中国はどうやってアメリカの衛星への攻撃に対抗するか

 中国の宇宙技術の進歩を強調する意見も、まだ世界先進レベルには程遠いという意見もありますが‥‥。

http://military.china.com/jqsj/027/index.html


中国はいかにして宇宙でアメリカに対抗するか

外国メディア、アメリカの極秘の「宇宙の怒れる火」計画を明らかに

イントロダクション:最近ロシアの「テイクオフ」誌はある姓名を漏らされたがらない元アメリカ航空宇宙業界の人物の話を引用し、アメリカ軍には対外的に全く公開されたことのない極秘の計画があり、この計画のコードネームは「宇宙の怒れる火」で、その主要な内容は軍民の科学技術力を動員して宇宙装備の研究開発を行うことで、これには宇宙基地ミサイル、宇宙基地電磁兵器、自殺式衛星、宇宙基地運動エネルギー兵器などが含まれる、とした。この計画は中国の衛星に対し深刻な脅威を構成する。

中国は衛星を保護し攻撃を受けなくする能力を必ず持たねばならない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「外国メディアは米軍の宇宙作戦方案を明らかにした」)

アメリカの宇宙作戦計画の目標は中国の衛星を真っ直ぐに指している

アメリカの「Wired」誌の報道によれば、米軍は今年第2四半期から一連の「スペースセキュリティ」関連の演習の展開を開始し、その主旨はコンピュータネットワークを利用して攻撃を発動し、「敵サイド」のコンピュータシステムを破壊し、甚だしきに至っては「敵サイド」の衛星を破壊する、というものである。このうち、今年年末に行われる予定のある演習は、「いかにして敵国の軍用衛星ナビゲーションシステムを打撃するか」を演習することになる。

米軍の消息筋の人物が明らかにするところによれば、GPSだけがビッグだった時代には、米軍の主要な考慮はいかにしてアメリカのGPS衛星を保護するかで、他国のナビゲーション衛星を打撃することではなかった。だが現在では状況は全く異なっている。中国の「北斗二号」衛星ナビゲーションシステムの発展は急速で、すでに解放軍の行動のために有力な支持の提供を開始しているため、米軍はこの種のシステムを打撃する準備を整える必要があると考えている。このことは中国の北斗に代表される多くの衛星全てに将来攻撃される危険があることを説明している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「米軍の高空対ミサイル兵器は同時に2つの目標を撃墜できる」)

衛星のパッシブ防御能力の向上には現在依然困難が存在する

衛星のパッシブ防御能力と言うと多くの人はまず軌道を変えて打撃を避ける技術を想像する。だがアメリカの対衛星兵器は非常に高い速度と機動性を持ち、北斗システムを避けさせたければ衛星の速度の激烈な改変が必要となり(高軌道衛星の速度は対衛星迎撃装置の速度と比べるとごく低く、避ける機動が必要とする速度の改変は高軌道衛星にとって、難度が実際高すぎると言える)、甚だしきに至ってはさらに太陽電池パネルやアンテナを放棄する必要もある(頑住吉注:空気抵抗ないのに何で? と思いましたが慣性で壊れちゃうんですかね)。次に主衛星の身辺に防御用の小衛星を設置することも実行不可能で、これら小衛星が対衛星迎撃装置に体当たりすると大量の衝突による破片が生じ、これらの破片は12時間(GPS衛星)あるいは24時間(通信衛星)を周期として毎回主衛星の身辺を通過して致命的脅威を生じさせる。さらに現在の中国の運搬ロケットの搭載重量は限られているからなおさらで、衛星を搭載するのと同時に対ミサイル装置も搭載するというのはあまり現実的ではない。この種の状況下で、より多くの優勢はやはり一方的に攻撃者にある。

まとめると、中国の衛星パッシブ防御能力向上はやはり少なからぬ困難に直面する。パッシブ防御手段を用いてこちらサイドの衛星を保護するのは冒す政治的リスクはより小さいが、科研的角度から言えば難度がより高く、支払うコストも非常に高い。

