「戦車両項目」終わる

 果たして結果は?

http://military.china.com/important/11132797/20150817/20207381.html


戦車大会幕を下ろす:解放軍の96A戦車の射撃、また失中と判定され二位を獲得

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「解放軍の96Aメインバトルタンク」)

期間半月の2015年ロシア国際軍事競技は現地時間15日午後モスクワ州アラビノ訓練センター標的場で幕を下ろした。中国チームの608号96A戦車のパフォーマンスは出色で、第二位を獲得し、成績は去年に比べ1つ上がった。

17時ごろ、今回の競技のクライマックスである「戦車両項目」決勝戦が中国、ロシア、カザフスタン、セルビア代表チームの間で展開された。その競技ルールやプロセスは前に行われたリレー競技と同じで、すなわち1か国の競技参加チームは3つの乗員グループを派遣し、順繰りに同じ一両の戦車を操縦し、相次いで長さ4kmのルート沿いに3周し、途中では橋、横に傾いた坂、水場、段差、土盛り、地雷原、対戦車壕など10の障害を越え、さらに並列機銃と火砲を用いて4回の射撃を完成する。射撃での失中、あるいは障害を越える際の規則違反には時間や余計に走るペナルティが課され、用いた時間の長短をもって順位が決定される。

中国を代表して出撃したのは第1集団軍装甲旅団の608車で、3人の乗員は準決勝に出場した陣容を依然継続した。車長の侯鵬、砲手の陳小竜、操縦員の代田財からなる第1バトンのパフォーマンスは見事で、障害を越えること一気呵成、精度射撃の部分で1発の砲弾が失中と判定されただけで、中国チームのスタートは良好だった。

この後、王春衛、王歓、張躍からなる第2バトンと李志強、呉栄任、王明亮からなる第3バトンはいずれも正常な訓練レベルを発揮し、途中の車両交換に遭遇したが、依然出色の発揮をもって競技を完成させた。この期間にセルビアチームとカザフスタンチームの操縦するT-72B3にも故障が出現し、やむを得ず途中で車両を交換した。こうした戦車はロシアサイドによって提供されたものである。最終的に中国チームは「戦車両項目」競技第2位を奪った。ロシア、セルビア、カザフスタンチームの順位はそれぞれ第1位、第3位、第4位だった。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

今回の競技は全部で「戦車両項目」、「スヴォロフ突撃」、「航空ダーツ」、「カスピ海競馬」など12種目が設けられ、17か国がチームを派遣して参加し、中国軍団は自ら装備を携えて全部の競技種目に参加し、総成績は10種目の第2位、1種目の第3位、1種目の第5位というものだった。本報記者のインタビューを受けた時、中国軍隊代表団の団長で、前線指揮チームリーダーの劉英は今回の競技のいくつかの収穫に言及した。1つ目は友好を増進し、さらに一歩競技参加各国、特にロシア人民の理解と信頼を深化させたこと。2つ目は限界を大きく広げ、各競技参加国、特にロシアの軍隊から有益な経験を学び取ったこと。3つ目は隊伍を鍛錬し、競技参加部隊の遠距離機動能力、高強度対抗能力、頼るもののない保障能力および対外的交際能力に比較的大きな向上があったこと。4つ目は自信を増強し、競技を通じて党の第18回大会以来我が軍が実戦化された訓練と武器装備建設を展開した成果を検証および展示し、さらに一歩習近平主席と中央軍事委員会の戦略配備の貫徹に自信を固め、実戦化された軍事訓練を把握し、国防と軍隊改革への決意と自信を全面的に深化させたことである。

中国代表チームの出色のパフォーマンスは、今回の競技の審判長で、ロシア国防省戦闘訓練総局副局長のゲーバチェンコ少将の充分な肯定をも勝ち取った。彼は「戦車両項目」競技参加チームリーダーの王向東に対し、中国軍人の素質は強い試練に耐えるもので、作風は頑強、特に戦車競技の中でのその操縦技術、射撃技能、車両の性能は去年に比べいずれにも非常に大きな進歩があり、中国の軍隊の堅実な訓練レベルと良好な戦闘の素養を見せた、とした。

競技終了後、現場では盛大な閉幕式が行われ、2015年ロシア国際軍事競技のために素晴らしいピリオドを打った。記者は、我が軍の各競技参加チームはすでに先日空中および鉄道輸送の方式により続々と帰国し、9月初めには全部元の部隊編成に戻る、と知った。


