ロシア関連2題

 最初の記事は元々複数の別の記事をまとめたもののようです。

http://military.china.com/news2/569/20150115/19211475.html


ロシアの2015年の軍事調達は2割近く急増 北極の軍事力が飛躍的に発展

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシア軍、北極実弾演習を行う」)

参考情報ネット1月15日の報道 ロシアのタス通信社1月13日の報道は、ロシア国防省は大規模な2015年武器調達計画を発表し、同時に某いくつかの武器の部品は輸入の代替を実施する必要があり、このため「一定の困難」が出現する可能性がある、と指摘することも忘れていない、とした。

ロシア国防副大臣ユーリ ボリゾフは13日記者に、「2015年の国防製品発注は2014年に比べ20%近く増加している‥‥私は、我々が一定の困難に遭遇することになることを隠しごまかす意志はない。何故なら武器、軍備の中に使用される輸入部品の比率が平均8〜10%だからだ。」と教えた。

彼はプーチン大統領が2012年に下した命令が年末までに完成され得ることを希望する。すなわち、「各軍種および兵種の先進武器の配備率が30%未満でない」ことである。「現在、航空宇宙防御部隊、海軍、戦略ロケット兵部隊はすでにこの目標を実現し、甚だしきに至っては超越して40%に到達しているが、普通の部隊は26%に過ぎず、空軍は28%近い。」

2015年、国防省は全力で上述の2大方向の軍備更新を完成させることになる。ボリゾフは、「大統領令は無条件で達成されることになる」と重ねて言明した。

彼は、去年の国防製品発注計画は95%完成しており、「成績は相当に素晴らしい」と明らかにした。過去の年はずっと低かったようで、通常82〜84%である。

ロシアのタス通信社1月13日の報道は、ロシア武装力量総参謀長ゲラシモフが13日、ロシア国防省は今年精力を集中してクリミア半島、カリーニングラード州および北極地域の軍隊建設にしっかり取り組む、と言明した、とする。

彼は、今年は軍隊建設計画通り、軍隊の戦闘の実力を向上させ、人員の構成を増加させ、上述の3大地域に駐留して守る部隊は作業の重点の在処である、と指摘する。

12月末、ロシアは新版の軍事学説を通過させ、これまでの主要な条項は留保されるが、国家の北極地域における利益を速やかに維持保護することが必須であること、アブハジア、南オセチアとの間に同盟関係が存在すること、および外国の私営軍事会社の危険性に初めて言及した。

大規模な対ロシア戦争発動の可能性はやや低下しているが、若干の方向の上でロシアが直面する軍事的脅威は逆にやや増加し、軍事的危険および脅威が情報領域および国内に転移する趨勢が出現している。

イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」ウェブサイト1月13日の報道は、1月13日にロシア国営メディアは国防当局者の話を引用し、今年年末までにロシアは北極に14の運営される飛行場を持つことになる、とした。

国防省副大臣ドミトリー ブージャコフは、2015年末までに10の飛行場が再建されることになり、一方4つの飛行場はすでに使用中である、と語った。

関連の報道はこうした飛行場の位置を説明しておらず、こうした飛行場が改めて使用できるソ連時代の飛行場なのかそれとも新たに建設される施設なのかも説明していない。

またロシアはすでに、ロシアはロシアによって併呑されたクリミア地域と、ロシアのバルト海に位置する飛び地カリーニングラードの軍事能力を強化することになる、と言明している。

アメリカは不断にその軍事力と戦略の重心をアジア太平洋地域に転じさせ、もってより良く中国を抑止しようとしている。また、ロシアは逆に不断により多くの注意力を北極に転じさせている。

融解する北極海の氷が貿易ルートを開放するのと共に、また潜在的石油資源のため、ロシアはずっとこの地域でその軍事的プレゼンスを強化している。この方面において、ロシアの行動はカナダ、デンマーク、ノルウェー、アメリカに比べより積極的である。カナダ、デンマーク、ノルウェー、アメリカはいずれも、北極圏外周のいくつかの部分に対し主権の要求を提出している。

2007年、ロシア大統領プーチンは北氷洋海底にロシア国旗を立て、もって象徴的に主権を宣言する命令を下した。それ以後、ロシア軍はずっと忙しくこの地域で施設と軍事力を拡張建設し、かつその設備を極端な環境下での業務に適応するようにさせている。

2012年5月にロシア国防省は、冷戦終結で廃棄されていたいくつかの北極の空軍基地が改めて使用開始できるようになる、と言明した。この地域の資源争奪という背景の下で、こうした北極の基地の再始動は非常に大きな程度上象徴的なものである。こうではあるが、ミグー31「フォックスハウンド」迎撃機はすでにムルマンスクに配備されており、もってこの地域のために追加の防空の支持を提供している。


 北極関連の内容も興味深かったですが、ロシア経済の苦しい状況が続けば兵器調達ともども計画の実現が難しくなるのでは。

 一種の「歴史秘話」ものの記事ですが現在ともリンクしています。

http://military.china.com/news2/569/20150114/19206399.html


ロシアメディア、ソ連のレーザー砲はアメリカに先んじること30年、とする 陸海空宇宙全てに配備できた

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカは現在すでに軍艦上に試験性レーザー武器を配備済みである」)

ロシア新聞ネットは1月11日、「クリミアのレーザー、米軍に対応」という題の文章を発表した。筆者はウラジミール ジェライェフである。全文を以下のように編集翻訳する。

