殲ー31のスペックが発表される‥‥?

 信じられない、理屈に合わないなどの声も多く論争を呼んでいるようですが。

http://military.china.com/important/11132797/20150917/20412010.html


(頑住吉注:話の前提となっているそのデータは2ページ目の画像に示されており、便宜的にその内容を先に紹介します。)

中航工業第十六回北京航空展展示品宣伝資料

1.鶻鷹戦闘機(FC-31)

鶻鷹機は国際市場の需要に照準を合わせて研究開発された第4世代中型多用途戦闘機で、総合作戦機能はずば抜け、自主知的財産権を持つ。鶻鷹機は単座、双発、外側に傾いた双垂直尾翼、全体が動く水平尾翼の正常式レイアウトを採用し、両側に大きくSの字型に湾曲した空気取り入れルートが置かれ、内部埋め込み武器コンパートメントが配置されている。

主要な特徴:a)高い生存力。低いレーダーによる探知計測可能性、低い赤外線輻射特性、ずば抜けた電子対抗性能、易損性の低い設計(頑住吉注:回りくどい言い方ですが要するに頑丈ということでしょう) b)多任務能力、強大な目標探知計測および外部情報総合能力、ずば抜けた態勢感知および情報共有能力、超視距離多目標攻撃および大きく軸線を離れての全方向攻撃格闘空戦能力、地上および海上目標に対する正確打撃能力、複雑な気象条件に適応する能力および広い地域で使用する能力 c)ずば抜けた総合保障能力 d)高いコストパフォーマンス

主要なシステム:a)推進システム。2台の高性能小バイパス比ターボファンエンジン。最大状態推力88.29キロニュートン b)任務システム。開放式体系構造を採用し、先進的なレーダー、光電子探知計測システム、総合化された通信ナビゲーション識別システム、電子対抗システム。系統化、総合化の程度が高く、拡張展開性が良い c)武器システム。内部埋め込み吊り下げポイントが4つ、外部吊り下げポイントが6つ。国内や国外の多種の先進的な空対空、空対地・艦武器を搭載し、かつ航空機関砲1門を配備する d)飛行機管理システム。デジタル式、多剰余度の飛行/推進総合コントロールを核心とし、全部の飛行の安全のカギとなる重要機能および関連機能を実現 e)機械電気システム。総合コントロール管理とエネルギー管理を核心とする総合機械電気システム

主要なパラメータ:

全長:16.8m

全幅:11.5m

全高:4.8m

最大離陸重量:25,000kg

正常離陸重量:17,500kg

最大マッハ数:1.8

上昇限度:16km

最大使用過負荷:+9/−3G

機内燃料による作戦半径:1,200km

離陸滑走距離:400m

着陸滑走距離:600m

最大搭載能力:8トン

飛行機の寿命:6,000〜8,000/30fh/y


殲ー31の性能データが明るみに:最大速度マッハ1.8 寿命8千時間

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:殲ー31戦闘機」)

最近ネット上にある殲ー31戦闘機の説明と性能指標が流れ伝わり始め、殲ー31の具体的状況を推測することに対し非常に興味深い資料である。

1.まずFC-31というコードネームから語り始める。

FCとは我が国の輸出戦闘機のコードネームであり、例えばFC-1梟竜である。一方殲という文字はこの飛行機が我が軍に装備されることを表し、例えば殲ー10である。殲ー31は決して殲ー10、殲ー20のように我が軍が自ら用いるためにプロジェクトが立ち上げられた機種では決してなく、このため「殲」31というのは少なくとも現時点では、実は流れ伝わること非常に広い誤った名称としか評価できないのである。

2.エンジン

筆者にはこれまでRD33ファミリーに対しずっと誤った記憶があり、調べを経てRD33ファミリーにはすでに全権デジタルエンジンコントロールの改良型があり、RD-33MKだということに気付いた。このエンジンは推力が81.4キロニュートンから88キロニュートンまでアップされ、資料の中に示される推力とも完全に符合する。このため殲ー31が採用するエンジンはRD-33MKのはずであり、インドのミグー29Kと同じである。このエンジンは間違いなく飛行/推進総合化コントロールのためにハードウェアの基礎を提供することができる。

