中国の手に落ちたシンガポールの装甲車に重大な軍事機密が?

 日本にも影響する可能性があるというんですが本当でしょうか。

http://military.china.com/important/11132797/20161202/30062022.html


儲かった? シンガポールの装甲車にはある米軍の重要設備がある

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「9両の装甲車および装備はすでに香港税関の内河埠頭にある倉庫に移されている」)

シンガポール軍の9両の装甲車が香港税関で押収された事件は持続的に発酵し、新たな転機が出現している。最近ある国外メディアは暴露し、中国サイドがシンガポールの装甲車を押収したのは意図しない行動だったが、あるカギとなる重要技術がこれにより中国大陸の手中に落ちる可能性がある、とした。

国外メディアの報道によれば、台湾から来たアメリカサイドの関係者の最新情報は、シンガポール軍の9両の装甲車が香港税関で押収された時、同時に押収されたものにはさらに3つのコンテナがあった、と指摘する。コンテナの内容には、メディアがすでに明らかにしているハイエクスプローシブ弾薬の他、さらにシンガポール陸軍の現在最も精密で、専用にTerrex装甲車に装備される周波数ホッピング無線電信通信システムがあった。これらの無線電信リアルタイム通信システムは、シンガポール・アメリカ、シンガポール・台湾、甚だしきに至っては台湾・アメリカ三方が最近協力して建立することを企図している「戦場リアルタイム通信科学技術」の一部分に関わり、ゆえに中国サイドは今に至るも口実を付けて装甲車をシンガポールに返す速度を遅延させ、甚だしきに至っては外交部の声明を動員して全事件の深刻性を高めている。

九哥(頑住吉注:筆者)はここで周波数ホッピング通信技術をちょっと紹介しよう。周波数ホッピング通信とは周波数ホッピング変更拡張展開スペクトル通信の略称で、それはバイナリの通信コーディングによって、ランダム無規律に発信器の出す周波数をコントロールし、発射信号の周波数をバイナリコードの変化と共に変化させる。固定された周波数チャンネルがなく、周波数が刻々と常に変化しているため、ひとたびこのようになるや、周波数を妨害したくても手が下せない。固定周波数通信に比べ、周波数ホッピング通信は比較的安定しているしキャッチもされ難い。相手方が周波数ホッピングの規則性をはっきり知りさえしなければ、通信内容をキャッチすることは非常に難しい。同時に、周波数ホッピング通信は良好な抗妨害能力も持ち、もしある部分の周波数ポイントが妨害されても、依然その他のまだ妨害を受けていない周波数ポイントで正常な通信が行える。

戦時の電子通信や電子妨害の重要な作用は劉慈欣のSF大作「全周波数帯阻塞妨害」の中に充分に表現されており、それぞれの読んだことのあるネット仲間は印象が深いと信じる。現代の戦争の中で電子妨害と戦場通信は最も重要な一部分を占めるため、それぞれの国はいずれも自らの軍事通信システムを核心的機密と見ている。

アメリカは通信抗妨害システム、抗妨害能力において主に周波数ホッピングと周波数拡張技術によって実現しており、その装備の類型には手持ち式兵個人端末、車載端末、機(艦)搭載端末およびセットとなる衛星通信システムが含まれる。現在、現役の装備は主に第3世代で、多周波数、多模式、多機能セルフ適応デジタル周波数ホッピングおよび周波数ホッピング周波数拡張技術相互の結合を主要な特徴とし、通信速度、設備の体積、抗妨害能力などの方面で顕著な向上がある。そのカギとなる重要技術研究および関連装備の研究開発方面はずっと各国の前列を行っている。

もし本当にこの国外メディアが言うように、コンテナ内にアメリカ・シンガポール・台湾三方が最近協力して建立することを企図している「戦場リアルタイム通信科学技術」が隠されていたならば、「装甲車事件」は中国に米軍最新の軍事装備と技術を掌握させる可能性があり、さらにアメリカ・シンガポール・台湾の三方軍事協力の暫時減速、甚だしきに至っては暫時停止を迫る可能性がある。あるいは少なくとも、アメリカ・シンガポール・台湾の多くの同様の原理の通信システムが全て更新あるいはグレードアップに直面する。もしアメリカ・シンガポール・台湾が協力して建立する「戦場リアルタイム通信科学技術」が、米日、米韓方面の軍事通信システムと同一のシステム原理ならば、全アジア太平洋地域の米軍およびその同盟軍の軍事通信システムが全て秘密漏洩の危険に直面し、ソフト・ハードウェア方面全てグレードアップを迫られることになり、それでやっと使用できる。アメリカのアジア太平洋地域におけるいわゆる「再バランス戦略」は次の一歩でさらに変数に満ちる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『デザートストーム』作戦の中での米軍のMSE移動通信車」)

「装甲車事件」では誰が責任を負う必要があるのか?