ロシアはソ連時代のレーザー武器を回復し、もって現代の戦争に投入することになる。新聞ネットがあなたのためにソ連初のレーザー武器群製造の歴史を回顧する。

アメリカと中国が積極的にレーザー武器を使用、普及させている状況下で、ロシアは当時の力を出し、1970年代に開始した研究を回復する決定をする。

ソ連は1963年に初めて軍用レーザー装置製造を提出した。だが、当時はそれを宇宙に用いるつもりだっただけで、何故ならこれを対空ミサイルとして(頑住吉注:に代わるものとして?)使用するには高価すぎ、かつ意義が大きくなかったからである。

1973年、関連の研究成果に初の試験が行われた。このプロジェクトの責任者は1964年にノーベル物理学賞を獲得したニコラ バーソフで、彼の受賞理由は「量子電子学領域における基礎的研究がメーザー・レーザー原理に基づく発振器と増幅器の登場をもたらした」ことだった。彼の指導の下で研究開発されたレーザー武器は弾道ミサイルの弾頭を破壊できた。

Terra-3レーザー装置はカザフスタンでテストが行われた。当時ソ連国防大臣の任にあったアンドレイ ゲリエチクは自ら現場に立ち会い、レーザー武器がいかにして5カペイカ硬貨を破壊するか目撃した。

またバーソフと同じくノーベル賞を獲得したアレキサンダー プロフロフも別のレーザー武器を研究開発していた。

ソ連の科学者はミサイルと飛行機を破壊できる開放式二酸化炭素レーザーを研究開発し、当初この装置は移動できなかったが、一連の試験の成功後、その移動版が登場した。だが性能:価格比は依然引き合わなかった。

こうではあっても、この2項目はソ連解体までずっと持続して資金割り当てを得た。その後、技術部門はモスクワに移り、試験場とあらゆる施設は独立後のカザフスタンに残った。今に至り、当時の先進的な軍事施設はすでに一面の廃墟と化し、改めて使用することはできない。

ソ連はクリミアでもレーザー武器を研究したことがある。プロジェクト名はAidarだった。そこでは、50キロワットのレーザー装置がタンカーの上に装備され、水上および空中の移動目標の射撃に用いられた。これに比べ、アメリカ海軍は2014年末になってやっと30キロワットのレーザー砲を持った。

だがソ連の設計師は1つの重要な問題を解決することができなかった。すなわち、レーザービームの効率係数が5%しかなかったのである。

だが、これを失敗と見なすことはできない。レーザーは本来宇宙の真空の環境下で使用すべきものなのである。一方黒海表面の水蒸気は大部分のエネルギーを消耗させた。宇宙に向け大型の装置を発射することは決してやさしいことではなく、1980年代末のソ連の資金の極度の逼迫ゆえに、レーザー装置の改造と研究には難の上に難が続いた。

また、ソ連の科学者はさらに「競技ボート」および「急流」軌道作戦プラットフォームを研究した。本来の意図はそれらを「平和」号宇宙ステーションの宇宙カプセルに偽装することで、「急流」は高軌道対衛星ミサイルの発射に用いられ、「」は低軌道対衛星レーザーの発射に用いられるはずだった。

(頑住吉注:これより2ページ目)

経験を積むため、科学者は出力1兆ワットの二酸化炭素レーザー装置をテストし、それはイリューシン-76の改良型であるAー60機の上に装備された(頑住吉注: http://wiki.kongjun.com/doc-view-22296.html )。

その後、「エネルギー源」運搬ロケットを用いて「競技ボート」のサンプル機を宇宙に送り込んで実戦テストを行うことが計画された。だがゴルバチョフとアメリカの新たな協議は、「競技ボート」が発射されることだけは許されるが、いかなる試験も行えないという結果をもたらした。

発射は1987年5月15日に行われた。「競技ボート」と運搬ロケットが分離するまで、一切は計画通りに完成された。この後それは方向転換し推進器に点火するはずだった。だがプログラムの故障ゆえに、宇宙船は2回方向転換して地球に向けて飛び、最終的に大気圏で完全に焼けた。

この後、研究は停止された。科学者が真の「競技ボート」プラットフォームを製造する許可を獲得することはなかった。

ソ連レーザープロジェクトが残した唯一の遺産はAー60機である。元々気象レーダーを装備していた機首を円柱形の整流カバーとレーザー照準器などの特殊装置に改装した。機の頂部には大きなゲートが装備され、開くとレーザー砲を持ち上げることができた。機体側面にはレーザー砲のためにエネルギー源を供給するタービンエンジンが装備された。

レーザープロジェクトの最終的な解凍は2009年に初めて伝えられた。当時一連の試験の成功が宣言された。宇宙目標の他、Aー60のレーザー砲はさらに飛行機と弾道ミサイルが破壊できる。特にアメリカが東欧にミサイル防衛システムを発展させているという背景の下で、このプロジェクトの回復の必要性はことのほか緊迫が目立っている。


 はるか前に船の上にレーザー兵器を搭載したというのは事実でも、それは当時の技術レベルに制約されたものだったはずで最新のものとは比較できないでしょう。ただレーザー兵器の開発を本当に本格化するなら、基礎研究に関する資料はある程度役に立つはずで、例えば中国よりはいくらか有利かもしれません。















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