中国の弾道ミサイル関連2題

 主に「東風-21D」対艦弾道ミサイルの話題です。

http://military.china.com/important/11132797/20150905/20329019.html


東風-21D、あるいはアメリカのスパイを失望させたか 東風-5Bの威力は東風-31Aを超える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『空母キラー』東風-21D対艦弾道ミサイル」)

【グローバル軍事報道】 膨大な第二砲兵隊の「東風」ミサイルスクエアチームが天安門広場を通過するのと共に、閲兵全体は高潮段階に入った。検閲を受けるものには通常弾頭の「東風-15B」、「東風-16」、「東風-21D」中距離弾道ミサイル、「長剣-10A」巡航ミサイル、核・通常兼備の「東風-26」遠距離弾道ミサイルおよび核弾頭を搭載する「東風-31」、「東風-5B」大陸間弾道ミサイルという合計7大ミサイルファミリーが含まれ、共和国の歴代の閲兵で最大である。

外界が最もその真の姿を一目見たがっているものとして「東風-21D」弾道ミサイル以上のものはない。アメリカ海軍情報事務室は数年前もうほしいままに騒ぎ立てて、この全世界で唯一無二の対艦弾道ミサイルは徹甲弾頭を搭載して大気圏外から垂直にアメリカ空母の飛行甲板に突入することができ、現有の技術では全く迎撃できない、とした。「東風-21D」はこのため外界の眼中の「空母の天敵」ともなっており、解放軍が「区域拒止」戦略を行う核心たる武器である。しかし弾道ミサイルが数千km離れた活動する目標を攻撃するには一連の技術的難題を克服する必要があり、アメリカを最も困惑させるのは中国が一体いかにしてこういった世界的な難題を解決したのか? である。彼らは実物の画像から手がかりを獲得することを希望しているが、終始願い通りにはなっていない。

9.3閲兵は初めて「東風-21D」の神秘のベールを開けたが、アメリカの情報人員は失望したかもしれない。中国のミサイル技術専門家である楊承軍は「グローバル時報」記者に、長年の研究開発を経て「東風」系列のミサイルは多くのタイプを派生させ、異なるタイプの性能の差異は非常に大きい、と教えた。弾頭には核あり通常あり、射程には遠近があり、精度には高いもの低いものがあり、打撃目標には静止あり運動ありだが、それらの外形や寸法は同じで、画像だけに頼ったのでは識別は非常に難しい。説明によれば、「東風-21D」は技術や材料に対する改良によって、反応速度が速い、防御突破能力が高い、目標捜索が正確、打撃精度が高いという特徴を持ち、海上の大、中型移動目標に対し正確打撃が実施でき、我が軍の通常ミサイル打撃能力の新たなる飛躍を実現した。

閲兵式でもう1つの西側の関心を集めたミサイルは「東風-26」である。イギリスのジェーン情報集団は、その射程は約3,000〜4,000kmで、解放軍にアメリカの太平洋におけるグアム島基地あるいはインド洋のディエゴ・ガルシア基地を攻撃範囲に収められるようにさせる、と考える。報道は、それは先に就役した「東風-21D」同様、海上目標攻撃能力を持つと推測する。閲兵式で中国当局はこの説を事実確認し、それは「大型水上艦艇打撃能力を持つ」と言明した。ある姓名を明かされたがらない軍事専門家は説明し、ペンタゴンは評価し「東風-21D」の射程は約1,500kmであり、安全確保のためアメリカ空母は中国近海から退出することが必須であると考えている、とする。これに比べ「東風-26」の射程はより長く、いわゆる「安全範囲」はさらに一歩後退することになる。楊宇軍は説明し、「東風-26」は多くの全く新しい情報、測量、制御誘導技術を採用し、静止あるいは移動するなど多種の目標を打撃する能力を持つ、と語った。それは核弾頭も搭載できれば、通常弾頭も搭載でき、機動無依拠ランダム射撃が実施できる。

第二砲兵隊スクエアチームの「メインイベント」の慣例は最新型大陸間弾道ミサイルだが、今回出場したのはそれにもかかわらず古く見える「東風-5B」液体燃料大陸間弾道ミサイルである。説明によれば、「東風-5」系列大陸間弾道ミサイルは1970年代に研究開発に成功し、発射サイロ固定発射方式を採用し、第1世代大陸間弾道ミサイルに属する。一方近年就役した「東風-31」固体燃料大陸間弾道ミサイルは道路機動方式を採用し、性能や生存力が大幅な向上を得ている。楊宇軍は説明し、30年あまりの就役期間内、「東風-5」大陸間弾道ミサイルにはずっと改良が行われ、その戦闘部、制御誘導システム、推進システムいずれも根本的改良がなされている、と語った。伝統的な液体燃料ミサイルは発射前にあらかじめ燃料注入を行うことが必須で、数時間ないし十時間あまりを費やす必要がある。注入完了後、もし直ちに発射しなかったら、さらに戦備当番を退出し、かつ燃料を空にする必要があり、さもないと内部のパイプラインが容易に腐蝕する。ロシア新ネットはかつてひけらかし、ロシアは唯一依然全く新しい液体燃料大陸間弾道ミサイルを研究開発する国であり、何故ならロシアはすでに燃料注入後固体燃料ミサイル同様数年にもわたって戦備当番する技術を掌握済みである、とした。ある中国の軍事専門家は、中国も関連の技術を掌握した可能性がある、とする。