敵サイドの衛星システムへの攻撃能力の向上こそが重要なカギである

現在の状況から見て、衛星システム攻撃能力の向上をもって敵に対する有効な脅威を形成することが、こちらサイドの衛星を保護する最もよい方法である。敵サイドの衛星システムの攻撃は冒す政治的リスクが極めて大きいように見えるが、ちょうど過去の大国が核兵器による相互に破壊する能力を持って動態的バランスを形成したのと同じように、強大な衛星システム攻撃能力を持つことこそ、敵がこちらサイドの衛星を攻撃しようという考えを打ち消すことができるのである。

1.敵サイドの対衛星施設に対する攻撃能力の向上:主要な方式には敵サイドの対衛星指揮基地の正常な運行の破壊、敵サイドの全世界各地のレーダー観測基地に対する打撃、各種遠距離機動作戦力量を運用して直接敵サイドの重要な地上航空宇宙発射施設に対する攻撃を行う等々がある。敵サイドの対衛星施設の直接打撃、破壊は往々にして根本的解決、半分の労力で倍の効果を上げる作戦効果が達成できる。この種の打撃を実現するには、中国の遠距離打撃能力の向上が必須であり、特にミサイル攻撃能力である。現在非常に多くの国に対ミサイル計画があり、このことは中国の未来のミサイルは敵サイドのミサイル防御システムに打ち勝つ能力を持つことが必須であることを要求する。現在中国はすでに「神舟」系列の宇宙船の発射に成功しており、中国が小運動量宇宙ロケット技術を掌握済みであることを示している。将来中国のミサイルはこの技術を運用して空中で軌道を変え、敵サイドの迎撃をかわし、したがって敵サイドの目標を破壊する目的の達成に成功することができる。

2.敵サイドの衛星に対する攻撃能力の向上:最高の防御は進攻に他ならない! もしこちらサイドの衛星が攻撃を受けないよう保護する必要があるのなら、最もよい方法は敵サイドの衛星に対する攻撃能力を向上させ、これにより敵サイドを威嚇し、結果としてこちらサイドの衛星を保護する目的を達成することである。かつてのある情報は、中国は2007年衛星攻撃演習を行い、成功裏にミサイルを使って退役した気象衛星を破壊した、としていた。もしこの情報が事実に属せば、これは中国がすでに衛星攻撃能力をひとまず掌握していることを説明する。だが現在アメリカに代表される西側諸国は衛星技術を改良中で、その衛星に将来制御誘導武器の打撃を避ける能力を持たせようとしている。このため中国は現状に絶対に満足してはならず、より努力を加えて敵サイドの衛星に対する攻撃能力を向上させるべきなのである。

中国に比べ、アメリカに代表される西側諸国は作戦過程で衛星システムに頼る度合いがより大きい。もし戦時においてその衛星システムを破壊できたら、直ちにその大部分の高度科学技術装備は性能を喪失し、したがって我が方に有利なバランスが形成されるのである。

航空宇宙大国の「宇宙軍」部隊

宇宙戦争と「宇宙軍」部隊

宇宙戦争は、敵対国家が宇宙で行う軍事対抗を指す。それは宇宙、宇宙と地上あるいは空中の間の軍事対抗を含む。

「宇宙軍」は陸、海、空の外に独立した新軍種で、広い宇宙空間で作戦を行う軍隊である。その主要な任務は宇宙作戦、空中・地上・海上作戦の支援、宇宙空間の開発などを含む。宇宙とはすなわち陸地、海洋、空中の後の第4の戦場である。未来の戦争は、宇宙を手にした者が地球の重要な高地(頑住吉注:比喩的な意味でしょう)を占領し、重要な高地を占領した者が戦争の主導権を握る。

