中国、インド国産空母を評す

 悪口ばっかりかなと思ったんですが、興味深い指摘もありました。

http://military.china.com/important/11132797/20130814/17995962.html


インド、ロシアから1,000トンの特殊鋼を購入し空母を建造 中国、アメリカ、ロシアなどの国しかこれを圧延製造できない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インド国産空母も同様にスキージャンプ甲板を採用している」)

【グローバル時報特約記者 羅山愛 李暁東】 インドがまさに国の上下を挙げて初の国産空母「Vikrant」号の進水を慶祝している時、外界はこの「インド国産最大の戦闘艦」が実は正真正銘の「八カ国連合軍」(頑住吉注:元々は義和団事件に介入した各国軍を指すようですが、ここでは「多国」以上の意味はないようです)であり、核心的部品はほとんど全てルーツが他国にある、ということに注意を向けていた。この「万国ブランド」スタイルは必ずやインド空母の将来における作戦能力形成に巨大なリスクをもたらす。

設計、建造は全て「外国の頭脳」に頼る

空母進水式に出席したインド国防大臣A.K.アンソニーは甲板上で「これは非凡なマイルストーンである」と高らかに叫んだが、進水は軍艦の艦体の建造が完成し、ドックを離れて艤装が行えることを説明できるに過ぎず、戦闘艦が真に完成し就役するまでにはまだ短くない通らねばならぬ道がある。進水時軍艦は初歩的な艦体の製造が完成しているだけで、まだ非常に多くのものは取り付けられておらず、取り付けの進度は国外の供給商に制限を受ける。進水後すぐ直面する動力システム取り付けという1ピースに関してはアメリカのゼネラルエレクトリック社の早急な援助を必要とする。何故ならこの空母の「心臓」である4台のLM2500ガスタービンエンジンはこの社によって提供されるからである。余りに精密なため、アメリカサイドの専門家の指導が必須であり、これでやっと取り付けることができる。インドのLiveliftウェブサイトは、「Vikrant」号空母に用いられた鋼材は一般の鋼材よりはるかに高級で、そのトン数はインド海軍史上前代未聞の4万トンに達し、かつ全長が延長され艦体が海洋の中で受ける波浪の負荷もより大きいため、屈服強度が550兆パスカル以上の特殊鋼の使用が必須で、また空母は海上を航行する時、しばしば波浪の負荷、艦体の振動、飛行機の衝撃、武器装備の反動などを受け入れる必要があり、このため特殊鋼の高度の靱性に対しても厳格な要求があった、と明らかにする。今に至るもアメリカ、日本、韓国、ロシア、中国など極めて少数の国しかこの種の鋼材の圧延製造技術を掌握しておらず、インドは最終的に止むを得ずロシアから1,000トンの特殊鋼材を購入した。

主体工程が30%完成しただけの「Vikrant」号の武器、電子設備も大量に輸入に頼っているとされる。関係者の説明によれば、この艦の全体設計はイタリアのパンアンコーナ社が提供した図面に頼っている。またこの空母の艦対空ミサイル垂直発射システム、火力コントロールレーダー、アクティブソナーシステムはフランス、イスラエル、イタリア、イギリスの会社によって提供される。艦載機システムに関しては、インド海軍はすでにロシアが提供するミグー29K戦闘機、Ka-28対潜ヘリ、Ka-31早期警戒ヘリの購入を確定している(頑住吉注:国産の「テジャス」戦闘機の艦載版という記事もありましたが)。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「インド国産空母の進展は緩慢」です。)

空母戦闘群を形成できない

空母が充分に戦闘力を発揮したかったら、セットされる水上艦艇および潜水艦とは切っても切れない。だがインド海軍は数十年の空母使用経験を持つにもかかわらず、これまで装備したのがいずれも軽空母だったため、垂直/短距離離着陸戦闘機の搭載がメインで、このためその戦闘群の作戦編成と作戦方式は「Vikrant」号のような種類のスキージャンプ/制動ケーブルによる降着の固定翼艦載機を搭載する空母には適さない。別の言い方をすれば、インドの将来の空母戦闘群は依然模索し直すことを必要とし、現有の経験の継承できる部分は決して多くないのである。

