殲ー15戦闘機、電磁カタパルトによる射出に成功?

 不確実な情報のようですが。

http://military.china.com/important/11132797/20161110/30035124.html


殲ー15艦載機、電磁カタパルトによる初飛行に成功と伝えられる 当局はなお未確認

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「第2タイプの国産空母が蒸気カタパルトを採用するのかそれとも電磁カタパルトかに対し、現在論争は依然比較的激烈である」)

【グローバルネット軍事11月10日の報道 グローバル時報特約記者 張亦馳 グローバル時報記者 劉揚】 最近、ある情報は、殲ー15艦載戦闘機が我が国初の空母電磁カタパルト試験機上でカタパルト発進を完成させた、とした。この情報はなお当局の回答を得ていない。比較的楽観的な視点は、このことは中国の未来の大甲板空母のカギとなる重要技術が重大な進歩を取得し、その意義は新型艦載機の初飛行に劣らない、と考える。だが、もし確かに初の電磁カタパルト発進が実現したとしても、このカタパルトが原理サンプル機なのかそれとも工程化サンプル機なのかを見る必要がある、と指摘する専門家もいる。電磁カタパルトの「初射出」は良い始まりだが、工程化を実現しかつ最終的に空母に装備するのには依然長時間待つ必要があるかもしれない。

中国の電磁カタパルト「初射出」に成功と伝えられる

ネット由来の情報は、今回の射出は中国海軍某艦載機基地の電磁カタパルト試験場で完成された、とする。少し前、前の脚が強化されたカタパルト型殲ー15戦闘機がやっと初お目見えし、今回の進展は「人を驚き喜ばせる」。少なからぬネット仲間は今回の成功を「偉大な勝利」と称する。ある分析は、電磁カタパルトの「重大な突破」は殲ー15戦闘機を重搭載で発進できるようにさせ、弾薬搭載量と作戦半径がいずれも大幅に向上でき、新型艦載機の初飛行に劣らない、と指摘する。しかも艦載早期警戒機など大型プラットフォームも空母上から発進できるようになり、意義は極めて重大である、と。

ネット上の言い方によれば、現在大型空母電磁カタパルト地上試験を行いつつある国としては中国とアメリカしかない。信じられているところによれば中国の電磁カタパルト試験装置は長さ120〜150m、有効軌道部分約80mである。もしネット上の情報が事実なら、このように大きい電磁カタパルトが、成功裏に殲ー15というこの大型戦闘機の射出を行ったことは、中国のリニアモーター、ディスク式交流発電器、大出力デジタル循環インバーターなどカギとなる重要技術がすでに全面的に実用化に近づいていることを説明する。

「グローバル時報」記者は9日中国の海軍専門家である張軍社に電話して事実確認を求めた。彼は、ネット上の情報に注意しているが、関連の試験および工程の進展に対してはコメントしない、とした。だが張軍社は、電磁カタパルト技術は現在米軍を含む大国の海軍が持続的に関心を注ぎまた研究する先進的な空母艦載機射出技術であり、それは極めて大きく空母艦載機の出動効率と作戦効能を向上させるが、アメリカ人はこの技術の先行者であるが依然少なからぬ技術の難点が克服される必要がある、とした。中国サイドはきっと持続的に関心を注ぎかつ関連技術を研究するだろう、という。

実際、ここ何年か、外国メディアは何度も中国の電磁カタパルトの情報を騒ぎ立てた。今年9月27日、アメリカの科学技術雑誌である「大衆機械」は報道し、中国は米軍の空母カタパルトシステムを模倣しつつあり、特に電磁カタパルトで、この発進システムの革命は西太平洋地域に対し非常に大きな影響を生じさせることになる、と説いた。

中国の軍事専門家である李傑は「グローバル時報」記者に対し、中国はすでに基本的に蒸気カタパルトの主要な技術を掌握済みだ、とした。中国海軍出身の馬偉明院士はかつて、中国の電磁カタパルトの某いくつかの技術はすでにアメリカに劣らない、と明らかにした。中国が持続的に空母のカタパルト使用に対する研究開発作業を推進しており、しかも研究開発の進展も比較的スムーズだということが見て取れる。だがカタパルト自体の技術的難関攻略の他、それを空母上に装備したければ、さらに動力の問題、システム整合などの問題が関わってくるだろう。こうしたこと全てさらに一歩の論証を必要とする。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「資料画像:殲ー15艦載戦闘機」です。)

