ロシアの軍事競技関連4題

 今回は戦車競技以外の競技も行われてます。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/08/04/017738190.shtml


「戦車両項目」競技に中国の96A戦車登場

8月3日、モスクワのアラビノ訓練センターは鉄甲馳騁、砲声轟轟(頑住吉注:「馳騁」は疾走といった意味)だった。2015年ロシア国際軍事競技の「戦車両項目」単一車両競技に参加する我が軍代表チームの908号車両グループは96A式戦車を操縦し、観衆に向け中国戦車兵の軍事的質と国産戦車の性能を見せた。

当日9時16分、我が競技参加戦車は出発ラインに突進し、直ちに高速(頑住吉注:日本語にない漢字を使った、検索しても意味を説明したページが全く見つからない語)を開始し、かつ迅速に競技組織委員会指定の車外装弾位置に到達し、乗員グループは俊敏な動作と以心伝心のコンビネーションをもって125mm成形炸薬弾の装填を終えた。快速で50m進んだ後、車両グループは中国軍の「戦車両項目」競技の中での第1発目を轟かせた。単一車両競技の中の我が軍戦車は山から出た猛虎のごとく、快速、正確、スムーズに水路、地雷原、土盛り、車轍橋(頑住吉注:架橋戦車による橋のことらしいです)、横に傾いた道、段差、対戦車壕などの障害を通過し、125mm戦車砲、高射機関銃、並列機関銃を使用して青色の目標を打撃した。

「戦車両項目」競技審判グループの総合評価判定を経て、13の代表チームの単一車両競技第1段階の成績が明らかになり、前から8チームはそれぞれ、カザフスタン、ロシア、アルメニア、中国、インド、セルビア、キルギススタン、クウェートだった。中国軍の「戦車両項目」競技参加チームリーダーで、南京軍区某装甲旅団の旅団長である王向東は記者に向け、908は初の単一車両競技にお目見えした車両グループで、規定の方案通り当日の競技任務を完成させた、とした。


http://www.hinews.cn/news/system/2015/08/04/017737519.shtml


ロシアの軍事大会:中国チーム、多くの項目で先んじる ロシアの将官、勝ち難いと率直に言う

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「我が908車が水場から飛び出る」)

現地時間8月3日、ロシアの「戦車両項目」単一車両競技に参加する中国の96A戦車がモスクワ州アラビノ訓練センター標的場にお目見えし、同じく第3グループのアルメニアおよびインドと勝負を展開した。報道によれば、競技に参加する我が908号戦車は、スムーズに競技ルート上のあらゆる障害を通過し、競技内容を完成させた。中央テレビの最新情報によれば、第1日目の競技の中で、中国チームは暫時先んじた。一方ロシアの公式情報によればセルビアチームが暫時第1グループ首位になり、一方ホスト国ロシアは第2グループの首位にいる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『カスピ海競馬』種目開幕式で、ロシア連邦海軍総司令が挨拶(梁景鋒撮影)」)

同時進行するその他の競技の中の「カスピ海競馬」種目で、ZBD-05式水陸両用歩兵戦闘車を操縦して競技に参加する我が軍代表団の3つの車両グループはそれぞれ第一、第四、第五位で、総合第一位となった。今回の「カスピ海競馬-2015」国際競技は8月3〜13日にカスピ海沿岸特設標的場内で行われ、ロシア、中国、カザフスタン海軍はそれぞれ3両の戦闘車両を派遣して競技に参加し、このうちロシア代表団とカザフスタン海兵隊代表団はBTR-80装甲車を操縦して競技に参加している。当日の競技のビデオから見て、主催者サイドはわざと05式戦闘車が絶対的速度の優勢を占める水上を浮かんで渡る部分を短縮したが(陸上7.2km、海上0.8km、合計8km)、中国サイドの05式戦闘車は浮かんで渡る項目の中で依然優勢が顕著だった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「競技中、中国の競技に参加する軍人は国旗を高く掲げ、落下傘兵のスパートを誘導した。」)