また在台湾アメリカサイドの情報関連の情報ソースは、この件は決して意図的に設計された「陰謀」事件ではなく、純粋にシンガポール政府と軍隊の態度が過度に散漫だったせいである、と指摘する。アメリカサイドの調査によれば、今回の船主でる法商船運会社であるCMA CGM社の台湾における「台湾達飛通運社」は、事実としてアメリカサイドの調査記録の中で、すでに異なる法商に2度も転売されている(頑住吉注:検索しても「法商」の意味が不明です)。同社の財務状況は逼迫が非常に深刻で、管理は混乱し、このため走行輸送車を搭載したコードナンバーAPL QATAR 041の貨物船は、「台湾達飛通運社」に編入されておらず、メディアが誤報した「幽霊船が神秘の兵器を搭載」とのセンセーショナルな報道の出現ももたらしたのである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

また、シンガポール軍が「軍紀散漫」なため、輸送を託した過程の中で仔細に「台湾達飛通運社」の航海予定表を審査しなかった。この航海予定表は公開の情報で、船主やの顧客は全て随時調べ、掌握することができ、同社は「多くの貨物を乗せて多くの金を稼」ごうとするため、厦門と香港に停泊した。この船が厦門に到着して貨物の積み卸しをする時、中国サイドの人員によって兵器の搭載があることを発見され、このため民間船が兵器を搭載する規定が最も厳格な香港税関に通知し、強制的に貨物を卸して軍事物資が押収されたのである。

事件発生後、シンガポールの星光部隊の在台湾機関は最初事情の深刻性に気づかず、責任を台湾の通関業者に押しつけ、通関業者は事情に気づいて不審に思い、グレードがやっとシンガポール国防省まで上がった。シンガポールは元々直接香港特区政府と協議する予定だったが、事はデリケートな台湾・シンガポール軍事協力に関わり、そこで香港政府は決定権を中央に回すことを決定し、そこで事件は外交的な事件へとエスカレートした。シンガポール政府はここに至りやっと事情がおかしいことに気づき、密かに救済したがったがすでに遅すぎ、そこで公然たる軍用品スキャンダルとなった。

アメリカサイドの情報ルートは、これは「偶発的な事件であるが、それにもかかわらず中国政府に台湾・シンガポール軍事協力に干渉するチャンスを捜し当てさせ」、甚だしきに至ってはアメリカの将来における南中国海問題の上での既存の戦略配備に影響する可能性があり、全部の責任はシンガポール軍の怠慢に負わされることが必須であり、台湾方面にはこの事件の中でいかなる過失もない、と考える。

台湾の国安会上層部は、中国サイドは毎度毎度アメリカサイドの政府が交代する時、「小動作」を利用してアメリカ新政府にある可能性がある外交の譲れぬ最低ラインを試し探るが、今回のシンガポール装甲車事件、2001年の南海航空機衝突事件は、いずれも偶発の成分が比較的大きいが、いずれもちょうどうまく中国サイドによって使われて再度アメリカ政府の最新の態度を試し探られ、だからこそこの件は全東南アジア諸国の震撼を引き起こしたのであり、何年か前の黄岩島衝突に劣らない、とする。

九哥は、事件がいかに発生し、またその後発展しようとも、いずれにせよ最近のある流行語を実証したようだと考える。「中国があるいは最大の勝者となるか。」


 専門的な部分で不明な点が多いですがそれは全体の論旨には影響ないはずですし、価値ある情報を含んでいると思うので紹介しました。もしこの通信装置が中国の手に落ちても周波数が今後の実際の使用の際に具体的にどのように変化するかまでは分からないのではないかと素人には思えますが、キャッチや妨害のハードルが大きく下がることは間違いないでしょうね。












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