アメリカ、イギリス、ロシアなどの国の海軍の空母戦闘群の編成によれば、1つの空母戦闘群は通常2隻の防空駆逐艦、2〜4隻の護衛艦、1〜2隻の潜水艦、1隻の補給艦を必要とする。だがインド海軍が中型空母戦闘群を組成する随伴艦艇を取り出そうとすると、まだ非常に大きな困難が存在する。数が不足なだけでなく、性能も要求を満足させられない。インド海軍最大の面倒事として、専門の防空駆逐艦の欠乏より大きなものはない。このことは戦闘群の安全に対し非常に大きな影響をもたらすことになる。また、現代の海戦は情報の一体化を重視する。しかしインド軍には宇宙基地早期警戒ナビゲーションシステムが欠けており、また空母には固定翼艦載早期警戒機がなく、同時に護衛艦艇には「イージス」のような大型フェイズドアレイレーダーが欠け、ロシアが販売したKa-31ヘリに頼って見せかけに充当するしかなく、空母戦闘群の情報獲得の需要を満足させることは非常に難しい。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「インド海軍は空母使用方面の経験が比較的豊富である」です。)

正しいところが1つもないわけでは絶対にない

「Vikrant」号は30%の主体工程が完成しただけの「船の空箱」に過ぎないが、艦体の成功裏の進水はインドが大型軍用水上艦艇建造技術の上で取得した重大な突破を反映している。まず、インドは艦用特殊鋼材製造と溶接の技術方面で突破を取得している。インド鋼鉄管理局は「Vikrant」号の工程の進度を保証するため、ロシアから1,000トンの特殊鋼材を購入した。だが4万トンの中型空母の建造には通常2万トン前後の鋼材が必要であり、このため「Vikrant」号はカギとなる重要な部位には国外の特殊鋼材を使用しているかもしれないが、絶対多数の部分の空母用高強度鋼はやはりインド製である。この種の技術の掌握は、インド造船工業にとってマイルストーンとしての意義を持つ。

また、「Vikrant」号の成功裏の進水は、インドが軍用大型艦船建造レベルという方面で長足の進歩を取得したことも反映している。近年来インド政府は努力して国内船舶工業を発展させており、建設や研究開発に数十億アメリカドルを投入しているだけでなく、さらに多くの業種の発展政策を実施しており、極力多くの国際的規模を備えた造船工場を作り出している。インド国防省は私有造船工場が海軍の競争入札に参加することを許すことによって造船市場の競争を促進し、インド軍用造船工業の発展を推し動かしている。「Vikrant」号空母を建造するコーチン造船工場を例にすると、近年来この造船工場の発展は急速かつ猛烈である。新たに2つの大型ドックを建設し、最大でトン数11万トンの船舶が建造でき、かつ実際に2隻の9.5万トンのタンカー建造したことがある。「Vikrant」号空母の成功裏の進水はまさにインド軍用造船工業の猪突猛進ぶりの重要な印なのである。(原題:インド空母「八カ国連合軍」と指摘される 設計、建造いずれも外国の頭脳に頼る)

(頑住吉注:4ページ目)インドには現在信頼性の高い空母用カタパルトを研究開発する能力はない

(頑住吉注:5ページ目)イギリス、ロシア両国が使用するスキージャンプ甲板はインド海軍にとって比較的適していると言える

(頑住吉注:6ページ目)インドの新空母進水

(頑住吉注:7ページ目)インドの新空母は短時間内には戦闘力を形成できない

(頑住吉注:8ページ目)インド海軍が間もなく装備するヴィックラマディヤ号


 いろいろ問題もあるようですが間違いなく実力をつけてきている、ということでしょう。言うまでもなく多くの国から装備や技術が導入できるのは有利でもあります。














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