米ロの「宇宙軍」部隊の実力は最強

アメリカは1985年に「スターウォーズ」計画を提出した。当時アメリカは三軍連合宇宙司令部を成立させ、アメリカ宇宙部隊の正式な誕生を象徴的に示した。またある報道は次のように指摘する。「ロシアは1992年8月に軍事宇宙部隊を組織し、これを独立した兵種とし、国防省の指揮に直属とした。1997年、ロシアは戦闘序列を調整し、軍事宇宙部隊と元防空軍所属の宇宙ミサイル防御部隊を一緒に戦略ロケット軍に組み込んだ。2001年6月、ロシアはロシア軍事宇宙部隊の建設が正式に完成したことを宣言した。ロシアの「宇宙軍」は総参謀部と国防省の合同管理に直属し、編成は9万人で、軍事宇宙部隊と宇宙ミサイル防御部隊の2つの部分を含む。」 このうち軍事宇宙部隊の下には3つの大型宇宙発射場と1つの宇宙装置試験・コントロールセンターが属する。1976年から1982年、ソ連軍は13回の衛星試験を行い、このうち初回に失敗したのを除き、その他はいずれも成功した。ソ連軍は1,600km上空の衛星を破壊することができる。

専門家の評論

ロシアの軍事専門家ワシーリ コーシン:中米は対衛星試験ゆえに対抗に向かうかも

「対衛星試験は中米関係に打ち消し難い結果をもたらすことになる。」とロシア戦略・技術分析センターの専門家ワシーリ コーシンは言う。彼はロシアメディアに対し、中国のシステムがひとたび試験に成功したら、新たなる宇宙軍備競争を引き起こす可能性がある、とする。アメリカも巨資を投じて全面的に対応し、現有のGPSの信頼性と抵抗力を向上させ、また中国の対衛星武器システム使用への投入の前にそれを発見、破壊する方法を研究開発することが必須である。ロシアの退役将軍イェフスタフェイエフは、この前国連安保理会議でロシア・中国の2カ国の提案により、宇宙軍事化禁止決議が通過し、これは宇宙に武器を配備しないことを承諾するというものであるが、現在見たところではこの種の承諾の約束が果たされることは難しい。

中国の軍事専門家戴旭:中国が対衛星武器を開発するのは理の当然

中国の軍事専門家戴旭は11日「グローバル時報」に対し次のように明らかにした。(頑住吉注:中国が対衛星兵器を開発しテストしようとしているとの)騒ぎの背後にはこれを利用して軍事費を増やし中国の対衛星武器を制圧したいという動機がある可能性があり、またアメリカの一種の恐れも説明しているし、もし中国が対衛星武器を開発したらそれはアメリカの急所を突いたことになり、最も経済的な1つの戦略的選択である、ということも説明している。戴旭は分析し、戦略レベルからは、中国は対衛星武器を持つべきであるだけでなく、しかもできる限り早く中国の「宇宙の盾」を作り出すべきである、と語る。我々は相手が恐れるものを開発する。アメリカはその宇宙体系、海外基地、空母群という三大支点に頼ってグローバルな戦略の重要な高地を占めている。軍事領域においては、脅威あれは対脅威ありである。中国は対衛星武器を開発して相手が衛星を利用して悪事を行うことを防止すべきである。大国間の核兵器による相互破壊能力保有のようなものがあってこそ、動態的バランスが実現され得るのである。

ネット仲間の調査

あなたは中国はどんな種類の方式を応用して本国の衛星が攻撃を受けないよう保護すると思いますか?

衛星に軌道を変更して避ける能力を持たせて 4.72% 174票

衛星に対打撃装置を搭載させて 13.77% 508票

敵サイドの衛星攻撃能力を向上して 47.35% 1747票

敵サイドの対衛星施設攻撃能力を向上して 10.79% 398票

敵サイドの「宇宙軍」ネットワークを攻撃するハッカー部隊を創設して 22.55% 832票

その他 0.85% 31票

総票数 3690票

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「米軍の最新型先進極高周波数軍用通信衛星」)

結び

未来の宇宙は陸、海、空の他の第4の作戦領域となることが予見できる。中国は中国は対衛星武器を持つべきであるだけでなく、しかもできる限り早く中国の「宇宙の盾」を作り出すべきである。我々は相手が恐れるものを開発する。有効な脅威を形成してこそ真の平和が実現できるのである。


 真の平和ですかそれ。まあともかく中国が何故対衛星兵器を開発しているかの理由は大筋分かりました。それにしても中国の読者は文章が誘導した通りに票を入れるもんですね。「その他」が1%に満たないというのも日本の調査ではあまり見られない結果だと思います。













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