南シナ海における基地建設の意味

 今のところまだ見られる繁体字版「軍情視界」の記事です。

http://big5.china.com/gate/big5/military.china.com/jqsj/070/


中国、海を埋め立て島を作り、南海に不沈空母を作り出す

南海の島礁の拡張建設は中国により多くの主導権を勝ち取らせることができる

イントロダクション:最近の一定の時間、中国が南沙諸島において大規模に海を埋め立て島を作っているという情報が多くのメディアによって報道され、多くのネット仲間は関連の情報を見て非常に興奮している。だが中国の南海におけるこの強硬な挙動は、ベトナムやフィリピンをまるで驚弓之鳥(頑住吉注:一度弓で射られるという危険な目にあったためにちょっとしたことですぐに怯えるようになっている様子)のようにさせ、各種の中国を悪く言う報道が連続している。ならば中国の南沙の島礁における海の埋め立て、島作りには結局のところどんなメリット・デメリットがあり、こうした南海上の「不沈空母」には一体どういった作用があるのか、我々は仔細に考えてみてよい。

中国、あるいは「南海版ディエゴガルシア基地」を建設か (頑住吉注:ディエゴガルシア島は米軍のインド洋最大の軍事基地)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「フィリピン大統領、中国船舶が開墾設備を搭載して南沙の島礁に姿を現した、とする」)

南海の情勢に直面し永興島は恐らく単独では持ちこたえ難い

周知のように、中国海洋戦略の出現と共に、南海が中国勃興のプロセスの中で演じる役割はどんどん重要になり、南海海域およびその島礁をより有効に管理するため、三沙市が2012年7月24日に正式に永興島において看板を掲げて成立した。だがここ何年かの南海情勢の急激な変化と共に、永興島というこの南海の戦略的要地は徐々に単独では持ちこたえ難いことがはっきりしてきている。関連の資料から我々は、永興島は南海諸島の中で地理的環境が最も優越した島であり、長年の建設を経て港、飛行場などの施設が完備し、艦船、飛行機の優良な補給基地である、ということを知ることができる。しかし永興島は西沙諸島の東部に位置し、南沙諸島およびさらに南端の海域に対しては有効な支援が行い難い。同時に永興島は三沙市政府の所在地でもあり、南海の諸島全体の軍事、政治、文化の中心でもあり、もしも南海で戦事が突発したら、単に永興島という1つの島の力に頼ったのでは恐らく対応し難い。今回中国が南沙の島礁で海を埋め立て島を作っていることは、永興島の重任を有効に分散できるだけでなく、同時に関連の艦・機のためにより有効な支援も提供できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国、ゼロから始めて南海で島礁を建設すること50年余りに達す」)

有効に中国の遠洋補給の不足という困った状況を埋め合わせられる

ここ何年か、中国の海空軍には巨大な変化があったと言うことができ、各種の先進的な艦船、実戦機が不断に就役し、解放軍の総合的実力に長足の進歩を生じさせた。これだけでなく、日増しに複雑化する海上の情勢に直面するため、我が国は海上法執行力量を整合し、海監、漁政などの部門から構成される全く新しい中国海警部隊は、軽視できない海上力量となり、しかも海警の艦船も大型化、近代化の方向に向かって急速に邁進している。だが日増しに増強される遠洋海軍に比べると、中国の遠洋補給力量はまだ歩みを始めたばかりで、遠洋補給艦船は深刻に不足している。このことは中国の艦船が長期的に外部で任務を執行する能力を制約し、また遠洋補給船によって行われる補給のコストは岸に頼った補給よりはるかに高いということもある。中国がもし南沙諸島の関連の地域に港、飛行場などの補給基地を建設できたら、非常に大きく中国の艦・機の権利維持のパトロール時間を延長できるだけでなく、同時にまた極めて大きな程度上パトロールのコストを下げ、中国の南海に対する常態化されたパトロールをより自由自在にさせることができる。

人造の群島は南海の破局のカギとなる重要な基点になり得る

最近の一定の時間、ベトナムとフィリピンというこの2つの南海の国は異常に無茶なことをしていると言える。中国が関連海域で保持している自制は効果を収めていないだけでなく、かえってベトナム・フィリピンの鼻息の荒さを助長している。ベトナム・フィリピン両国のこのような回答に直面して、中国の南沙の島礁における海の埋め立て、島作りは、一種の有力な態度表明だということができる。これまでのベトナム・フィリピンに対する懐柔政策を完全に変え、中国はより直接的な方式で自らが南沙の島礁に主権を持つと態度表明することになる可能性がある。しかも地図からは、中国が今回海の埋め立ての施工を行っている赤瓜礁、南薫礁、永暑礁などいくつかの島礁はその距離がいずれも非常に近いことを見て取ることが難しくない。このことは、ひとたび工程が完成したら、これらいくつかの島礁が相互支援、相互呼応の基地群を形成するだろうことを示している。ひとたび中国とベトナムあるいはフィリピンとが衝突を勃発させたら、これらの基地は解放軍に対し補給、支援を提供する他、さらに鋭い刀を向けるように直接衝突のもっとも核心的な地帯に深入りし、解放軍はそれを核心たるポイントとして徐々に外国が支配している関連の島礁に向かい、こうした「不沈空母」に頼って南海で中国版の海空一体戦を上演し、もって南海のあらゆる占領された島礁を回復するという最終的な勝利を取得することができる。

