中国の新型戦闘機関連2題

 まず殲ー10の最新改良型関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160701/22969707.html


ロシア、3機の殲ー10Cは1機のF-22を撃墜可能、とする 戦力は殲ー10Aに比べ10倍に向上

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はネットに伝わる殲ー10C戦闘機の画像」)

ロシア軍事視察ネットは6月29日「殲ー10Cは西側飛行機会社の頭を痛ませる」という題の文章を発表した。作者はイェフゲニー ダマンツォフである。以下のように編集翻訳する。

火力コントロールシステムがアクティブフェイズドアレイレーダーを集成した後、中国が積極的に開発する殲ー10A/Bプロジェクトはすでに次世代戦闘機の配置を具備し始めている。あらゆる創新解決方案は今、この戦闘機の大改良型殲ー10Cの上に体現されている。その外表面と「内涵」(頑住吉注:中身)はすでに第5世代戦闘機の水準に近づいており、中国がすでに待ちきれない様子でそれとアメリカのF-22Aとの戦闘力の対比を行う結果となっている。だがこの種の対比の根拠は何か、我々は自らの視察を通じてはっきりさせることになる。

殲ー10C多機能戦闘機は軽く第4++世代に区分けすることができ、一体型弾薬コンパートメントを装備すれば、さらに1つの「+」を加えることができ、何故なら飛行機の一部はすでに第5世代に属するからである。非常にコンパクトな翼の下のミサイル搭載架もこの点を証明している。だが殲ー10Cは西側の第5世代戦闘機およびその過渡的機種に有効に対抗できるのだろうか?

中国の一部のブログは、殲ー10CとF-22Aの作戦交換比は3:1に到達可能であると認定している(殲ー10Aは取るにも足りない50:1)。だがいかなる重みのある証拠もないので、我々はディテールの上からこの問題を研究するしかない。

アクティブフェイズドアレイレーダーの斜面および機首整流カバーの断面積を考慮すれば、先進的な中国の機載レーダーは100km以内でレーダー乱反射断面積(RCS)0.07平方mの目標(すなわちF-22A)を発見でき、一方F-22Aは200〜220km内の殲ー10C(RCS約1平方m)を発見し、かつ150〜180kmの距離内でそれに対し2発のAIM-120D先進中距離空対空ミサイルを発射することができる。もしミサイルが低キャッチ率(LPI)模式をもって、あるいは目標指示がある状況下で発射されたら、殲ー10CはAIM-120Dのアクティブレーダー制御誘導弾頭によってキャッチされた後でやっと攻撃されたことに気付くことができる。中国の飛行員には空域をスキャンする時間は全くない。彼らは対ミサイル動作をすることを迫られることになる。

この期間、殲ー10CとF-22Aとの距離は100km以内に縮まる可能性があり、不変に保持される可能性もある。もしアメリカの飛行員が敵を消耗させる戦術を選択し、より強大なAN/APG-77機載レーダーを利用したら、殲ー10Cと120km以上の距離を保持する。もし両機が接近したら、状況は殲ー10Cに対し有利になるだろう。中国の飛行員は90〜100km内で「霹靂」-12Cあるいは「霹靂」-21空対空ミサイルを使用することができる。「霹靂」-12Cはアクティブレーダー制御誘導弾頭を搭載し、射程は70km、最大機動過負荷は38Gで、最大機動過負荷12G以内のいかなる目標も迎撃できる。このミサイルはロシアのR-77ミサイルのアクティブレーダー制御誘導装置を採用しており、その打撃効率と対妨害能力は高い水準にある。「霹靂」-21は中国版「ミーティア」超視距離空対空ミサイルで、射程は150km、そのラムジェットエンジンはマッハ4.5まで加速できる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「このコードナンバー1051の殲ー10戦闘機は多くのネット仲間から殲ー10Cと呼ばれている」です。)

中距離作戦時、F-22Aにはおよそ50%の上述のミサイルによって撃破される可能性がある。だが接近戦の中では、優勢は再度F-22Aに向かって傾く。その2台のF-119-PW-100エンジンは飛行機の推力:重量比を1.2に到達させることを確保でき、最大仰角は60度に達し、かつ「プガチョフコブラ機動」など高難度飛行動作が完成できる。Youtubeウェブサイト上のF-22Aの訓練戦闘動画は、それが機動性の超越的に強いフランスの「ラファール」戦闘機に軽々と「まとわりつく」ことができることを実証しており、殲ー10Cも当然逃れ難い。

中国の飛行員が唯一できるのはヘルメット照準具を使用して赤外線誘導弾頭の「霹靂」-9C短距離ミサイルを発射することである。このミサイルは近距離空戦の中でF-22Aをキャッチするチャンスが大いにある。何故ならその最大機動過負荷は40Gに達し得るからである。だがF-22Aはもうすぐ赤外線誘導弾頭を指示できるHMDヘルメットディスプレイシステムを装備し、そのこの方面における優勢は火を見るよりも明らかである。このため、中国人が予測する作戦交換比は基本的に事実に符合する。