道路機動ミサイルには事前に燃料を注入する問題はないが、発射前さらに発射陣地を探し、各項目のパラメータを測量するなどの準備作業を行う必要がある。一方発射サイロの中の液体燃料ミサイルに関して言えば、あらゆる発射パラメータはすでに事前に設定されているため、ひとたび燃料注入の制限がなくなれば、反応速度はかえって固体燃料ミサイルよりも速い。また「東風-5B」は多くの分離誘導弾式核弾頭を搭載し、異なる目標が打撃でき、威嚇力は単一弾頭の「東風-31A」より強い。このため閲兵に参加する「東風-5B」は反応が早く、威嚇力が強く、「東風-31A」ミサイルは生存力が強く、両者は相互補完ということができる。【グローバル時報記者合同インタビュー報道】


 中国が液体燃料注入後長期間保存できる大陸間弾道ミサイルを開発した「可能性がある」が、いつの間にか当然の前提になってしまっていませんか。

http://military.china.com/important/11132797/20150904/20327451.html


外国メディア「空母キラー」に関心 「東風-」21D、閲兵式にお目見え

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「通常ミサイル第2スクエアチームの東風-21D発射車が長安街を通過」)

参考情報ネット9月4日の報道 外国メディアは、9月3日の中央テレビ局生中継の画面は、日本の降伏70周年記念閲兵式で、10発あまりの「空母キラー」の呼び名を持つ「東風」-21D新型弾道ミサイルがお目見えしたことをはっきり示した、とした。

フランス通信社9月3日の報道によれば、天安門広場に展示されたこの新たな軍備は、近年来多くの軍事界の人物が、その太平洋地域の力量の対比に対する思考を改変する結果を引き起こした。太平洋はアメリカ第7艦隊の伝統的勢力範囲だということを知る必要がある。

報道は、大型トラック上に搭載、運搬された「東風」-21Dの長さは十何mで、直径は約1mであるとする。その射程はまだ不明確で、西側の軍事専門家は900から1,000kmの間と予測している。こうした弾度ミサイルは大気圏を離脱、再突入でき、極めて高い速度に頼って、伝統的な防空システムに直面してもほとんど全く損害を受けないだろう。

「東風」-21Dは対艦弾道ミサイルで、先端電子技術を持ち、ひとたび大気圏内に再突入するとすぐに目標攻撃に向かう。それが搭載する炸薬は空母に対し巨大な破壊をもたらすことができる。軍事専門家は、中国が開発したこの軍備はアメリカ司令部の一大憂慮であり、特に太平洋艦隊にとってはそう言える、と考える。

また「インド教徒報」ウェブサイト9月3日の報道によれば、中国はアメリカに向けシグナルを発し、3日に天安門広場で第二次世界大戦終結70周年を記念するために展示されたその「東風」-21Dミサイルにより、それが現在すでに信頼性の高い軍事威嚇力量として準備が整っていることを表明しているようである。このミサイルは外界から普遍的に「空母キラー」と見なされている。

「東風」-21Dは独特の弾道ミサイルで、対艦作用を持つ。この武器はまず弾道軌跡をキャッチし、しかる後に大気圏に再突入し、マッハ10の速度をもってその目標を攻撃し、最も有名な対艦防衛線を叩き潰す。

分析者は、このミサイルの設計は専門にアメリカの空母方面における優勢に対抗するのに用いるというもので、それが戦略武器となるのは、太平洋の軍事力量バランスを改変する潜在的作用を持つからである、と語る。

「東風」-21Dの射程は1,000kmを超える。機動性弾頭を考慮すれば、その殺傷力はさらに強く、それを台湾以東のアメリカ空母を攻撃する理想の武器とさせる。

「オーストラリア金融評論報」ウェブサイト9月3日の報道によれば、北京閲兵式では中国の最新型弾道ミサイルが展示され、これには「空母キラー」とあだ名される「東風」-21Dミサイルが含まれた。

オーストラリア国立大学戦略学教授のヒュー ホワイトは、「この武器はアメリカ海軍の実力への挑戦の核心に位置する。」と語った。

またイギリスの「金融時報」ウェブサイト9月3日の報道によれば、このように秘密で、中国が長年来ずっと披露したがらなかった武器が、ついに3日北京で行われた閲兵式で初めて公開されお目見えした。このミサイルは西太平洋の力量バランスを再構築する可能性がある。

「東風」-21Dは大陸間弾道ミサイル同様に軌道に進入するが、大気圏再突入後、それは目標に照準を合わせ機動を実施する。このため理論上それが搭載する大型弾頭は移動中の艦船あるいは艦船付近で爆発することができる。しかも、中国は1隻の空母を製造するコストでおよそ1,200発の「東風」-21Dを製造することができる。空母の防御性対抗措置はこのように多くのミサイルを防ぎ止めることは全くできない。

報道は、一部の分析者はこのミサイルは空母(空母戦闘群はアメリカの現行の海軍戦略の基礎を構成している)をゴミ箱に捨てるかもしれない、とする。ちょうど1941年に日本の真珠湾攻撃の時、空母が戦艦をゴミ箱に捨てたのと同様にである。


 現時点では「東風-21D」に言うほどの移動目標への命中能力がない可能性も高いと思われますが、アメリカもそう軽々しく確証のない側に賭けて空母を撃沈されるリスクを冒すことはできないはずで、抑止効果は大いにあると思われます。














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