中国の1万トン級駆逐艦の量産が開始される?

 まだ公式に認めたわけではないんですが。

http://military.china.com/important/11132797/20170113/30170518_all.html#page_2


万トン大型駆逐艦着工即3隻 中国、何故大々的に下餃子を開始? (頑住吉注:「下餃子」は水餃子を鍋にどぼどぼ入れるように次々と、といった意味らしいです。)

1月10日、あるネット仲間が画像を発表し、第3隻目の055型駆逐艦が大連造船工場で建造に着工している、とした。去年9月にも、ネット上には中国の055型大型駆逐艦の艦首の分段の準備が整い、組み立てを準備しているらしき画像が明るみに出た。ある情報は、055型駆逐艦は2016年3月から江南造船工場の露天の船台への搭載が開始されたことをはっきり示している。

去年3月から今年1月、たった10ヶ月の時間が過ぎ去っただけで、もう3隻の055駆逐艦着工の情報があるが、このことは055万トン大型駆逐艦がすでに量産を開始し、かつ「下餃子」のプロセスを開始したことを説明している。非常に多くの人は055大型駆逐艦の意義をあまり理解していないかもしれないが、事実としてその意義は絶対に第1隻目の国産空母に負けない。しかも性能の上では、後発の優勢ゆえに、この艦はアメリカのアーレイ・バーク級駆逐艦の性能を超えることになるだろうし、別の言い方をすれば少なくとも最も先進的なアーレイ・バーク級駆逐艦と性能の優劣がなく、したがって性能上アメリカが2隻だけ建造してもう作る金がなくなったズムウォルト級駆逐艦のすぐ次である。

アメリカのズムウォルト駆逐艦は建造コストが高すぎるため停止せざるを得ず、中国の055駆逐艦は大規模量産だということを考慮すれば、このことは中国の万トン大型駆逐艦が世界で最も先進的な主流駆逐艦の1つであり、将来量産規模の増加と共に世界中で巨大な影響力を持つことになるだろうことをも意味している。

055型万トン大型駆逐艦は巡洋艦とも呼ばれ、垂直発射を採用し、対空、対潜、対艦ミサイルが発射でき、対地攻撃巡航ミサイルも発射でき、しかも冷熱発射を兼用でき、このことは発射方式の上で米軍を超えることになるだろうことをも意味している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット仲間が作図した055型駆逐艦の想像図」)

我々は、大型駆逐艦の建造コストは全て非常に高いことを知っている。アメリカのズムウォルト級駆逐艦の建造コストは50億アメリカドルを超え、、たとえさらに一歩量産してもおそらく35億アメリカドルを下回ることはないだろう。フランスのホライズン級駆逐艦は性能上中国の052Dより弱いが、建造コストはそれにもかかわらず13億ユーロを超え、フランスは2隻作ってもう作らなくなった。見積もりによれば、中国の052D駆逐艦の価格は35億人民元前後で、一方055駆逐艦は言われているところによれば60億に到達している。しかし、60億人民元は10億アメリカドルに満たず、これはアメリカのズムウォルト級駆逐艦の1/5の建造コストで、アーレイ・バーク級の1/3である。

当然、中国が055大型駆逐艦を大量建造するのは価格ゆえにではなく、占豪(頑住吉注:筆者)の見たところ主に4つの原因がある。

一、戦略の需要

現在世界はすでに新たなる洗牌(頑住吉注:麻雀牌を混ぜる、転じて構造の構築し直しといった意味でしょう)期に入っており、世界の政治・経済秩序は加速して再編され、この時大国間のゲームは非常に激烈で、中国も戦略上巨大な圧力を受け、同時に中国の国家利益も我々の加速しての軍備近代化建設を必要としている。中国海軍は遠洋に向かおうとしており、万トン大型駆逐艦は現実の需要なのである。

二、国産空母の航路護衛の需要

中国の第2隻目の国産空母はすでに建造が開始され、まだトン数は公表されていないが、明らかに第1隻目の国産空母の5万トンに比べずっと大きいだろう。占豪は10万トンに傾いているが、たとえ退いて次善を求めても7、8万トンレベルである。このような空母艦隊は、きっとより先進的な駆逐艦で航路護衛する必要があり、055万トン大型駆逐艦は標準装備である。

055万トン大型駆逐艦は空母艦隊の防空、対潜、対艦などの任務を担い、さらには一部の対地攻撃任務を担い、さらには単独で非空母艦隊の旗艦としてグローバルな性質の作戦、航路護衛、投入などの任務が執行できる。

三、軍が性能に対し満足

055万トン大型駆逐艦はすでに研究されて非常に長年になっており、遅々として登場できなかった根本原因はやはり技術的条件に制限されてのことで、非常に多くの設計が技術的条件の制限ゆえに全く実現できず、そこで再三遅延するしかなかった。今、1年内にもう3隻に着工しており、このことは軍が055万トン大型駆逐艦の性能に対し非常に満足していることを充分に示す。軍が満足し、戦略的に必要なら、中国は当然「下餃子」するだろう。

四、金があり人がいて能力がある

軍艦の建造はまず技術研究開発および工業の能力があることを必要とし、その次に金があることが必要である。技術および工業の能力がなければ大型軍艦は全く建造することができない。たとえ技術があっても、軍艦の建造はあまりにも金を消費するため、一般の国家では高くて何隻も建造できない。例えば、アメリカの最も先進的なズムウォルト級駆逐艦は100億アメリカドルあまりを費やしてやっと2隻作られ、最終的に自らあえて作らなくなった。中国の軍事費は2017年の見積もりで1兆人民元を超え、1隻あたりの建造コストが5、60億人民元の055駆逐艦を1年で3隻建造しても200億に満たない水準で、軍事費総額の2%を占めるのに満たず、やれる。技術と能力に関しては、現在我々には全てある。このため、一切が具備されており、当然やれるのである。

試しに考えてみよう。中国に4隻の空母艦隊があり、10〜20隻の055万トン大型駆逐艦、30〜40隻の052D駆逐艦、100隻あまりの054および056護衛艦、100隻の潜水艦があったら‥‥この海軍の実力は非常に見るところがあるか否か? だが中国がこのような実力を持つのに、10年の時間は用いないと見積もられる。

中国の軍事力はすでに高速の発展期に入っており、アメリカおよび周辺国はゆっくり適応せよ! 中国に属すべきものは、中国がきっと取り戻す!


 テンション高いですがまあこういう気持ちになっている中国人は多いんでしょう。実際にどの程度の性能になるのかはまだ全くわからないんですけどね。













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