3.内部に置かれた弾薬コンパートメント

殲ー31の内部に置かれた弾薬コンパートメントは全体的寸法やトン数の制限を受け、本来的にもあまり大きく作ることはできず、4発の中距離ミサイルが搭載できる内部に置かれた搭載ポイントというのが常識的なところと判断される。内部に置かれた弾薬コンパートメントには大きな体積の弾薬は置けないので、この機が攻撃任務を執行するには非ステルスの外部搭載型で執行するしかない。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ネット上に流れ伝わる殲ー31の性能宣伝資料」です。)

4.航続距離

内部搭載燃料で1,200kmの作戦半径というのは、基本的に3,000kmの航続距離というのと同じである(頑住吉注:往復2,400km、戦闘に片道の半分の燃料を使う、ということでしょう)。2台のRD33エンジンの燃料消費率、および第3世代通常レイアウト戦闘機の普遍的な航続距離効率をもってすれば、これは有利な条件下での計算であり、真に長時間超音速飛行するF-22の亜音速最大航続距離は決して好意的に見られず、少なくとも6トン、甚だしきに至ってはさらに多い燃料が必要とされる。

殲ー31のトン数と寸法をもって語れば、このことはその空虚重量を11トン前後に制御する必要があることを意味し、一方弾薬コンパートメントは4発の最も小型の中距離ミサイルの体積に照らして厳格に制御するしかない。同様に2台のRD33を使用するミグー29を参考にして言えば、殲ー31は構造の最適化、機体の断面積や容積の拡大、より大きな空気抵抗の形成、多くの燃料の搭載という背景の下で、ミグー29に比べさらに長い航続距離を実現する、この指標は決して完全に技術的実行可能性がないわけではないが、実現の難度は非常に高い。最終的な実際の性能が宣伝されている指標よりも顕著に低くなる可能性も排除されない。

5.最大速度

殲ー31の最大速度がマッハ1.8しかなくて顕著に低めなことは、決して人を意外にさせない。これはDSI空気取り入れルートとは無関係で、その抵抗が基準を超えていることと直接関係している。空力的規律に照らして言えば、戦闘機の超音速抵抗の中では、機体後部の抵抗が機全体の38〜50%を占める。抵抗軽減の良好な飛行機は、緩和とスムーズ化を行う機体後部に対し大幅な持続収縮を行って断面積を最小にまで減らすことが必須である。スホーイー27系列の尾部の円錐状部分はまさしく面積分布の最適化という作用を果たしている。

双発レイアウトの飛行機に関して言えば、さらに2つのノズル間で相互に形成する妨害抵抗の深刻な問題に関わる。この時には2つの選択肢があり、例えばF-15のようにエンジンを密着させるか、例えばスホーイー27(間隔が大きく、かつ長い円錐状の尾部がある)やSR-71のように非常に大きく離すかである。殲ー31は機体中部より後ろに、ちゃんとした収縮がなく、面積分布が良くなく、ノズル間の距離はちょうど相互の干渉が深刻な範囲にある。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「国産殲ー31ステルス戦闘機」です。)

6.上昇限度

殲ー31の最大上昇限度が1.6万kmというのは非常に合理的な指標である。現代の戦場環境下では、もし2.2万m以上の高度でもミサイルの有効な攻撃から離脱することはできない。しかも1.6万mを超えて以後は空気の密度の急激な減少が多くの問題をもたらすだろう。飛行機の主翼の揚力不足、エンジンの推力不足、飛行機の機動性の衰退が深刻で、ひとたび戦損が出現したら、飛行員には1.2万m以下の呼吸に安全な高度まで逃げ延びる充分な時間さえない。

7.寿命

飛行寿命は6,000〜8,000時間で、時間的寿命は30年である。(作者の署名:怕冷的狗)


 この資料が航空展で配布された公式の資料だとするなら輸出が主目的であるなどの情報の信憑性は高いでしょうが、中国人のマニアが見ても楽観的すぎるのではというデータが含まれているようです。

























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