中国がウクライナに「核の傘」を提供?

 ウクライナとの兵器関連での協力関係は強いですが‥‥。

http://military.china.com/critical3/27/20131210/18207867.html


ウクライナ、頻繁に中国軍事工業のために大きなプレゼントを贈る 核による保護は氷山の一角に過ぎない

最近東海防空識別圏がひとしきりの喧噪を引き起こした以外に、もう1つの簡単だが実際の分量は多いニュースは、ウクライナが中国の核による保護の承諾を得た、というものだった。注意するに値するのは、この承諾が書面の形式で、ウズベキスタンのように口頭の形式ではないということだ。筆者の印象の中では、ウクライナは初めて中国のこのような厳粛な承諾を獲得した国である。鉄の盟友パキスタンもこの種の「特別待遇」は受けていないが、その原因は何なのだろうか?

我々は中国の近年における爆発的な新軍備のデビューを回顧してみてもよい。それは目にもとまらないという形容を用いてもよいほどで、当然西側諸国は不断に「ハッカーが軍事技術を盗み取った」という言葉を用いて中国が取得した軍事装備に関する成就を侮辱している。だが事実として中国の軍事装備の技術人員は一夜のうちに会得したのか否か? 「イエス」と言うのは完全には正しくない。現在中国にいる軍事研究開発技術人員のうち、ウクライナ国籍の技術者は何万人にも達し、中国の軍備開発はウクライナというこの旧ソ連の一部の最も先進的な軍事技術を持つ国のおかげで前進したのだと言っても全く誇張ではない。実はワリヤーグ号もさかのぼれば廃船で、まだトルコの通過妨害を受けていた時、この空母のウクライナの総設計師がもうすでに秘密のうちに中国に招聘され、次なる一歩のワリヤーグ号の改装のために準備を行った。そうでなければ、遼寧号の密に張り巡らされた回路のレイアウト、迷宮に似た部屋のレイアウトが、空母の建造経験が全くない軍事工業人員にとって2、3年内に解決できるとは想像し難い。当然世間にはもう1つの説があり、それは中国が2,000万を費やしてウクライナに行って空母の図面を買ってきて、途中にはさらにいくつかの小エピソードが発生した、というものだ。だが筆者は空母の総設計師のウクライナ人が中国に来たという話をより信じたい。さらには武直ー10の副チーフエンジニアはウクライナ人だ等々の話もあり、筆者が挙げたこうした例は、中国で働くウクライナ人の中のほんの一例に過ぎない。

この数万のウクライナ人は中国の軍事工業が力を発揮するため、中国の軍事力を迅速に掘り起こし、その功績はなくてはならないもので、こうしたウクライナ技術者の要求があったからこそ、中国はウクライナのために承諾をし得るよう希望したのである。こうした科学者の中国に対する卓越した貢献に報いるためにこそ中国は初めての厳粛な書面での承諾を行った。すなわち、ウクライナのために核による保護を提供することである。恩は倍にして返せというやつだ。この承諾は児戯ではなく、軍事、政治的リスクに直面する。何故ならウクライナは決して楽土ではなく、その身をロシアとヨーロッパの間の隙間に置いて生存する国家だからである。その地縁、歴史、経済などはいずれもロシア、ヨーロッパと密接不可分で、これはまさに筆者が続いて語る必要があることでもある。

最近ウクライナはEU入り協定の放棄を宣言した。このことは何年かのロシアの利益に関わる協定が決着を見たことを物語っており、ウクライナがEUに向かって足を踏み出し、EUに溶け込む路上で急ブレーキをかけて終わりを告げたことである。その原因はやはりロシアが極力反対したことである。ウクライナのロシアに対する依存はEUに対する依存より甚だしい。今年の初めから9ヶ月間、ウクライナのEUに対する輸出総額は146億アメリカドル、対ロシア輸出は211億アメリカドルであり、ロシアのウクライナに対する重要性がEUを超えていることが見て取れる。だがこれはまだ重要なカギではない。重要なカギはウクライナの天然ガスがロシアによってコントロールされて供給されていることだ。ロシアに首根っこを掴まれているのであり、ロシアは再三「ガスを断つ」を用いて威嚇している。ウクライナがどうして心配せずにいられるだろうか。ウクライナ元大統領ユシチェンコはかつてロシアと反目し、ロシアによってガスを断たれ、結果として民衆の恨みが引き起こされ、ユシチェンコは極度に苦しんだ。

ウクライナ独立後、西部地域はEUに加入し、西側の一員になることを望み、だが東部地域はロシア系が多く居住し、ロシアとの特殊な関係を保持することを強く望んでいる。このため、ロシアとEUは力比べをし、ウクライナ内部にも水面下の動きが絶えない。地縁上、ウクライナがもしEU入りしたら、ロシアは緩衝地帯を失うことになり、まるで西側の軍隊が首都に迫ったようなもので、どうして北極熊がこれに同意できるだろうか。ウクライナはロシアの「陸上識別圏」(東海識別圏の流行に合わせて筆者がこの言葉を作った)と言える。逆に言えば、西側はロシアの首都に迫り、もって戦略的威嚇の目的を達成し、ロシア人に国際的業務の上で服従するよう迫りたいわけである。

このため、ウクライナは本来うまく立ち回ることを望んだのだが、意外にも現在は板挟み、前門の虎後門の狼で、思うように身動きがとれない状態である。双方いずれも頼りにならない以上、新興大国を選択し、中国と同盟を結ぶことも理の当然である(注意、中国はずっと非同盟を強調しており、今回は破戒と評価される。見せ場はこれからである)。

当然、ウクライナ人に賃金を支払っている中国が恩に報いたいと思ってもそれだけで「核による保護」を差し出しすなど冗談にもならない。ウクライナとの同盟の取得は、中国が西進するシルクロードの支点に他ならない。中国には古来、「安邦定国」(頑住吉注:国を安定させ強固にする)という言い方がある。「安邦」には「隣国を安心させる」という意味が含まれている。西進に有利とし、**勢力(頑住吉注:何故か伏字)を打撃する他、ウクライナを数十年後にロシアを牽制する将棋の駒として用いる布石を今打ったのである。これは1つのバランスとも評価され、ちょうど中国・パキスタンが新兵器を研究開発し、インド・ロシアが新兵器を研究開発するのと同じで全てバランスに過ぎない。

皆考えてみよう。ウクライナが核の脅威を受けた時に中国が保護を提供したら、後日誰がウクライナを核兵器で威嚇するだろうか? 西進を望むアメリカ、フランス、イギリスか? それとも自らの地縁勢力範囲を保護したいロシアか? このリスクに直面し、中国は米仏英と、それともロシアと核兵器で「遊ぶ」ことを望むのか? これは戦略の問題であり、自分で答えを探されたし。


 最後の部分ちょっと意味が分かりませんが、私は残り少ない旧ソ連の中国にとって有用な技術が底をつけば中国はウクライナなどポイ捨てするだろうと思っていましたが、必ずしもそうではないらしいというのは分かります。















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