紅旗ー9は「パトリオット」、S-300に対し非対称の優勢を持つ

 トルコがすでに事実上紅旗ー9を放棄したのではないか、安倍首相がトルコ訪問時紅旗ー9を買うなと言ったようだ、などこの問題は依然大きな話題です。

http://military.china.com/important/11132797/20131028/18113120.html


FD-2000の多目標能力が明るみに パトリオットとS-300を圧倒 (頑住吉注:ちなみに私が翻訳のため文字列をコピーした時点では「紅旗-9の効果:中国は国外ユーザーによる実戦のデータと経験を獲得できる」というタイトルでした。)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産の紅旗-9は何度もの重大軍事演習の中で常に出色のパフォーマンスを持ってきた」)

紅旗-9、同時に8つの目標に対応

アメリカの「パトリオット」は最多で同時に6つに対応、我が方はすでにトルコの入札募集で勝利している

筆者:蕭蕭

最近、「紅酒を送る」との言葉が中国軍事マニアサークルの中ですこぶる流行している。これは中国の軍用品の国際市場開拓の古典的物語の意味を含んでおり、これははるかかなたのトルコより発せられた注文である。2013年9月26日、トルコ国防大臣イスマート エルマズは、5年の長きにわたる激烈な競争入札を経て、中国精密機械輸出入総会社が勝利し、トルコは中国の紅旗-9遠距離地対空ミサイルシステム(輸出バージョンはFD-2000と称する)を選定し、契約の総額は40億アメリカドルである、と言明した。紅旗-9ミサイルシステムはすでに中国空軍に装備されており、略称「紅9」で、「紅酒」の発音と同じなのである。

以前、トルコメディアおよび西側はいずれも紅旗-9を好意的に見ておらず、それは単に「にぎやかし」の役割に過ぎない、と考えていた。だが思いがけず「肉饅頭の価値はひだではなく肉にある」(頑住吉注:うわべでなく内面が大事だ、という慣用句だそうです)で、この「端役」が何と自信満々のアメリカ・ロシア、ヨーロッパのライバルを斬って捨てた。この原因は深く考えるに値する。この間もなく中国軍事貿易史上最高額を創造する契約は、中国・トルコ軍事協力関係をも高みへと押し上げる。

トルコに対する「差別視」が禍根を残す

イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」が明らかにするところによれば、2008年9月、トルコは早くも遠距離地対空ミサイル調達の方案を提出し、それぞれの大手兵器商はいずれも自らの人気商品をもって競争に参加し、このうちアメリカの「パトリオット-3」、ロシアのS-300、ヨーロッパのSAMP-T、そして中国の紅旗-9が最も主要な競争者だった。開始直後の時、4メーカーはそれぞれ長所を見せ、トルコは取捨選択し難かった。だが2009年6月以後、アメリカ、ロシアの両メーカーは突然中国の競争者に向けた誹謗中傷を行った。両国のメディアも加勢し、中国の会社が研究開発した紅旗-9システムには「盗作」の嫌疑があると非難した。しかし、米ロサイドの妨害は成功し得ず、トルコは最終的に紅旗-9を選択した。これは何故だろうか?

実際、アメリカとNATOのトルコに対する「差別視」はすでに自分のセールスに禍根を残していた。2002年、北大西洋条約第5条(集団的自衛権)に基づいて発起された危機管理演習は、執行過程でメンバー国の意見の食い違いにより成果なく終わった。この時の演習が設定した場面はトルコ南方のある仮想の隣国「Ambelain」(シリアはトルコ以南に位置し、トルコと国境を接する)が化学兵器の攻撃を発起し、NATOに第5条に照らして反応をなすことを促す、というものだった。「Ambelain」は少数のスカッドミサイルを持ち、生物・化学兵器弾頭を搭載でき、かつトルコを照準していた。アメリカとトルコは強硬な態度を取り、先んずれば人を制すの打撃を行うよう主張した。だがドイツ、フランス、スペインなどの国は政治的ルートを通じて危機を解決する方に傾き、演習はNATOメンバー国の意見の食い違いによって終わった。これはトルコが見たくないものだった。トルコは独立した地域の大国の影響力を保持することを渇望し、アメリカとNATOの「家の門番」に充当されたいのではない。NATOのシリア問題での旗色不鮮明はトルコのこの組織に対する不信を生じさせた。

