文在寅は第2のドゥテルテになるか

 まあ当然中国としてはなってほしいでしょうが。2回に分けます。

http://military.china.com/important/11132797/20170511/30514550_all.html#page_2


韓国新大統領の文在寅は第2のドゥテルテか?

半島情勢の重要なカギは中米の妥協の程度で決まり、重要なカギは中米の協力の程度にあり、文在寅はこの過程の中でこの過程を促進する作用を果たし、かつ韓国各方とコンビネーションして「THAAD」配備に反対するしかなく、そうすれば情勢に対し小をもって大を動かす作用を発揮する可能性がある。もし彼が中米妥協の過程の中で「THAAD」追い出しの解決の道を捜し当てられれば、中韓関係は逆転するだろう。逆なら、中韓関係の徹底した改善は短時間ではあまり可能性がないだろう。

フランス大統領選挙だろうと韓国大統領選挙だろうと、いずれにも何らの意外事の発生もなかった。マクロンはフランスの大統領になり、ドイツをトップとするEU主要国は心強く思い、フランスはイギリスに追随しないだろう。韓国大統領選挙にも懸念はなく、それまでずっと先んじていた文在寅が次の韓国大統領となった。フランスで誰が大統領になろうと中国に対する影響は大きくないが、最近情勢が緊張している半島に関して言えば、誰が大統領に当選するかは東北アジア情勢に対し影響が非常に大きく、このため我々はマクロンの当選は分析せず、文在寅の当選を分析する。

何故当選したのは文在寅だったのか?

今回韓国大統領選挙は前倒しで開始され、本来大統領選挙は今年年末になってやっと開始されるはずだったが、朴槿恵の中米外交関係処理方面で出した問題が内部の政治矛盾の激化をもたらし、最終的に「親しい者の政治関与ゲート」が勃発し、結果的に弾劾され退陣、入獄し、大統領選挙は止むを得ず前倒しで行われた。文在寅が当選できたのには、占豪(頑住吉注:筆者)の見たところ根本原因が3つある。

一、韓国国民は韓国与党に対し信頼を失い、文在寅は最大野党の最も実力ある候補者だった。韓国大統領選挙で誰が当選するか、我々は以前非常に多数回分析したことがあるが、文在寅の可能性が最大だった。文在寅の可能性が最大な原因は実は簡単でもあり、朴槿恵の「親しい者の政治関与ゲート」事件を経歴した後、韓国与党新国家党(現在自由韓国党に改名)はすでに韓国国民の信頼を失っていた。考えてもみよう、与党が党の名称さえ直接変更したのであり、その党派自身さえもすでに自信を失っていたことが分かる。この党にさらに分裂が出現し、実力がすでに大きくそがれていたからなおさらである。文在寅は野党のかつての党首で、最大の人気者で、当然より大きな当選確率があった。ずっと前から世論調査は常に彼が先んじた地位にいることをはっきり示していた。

二、朴槿恵は中米関係と半島の安全問題の上でカーブが急すぎて車両転覆を起こし、韓国はすでに側溝に落ち、非親米の大統領を出してくる必要があった。

朴槿恵は執政の道半ばで車両転覆し弾劾されかつ最終的に入獄したが、根本原因は彼女に「親しい者の政治関与ゲート」があったことではない。何故ならこの件は発酵前実はすでに発見されて2年の時間になっており、当時韓国内部の政治矛盾が激化しておらず、朴槿恵にはさらに広範な民意の基礎があったからで、だからこそ発酵しなかっただけである。考えてみよう、2015年第4四半期、朴槿恵にはまだ5割を超える民意の支持率があり、「親しい者の政治関与ゲート」は朴槿恵を打ち倒すには全く不足だった。だが、朴槿恵が「THAAD」の配備を決定し、これが韓国内部の政治勢力を徹底して激化させ、かつ最終的にこの激化した力量が朴槿恵の身を打ち倒したのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「5月10日夜、韓国新任大統領の文在寅はアメリカ大統領トランプと電話をした(韓国連合通信社の画像)」)

朴槿恵は倒れ、韓国の国家の安全は北朝鮮の核問題と中国を怒らせたことが原因でより安全でないものに変わり、経済は中国を怒らせたことが原因で今後長期にわたる重大損失に遭い、韓国の安全と発展の予期はいずれも重傷を負ったと言うことができる。この種の状況下で、韓国の国益は、一辺倒ではなく、中米間で戦略的バランスを維持できる大統領を韓国がより必要とすることを決定した。文在寅は選挙時ずっと「THAAD」をそのまま配備することに反対し、さらに加えて彼は中韓が「THAAD」問題が原因でてんやわんやの騒ぎの時に中国を訪問しており、このため一定程度上自らに加点した。

三、文在寅には盧武鉉の影がある。

現在の韓国政界は、与党が全体的に親米であるが、「THAAD」配備が韓国にもたらした面倒ゆえに、韓国国内の反米感情がある程度増加している。文在寅は韓国元大統領盧武鉉の親友で、かつて盧武鉉の幕僚長を担当し、「盧武鉉の影」の呼び名がある。盧武鉉時代、韓国は政治上比較的独立し、より北朝鮮と和解を行う傾向にあった。ごく明らかに、韓国民衆は文在寅が第二の盧武鉉になることをより希望している。

文在寅の成功裏の当選は、半島に対する影響はどれほどか?

文在寅の成功裏の当選は、最近の予測不能な半島情勢に対し良いのか悪いのか? どのような影響があるのだろうか?

占豪の見たところ、文在寅の韓国大統領当選は疑いなく半島情勢の改善に有利であり、中韓関係改善に有利であり、北朝鮮・韓国関係の緩和に有利である。このように判断する、根本原因は4つある。

一、文在寅は「THAAD」配備不支持である。

半島情勢がこのような状態まで突然に悪化した、その中の非常に重要な原因は北朝鮮の2016年1月の核実験および朴槿恵が直ちにアメリカの「THAAD」配備を肯定したことにある。文在寅は「THAAD」配備不支持のため、これは少なくとも態度の上で半島情勢、中韓関係、北朝鮮・韓国関係いずれに対しても良性の影響がある。


















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