:これより12ページ目)中国の潜水艦技術はここ20年で空前の向上を達成した。だが、世界超一流の潜水艦技術を持つアメリカ、世界の通常潜水艦のナンバーワンである日本と比べると、我々の隔たりは殲-8(頑住吉注:ミグ-21改良型)対F-22と比べてさえなお巨大である。中国原子力潜水艦の水中騒音が大きいことはすでに何の秘密でもない。甚だしきに至ってはアメリカ人が中国の水中力量、能力を嘲笑するとっかかりになっている。しかも中国海軍の潜水艦は世界で最も先進的な攻撃原子力潜水艦、最も先進的な戦略ミサイル原子力潜水艦、最も先進的な巡航ミサイル原子力潜水艦、そして最も先進的な通常潜水艦がかわるがわる攻撃してくる戦術に直面しなければならない。数量から質までの、巨大な劣勢は中国の水中資産をやや貧乏たらしく見せ、間違いなく人を悲しい思いにさせることははっきりしている。図は上から下に、091原子力潜水艦、039通常潜水艦、039A通常潜水艦、キロ級通常潜水艦(頑住吉注:キロ級はロシアからの輸入品です)。

(頑住吉注:これより13ページ目)P3Cに随伴して飛ぶ日本の新世代P-1対戦哨戒機。その巡航速度はより速く、任務指定区域への到達がより迅速で、哨戒範囲がより大きく、機載探知計測設備がより先進的である。伝統的なディーゼル・電池動力潜水艦に対してということで言えば、打撃威力と対潜効率はより高い。

(頑住吉注:これより14ページ目)P-1対潜機は中国の急速に発展する通常潜水艦に対する、日本の正面からの回答である。

(頑住吉注:これより15ページ目)アメリカがP3Cの代替に用いるP8A対戦哨戒機。P-XおよびP8A新世代対戦哨戒機の就役につれ、我が人民海軍のディーゼル・電池動力潜水艦の島嶼および台湾海区域における作戦環境はさらに一歩悪化する不利な態勢にある。

(頑住吉注:これより16ページ目)戦略の調整につれアジア太平洋に回帰するアメリカ軍は、大量の原子力潜水艦資源を中国の包囲に用い、その従属国家、例えばオーストラリアはインドネシア海域から南海を直上しアメリカ軍の増援を行うことができる。中国の海上エネルギー源の安全と海上貿易ルートはまさにより至る所に危険が潜むものに変わりつつある。

(頑住吉注:これより17ページ目)039型の大量就役と877-636キロ級潜水艦の大量導入は、相当程度我が通常潜水艦の全体的技術水準を改善したが、これらの通常潜水艦は依然伝統的なディーゼル・電池動力形式を使用しているため、日本、台湾、アメリカの航空対潜哨戒機を先導とした連合対潜体系に直面した時、全体的には依然戦略態勢上の劣勢に置かれる。

(頑住吉注:これより18ページ目)ある程度上の話だが、甚だしきに至っては我が人民海軍潜水艦部隊が、近海において国土航空隊の援護に頼って近海防御性作戦しか行えない水中作戦力量になる結果さえもたらされることになる。こうした状況は明らかに、我が海軍が周辺海域の潜在的地域性衝突に打ち勝ち、欠けるところのない我が領土と排他的経済水域の利益(台湾、東海)を守るとい戦略目標に反する。より深刻なのは、日本、アメリカがP-XおよびP8A新世代固定翼対潜哨戒機を投入使用するにつれ、この種の不利な態勢が日増しに激化することである。何故なら新世代のP-XおよびP8Aの巡航速度はより速く、作戦目標区域への到達時間がより短く、作戦半径がより大きく、積載能力がより強く、レーダー、赤外線などの探知計測センサーの性能もより優秀で、情報化および情報支援能力もより完備されたものだからである。しかも新世代対潜機の作戦半径が大幅に拡大するにつれ、我が南海の大部分の区域も日米対戦哨戒機の脅威にすでに直面している。明らかに、ディーゼル・電池動力潜水艦がメインの我が海軍通常潜水艦部隊にとって、将来の不利な作戦環境はさらに一歩悪化中である。

(頑住吉注:これより19ページ目)図は日本の海上自衛隊のP-3C対潜機である。まとめて論述すれば、我々は日本、台湾、アメリカが、性能が先進的でかつ数量が膨大な固定翼航空対潜戦力に頼って厳密な対潜体系を建立済みであることに気付くことができる。しかもこの哨戒区域が大きい、対潜効率が高い航空対潜戦力を利用し、第1諸島上の作戦面積が広大だという不利な条件を埋め合わせた。さらに日本、台湾、アメリカの間の情報交換能力が強いという伝統的な優勢によって、最終的に急速に召還される水上艦船、召集される艦載ヘリ、水中の潜水艦が一体化した多プラットフォーム、多層次の高効率で強大な連合対潜体系となる。この体系は正確に我が人民海軍潜水艦部隊の、現在ディーゼル・電池動力潜水艦がメインで水中航続力が短いというこの主要な弱点を捕らえている。

(頑住吉注:これより20ページ目)図は日本の海上自衛隊のそうりゅう級潜水艦である。この艦は世界で最も先進的な通常動力潜水艦であり、「〜の1つ」ではない。数量が膨大でかつ性能が優秀な固定翼航空対潜機群に頼り、我がディーゼル・電池動力潜水艦の1回の充電での水中最大航続距離を超える密集航空対潜哨戒区域を設置し、我が人民海軍潜水艦部隊が第1諸島と台湾海区域で作戦を行うことを有効に抑えるという戦略的目標を最終的に達成した。人民海軍潜水艦部隊の主力潜水艦の種類に構造的変化が発生するまでは、この航空対潜戦力を先導とする戦略対潜体系は相当成功裏に建設されており、日本、台湾、アメリカの一方的な戦略対潜目標は完全に達成可能と言わざるを得ない。我が人民海軍にとって、潜在的作戦対象はこの有効な戦略対潜体系なので、これは現在依然としてディーゼル・電池動力がメインの我が潜水艦部隊が、戦略的に封じ込められる極めて不利な態勢に置かれていることを意味している。

(頑住吉注:これ以後のページは画像と短いキャプションだけです。21ページ目、「オーストラリア海軍はすでに日本のそうりゅう級潜水艦を考慮し始めている。」 22ページ目、「宮古海峡を通過する中国海軍。戦時においてこの種の行為は日本の潜水艦の餌食にされることを意味する」 原文では「餌食」と訳した語に「包餃子」という語が使われており、「包囲される」というニュアンスかも知れません。 23ページ目、「南海は、エネルギー源の安全、戦略縦深、海上航路がかかった中国の国家的運命のカギとなる重要な海である。地縁的要衝はすでに中国の原子力潜水艦の唯一比較的安全な発射陣地になっている。」 24ページ目、「アメリカのシーウルフ級原子力潜水艦。潜水艦の中の貴族。」 25ページ目、「オーストラリアのコリンズ級通常潜水艦。」 26ページ目、「アメリカのバージニア級原子力潜水艦。潜水艦の中の戦闘機。」 27ページ目、「アメリカのP-3C機は世界の数十カ国の海軍が装備済みである。」)


 現状では中国海軍の潜水艦は不利な状況にある、ということで、何故かはっきり書いていませんが、この筆者は浮上の必要がごく少ない原子力潜水艦を充実させることが今後必要だと言いたいようです。












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