2011年、まさにシリア内戦とイラン核危機がエスカレートしていた時、トルコは正式にNATOの弾道ミサイル防御システムに参加した。しかしトルコはその国境内のマラティヤ空軍基地に早期警戒レーダー基地を配備する資格を獲得しただけで、その他のミサイル防御措置はほとんどゼロだった。トルコがNATOのレーダーを受け取った時にイランは、その遠距離ミサイルの威力に影響するいかなる目標も合法な打撃対象になる」と宣言し、トルコを心配で気が気でなくさせた。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「紅旗-9対空ミサイルシステムは全システムの機動作戦を実現している」です。)

NATOは今年2月トルコ向けに6セットの「パトリオット」ミサイルシステムを提供したが、トルコの軍事専門家サイイート エルマズは、このシステムはシリアの近距離ミサイルには有効に対応できない、と考えている。「もしシリア大統領アサドがトルコへの報復を決心したら、彼はトルコの目標に向け大量のミサイルを発射する。双方の距離がかくのごとく近いことを考慮すれば、ほとんど迎撃は不可能である。」 アメリカ、ドイツ、オランダが送ってきた「パトリオット」は完全にNATOのトルコ南部にある軍事施設の保護を担当し、トルコの国境周辺の民衆の保護は二の次だからなおさらである。

また、紅旗-9は性能:価格比の上でも優勢を持ち、トルコの発注を勝ち取ったのは情と道理にかなっている。

「ファイアアンドフォーゲット」

紅旗-9の秘密保持の程度はすこぶる高く、2009年の国慶節の閲兵と空軍成立60周年開放日に装備の静態展示が行われただけである。一方FD-2000はより高い露出度を獲得している。FD-2000の総指揮者の于韜は記者のインタビューを受けた時に次のように語った。「FD-2000は国際的な第3世代防空武器システムの中の優秀者に属する。第3世代防空武器システムと言うと、外界はすぐアメリカの『パトリオット』、ロシアのS-300に思い至るが、実際にFD-2000は多種の空中の脅威に対応できる。これは例えば固定翼機、無人機、巡航ミサイル、空対地ミサイルであり、しかも戦術弾道ミサイルも迎撃でき、防空と対ミサイルの万能選手である。」

FD-2000には三大特徴がある。1つ目は殺傷空域が大きいこと。作戦斜距離は7kmから125km、作戦高度は25mから2.7万mである。2つ目は先進的な制御誘導体制があること。このことはこのミサイルの多目標能力が「パトリオット」およびS-300いずれに比べても強いことを決定付けている。同時に8つの空中目標に対応でき、一方「パトリオット」とS-300は最多で同時に6つの目標に対応できる。3つ目はFD-2000の迎撃ミサイルは平時発射筒内に貯蔵され、発射筒は完全に密封され、内部には窒素ガスが充填され、10年維持メンテナンスしなくてよいことである。ミサイルは「垂直冷発射」を採用し、発射後パラメータの設定を根拠にカーブし、目標に向けての攻撃ができる。注意に値するのは、FD-2000迎撃ミサイルが翼のない形式の空力レイアウトを採用していることで、その速度は非常に速く、マッハ6以上に達し得、目標が「逃れられない区域」をさらに一歩拡大させる。当然、翼のないミサイルは高速の優勢を獲得すると同時に、飛行安定性の問題に直面しなければならない。FD-2000の設計チームによる解決の道は弾体内部にワンセットのSINSとヘルムギヤが集成された安定システムを設置するというものだった。SINSシステムは空中の姿勢を計測し、一方ヘルムギヤシステムはミサイル上のコンピュータのコントロール指令に基づいて随時舵の動きを調節し、ミサイルの飛行の安定を保証することができる。

