台湾、「空母殺し」ミサイルの試射に成功

 台湾も中国大陸の軍備拡張に対応しつつあります。

http://military.china.com/top01/11053250/20121204/17562966.html


台湾の刊行物:台湾、「世界最強」の対空母ミサイルの試射に成功

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「台湾の雄風3型対艦ミサイル」)

台湾メディアは、台湾軍の「21世紀の新3弾」の中で最も重要な武器と見られている「雄風3型」改良射程延長超音速対艦ミサイルが、10月末に台湾の屏東九鵬基地で秘密のうちに「戦術査定」をパスし、試射に成功した、とした。「雄風3型」ミサイルには「空母殺し」の呼び名があり、主に大陸の空母戦闘群および「現代」級駆逐艦に対処するために用いられ、攻撃範囲は遠く浙江省沿海まで達する。台湾軍は密かに、艦から発射するタイプの研究開発成功後、将来は「陸上基地」および「機動」発射の方向に向け研究開発されることになる、と漏らす。

厳密に封鎖しての試射の情報

台湾の「週刊時報」12月2日の報道によれば、10月末、台湾軍の重要指導者および「中科院」の人員が屏東九鵬基地に集まり、同時に1隻の「成功」級護衛艦が密かに九鵬基地の外海に航行して入り、命令を待った。指揮官が射撃指令を出すと、遠距離撮影映像によって、1本の白煙が「成功」艦の中央部上層甲板から真っ直ぐ天を衝いたのが見え、約7分後、「目標に命中」の一声が上がり、現場の歓呼の声、お祝いを述べる声が絶えなかった。興奮した気分は長くは維持されず、台湾安全保障業務部門は直ちに現場の人員に口を閉じるよう指示し、この重大な武器の試射情報は全面的に封鎖された。原因は他でもなく、主に「雄風3型」ミサイルが現在全世界でロシアの「火炙」ミサイルに次ぐ第2の超音速対艦ミサイルだからである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「台湾海軍水上作戦艦艇」で、以下最終ページまで同じです。)

報道は言う。ある消息筋の人物は密かに、今回の試射が重要なのは次の理由にある、と漏らす。現役の「雄風3型」ミサイルの射程は本来150kmでしかない。2010年に正式に海軍に引き渡されて就役してから、続々と「成功」級と「錦江」艦上に装備され戦いに備えた。だが台湾の「中科院」は量産を行った後で、さらに台湾安全保障業務部門の強力な主導下で、「長射程雄風3型」の開発を開始した(追風計画)。2倍以上の射程延長が計画されたので、台湾の「中科院」は「雄風3型」原型弾を利用し、弾体をそのままスケールアップし、エンジンの燃料スペースを増加させた。このため、射程延長型「雄風3型」は見たところ現役の「雄風3型」に比べやや大きくなった。

この他に台湾安全保障業務部門および台湾の「中科院」を興奮させたのは、本来の現役「雄風3型」ミサイルの飛行速度はマッハ2で、すでに全世界の現役使用中の対艦ミサイルの中で速度が最速のものの1つだが、「雄風3型」ミサイルは改良を経て今回の戦術テストにおいて飛行速度がマッハ3に達し、ほとんどいかなる対ミサイルシステムあるいは近距離防御システムも防御が行えないことだった。これは各国の関心を引き起こした重要な原因の1つでもある。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは2ページ目と同じです。)

試射当日、台湾海軍が「成功」艦からミサイルを発射した後、台湾の「中科院」は特別に複数の方向転換ポイントを設定し、ミサイルを蘭嶼および緑島上空で輪を描いて飛行させ、スムーズに最大射程テストを完成させた。真の飛行距離は台湾軍によって高度の機密に列せられているが、消息筋の人物は今回の射程はすでに400kmを越えたと漏らす。

台湾軍の人物は密かに次のように漏らす。このマッハ3のミサイルは、もし台湾の最北の海域から発射すると、7分艦でもう台湾最南端の鵝鑾鼻外海の軍艦に命中できる。このため、「雄風3型」射程延長ミサイルは敵サイドが気付き、あるいは反応できる時間を短縮することができるだけでなく、事実上もし敵サイドによって探知されても、全く反応が間に合わないのである。

発展の過程は苦難に満ちていた

だが、消息筋の人物は指摘する。今回の台湾「中科院」の試射は、実際には台湾の「中、高空高速ミサイル」査定に他ならない。何故なら台湾の「21世紀の新3弾」にはさらに「雄鷹2E」巡航ミサイルが含まれているからである。だが「雄風3型」と「雄風邪2E」はいずれも遠距離攻撃武器で、使用するのもいずれもラムジェットエンジンで、同門の出と言える。このため、もし「雄風3型」の試射が成功すれば、その中に応用された技術は「雄風邪2E」にもある程度使用できる。台湾の「雄風2E」ミサイルも登場間近であることは火を見るよりも明らかである。

(頑住吉注:これより4ページ目)

