フランス、新概念潜水艦を開発

 これは中国語で読む必要のない記事かなとも思ったんですが面白そうだったんで。

http://military.china.com/news2/569/20170303/30298454_all.html#page_2


フランスの潜水艦、新機能を開拓展開:「足」が生えて「這って行く」ことができる

潜水艦が車輪を装備し、足が生えたように海底を這って行くことができる、このような潜水艦をあなたは見たことがあるだろうか?  最近フランスのある船舶製造企業が人々に向けこのような造形が独特の新概念潜水艦を展示した‥‥SMX-26である。

いまだかつてなかったユニークな外形

潜水艦を設計する時、耐圧性と機動性を合わせ配慮する需要から、横断面は通常円に近い形で、これをもって現代の大深度潜水艦の各種の要求に符合させる。

だが、SMX-26潜水艦の外形はそれとは違って非常にユニークで、扁平な艦体を持ち、宇宙船の外形に似ており、この通常ならざる外形設計は特殊な作戦任務によって決定されたものである。これは主に非常に浅い海域で作戦を行うのに用い、小型潜水艦であり、その全長は約39.5m、全幅15.5m、排水量は1,000トンに満たず、艦体は比較的小さく、このことはこの艦が水深が12mしかない近海海域を航行できるようにさせる。水深が浅く、水圧が小さく、このため潜水艦の艦体が受ける圧力も大幅に減少している。このため、SMX-26は必ずしもああした普通の大深度潜水艦のように艦体の外形が制限を受けず、採用された扁平な艦体はこの艦がその艦体内により便利に各種設備を設置し、充分に艦内スペースを利用し、空間利用率を上げさせることができようにさせるが、このことは円柱形の艦体では達成できないものである。

潜水艦になぜ「足」があるのか

外形が独特であるほか、潜水艦が非常に浅い海域でより安全に航行できるようにさせるため、SMX-26潜水艦の底部にはさらに新機軸を打ち出して「三本脚」が設計されている。このうち二本は艦首に位置し、一本は艦尾に位置し、この「三本脚」の助けを借りてSMX-26潜水艦は海底を「這って行く」ことができる。

この「三本脚」は実際には三つの特殊設計を経た車輪で、伸縮することができ、航行時は艦内に収納し、外部は導流カバー板で覆い、艦体に良好な流線型を保持させる。使用が必要な時は、この三つの車輪は艦外に伸び出すことができ、海底と物理的接触を行い、スクリューを利用して推力を生じさせ、この三つの車輪は緩慢に海底を滑って行くことができる。

こうした車輪を利用し、SMX-26潜水艦は迅速に各種類型の浅い海の海底に「着地」し、潜水艦が浅い海を遊弋する時の安全性を保証することができ、こうした場所は普通の通常潜水艦が絶対にあえて軽率に近づかない危険な場所である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「SMX-26潜水艦はX字型尾部舵を採用しており、その艦体外部にはさらに四つの調節可能で収納可能な方位ブーストモーターがあり、艦首と艦尾各2個である」)

武器の量が多く、なんとさらに火砲を搭載

武器方面では、SMX-26潜水艦は小さくても全てが揃っているというべきである。この潜水艦は設計上、単一の潜水艦の突撃作戦能力を非常に重視しており、このことは主に艦首に10門の魚雷発射管を配備していることに表れ、これはその他の潜水艦には非常に少なくしか見られない。このうち8門の軽魚雷発射管は2層の配置に別れ、最上層には5門が配置され、中層には3門が配置され、主に潜水艦の攻撃に用いる。最下層は2門の大型魚雷発射管で、水上艦艇の攻撃に用いる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「SMX-26潜水艦の艦首には上中下3列の魚雷発射管が設計されている」)

また、SMX-26潜水艦はさらにいくつかの現代の大中型潜水艦には装備されていない武備を装備している。例えば、この潜水艦は1本の艦砲マストを装備しており、マストの頂部には20mm艦砲1門が装備でき、近距離応急防御に用い、空中からの脅威に対応する。初期の潜水艦と異なるのは、SMX-26潜水艦は平時水中を航行する、および潜伏している時、この艦砲マストが艦橋内に収容できることで、潜水艦の隠蔽性を増加し、敵サイドが光学機材、無線電子設備および目視観測によって、艦砲マストおよびマストが水面を横切る痕跡を発見するのを防止する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「SMX-26潜水艦の武器マスト伸縮の特写」)

結びの言葉

浅い海の海底は起伏が均一でなく、地形が複雑で、普通の潜水艦の操縦は相当に困難であり、加えて音波が伝播する時には水深、海底の地形、海流の速度および方向、水温、塩分濃度など各種要素を根拠に変化が発生し、しかも浅い海の海底は音波を乱反射させ、騒音源を捕捉するのはより容易でない。このことは普通の潜水艦を浅い海の作戦の任に堪え難くさせる。だがSMX-26潜水艦の各項目の性能はいずれも浅い海の特殊環境に適合し、艦上に搭載される3D海図作戦画像装置も潜水艦が海底の地形を観測、掌握し、攻撃ルートを計画しまた撤退する航路を確定するのに有利で、したがってSMX-26潜水艦が浅い海の制海権を充分に掌握することができるようにさせる。


 面白いですけどフランスにはあまり必要でない感じもし、むしろアジアに活躍の場が多いのでは。輸出される可能性もあるんでしょうね。



















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