中国の軍事マニア、スパイに利用される?

 何故か最近スパイ関連の記事多いです。

http://military.china.com/important/11132797/20150318/19395449.html


軍事マニア、音を聞いて中国の新型戦闘機のエンジンを判断 秘密漏洩の嫌疑がある

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国家の軍事工業の発展に対する軍事マニアの関心は適度であるべき」 なおこの記事の画像のキャプションは全てこれと同じです。)

ニュースの背景

「大連の男性、優遇された報酬のために国外に向け500枚余りの『遼寧艦』の画像を提供。」 関連部門が明らかにするところによれば、大連市国家安全保障局は最近2つの国家機密を国外のために窃取し、不法に提供した事件を解明し犯人を検挙した。2名の若者は携帯電話、コンピュータ、ネットに頼り、多くの重要な軍事工業プロジェクト、軍事目標の画像を国外に提供した。

2014年11月1日、我が国はある新法を発布した。反スパイ法で、スパイ行為に対し明確な定義付けを行っている。メディアが明らかにする上述の案件は明白にして疑いなく、隠蔽された戦線の勝負は一刻も停止したことがないのだということをはっきり示している。

スパイとは敵サイドあるいは外国によって派遣、買収され、軍事情報、国家機密を探ることに従事する、あるいは転覆活動を行う人のことである。去年以来、我が国のメディアが連続して明らかにした数回のスパイ事件から見て、国外スパイの裏切り扇動活動の目標たる群体は専業の人物から普通の公民に向かって拡張展開しつつあり、裏切りを扇動され、雇われる人員には企業の従業員、高等教育機関の学生、アルバイター、軍事マニアなどがあり、範囲は比較的広範である。また、高速で、スマートで、開放されたブロードバンドネットワーク、ビッグデータ、クラウド計算、モバイルインターネットなどの情報伝播技術の持続的発展、ミニブログ、チャットアプリ、携帯電話、社交ウェブサイト、PC端門戸平台(頑住吉注:意味不明。別に必死で調べる必要もないでしょう)をキャリアとする新たなメディア、新たな技術は、スパイの軍事機密探索に新たなルートを開いた。

防ごうにも防ぎきれない

スパイ活動、ネットワークの秘密漏洩に注目

冷戦終結後、各国のスパイ網は決して彼らの全世界に対する監視をゆるめてはいない。

某ミニブログが発表する1枚の航空撮影された画像は、素人には何も見いだせないが、玄人がちょっと調べれば、営舎の周囲に秘密の軍事物資倉庫が隠されているのを発見することができる。ある関連の権威あるデータがはっきり示すところによれば、現在我が国は秘密漏洩の高い発生期にあり、このうちコンピュータネットワークによる秘密漏洩案件の数はすでに秘密漏洩案件総数の70%以上を占め、かつ年を追うごとに増加する趨勢を呈している。

人々は通常、コンピュータおよびそのリムーバブルメディアをインターネットに接続しさえすれば、欲しい情報がすぐどんな情報でも閲覧できると考えているが、自らのコンピュータあるいはリムーバブルメディアをひとたびインターネットに接続すれば内部の処理あるいは貯蔵されたことのあるあらゆる情報が全て他人にネット上で窺い見られ、また窃取される可能性があり、しかも「相談なしに持って行き放題」だということを知っている人はごく少ない。スマートフォンの普及とモバイルインターネット技術の発展につれ、またチャットアプリ、ミニブログといった種の即時伝播、即時通信、即時フィードバックの意志疎通方式も、スパイや対スパイ領域に広範に応用されている。

広東省国家安全保障機関はかつて国外情報機構がネットワークを通じて国内人員を裏切り扇動し、中国の軍事機密を窃取した案件を公表したが、同一の国外情報機構は近年世間に関わってまだ深くない中国大陸の学生に照準を合わせ数十回のネットワーク裏切り扇動活動を実施した。多数の学生はネット上の求職あるいはネットでのおしゃべりの過程で国外スパイに目を付けられ、国外情報機構は主に積極的な報酬金支払の形式をもって学生を吸引および引き止め、脅しなどの手段を兼ねるが、会うことはない。このため、スパイの侵入を防備するため、各国は普遍的に軍人が軍人の身分をもってインターネット上でブログを開設し、おしゃべりや交友をすることを制限しているのである。