一方「航空降下小隊」野戦技能競技の8月3日に行われた第1段階航空降下科目の試合の中で、中国の航空降下兵は11分43秒の成績をもって第一位を獲得し、第二位のロシアチームの13分16秒というに比べ1分33秒早かった。この種目の競技はロシア、ベラルーシ、中国が参加し、13日まで持続して終わることになる。この期間競技に参加する軍人は航空降下、急行軍、速度競争などの科目につき競技を行う必要があり、かつ最終的に総成績を計算する。競技過程の手配によれば、今回の航空降下種目は各国が3つの戦闘車分隊を派遣して競技に参加し、3機のヘリによって順に発進し、段階に分かれて投入され、それぞれの飛行機の間隔は30秒である。成績の計算方式は第1の隊員が機を離れてから時間の計測を開始し、最後の1人の隊員が地上に降りて終点ラインを通過して終わりとなる。あるいは競技前日にロシアのミルー28ヘリがデモンストレーション時に不幸にも墜落したためかもしれないが、ロシアの主催者はより慎重に変わり、元々「航空降下小隊」野戦技能競技開幕後に行うと定められていた航空降下種目が前倒しで早朝に行われた(頑住吉注:前倒しすることが何故慎重なのか意味不明でしたが、次の記事に説明が出てきます)。競技時間の変化の他、競技開始前日中国の競技参加軍人は競技過程の手配にもやや調整があったとの通知に接した。当日競技に参加する中国軍人は全部で22名で、多くの不利な要素に直面したが、中国の航空降下兵はそれでも困難を克服し、スムーズに第一段階の航空降下種目競技を完成させかつ暫時先んじたのである。

競技終了後、ロシア航空降下兵総司令のシャマノフは、中国の競技参加隊伍は高い訓練水準を体現し、「将来ロシアの競技参加隊伍が勝利を取得しようというのはおそらく決して容易ではない」とした。取得した成績に対し、中国の競技に参加した軍人も満足を感じた。ある中国サイドの競技参加戦士は記者に、自分は競技前すでに、競技を通じて中国航空降下兵の実力を見せると心に決めていた」と教えた。今日の結果から見て、ひとまず目的達成と評価される。(劉昆)


 次は上の記事と大幅に重複しているんですが独自の内容もあるんであえて紹介します。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/08/04/017736722.shtml


中国の航空降下兵初戦で第一位を獲得 競技過程の突然の変更を恐れず

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「競技中、中国の競技に参加する軍人は国旗を高く掲げ、落下傘兵のスパートを誘導した。」)

中新社リャザン8月3日電(記者 王修君) 現地時間3日、「航空降下小隊」野戦技能競技がリャザンで行われた。当日行われた第1段階航空降下種目の競技の中で、中国の航空降下兵は第1位を獲得した。

「航空降下小隊」野戦技能競技は2015国際軍事競技12種目の1つである。この種目の競技はロシア、ベラルーシ、中国が参加し、13日まで持続して終わる。この期間、競技参加国軍人は航空降下、急行軍、速度競争などの種目で競技を行い、かつ最終的に総成績を計算する。

あるいは前日のミルー28ヘリのデモンストレーション時の墜落の影響を受けてのことか、当日ロシア軍の手配はより慎重さを加えた。元々「航空降下小隊」野戦技能競技開幕後に行われると定められていた航空降下科目が前倒しされ早朝に行われた。ロシアメディア責任者は中新社記者に、この改変は早朝の落下傘降下に適した好天をつかまえるためだ、と教えた。何故なら「午後の天気がどのように変化するか分からない」からである。

競技時間の変化の他、競技開始前日中国の競技参加軍人は、競技過程の手配にもある程度調整があったことを通知された。「比較的突然だったため、この臨時の変化は中国軍人の困難を増加させた」と航空兵某部メディア責任者の汪立新は言う。

競技過程の手配に基づき、今回の航空降下種目ではそれぞれのチームは3つの戦闘車分隊を派遣して競技に参加し、3機のヘリによって順に発進し、グループに分かれて投入され、それぞれの機の間隔は30秒である。成績の計算方式は第1の隊員が機を離れてから時間の計測を開始し、最後の1人の隊員が地上に降りて終点ラインを通過して終わりとなる。

当日競技に参加した中国軍人は全部で22名で、彼らはいずれも中国航空降下兵某部「黄麻起義紅三連」(頑住吉注:「黄麻起義」は1927年の第一次国共内戦時の蜂起で、「紅三連」は赤軍第3中隊でしょうか。とにかく歴史的に偉大な部隊の名がつけられたエリート部隊なんでしょう)の中から抽出された。初の出陣で、かつ競技時間やルールの臨時の調整に直面したが、彼らはそれでも11分43秒の成績をもって第一位を獲得し、第2位のロシアチームの13分16秒の成績に比べ1分33秒速かった。

中国チームの勝利に対し、ロシア軍将兵は現場で中国競技参加軍人と進んで握手し、もって祝賀を示した。競技後、中国、ロシア、ベラルーシの3つの競技参加隊伍は共に記念撮影した。

