これといって関連のないアジアの国と地域の軍事関連ニュース3題

 まずインド関連です。

http://military.china.com/news2/569/20141019/18872623.html


インド版「トマホーク」試射成功 インドメディア、敵の奥地を打撃できる、とする

インドは17日初の国産遠距離巡航ミサイルをテストし、インド当局者は試射が「成功」を取得したと称する。

インドのプレス・トラストの報道によれば、インドは当日機動式発射装置を使用して東部のオリッサ州チェンディプール地域で「Nirbhay」式巡航ミサイルを試射した。

「試射は完全に成功を獲得した」 ある試射に参加した姓名を公開されたがらない高級当局者は、「レーダーおよび遠隔測定データの分析により、試射の結果は確定できる」と語る。

「Nirbhay」式ミサイルは亜音速ミサイルで、射程は1000km、陸地、海洋、空中から発射できる。このミサイルはインドが自主的に研究開発した初の遠距離巡航ミサイルで、ターボジェットエンジンを配備し、超低空飛行してレーダーの探知計測をかわすことができ、しかも目標付近で旋回し、チャンスを待って攻撃することができる。

一部の軍事専門家は「Nirbhay」ミサイルをアメリカの「トマホーク」式巡航ミサイルのインド版と見ている。インドのニューデリーテレビ局の言い方によれば、もし「Nirbhay」ミサイルが現役に投入されたら、インドは「敵の奥地」を打撃する能力を有することになる。

インドはかつて「Nirbhay」ミサイルの研究開発過程で挫折に遭遇した。2013年3月、「Nirbhay」ミサイルは試射の過程で予定の飛行経路をそれ、途中の地域の安全を保障するため、試射は中途で停止された。だがインド当局者は当時、その時の試射はすでに多項目の基本的な試験目標を完成した、としていた。

一段と力を入れて科学技術の突破を探求

フランス通信社は、インドはまさにミサイルシステムの研究開発をしっかりとつかみ、もって国防の実力強化を探求しつつある、と評論する。

インドはすでにロシアと合同研究開発した「ブラームス」式超音速巡航ミサイルを装備している。2012年、インドは成功裏に核弾頭を搭載可能な「烈火-5」型大陸間弾道ミサイルを試射した。

軍事装備の研究開発を強化するのと同時に、インドはその他の領域における技術的突破をも探求している。今年9月、インド初の火星探査機「マンジャリアン」号が成功裏に火星軌道に進入した。このことはアメリカ、ロシア、EU航空宇宙局に続き、インドが火星軌道探査機を発射する能力を持ったことを意味している。

インド首相ナルンディラ モーディーは探査機の軌道進入は、「歴史の創造」を意味し、計画の成功はインドの国家的実力の象徴である、としている。(林昊)


 巡航ミサイルは実質的な意味で、火星探査機は象徴的な意味で、いずれも中国に対抗することを強く意識したものでしょう。

 台湾関連です。

http://military.china.com/news/568/20141019/18872632.html


台湾軍、手榴弾実弾訓練を再開 かつて危険すぎるため14年停止されていた

台湾海ネット10月17日の情報(海峡導報記者 劉強) 台湾軍の2014年第4梯隊志願役兵士、士官は最近、「成功嶺」(台湾軍新兵訓練センター)キャンプで期間8週間の入隊訓練を終えた。提示しておくに値するのは、これらの志願兵が全員手榴弾実弾投擲訓練過程を完成し、実際に手榴弾の爆発の威力を感じ取ったことである。これは平常な軍事科目のように見えるが、台湾軍の訓練の中ではすでに実質的に14年の長きにわたって停止されていたのである。

実弾訓練は職業軍人のレベルを向上させる

台湾の「軍聞社」は最近情報を発表して、これらの専業志願兵は基本投擲訓練過程を受け、教官が詳細にレクチャーした後、また手榴弾投擲事前練習、心理的素質および心身の評価を行い、その後新兵たちは順番にMK2手榴弾を受け取り、指導官と新兵が投擲陣地前で一緒に手榴弾を握り、共に号令を叫んで協力して手榴弾を目標区まで投擲した、とする。

応募兵制度を推進し職業軍人のレベルを向上させるため、台湾「国防省」訓練参謀次長室補佐の徐建三はこの前、志願役兵士の基礎訓練を3段階に増加し、これには入隊訓練、専長訓練および進階戦闘訓練が含まれ、訓練期間は24週間以上にも達する、と言明した。今年から志願役兵士は完全装備、徒歩で30km以上の行軍目標を実施する必要があり、各人少なくとも1発の手榴弾を投擲することも必須で、あらゆる志願役兵士が合格点を出せる小銃兵となれるようにさせる。

「手榴弾投擲」課程はすでに訓練停止されて長年になるため、台湾軍はまず「三軍九校院入隊生団訓練」の中で試験的訓練を行った。投擲前、台湾軍歩兵訓練部将級指揮官が自ら安全規定を下達し、あらゆる訓練が等しく「安全」の前提の下に行われることを強調し、教官たちは不断に訓練参加者を激励して緊張した情緒を調整することもし、最終的に訓練を完成させた入隊生は全て、「相当な愉快さと興奮」を表明した。台湾陸軍司令部副参謀長、陸軍士官学校校長、陸軍専門学校校長などの高級将校は全課程を監督し、重視の程度の一端が見て取れる。

