中国で戦車競技が開催される

 ロシアのそれのように大規模なものではないですが。

http://military.china.com/important/11132797/20160704/22979148.html


解放軍、史上初の戦車大会を挙行 5大集団軍が参戦

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「解放軍の戦車部隊」)

軍報記者公式ミニブログの報道によれば、7月2日、中部戦区陸軍所属の5つの集団軍の10隊の装甲の精鋭が青銅峡訓練基地に集結し、「中部鉄拳-戦車・鉄騎」競技の戦いの幕が開かれた。これは中部戦区陸軍が5月中旬に江西南昌で「中部鉄拳-勇士」競技を組織したのに続く、実戦化された訓練の展開に対するまた1つの探索と試みである。

競技の組織

「中部鉄拳-戦車・鉄騎」競技は、我が軍の戦車および装甲部隊訓練大綱を依拠に、近年来の国外での合同訓練、合同演習、合同競技の有益な経験を参考にし、競技が訓練を牽引する、戦備と訓練は同時進行という原則に基づき、装甲兵学院によって「第三者」として課目が設計され、裁決が評価され、作戦プラットフォームと作戦任務を遂行する最小作戦単位の実戦能力が全面的に検証される。

競技の設置

競技委員会主任で中部戦区陸軍副参謀長の唐寧の説明によれば、今回の競技は戦車のシングル、ダブル車両競技と歩兵戦闘車シングル、ダブル車両競技が設置される。戦車シングル車両競技では、競技参加戦車は競技ルートをめぐり21km行進し、8種類の障害物を越え、3種の武器短時間停止対地、対空3種7つの目標に対する射撃を完成させる。戦車ダブル車両競技では、競技参加チームは同時に2台の戦車で参加し、各戦車がそれぞれ競技ルートをめぐって16km行進し、8種類の障害物を通過し、交互に3種の武器短時間停止、行進間対地、対空3種8つの目標に対する射撃を完成させる。

歩兵戦闘車シングル車両競技は、21km行進して8種類の障害物を通過し、2種の武器短時間停止対地、対空3種7つの目標に対する射撃を完成させる。歩兵戦闘車ダブル車両競技に参加する各歩兵戦闘車はそれぞれ16kmを行進し8種類の障害物を通過し、交互に2種の武器の短時間停止対地、対空3種8つの目標に対する射撃を完成させる。

この他、競技参加戦闘車はいずれも3回、3km以内のランダムに出現する敵情に対する視察、報知、目標指示を完成させる必要があり、将兵は身体能力、技能、知能、指揮能力の総合審査をも受け、もって主戦装備の技術性能および部隊指揮員の能力と質を全面的に検証する。

賞の設置

今回の競技は戦車チームと歩兵戦闘車チームに区分され、それぞれ優勝単位賞、最良車両チーム賞、最良射撃賞、情報偵察賞、最速場所移動賞という5つの賞が設置される、とされる。今後4日内、5つの英雄単位の装甲強軍(「新四軍」、「鉄軍」、「万歳軍」、「済南第一連隊」、「紅1軍団第1師団」などから来た)が賀蘭山の麓で全力勝負を展開することになる。

(文:李勝強。陳小平)

(頑住吉注:関連記事が続いていますが省略します。)


http://military.china.com/important/11132797/20160705/22987446.html


解放軍初の戦車大会はロシアの大会に比べさらに難しい 現場写真が明るみに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は中国陸軍戦車部隊競技参加車両チームが直角の道の段階を通過する光景。記者の岱天栄が撮影」)

「戦車バレエ」が新たな高度に飛び出す

「中部鉄拳 戦車鉄騎」競技見聞

記者 岱天栄 周遠による撮影、報道


戦車の腕比べと言うと、非常に多くの人は皆ロシアの戦車大会を想起するだろう。その参加国の多さ、競技の難度の高さにより、人に「戦車バレエ」と呼ばれている(頑住吉注:「戦車バレエ」というのは戦車によるシンクロみたいな見世物の事だったと思いますが)。