電子メールをインターセプトすることによって情報を窃取するのも今のスパイがしばしば採用する手段である。メールボックスはセーフティボックスではなく、普通の人がメールボックスのために設置する暗号は、「ハッカー」は何分間かでもう攻撃し突破できる。ドイツの「焦点」誌はかつてイギリス情報機構の情報を引用して、ドイツ政府のある高官とロシアの女性スパイが「愛の河に陥り」、2人は毎日相互に100通余りのショートメッセージあるいは電子メールを発し、内容にはNATOの状況、アメリカ政府要人の訪欧およびその他のデリケートな政府の業務に関するものが含まれた、とした。その後、この女性スパイはこうした情報をロシアの情報機構に送った。

実は、現代のスパイの秘密を盗む技術はすでに高度に発達している。報道によれば、西側情報機構は数百mの距離において特殊な機器を用いて窓ガラスの軽微な振動を計測し、特殊な処理を経た後、室内の談話の内容をキャッチすることができる。西側情報機構はさらに通信盗聴システムを開発済みで、システム内には大量の目標たる人物の声の特徴、あるいは彼らの姓名が記録され、通信中に目標の声あるいは姓名のキーワードが出現するだけで、システムはもう自動的に追跡し、かつキャッチするだろう。

あらゆる隙を狙う

スパイ活動はどこから手をつけるか


軍事マニアに目を付け情報を窃取

周辺情勢の発展と共に、軍事マニアの群体は迅速に拡大している。専門家の見積もりによれば、我が国の軍事マニアの人数は現在少なくとも100万以上もいる。ネットの発展は軍事マニアが軍事知識を獲得するルートを開拓しまた広げ、軍事マニアの専業水準を急速に上昇させている。かつてある報道は、あるスーパークラスの軍事マニアが音響スペクトルの分析によって試験飛行中の我が新型戦闘機のエンジンの機種を判断し、かつネット上に彼がデータと材料によってロジカルに導き出したビデオキャプチャー画像を発表した、とする。専門家は、この種の技術分析が出した結論は正確であろうとなかろうと、いずれにせよ秘密漏洩の嫌疑がある、と考える。

ある軍事マニアは我が新型戦闘機の試験飛行を見るため、飛行場の外に長期間腰を据え、かつ撮影した画像を人と分かち合っている。軍営陣地の盗み撮り写真、あるいは軍隊の野営訓練の時を利用した盗み撮り写真があり、かつ画像をネットにアップし、あるいはチャットアプリ、ミニブログによって伝播している。我が軍が軍事演習を行うと、多くの軍事マニアは演習地域に駆けつけ、現場付近の山頂上に望遠鏡やカメラ、ビデオ設備を架設し、演習の場面を観察、記録し、かつ掌握したデータ、情報を輝かしい軍事知識の資本としてインターネットにアップしている。

祝福のショートメールをインターセプトして軍の機密を発見

重大な祝祭日の時、軍人は自ら独特の軍営の特色を持つ祝福のショートメールを作成し、あるいはネットを利用して電子グリーティングカードを書く時、ある時には自らの所属機関や職務を明記し、個別の人は甚だしきに至ってはショートメールあるいはグリーティングカードの中で部隊番号を漏らす。一方携帯電話の中には少なからぬ友達、上官、同僚の電話があるため、大量の携帯の番号はある時には免れ難く打ち間違いし、秘密漏洩をもたらす。

個別の学生を丸め込み国外に向け秘密を漏らさせる

ある学生は安全意識が強くなく、社会経験が充分に豊富ではなく、国外の敵特殊分子によって利用される。最初、まず学生に資料を調べさせ、軍隊と関係のある部門との連絡業務に至らせ、あるいは価値ある家庭の学生を招聘し、順序立てて徐々に進む、小さな恩恵を与えるなどの手段を採用し、ゆっくりとその学生に依存を生じさせ、しかる後にさらに情報の捜索収集、窃取などの任務を割り当てる。例えば、ハルビンのある大学の航空宇宙修士研究生の常某は、金銭の誘惑に抗しきれず、2年に満たない時間内にスパイのため情報と内部資料を捜索収集すること50回余りで、「経費」を受け取ること20万人民元余りだった。