台湾軍の人物は次のように分析する。「雄風3型」ミサイルはすでに大型ミサイルに属し、もし軍艦が命中弾を受ければ、1発しか要せずほとんど生存率はない。「雄風3型」射程延長ミサイルは政治的にデリケート過ぎるので、両岸情勢の争いのきっかけや各国の密かな詮索を引き起こすのを避けるため、台湾安全保障業務部門は秘して語らない。

報道は指摘する。台湾の安全保障業務部門は1995年に予算を編成して「雄風3型」ミサイルの開発を開始した。当時のコードネームは「アトラス計画」だった。「雄風3型」ミサイルが開発初期に使用したナビゲーションシステムは、地形飛行識別能力を具備し、台湾の安全保障業務部門には本来、併せて巡航ミサイルを研究開発する意図があった。1999年に何度も試射が行われ、超音速自由飛行、急降下軌跡、模擬対艦攻撃、海をかすめる低空飛行などが検証されたが、いずれも予期した理想には到達しなかった。2000年末、「雄風3型」ミサイルはついに初めて試験飛行に成功し、速度はマッハ2を超え、距離は150kmを超えた。2004年になって、「雄風3型」ミサイルの実弾試射が成功し、それぞれ9月にミサイル射撃コントロール航空電子システムのテスト、11月に全システムのテストだったが、弾頭は含まれなかった。すなわち発射されたのはダミー弾頭、遠距離測定弾頭だった。「雄風3型」ミサイルの一連の試射はいわゆる「作戦査定」の実行だった。試射時、ミサイルは太平洋海域に向けて発射された。「雄風3型」の射程は保守的な見積もりでも150km以上であり、このため試射時にはミサイルの飛行の方向転換ポイントが設けられ、ミサイルは慣性ナビゲーションに設定され、衛星による誘導は必要なく、座標をインプットしさえすればミサイルは方向転換ポイントで即自動的に方向転換を達成する。

(頑住吉注:これより5ページ目)

2007年、台湾海軍は「追風計画」のコードネームで正式に予算を編成しての研究開発を開始し、「雄風3型」ミサイルは正式に量産段階に入った。海軍は120億新台湾ドル(1新台湾ドルはおよそ0.22人民元に相当)を予算化し、120発の生産を計画し、1発ごとの平均コストは1億新台湾ドルを突破し、価格は台湾が自ら生産するミサイルのトップである。超高速、長射程性能を備えているため、敵に対する海上威嚇阻止力も台湾軍ミサイルの王座にある。だがこの量産は、今回試射に成功した「射程延長弾」ではない。

大陸の空母を威嚇し阻止する意欲

報道は、解放軍はすでに第1列島に進出しているので、台湾安全保障業務部門はすでに続々と「成功」級、「錦江」級に「雄風3型」ミサイルを装備している、とする。将来は8隻の「成功」級と7隻の「錦江」級に、いずれも各4発の「雄風3型」ミサイルが装備される。この他射程延長型「雄風3型」量産後、海軍が現在建造中の「迅海」級艦にも8発もの「雄風3型」ミサイルが搭載されることになり、しかも同時に陸上で高速機動配備が行える陸上発射型「雄風3型」ミサイルの生産が計画され、既存の超音速の「雄風1型」、「雄風2型」ミサイルと「ハイ・ローミックス」を形成し、有効に海上から侵略してくる目標を攻撃することになる。

(頑住吉注:これより6ページ目)

台湾海軍は10月末、新世代ステルス双胴ミサイル挺「迅海」艦の建造を開始した。ステルス設計に長射程の「雄風3型」対艦ミサイルが加わることは、「迅海」艦を相手が対処し難い海上機動火力基地とすることになる。将来は「雄風3型」射程延長超音速対艦ミサイル、および「雄風2型」対艦ミサイルの配備が計画され、中、長距離艦船攻撃能力を同時に持つことができる。台湾軍は、「雄風3型」射程延長超音速ミサイルは、異なる海域から船団に対し数回の視距離外の飽和攻撃が発動でき、各1発のミサイルがいずれも大型水上艦を撃沈する能力を持ち、空母、燃料・弾薬補給艦だろうと戦車上陸艦だろうと全て撃沈され得、攻撃能力は台湾海軍の現在の各級の艦よりはるかに優れている、とする。台湾の軍事専門家施孝○は指摘する(頑住吉注:「○」は日本語にない漢字)。「雄風3型」ミサイルは距離が充分遠く、速度が充分速いため、大陸の現役対ミサイルおよび近接防御システムで迎撃しなければならないとすれば相当難度が高く、将来台湾海軍の「迅海」艦にもし「雄風3型」射程延長ミサイルが搭載されれば、強大な打撃力量となる。


 「迅海」に関しては「中国から見た台湾のミサイル艦艇」で登場し、この記事では比較的厳しい評価でしたが、今回の記事では大陸の空母に有効に対抗できそうな評価です。













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