アメリカの軍事専門家リチャード フィッシャーは、FD-2000は末端制御誘導方面でアメリカの「パトリオット」初期型およびロシアのS-300に対する「非対称の優勢」を享有する、と強調する。「パトリオット-1」、「パトリオット-2」、S-300といったような種類の地対空ミサイルは、セミアクティブ制御誘導体制を採用し、地上レーダーがそのために照射サービスを提供する必要があり、その後ミサイルは反射して戻ってくる電波の獲得によって制御誘導機能を実現する。だがFD-2000ミサイルのレーダー誘導弾頭は完備された発射、受信機能を持ち、ひとたび誘導弾頭が目標を捕まえたらすぐこれをロックオンでき、「ファイアアンドフォーゲット」の能力を持ち、多目標の「飽和攻撃」の迎撃に対し非常に助けになる。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「鉄道によって紅旗-9の全作戦システムの遠距離、区域をまたいでの機動が実現できる」です。)

目標の種類の差異に基づき、FD-2000のアクティブレーダー制御誘導弾頭の作用距離はやや異なり、トルコ軍の重点防御対象である隣国のF-16、ミラージュ2000、ミグー29といった種類の戦闘機目標に対しては、誘導弾頭の作用距離は20km以上に達し得る。また、敵サイドの航空作戦プラットフォームがアクティブ電子妨害を行った時、FD-2000システムは総合的措置を通じて対抗が実現できる。例えばその火力コントロールレーダーにはあらかじめ抗妨害措置が設けてあり、一方迎撃ミサイル自体にも抗妨害能力がある。

機能について言えば、FD-2000はS-300,「パトリオット-2」により似ており、しかも重要な単項目の技術指標上、優勢を持つ。外界がしばしば挙げる「パトリオット-3」に関しては、これは対ミサイルを主要な作戦使命とし、機能が単一すぎて必ずしもトルコのより複雑な防空対ミサイル環境に適さない。

計画によれば、トルコは12個大隊のFD-2000システムの購入を準備している。

「FD-2000効果」

紅旗-9は中国が自主研究開発した新世代防空主戦装備であり、旅団を作戦単位とし、通常1両の指揮車、6両のコントロール車、6両の目標レーダー照射車、6両の捜索レーダー車、48両のミサイル発射車と全部で192発のミサイルを含む。

トルコの専門家は、トルコと中国のFD-2000システム購入契約締結はポジティブな効果を生む、とする。まず、中国はローエンドの兵器貿易を行う国とのイメージから脱し、より成長の見通しのある市場に向かって邁進する。次に、NATOの東への拡大に伴ってもたらされる内部の整合問題が突出し、旧東欧およびバルカンの貧国(頑住吉注:ギリシャ)がNATOの基準に照らしての近代化軍事改造を行うには、必ずやそんなに多くの金は払えないということになり、中国が特定の市場向けに開発した装備には疑いなく市場が大いにある。第3に、中国の武器を購入した国は使用経験を中国にフィードバックし、中国にいくつかの真実の戦場におけるデータを獲得させ、武器開発過程の中により影響を与えさせることもできる。

トルコの「今日ザマン報」は、FD-2000ミサイルシステムは成功裏にトルコにセールスされ、西側の大国による中国兵器包囲の突破口を開いたのであり、将来中国がいかにしてNATO内部の矛盾を利用して市場を開拓するかには関心を注ぐ価値がある、と分析する。(ソース:グローバル人物)

(頑住吉注:4ページ目)紅旗-9ミサイル発射の瞬間。

(頑住吉注:5ページ目)紅旗-9対空ミサイルは2発同時発射で迎撃し、防空迎撃効果を確保することができる。

(頑住吉注:6ページ目)紅旗-9対空ミサイルシステムにセットされる国産レーダーシステム。

(頑住吉注:7ページ目)武器システムの高度の集成と自動化は、非常に大きく紅旗-9システムの戦闘力を向上させる。

(頑住吉注:8ページ目)紅旗-9ミサイル部隊の緊急出動。


 例えば「トルコによる「紅旗ー9」購入関連3題」の中の「『紅旗-9』の戦略的突破」では「中国の『紅旗ー9』システムを見ると、個別の指標上はこれら3メーカーの製品にやや劣るが」と認めていましたが、この説明では勝っているとされ、しかもパトリオット初期型との対比ながら「非対称の優勢」という強い表現が使われています。個人的にはちょっと信じがたい気がしますが。いずれにせよ中国にはすでに、紅旗ー9放棄の埋め合わせに無人機その他を買わせようといった意見まで出始めています。
















戻るボタン