ネットワークに侵入して情報を窃取

関連部門の説明によれば、ネットユーザーが熟知する「ハッカー」の侵入には、少なくともいくつかの国あるいは情報機構が組織するスパイの秘密窃取活動がある。価値ある情報を探り、獲得するため、彼らは多種の高度科学技術手段および措置を採用し、あるいはコンピュータチップに細工し、プログラムの中に密かにコードを設置し、あるいはあらかじめ「裏門」を留保し、あるいはソフトウェア上に「情報提供者」プログラムを設計し、しかる後に一定の範囲内において有線あるいは無線を通じてそれを活性化し、その中の各種情報を誰にも知られずに自らの「ポケット」に入れる。この他、一部のネットスパイはさらに各地で広くネットワーク人材を買収し、彼らを利用して関連部門と機関にウェブサイトを建立し、ウェブページを設置し、新たなソフトウェアなどのインストールの機会を紹介し、「内通者」をカギとなる重要部門に挿入し、それを遠隔指揮し、軍事方面の情報を含む各種の価値ある情報を捜索収集するのである。

ニュースを延伸

さらに一歩秘密保持法規を完備


スパイが情報を探るのを厳密に防ぐ

スパイは我々の生活から決してはるかに遠くはなく、一部の秘密を掌握していない普通の公民も裏切り扇動され、国外スパイに代わって情報を捜索収集する目標となる可能性がある。2009年7月9日、上海市国家安全保障局は、力拓上海事務所の4名の従業員が中国の国家機密を窃取した嫌疑に関わったためすでに逮捕拘留され、これにはこの事務所の所長、力拓鉄鉱石部門の中国業務責任者が含まれる、と事実確認した。事件の詳細が発展し継続的に拡散するにつれ、多くの中央企業の従業員がまるで「ドミノ倒し」のようにその中に巻き込まれた。一時、外国資本の企業が中国市場で行う商業上の贈賄、および中国の経済情報が非常に安全でないなどの議題が関心を集めた。特にいくつかの大型企業と政府の重要部門のリタイヤした人員が外国資本の会社の従業員となっているのも、中国商業の核心的情報を獲得する1つの近道となっている。

情報漏洩防止をめぐり、我が国はずっと関連の法規を改正、完備し、秘密保護資質管理制度を確立している。あらゆる隙を狙うスパイ活動に照準を合わせ、秘密に関わる情報システムの中の当然遵守すべき秘密保持行為に対しより厳格な規範を作っている。軍事および法律の専門家は次のように提案している。秘密に関わるコンピュータ、秘密に関わる貯蔵設備をインターネットおよびその他の公共情報ネットワークに接続してはならない。勝手に秘密に関わる情報システムの安全技術プログラム、管理プログラムをアンインストールしてはならない。まだ秘密保持措置が取られていない有線あるいは無線通信、インターネットおよびその他の公共情報ネットワークの中に国家の秘密などを転送してはならないなどを明確に規定するべきである。

ネットワークの秘密漏洩は防ごうにも防ぎきれないので、商業スパイは往々にして経済情報の窃取によって競争相手を打ち負かす。このため、経済情報の安全確保を国家経済発展の重要議事日程に列することは必須である。先進国の情報安全秘密保持の有益な経験にかんがみ、我が国は秘密保持教育を普及させ、軍・地方業務人員、特に政府、企業の要員に秘密漏洩防止技能を掌握させるべきである。

事実として、我が国が現在遭遇している秘密漏洩問題はまだ単に始まったばかりであり、こうした状況は先進国は10年前とっくにもう遭遇していたのである。一部の先進国はしばしば政府の各部門に類似の秘密保持検査とネットワーク安全演習を組織し、あるものは規模の大きさ、要求の厳しさが人を驚嘆させる状態にさえ到達している。多くの先進国の秘密保持制度には次の2つの特徴がある。1つは国家の秘密に接触する人員は秘密保持承諾書に署名することが必須だということ。2つ目は業務の需要を根拠に知る国家の秘密が決定されるということ。また、スマートフォンの使用を厳格に管理し、秘密事項を無意識のうちに漏洩してしまうことを防止している。(魏岳江)


 日本は先進国の中でもスパイ防止分野は特に弱いとされ、言論・表現の自由や知る権利との兼ね合いの中である程度強化していかざるを得ないものと思われます。

















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