高新8号電子偵察機

 運ー8輸送機を改造した特殊機の中の1つです。

http://military.china.com/important/11132797/20140414/18446154.html


高新8号電子偵察機の秘密を明らかに:複製品ではなくEP-3よりずっと複雑

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「解放軍海軍の灰色に塗装された高新8号電子偵察機(資料画像)」)

先日、解放軍新型機の試験飛行の2枚の画像がネットに明るみに出た。分析は、この機は運ー8輸送機プラットフォームを基礎に研究開発された新型電子偵察機であり、外界から「高新8号」と呼ばれている、と指摘する。明るい灰色の塗装は、この機が間もなく我が海軍航空隊に装備されることを表している。

空中の「千里眼」、「地獄耳」

電子偵察機は電子情報収集機とも呼び、特殊作戦機の一種で、主に無線電子信号に対する収集、モニタリング、キャッチ、暗号解読に用い、あるいは電子妨害や電子制圧を行う。

外国メディアが明らかにするところによれば、我が国は今世紀初めから某型電子偵察機の研究開発を開始し、この機は飛行隊の指揮員のために、敵サイドの軍事力量の戦術的態勢に関するリアルタイムの情報を提供することができる。さらに公海海域において味方サイドの人員のために関連の情報を提供し、機クルー人員は情報、データの分析により偵察区域の戦術的環境を確定し、かつ関連の情報をできるだけ早く後方に伝えることができる。早期警戒機が空中の指揮所だとするなら、電子偵察機は空中の「千里眼」、「地獄耳」なのである。

高新8号電子偵察機の研究開発成功は、中国が特殊作戦機研究開発方面において重要な段階性の成果を取得したことを示し、指標性の戦略的意義があり、国家主権と安全、利益の維持保護、米日の中国に対する電子情報戦への対抗に対し重要な作用を持つ。

分析は、ひとたびこの機が我が海軍航空隊に装備されれば、米日のアジア太平洋地域の重点目標に対し絶え間ない電子偵察が行え、必要な時はさらに関連の目標に対し電子打撃と強い電磁制圧が行える、と考える。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

技能が非凡な戦場の万能選手

高新8号電子偵察機の典型的特徴は機首および下顎のところの2つの巨大なレーダー整流カバーで、加えてその機体背部に装備された多くの柱状アンテナ整流カバーがあり、相当顕著な電子偵察の特性を持っている。

この機の機首と下顎のところには比較的大型のレーダーが収容できる。機体両側のアンテナ整流カバーは先進的な電子偵察システムを装備し、レーダーや無線電信設備が発した信号を収集、貯蔵、分析できる。機体背部の柱状整流カバー内に装備されているのは衛星データリンク設備である。

この機は独自に、あるいはその他の機と共に任務を執行し、味方サイドの戦場指揮官のために敵サイドの戦術態勢に関するリアルタイムの情報が提供できる。また、この機はさらに敵サイドのレーダーの信号源を確認した後、阻塞の性質を持つ電子信号を発することにより、敵サイドの通信を妨害する目的を達成する。もし必要があれば、この機はさらに偽の目標の電子信号を作り出し、もって敵サイドのレーダーシステムを欺瞞、混乱させることができる。この機の主要な任務と機能は米軍のEP-3に似ており、主に海軍の使用に供される。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは中見出しと同一なので省略します。)

高新8号はEP-3の複製品ではない

2001年4月1日午前、アメリカ海軍の1機のEP-3電子偵察機が我が国の南海海域上空に潜入して活動を行った。我が国は2機の殲ー8II戦闘機を派遣してこれに対し追跡監視を行った。この期間に、アメリカ機と中国サイドの1機の戦闘機に衝突が発生し、我が戦闘機の海への墜落損壊がもたらされた。アメリカ機はその後海南省の陵水飛行場に強制着陸させられた。

中米の機の衝突事件は当時の中米関係に重大な影響をもたらし、しかもそこに反映された中米間の電子偵察と逆偵察の闘争はさらに人に大きな驚きを与えた。軍事専門家尹卓は、ここ何十年来、アメリカはずっと有人偵察機を利用して中国に対し接近偵察を行っており、毎年執行される偵察任務は数百回にも達する、とする。

海南省に強制着陸させられたEP-3は最終的に部品に分解されてアメリカに輸送されて帰った。イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」はかつて、EP-3強制着陸事件処理の過程で、中国サイドは大量のアメリカサイドの電子偵察機関連技術を獲得した、とした。中国の高新系列機が続けて1機また1機と突然に出現する時、ある外国メディアは中国の電子戦機の技術の多くは当時海南省に強制着陸させられたEP-3にルーツがあるとしている。ならば本当にこうなのだろうか? 高新8号はEP-3の複製品なのだろうか?

事実として、報道によればEP-3が強制着陸させられた後、機クルーはすでに機に貯蔵された機密資料をすぐ削除し尽くしており、一部の機載設備も破壊されていた。目的は関連技術が中国サイドによって獲得されることの防止に他ならない。他の方面では、EP-3の分解を担当した人員は全てアメリカサイドから来ており、中国サイドの人員は近距離でこの機に接触するチャンスが全くなかった。増してや技術資料の獲得は論外である。

この角度から言うと、高新8号はEP-3の複製品ではない。特にその機載電子設備方面では、何度もの改良を経てできた高新8号は古いEP-3に比べずっと複雑であり、両者のレベルは同列に語れない。

(頑住吉注:以後のページの画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)


 当時のアメリカと中国の力関係によりアメリカの人員が分解を行い、中国サイドは近づかないという条件を飲まされたのかもしれませんが、それ以前に機を詳細に調査していることは間違いないはずです。複製とは言えないでしょうが大いに参考にしたという可能性は充分あるでしょう。














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