競技終了後、ロシア航空降下兵総司令のシャマノフは、中国の競技参加隊伍は高い訓練レベルを体現し、「将来ロシアの競技参加隊伍が勝利を獲得しようというのはおそらく決して容易ではない」とした。

取得した成績に対し、中国の競技参加軍人も満足を感じている。ある中国サイドの競技参加戦士は、自分は競技前すでに、競技を通じて中国航空降下兵の実力を見せると心に決めていた、と教えた。「今日の結果から見て、ひとまず目的達成と評価される。」

ある現場で競技を視察したロシア将校は、気象条件はよく知らないものだったが、中国の航空降下兵は依然良好に発揮し、良い心的素質と厳しい試練に耐える軍事レベルを体現した、と考える。

2015国際軍事競技はロシア国防省によって行われ、この競技の各競技種目は8月1日に始まって15日までロシアの10の州で同時に行われる。中国を含め全部で17カ国の2,000名あまりの軍人が今回の競技に参加する。


http://military.china.com/important/11132797/20150804/20131708.html



ロシアメディア:中国工程兵の装備はロシアの土壌に適応できない ロシア、競技を簡略化

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国工程兵は国外および平和維持ですでに多くの作業経験を積んでいる」 キャプションが記事内容に反論するパターン久しぶりですね。ちなみに工程兵は日本で言う工兵ですね。)

ロシアのタス通信社2日の報道は、1日午前ロシア国防省が行う世界初の「2015国際軍事競技」がモスクワ州アラビノ軍事基地で盛大にしておごそかに開幕式を行った、とした。今回の競技は全部で12項目で、中国はあらゆる競技に参加することになる。1日に開始される「戦車両項目」の中で、中国は去年同様96式戦車を派遣して参加する。一方2日に開始される「航空ダーツ」競技で、中国は初めて殲轟ー7「飛豹」戦闘爆撃機を派遣して競技に参加する。今回の大型競技の中では、中国軍人の各種作戦技能が試練を受けるだけでなく、中国は自ら装備を携えて競技に参加するため、競技場は装備の適応性を検証する場所ともなる。

ロシアの「視点報」の報道は、工程兵の「安全路線」競技は4日にタシレイコヴォ標的場で行われ、12日に決勝戦である、とする。ベラルーシ、エジプト、中国、ロシアの軍人が共に今回の競技に参加することになる。それぞれの競技参加グループは自らの戦車隊の通行の保障に責任を持つ。競技参加兵士は4つの基本障害を通過すべきこととされている。すなわち、浅瀬の地雷排除、地雷区域の道路舗装、機械化橋梁の敷設、対戦車壕の通過、木くず・廃墟の整理、対戦車壕の埋め立てを行いかつこの車両を使用して着火した林地の廃墟を通過する。競技ルートの長さは500mである。

競技直前、ロシア軍第210地域間工程兵訓練センター主任のイゴール パウェイーク上将は、中国の装備はロシアの土壌環境に不適応なため、「安全路線」組織サイドは工程兵の競技プロセスを簡略化した、とする。彼は、「我々の土壌は彼らの装備にとって基本的に通行できないものであり、我々の工程装備があってのみこの種の土壌で作戦任務が執行できるかもしれない。」と語った。ベラルーシとエジプトはいずれもロシアの工程技術装備を使用して競技に参加し、一方中国の軍人は自らの工程技術装備を使用する。

ある姓名を明かされたがらない中国の軍事専門家は2日「グローバル時報」記者に対し、中国の今回の競技参加にはいくつかの原則がある、とした。すなわち、順位に重点を置かず。他国の装備と比較を行わず。競技をもって訓練を促進し、実戦化訓練の成果を検証し、かつ競技過程で他国の先進的な経験を吸収、参考にする。自ら装備を携えるという考え方も、装備研究開発と応用の問題を検証する希望を反映している。このため問題の発見は良いことであり、面子に傷がつくことではない。この専門家は、各国の工程兵の装備は必然的に本国の作戦区域の地形、土壌などの条件に適応する必要があり、このため中国の工程兵の装備がロシアの土壌環境の中で不適応なことは決して中国の装備の性能がダメなことを説明しない、とする。(張祥)


 ロシアが自国を有利にする操作をいろいろしているにもかかわらず比較的良い成績が出ているようで、まあ西側先進国が不在の場でのことではありますが、中国の兵の錬度、装備の性能が馬鹿に出来ないことを示しているのでは。またこの結果は中国軍に自信をつけさせ、また装備や訓練方法などを改良させるきっかけにもなるはずです。












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