 タイトルから「本当は命中していたにもかかわらず」という内容を予想したんですが少なくともはっきりとは書かれていませんね。「いずれも正常な訓練レベルを発揮し」というのは特別に良くはなかったということであり、「途中の車両交換に遭遇した〜セルビアチームとカザフスタンチームの操縦するT-72B3に故障が出現し、やむを得ず途中で車両を交換した」というのは中国国産戦車に故障が起きたことをえらく回りくどい表現で書いたもんですな。続いて見た範囲では今のところ1つしかない、ロシアが不公平な競技運営をしたとの批判に対し反論するような記事です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/08/12/017756635.shtml


軍事競技でロシア、頻繁に中国を標的に? 専門家:ロシア軍の実力をけなすべきではない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「10日、中国軍人はロシアで『偵察尖兵』競技に参加した。」)

「軍事オリンピック」と讃えられるロシア国際軍事競技は終わりに近づき、一部の競技の結果はすでに出ている。ロシアの総得点は第1位で、中国が第2位である。だが、競技結果に比べ、ロシアサイドが競技過程の中で頻繁にルールを改修することがより人の関心を引いているようだ。ある中国のネット仲間は、これはロシアの中国チームに照準を合わせた「奸計」、「やり口がけち臭すぎ」であると考え、甚だしきに至ってはさらに外界のロシア軍の戦闘力に対する疑いを引き起こしている。

審判員が競技の主役となる?

少なからぬ中国の専門家やネット仲間は、非常に多くのルールの改修は専門に中国に照準を合わせたものだ、と考えている。例えば、5日に行われた「カスピ海競馬」短距離レースの中で、ロシアサイドはカスピ海の風が強く波が高く、海の状況がロシアの80式装輪式歩兵戦闘車の安全規定を超えていることを理由に、中国チームが顕著な優勢を持つ海上課目を取り消し、中国チームは2位に甘んじた。「スヴォロフ突撃」競技の中では、中国の86A戦闘車とロシア軍のBMP-2戦闘車が競技を展開したが、中国チームが25秒を用いて装弾を完了し、その他の2分前後の成績にはるかに先んじた時、主催者は突然中国の装弾は速すぎ、その他の隊伍に対し不公平であるとし、装弾部分の時間計測を取り消した。「自動車名手」競技の中で中国チームは顕著に優勢を占め、ロシアはまた臨時にルールを改変し、関連の競技車種、作業順序、競技参加資格、成績評定方法などの重大事項に対し調整を行い、中国人は10の単一項目競技の中で6項目の第1位を獲得したが、総得点はそれにもかかわらず2位に甘んじた。

また中国サイドはさらに非常に多くの予想しなかった問題に遭遇した。「開放水域」船橋架橋競技に参加した時、ロシアの中国チームへの事前通知でもう問題が出現した。前線の新華社解放軍分社記者によれば、ロシアサイドは競技前中国サイドに、越える必要のある川の流れは幅40mだと通知していた。中国サイドは50mの船橋装備を持参した。しかし実際の状況は川の流れの幅が60mというものだった。

中国の競技参加チームに対し理不尽をはたらく?

ある姓名を明かされたがらない中国の軍事専門家は、上述の状況が出現した1つの重要な原因は、ロシアサイドが初めてこのように大規模な国際軍事競技を行い、準備が不足し、組織が比較的混乱していることだ、と考える。例えば、「開放水域」競技の中で中国サイドの船橋部隊が携帯した装備の幅が不十分だっただけでなく、ロシアサイドの船橋部隊が携帯した装備も実際上充分長くなかった。このことは、組織サイドが決して当初の要求通り場所を準備していなかったことを説明している。

この専門家は、いくつかのルールの改修には一定の道理もあり、かつ各国軍人からなる審判委員会の認可を経ており、単に中国だけに照準を合わせたのではない、と考える。例えば「砲兵名手」競技の中で、中国は120mm装輪式自走迫撃榴弾砲を派遣して競技に参加させたが、その他の国はいずれもロシアが統一して提供するトラック搭載迫撃砲を採用した。中国サイドの装備は行軍状態と戦闘状態の間の転換時間、火力コントロールシステムの反応速度、精度、オフロード能力などの方面でいずれも大幅にロシアサイドの提供する装備に先んじている。甚だしきに至っては全く同一種類の装備ではないと言える。もし調節パラメータを制定しなかったら、両者の間の競技は意義を失う。当然この問題では決して中国装備の「不正」を怪しむことはできず、競技主催者であるロシアは、単に1つの装備の類型を提供するのではなく、競技前に競技参加装備に対し充分な、厳格な定義付けを行うべきなのである。結局のところ異なる国の軍には装備に対し異なる理解がある。突き詰めて言えばやはり組織力不足がもたらしたのである。