何層もの安全保障が「天兵作乱」を防ぐ

初期の台湾軍人は皆、新兵訓練段階で手榴弾実弾投擲を完成させ、実戦の衝撃力を感じ取った。だが2001年に屏東の某新兵訓練キャンプで手榴弾実弾訓練を行った時、1人の新兵が「不良弾」に遭遇し、手榴弾は手を離れてすぐに爆発し、この新兵の重傷、指導官の完全失明をもたらした。この事件は台湾軍に対し非常に大きな衝撃をもたらし、この後台湾軍は徐々に手榴弾実弾投擲訓練を停止した。戦闘兵科の士官学校生は実弾訓練が必須であるのを除き、その他の新兵は「非強制」で、自ら投げることを希望する者は往々にしてさらに「同意書」に署名する必要がある。

かつて「成功嶺」新兵訓練に参加したことがある呉さんは導報記者に対し、自分はかつて1回実弾を投げたことがあり、「やはりかたわらの教官によって掴まれた手で投げ、彼は私に比べさらに緊張している感じだった。」と明らかにした。何故なら部隊内には非常に多くの「天兵」(間抜けな兵を指す)伝説が流れ伝わっており、直接防護壁の上に投げる者もあれば、さらには安全ピンを引き抜いて投げ、手榴弾を指導官に渡す者ありで(安全ピンは一般に回収が要求される)‥‥ひとたび意外事が出現したら指導官はすぐに手榴弾を排弾穴に蹴り込み、排弾が間に合わない時はさらに新兵を押し倒さねばならず、このためこうした意外事を多く見た指導官は往々にして新兵に比べさらに緊張する必要があるのである。

だが呉さんの回想によれば、「成功嶺」の手榴弾投擲場は実は安全防護に非常に重点を置いており、コンクリートの防護壁の先は深い谷で、参加者は全てヘルメットをかぶり、防弾衣を着る必要があり、指導官が手を掴んで一緒に投げるのである。しかも遠くに投げることは要求されず、投げさえすればもうOKで、もし直接壁の内部に落ちても、地面には底部に穴が開いた斜面があり、手榴弾は直接防護壁の外に転がり出る。できる限り意外事を排除するため、軍は訓練前さらに前もって安全審査を行い、身体の調子がよくないあるいは不良な記録がある(「天兵」、「〜兵」)(頑住吉注:後者は日本語にない漢字を使った語でたぶん厄介者の兵といった意味だと思います)は全て先に排除され、その他はさらに訓練弾を用いて1回試しの投擲を行い、さらに投弾の偏差のある者、手を滑らせて飛ばした者などレベルの低い者を排除し、残った者がやっと正式に実弾を投擲できるのである。


 「世界の料理ショー」でグラハム カーが「安全ピンは投げましたが、これはどうするんでありますか」と教官に手榴弾を差し出した兵の話を笑い話として語っていたのを覚えていますが(最近テレ東で再放送したので見た人がいるかも)、まさか実際にあったんですかね。自衛隊では手榴弾の訓練ってどうなってるんでしょう。

 北朝鮮関連です。

http://military.china.com/news2/569/20141019/18872530.html


金正恩、空軍訓練を指導:飛行員、超低空飛行しかつ横転

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「金正恩は北朝鮮空軍戦闘飛行員を指導し道路飛行場における発着訓練を行った。(画像のソース:『労働新聞』)」 続いて2枚目。「金正恩は称賛し、北朝鮮の飛行員は自分の要求通り超越的に高い飛行技術を具備した、と言った(画像のソース:『労働新聞』)」)

原題:金正恩、飛行員の発着訓練を指導 「天空決死隊」の建設を欲する

中新ネット10月19日電 朝鮮中央通信社19日の報道によれば、北朝鮮最高指導者金正恩は朝鮮人民軍航空・防空軍第1017部隊と第458部隊の戦闘飛行員を指導し、道路飛行場における発着訓練を行った。

報道は、金正恩は現場で気象条件と道路飛行場の状態を理解し、自ら飛行任務を立案した後、突然に関連の作戦飛行場旗下の多くの機種の戦闘機を呼び出した、とする。飛行員たちは熟練して戦闘飛行操作を完成させ、成功裏に視力による目測と着陸を完成させた。

金正恩は称賛し、北朝鮮の飛行員は自分の要求通り超越的に高い飛行技術を具備した、と言った。

訓練の中で、1機の戦闘機は超低空をもって道路飛行場上空を通過し、かつ横転の動作を完成させた。金正恩は、彼にはこのような任務は与えておらず、この飛行員は非常に勇敢で、最高司令官の面前で自らの飛行技術をデモンストレーションしたのであり、平時に高強度の訓練によって不断に飛行技術を向上させたのだということが見て取れる、と言った。

金正恩は随行する指揮メンバーに、この飛行員を高く評価し、かつ自らの挨拶を伝えるよう指示した。

金正恩は、北朝鮮領空の防衛は天候や時間の制約を受けず、現代の戦争は極めて劣悪な環境の中でも行われ、飛行員は随時いかなる状況と条件の下でも担った空中戦闘任務を完全に完成させるため、実戦同様の不利な条件下で訓練を多く行う必要がある、と強調した。

金正恩は、今後はさらに一歩飛行訓練を強化し、飛行員たちはさらに一歩鍛錬し、熟練して現代の戦争に対応できる「天空の決死隊」となるべきだ、と言った。

朝鮮人民軍総政治局長黄炳誓次師(頑住吉注:大将以上元帥以下の北朝鮮独特の階級のようです)、朝鮮労働党中央書記崔竜海、党中央部長呉日晶および韓光相がこの活動に参加した。


 金正恩の能力とか人間味とかを強調するためにかなり作りの要素が入っているのがありありと感じられるニュースですね。北朝鮮空軍は燃料不足で他国に比べると短い時間の訓練しかできていないとされており、それは今後も根本的には改善されないでしょう。
























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