スプリング

 スプリング1

 九四式拳銃に使っている既製品のコイルスプリング3種です。上は東急ハンズで買った直径6mmのもの。中央は直径4mmのものでこれも東急ハンズで買いましたが、同じものはよく模型専門店などで売っています。下は私のキットで最も頻繁に使っているものです。キットの説明書では直径3mmとしていますが、実際は3mmのドリルで開けた穴の中でスムーズに動ける2.9mmの寸法です。これはタウンページで探したスプリング専門店でときどきまとめ買いしています。ただ、残念なことにスプリング専門店で買っても東急ハンズなどで買うのより大幅に安くはなりません。このくらいの小さな寸法のものは探せばだいたい合うものが見つかりますが、バレルに巻くタイプのリコイルスプリングのように大きなものはなかなかありません。また、サイズが大きいものはたいていプラキャスト製キットにはテンションが強すぎる場合が多いです。

スプリング2

 九四式拳銃をつくるにあたって、スプリング専門店で聞いてみたんですが、やはり合うものはありませんでした。そこで注文で巻いてもらうとどのくらいになるか聞いてみたところ、キットに充分と思われるくらいの分量で数千円程度と意外に安いことがわかって注文しました。上のスプリングがそれです。ところが、初めての注文ですから線径、ピッチがどのくらいかわからず、ご主人が試しに巻いてくれたのを触って「こんくらい」という感じで注文した結果、ちょっとテンションが不足してしまいました。あちゃー、これは無駄か、と思ったところで以前あったことを思い出しました。「こんなスプリングないですか」と聞いたとき、「ないなあ」といいながらもしばらく考え、「ちょっと待って」と言ってある作業を始めたんです。それは、引きバネを押しバネ状態になるまで引き伸ばし、バーナーで焼いて自然冷却させる、というものでした。「へええ、こんなことができるんだ。」と思ったものです。それを思い出し、このスプリングを引き伸ばして同じように熱加工してみたのが下のスプリングです。同じ線径ならピッチが荒い方がテンションが強いわけで(それを応用したのが電動ガンの不等ピッチスプリングですよね)、これで九四式のキットに適するスプリングが得られました。



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