ロシア軍の戦闘力、疑義に遭う

さらにある中国メディアと軍事マニアは、この競技を通じてロシアという兄貴のオーラが色あせていることを見いだすことができる、と考えている。例えば、落下傘兵競技の中で、武装オフロードの完成後、我が軍は依然軍の規律をきちんと保持し、隊列は小銃を背負って射撃標的場に入り、継続して射撃競技を行った。これに比べロシアの競技に参加した落下傘兵は何とぶらぶらと、襟まわりを大きく広げ、小銃やロケットランチャーを(頑住吉注:日本語にない漢字を使った意味不明の語)して走ってきて、ほとんど中国チームに(頑住吉注:これも同じ)された。結果として体力の使い果たしにより、ロシア軍は射撃競技部分の中で、9発のロケット弾を撃って7発失中という状況が出現した。中国の専門家は、このことはロシア軍人の訓練水準に確実に一定の問題があることを説明している、と考える。

競技参加装備の上でも、中国サイドの装備に比べロシアの装備には少なからず遜色がある。今回中国の出国して競技に参加する武器装備はいずれも近年に装備された「零字輩」(頑住吉注:意味不明)最新型装備で、例えば10式装輪装甲車、05式水陸両用戦闘車、03式落下傘兵戦闘車である。96A戦車であっても新世紀の改良型で、かつ去年の戦車両項目で暴露された問題に照準を合わせて改良が行われている。これに比べロシア軍装備は依然1980年代以前の装備で、あるいは単に現有装備を基礎にやや改良したものである。

だが中国の専門家は、もし競技の中でのルール改修という要素があっても、ロシア軍の実力は依然過小評価され得ない、と考える。装備の上から見て、ロシアが相対的に古い装備を出し競技に参加するのは、主にコストの考慮から出たことである。結局のところ、中国を除くあらゆる競技参加チームの武器装備がいずれもロシアサイドによって提供されており、競技過程での武器の寿命、特に装甲車両の寿命に対する影響が非常に大きく、しかもさらに車両の転覆、エンジン浸水などの問題が出現するだろう。ロシアサイドが戦車両項目競技の中で中国サイドは精度がより高い徹甲弾を使用してはならないと要求したのも、徹甲弾のコストはハイエクスプローシブ榴弾に比べより高いからで、ロシアサイドがその他の競技参加チームに供給するコストが高すぎるのである。ロシア軍には決して新型装備がないわけではない。例えばBTR-90装輪装甲車、BMP-3歩兵戦闘車、T-90メインバトルタンクなどである。現在のロシアの財力に頼ったのでは、最新型装備を出してこられないだけである。訓練水準から見て、中国を除き、その他の競技参加国はロシアと全く同じ装備を採用しているが、総成績はいずれもロシアサイドに大きく引き離されている。このこともロシア軍の訓練レベルがこうした国の中では依然より高いことを充分に説明している。また「航空ダーツ」の中ではさらにロシア軍の天下である。このため、ことさらにロシア軍をけなす必要はなく、「衰退」といったような結論を下すのは軽率すぎる。

この専門家は次のように強調する。今回の競技の非常に多くの問題の上で、中国サイドは中ロの友情を維持保護するとの考慮から出て、決してまだロシアサイドと過多な言い争いをせず、「大局全体に配慮」の一面を体現している。だが中ロの友情はまだ中国が競技場での抗議をちょっとしたらすぐに決裂する状態にまで脆弱になってはいない。ロシアの面前でひたすら譲歩することは尊敬を得られないだろう。何故ならロシアは実力だけを信じるからである。また今回の競技は結局のところ1つの競技なのであって、実戦とでは依然隔たりがある。中国軍の朱日和基地での演習は、今回の競技よりはるかに実戦に近く、このため過度に競技結果を重視する必要はないのである。


 まあこういう見方も少数派ながらあるということですが、私は事前に発表されたルールに適合する中で最も有利な装備を選択するのも実力のうちであり、有利不利の差が大きすぎるからといって途中でルールを変えてはいかんだろうと思いますね。















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