だがアメリカ海軍艦載機、その他の第4世代機やF-35A/B戦闘機は別である。それらに直面した時、殲ー10Cは自らの最も良い性能を見せつけることができる。それは殲ー10A戦闘機のレーダーシステムの上でのアメリカのF/A-18E/Fに対する劣性を補った。殲ー10Cの速度、加速能力、機動性はアメリカの現役のいかなる艦載機よりも非常に大きく勝っており、未来のF-35B/Cと同等に優れている。1000kmの作戦半径はそれが「第一列島線」の範囲内でいかなる空中任務も完成させることをも確保し、中国はここでアメリカの艦載機あるいは日本の航空自衛隊から来る攻撃を防ぎ止めることが必須である。

アメリカはアジア太平洋地域で中国に対する圧力を強化し、かつ地域の軍事化によって中国のアジア太平洋地域の地縁政治の根幹を弱めることを企図している。この種の状況下で、北京は止むを得ずより巧妙さを加えた戦略を制定してこうした脅威に対応する。そしてその中の重要な一部分は正確に、目的を持って現有の殲ー10C戦闘機を配備することである。


 私には理屈は分かりませんけど殲ー10CはF-35よりずっと安価なはずで、それがF-35と同等に戦えるなら日米にとってはそれこそ頭が痛いでしょう。しかし本当なんですかね。次は殲ー15関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20160701/22970325_2.html


中国のカタパルト型らしき殲ー15艦載機が初飛行に成功 前脚が頑丈なものに変わる

この前、ネット上にかつて出現した1枚の画像は、国内の某船舶類研究所の名称が1機の殲ー15艦載戦闘機の模型上に出現したことをはっきり示し、かつ画像はさらにこの殲ー15艦載戦闘機の模型の脚にすでに改装が行われていることをはっきり示していた。すなわち、脚の出し入れ動作筒が顕著に太くなり、ダブルの前輪の前部にカタパルト用プルバーらしきものが取り付けられたのである。画像に示された研究所の公式ウェブサイトからは、この研究所が国内規模最大そして最も影響力ある船舶補助機械電力設備研究所であることが分かり、これにより多くの軍事ウォッチャーはかつて分析し、このことは国産艦載戦闘機がカタパルト発進の関連の研究を行っていることを示す、と考えた。

艦載機は艦隊の主要な攻防武器であり、それが迅速、信頼性をもって発進できるか否かは戦闘力を保証する重要な要素である。艦載機の中で、垂直短距離離着陸機やヘリが垂直に発進できるのを除き、その他の固定翼艦載機はいずれも適当な距離の滑走を経て、一定の発進速度に到達する必要があり、それでやっと艦を離れ発進できる。現在、搭載艦が搭載する固定翼艦載機の発進方式には2種の類型がある。すなわち、カタパルト発進方式とスキージャンプ発進方式で、カタパルト発進方式は現在艦載機発進の最も効果の高い方式である。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国初の空母遼寧艦上の艦載機はスキージャンプ発進方式を採用する」です。)

中国初の空母「遼寧艦」は就役以来、その搭載する殲ー15戦闘機はスキージャンプ発進しか採用できないため多くの論争の対象になった。だが、カタパルトとスキージャンプ発進で一体どちらが優れどちらが劣るのかの論争の話題は捨て置いて語らないが、「遼寧艦」のスキージャンプ発進方式に対して言えば、直面する最大の問題は飛行甲板上の発進作業効率の問題に他ならない。もし殲ー15が1号リフトから甲板に上がったら、牽引されて後方に向け100m以上移動しなければならない。だがもしカタパルト発進を採用したら、甲板に上がった殲ー15は近くですぐカタパルト発進でき、作業量はずっと減らすことができる。カタパルトの取り付け位置は全て比較的前寄りのため、火炎遮蔽板後方の空間は大きく、比較するとより多くの飛行機を置くことができ、再度のカタパルト発進のために比較的良い条件が創造される。しかも1機をカタパルト発進させたらすぐ次の1機を位置に着けさせ始めることができる。このため未来の国産空母に関して言えば、カタパルト発進の採用は有効に艦載機発進効率を高めることになり、国内の関係科研部門がカタパルト型艦載戦闘機を研究開発するのは必然の選択でもある。

予見できる未来である5〜10年内、殲ー15は依然中国の主力艦載機である。中国にとってカタパルトシステムの研究開発は極めて挑戦性を持ち、カタパルトシステムは念入りな設計と製造を経ることが必須であり、それでやっと有効に運転できる。だが、将来中国が研究開発するカタパルトを持つ空母の着工と共に、カタパルト問題の解決はすでに中国軍事工業科研人員の速やかに解決が待たれる問題となっている。将来ひとたびカタパルト技術が成熟すれば、中国はきっとカタパルトを早期警戒機、偵察機、給油機などの機種の研究開発の上に応用し、したがって中国空母艦隊の全体的作戦能力を向上させることになるだろう。(作者の署名:国科環宇 微信公衆号:UCAS2004)

(頑住吉注:3ページ目)アメリカ海軍のF/A-18C艦載機がカタパルト発進を準備する


 いやいや、この話はもう何年も前から出ていて、模型だったものが初飛行にこぎつけた、という内容だと思って読んだんですがそんな中身全然ないですわな。


















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