中国の南沙の島礁における海の埋め立て、島作りの勢いはすさまじい

南海の諸島の奪回 中国のブルドーザー、安達礁に上陸

中国の南海における大きな動作の実施はあるいは海を埋め立てて飛行場を建設するものか

中国の赤瓜礁における大規模な海の埋め立て、陸地作りの画像が明るみに

南海の「不沈空母」は決して海上の無敵の要塞ではない

中国の人工島の先天的不足、多くの欠陥をもたらす

中国の南沙における海の埋め立て、島作りは安定した補給基地を獲得することができるが、注意が必要なのは、こうした基地には1つ軽視できない欠点がある、ということだ。それは島嶼の地域面積が小さすぎることで、これによってもたらされる欠陥は、こうした人の手に頼って拡張建設された島礁の致命的にして癒し難い傷になる可能性がある。まず、面積が狭小なため、島の上に飛行場、港などの施設は建設できるが、こうした施設の数はたった1つになる可能性がある。このことは、ひとたび戦時に施設が打撃に遭ったら、短時間内はあるべき機能を完全に喪失することを意味している。次に、こうした人工の島礁上の自然資源はほとんどゼロであり、現在海水の淡水化設備に頼って島礁に淡水が提供できるが、燃料と弾薬などの補給は完全に外界に頼っており、もし外界とのルートが切断されたら、島礁上の自力持久能力は非常に大きく低下することとなる。最後に、こうした人工的に構築された島礁上では、兵力は大量に配備されることはできず、つまりひとたび敵対勢力が島礁に対し強攻を発動したら、島礁は短時間内に守りきれなくなる可能性が極めて高く、しかも島嶼上の各種施設は他国に利用されることになる。

アメリカがもし南海に出兵したら、中国は島嶼基地の利用が必須

現在の南海の争いの中で、中国はベトナム、フィリピンなど南海の国に直面する必要がある他に、さらに軽視できない黒幕がある‥‥アメリカである。もし中国が南海でベトナム、フィリピンなどの国と衝突を勃発させたら、中国が人工の島礁上に構築した基地が攻撃に遭う可能性は比較的低いが、ひとたびアメリカが南海の衝突に介入したら、情勢にはあるいは根本的変化が発生するかもしれない。アメリカは強大な海空の攻撃能力を持ち、この種の打撃に直面しては、中国の島礁の基地は最初に破壊されてしまう可能性が高い。この種の状況に直面して、中国はこうした基地を柔軟に使用し、基地が固まっている属性を利用し、一方に難があれば八方が支援し、かつ基地の重要施設に対する偽装、維持修理および基地内人員、艦・機が敏捷に移動することによって基地が受ける損失を最低に下げるべきである。同時に基地の最大化された利用をさせ、侵略してくる敵に重大な打撃を与えることもできる。

各視点からの声

ゴンインチュン:ベトナム、中国の29の島礁を武装侵略・占領 交代すべき時だ!

国際社会は、ベトナムが海上で漁船をもって「当たり屋」をはたらき、かつこれをもって弱者のイメージをショー的に見せる一面だけを見ているが、ベトナムは実は南海の絶対多数の島礁に主権を主張している大食い王なのである(頑住吉注:お前らもだっての)。

さらに多くの声

台湾メディア:大陸、赤瓜礁で「サッカー場17個分」埋め立てる

外国メディア:フィリピン、中国サイドの南沙での海の埋め立てに第4回目の抗議

フィリピンメディア:アメリカの高官、南海問題につき中国を非難しかつ警告

孫小迎:中国が永興島に学校を建設することに非難されるところはない ベトナムの抗議は気にしなくてよい

中国南海省三沙市政府ウェブサイトが発表した情報は、熱帯海洋の特色を持つ近代的建築が永興島に建ち、三沙市に学校がなかった歴史を終わらせることになる、としている。

さらに多くの声

フィリピンメディア:中国、南沙の3つの島礁で海の埋め立て工程を行う

香港メディア:中国、費用を拠出し永暑礁に飛行場を建設

外交部:中国は赤瓜礁に対し絶対の主権を持つ

ネット仲間の調査

あなたは中国が南海地域で海を埋め立て島を作ることをどう見ますか?

中国の南海戦略が発展変化する表れ 33.34% 470票

中国の南海における補給基地になり得る 9.72% 137票

中国の南海における権利維持に対し重要な作用を果たす 27.24% 384票

周辺国に向け中国の南海における権利維持の決意を表明する 23.91% 337票

実際の作用より象徴的意義が大きい 5.11% 72票

はっきり言えない 0.71% 10票

総票数 1,410票

フィリピン、中国の赤瓜礁における海の埋め立ては軍事的前哨基地の建設を欲するもの、とする

外国メディアの報道によれば、フィリピン外務省は昨日中国サイドが主権論争のある赤瓜礁で海を埋め立て陸地を作っていることを非難し、かつ中国のこの挙は飛行機の滑走路1本を建設するものであることがはっきりしている、とした。フィリピンの消息筋の人物は、フィリピン外務省はすでに中国に向け抗議を提出し、かつASEANサミットでこの問題を提出する、としている。

結びの言葉

中国は南海の島礁に対し争い得ない主権を持ち、中国の南海の主権の維持保護と領土を完備させる決意も絶対に動揺することはない。増して中国が南海の島礁で海を埋め立て島を作る件に対し、個別の国には四の五の言う権利はない。南海地域の平和と安定は中国が見ることを希望するところであるが、このすばらしい結果の出現は、中国が独力で行うことに頼り切ることはできない。もしどこかの国が南海地域の安寧を打破することを望んだら、中国も最大の力量を尽くしてこの青い海の領土を防衛することになるだろう。


 まあ正直他の国は今のところ自国が実効支配している島嶼を守るのが精一杯で、中国が実効支配している島嶼の実効支配を強化する行為を阻止するのは現状では無理でしょう。ただもしアメリカとの戦争になったら本文にもあるように小さい島の守備軍や設備など簡単にやられてしまうはずですが。




















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