7月2日7時30分、「中部鉄拳 戦車鉄騎」競技が予定通り行われ、装甲兵学院が課目設計、裁決の評価を担当した。20の競技参加車両チームはそれぞれ中部戦区陸軍の5つの集団軍から来ており、彼らは舎近求遠(頑住吉注:近くを捨てて遠くを求める、転じて不合理なことをするという意味だとされていますがここでは違う意味のようです)河南、河北、山西などの地から千里を機動しゴビ砂漠の某訓練基地までやってきた。出発の前、第20集団軍某旅団の軍曹である李旭東は仔細に近年来のロシア戦車大会のビデオを見た。7月3日午後、戦車種目競技終了後、李旭東は戦車から飛び降りて告げた。「この競技は意外にもロシアの戦車大会に比べさらに難しいだろう!」

一体、難はどこにあるのか? 記者は相次いで2回ロシアの戦車大会に参加した某装甲旅団指導員の王春衛に電話質問し、手中の「中部鉄拳 戦車鉄騎競技参加ハンドブック」と対比することによって、李旭東が決して言い過ぎていないことに気づいた。

今回の競技の戦車種目はロシアの戦車大会競技のあらゆる障害と課目を包括することを基礎に、機動場所移動距離が3km増加し、火砲の射撃目標の距離が400m増加し、2つの車両チームの協同コンビネーションを必要とするダブル車両競技の内容が増加し、運動目標に対する射撃の内容が増加し、戦車の後退中の「敵」目標に対する射撃の課目が増加し、多目標が同時にはっきり示される射撃課目が増加した。

「このように高い難度に設定した意図はその他のイベントを超越するためではなく、我々の目的はただ1つである。実戦の需要に着眼し、我々自身の戦闘力水準を高める。」 中部戦区陸軍副参謀長の唐寧は、競技課目の設定は非常に難しくなくてはならないが、「みだりに難しい」ものではなく、増してや目を引きつけるためのものではない、と説明する。

記者はさらに一歩インタビューして気付いた。それぞれの過酷な基準の背後にあるのは、いずれも主催者サイドの未来の戦場に対する深い理解と強烈な憂慮、および部隊の戦闘力向上に対する念入りな配慮と切実な期待である。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「競技参加車両チームが水を渡って路面を通過する場面。記者岱天栄が撮影」です。)

標的の設置と場所の植生の色が一致した緑色なのは、「敵」兵力装備が偽装を行い、能動的に相手に「我ここにあり」を教えることはないだろうからである。運動標的が標的として出現した後30秒停止する(頑住吉注:しか停止しない)のは、「敵」も戦場で生きているからで、もし30秒でまだ「敵」に命中しなかったら、「敵」がすでに成功裏に機動し隠蔽していることを意味する。ある車両チームが火砲射撃を行う時、もう1つの車両チームが高射機関銃、並列機関銃を利用して火力援護を行うことを必要とするのは、「敵」を攻撃している時、「敵」もその他の火力を使用してこちらを攻撃するだろうからである‥‥

ある操縦員は操作が当を得ず、戦車が斜面の上から下に滑り落ちた。ある戦車は砲弾をまだ全部撃たないのに、標的はもう倒れた(頑住吉注:命中して倒れたのではなく30秒たって標的が隠れたということのようです)‥‥ある競技の中では、いくつかの車両チームの成績が決して理想的ではなかった。この光景を見て、現場を指導するある指導者は決して非難せず、「これまでに組織された競技に比べ、この競技は充分スムーズでないが、より実戦に近く、『戦車バレエ』の新たな高度に飛び出した。」とした。

夕日が西に沈み、夕焼けとなった。ある戦車は轟音をたてて宿営地に向かい、満天の塵や土を巻き起こした。鉄甲の洪水のような流れの後ろ姿を望み、唐寧は感慨深げに言った。「今、私は彼らが勝ち負けやメダルを忘却し、自らの前進の道を探し出し、しかる後に断固として進んでいくことを希望する‥‥」


 本当かどうか分かりませんが、先日の空中対峙事件で中国のパイロットが高度な訓練を受けているのを見せたとされていることとも合わせ、中国軍の訓練の質が全体的に向上している様子なのが感じられます。戦車のこのような実戦的な訓練に関しては、自衛隊がやろうとしてもまず適当な場所がないかもしれませんね。

















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