電磁カタパルトの優勢は顕著

ある海軍装備を熟知する中国の軍事専門家は9日「グローバル時報」記者に対し次のように言った。現在空母艦載機は主にスキージャンプ発進とカタパルト発進という2種の方式を採用している。通常発着技術を採用する艦載機に対し、カタパルト発進の優勢は顕著と言え、これは大甲板空母の1つの発展の趨勢である。そしてカタパルト発進はさらに蒸気カタパルトと電磁カタパルトに分かれる。米軍が現在採用する蒸気カタパルトに比べ、電磁カタパルトの優勢は顕著である。

専門家の説明によれば、電磁カタパルトは超越的に大きなレールガンと見なすことができ、それは体積が小さい、艦上の補助システムに対する要求が低い、出力が高い、重量が軽い、運行や維持保護の費用が低廉などの優勢を持つ。まず、それは空母の体積の占用がより小さい。電磁カタパルトは蒸気カタパルトのような大型蒸気ボイラーや複雑な圧力コントロールパイプライン、バルブなどの設備を必要とせず、その体積、重量は蒸気カタパルトよりはるかに小さい。次に、蒸気カタパルトに比べ、電磁カタパルトの加速は均一でコントロール可能である。第三に、蒸気カタパルトのように大量の高圧、高熱、水密気密部品を持たないため、電磁カタパルトの維持保護修理はずっと簡単である。また、電磁カタパルトのエネルギー転化効率は蒸気カタパルトより高く、しかも淡水に対する需要が比較的少ない。

中国は電磁カタパルト開発の条件を具備

専門家は、現在電磁カタパルトの「初射出」成功の情報はまだ当局の確認を得ていないが、中国海軍技術専門家はかつて電磁カタパルト研究の進展を披露したことがあり、このため殲ー15艦載機が電磁カタパルト試験を行いかつ成功したという説は決して火のないところに立った煙ではない、とする。だが、もし射出に成功しても、現在は原理サンプル機なのかあるいは工程サンプル機段階なのかまだ分からない。空母の電磁カタパルトは射出ができることを要求されるだけでなく、さらに信頼でき、コントロール可能で、持続可能で、大量に、絶え間なく射出作業が行えることが要求され、これは往々にして射出できることよりさらに重要で、これはあるいは中国国産電磁カタパルトがさらに一歩解決を必要とする問題かもしれない。

中国第1隻目の国産空母は遼寧艦に似たスキージャンプ甲板を採用するため、もし中国がカタパルト装置を採用するにしても、必然的に次世代あるいは次次世代空母上に装備される。専門家は、条件が具備された状況下で、蒸気カタパルトというこの方案を飛び越えて直接電磁カタパルトを使用することは早道と言って良く、結局のところ電磁カタパルトと蒸気カタパルトの技術上の継承性は非常に小さく、決してまず蒸気カタパルトを開発してのみやっと電磁カタパルトを開発できるというわけではないのであって、それら両者の克服を必要とする技術的難関は決して同じではない、とする。

だが、李傑は「グローバル時報」記者に対し次のように言った。直接電磁カタパルトを採用するのは当然最も良く、中国が空母技術方面で世界先進水準を追う助けになる。だが蒸気カタパルト技術に対する掌握がより徹底している状況下では、まずこの技術を空母上に応用するのもより賢くまた合理的選択肢と言える。結局のところアメリカも現在電磁カタパルトの技術を完全に掌握してはおらず、まだ不断に試験を行っている。しかもカタパルト技術自体の技術的難関攻略の他、それを艦に搭載したければ、さらに動力、システム整合などの問題が関わってくる。


 まだすぐに空母に搭載できるものではないと思われますが、アメリカは当初電磁カタパルトに連動させて高速で車両を走行させる試験を行ったそうで、その段階よりは進んでいると見ていいのでは。















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