新たな改良型093B型攻撃原潜とは

 実際のところどの程度改良されているんでしょうか。

http://military.china.com/important/11132797/20160222/21571625.html


中国の093B攻撃原潜が就役:巡航ミサイルの垂直発射が可能

年初以来、中国周辺はどんどん不安定になり、北朝鮮が相次いで水爆実験し、またミサイル技術をもって衛星を発射し、アメリカは緊急にダブル空母艦隊とF-22ステルス戦闘機を派遣して東北アジアに赴かせ配備し、韓国もTHAADミサイル防衛システムの配備を準備し、アメリカ海軍はさらに何度も我が南海水域に侵入している。こうした挑戦に直面し、中国は2月中旬以来、連続して人民解放軍ロケット軍の多くの機種の先進的な弾道ミサイルの実戦演習の画面を明るみに出し、強力な威嚇のポーズを取っている。空軍は20機の爆撃機の大機群を明るみに出し、先進的な任務計画システムを使用して35時間で6つの飛行場の発着、航程1万kmに近い訓練を行い、解放軍空軍の高強度の火力突撃能力をはっきり示した。

中国海軍も当然静かにしていることはできず、2月19日「解放軍報」は文章を発表し、海軍の某原潜基地の第35艦員隊の新装備受領養成訓練の状況を報道した。報道は、去年に始まり、この艦員隊は新装備の受領養成訓練を展開し、「新装備大講堂」(頑住吉注:フォーラムというような意味もあるようです)活動を推進している、とした。有効に将兵の新装備学習を刺激し、新装備の積極性を練り、受領養成訓練の効率を高め、新装備訓練の全面展開のために良好な基礎を固めた。

外電の分析を結合すると、解放軍報の上述の報道は1隻の最新型攻撃原潜が中国海軍に加入し就役したことを意味している。中国潜水艦部隊の編成構造によれば、中国海軍の潜水艦は通常潜水艦と原潜の2種に分かれ、通常潜水艦は「長城」をもって命名され、原潜は「長征」をもって命名される。

(頑住吉注:これより2ページ目)

中国海軍原潜の編成単位は「艦員隊」と呼び、艦長は一般に正規師団クラスの大佐の階級である。原潜の艦員隊は数字のコードネームを使用し、すでに公開されている旧式コードネームのルールは潜水艦の機種に照らして配列され、コードネームは全て2桁の数字である。2桁目は原潜の機種を意味し、現在出現している艦員隊の最大の数字は4で、中国の現有の091、092、093、094という4つの機種の原潜を意味している。1桁目はこの潜水艦で相次いで成立した艦員隊のコード番号を意味し、現在最大のコードナンバーは7である。例えば海軍の最も著名な光栄な歴史を持つ第11艦員隊は、我が国の091型原潜の第1号艦を意味し、この艦は退役後番号を留保され、新型の艦に用いられる。海軍はそれぞれの原潜に1〜2の艦員隊を配備する。例えば南海艦隊の第41艦員隊は、これが我が国の海軍が南海艦隊に装備する094型戦略原潜の第1の艦員隊だということを説明している。さらに南海艦隊第33艦員隊があるが、これは093型攻撃原潜の第3の艦員隊だということを示している。

日本の「世界の艦船」誌の報道によれば、中国にすでに存在する艦員隊には次のものがある。

091型原潜:11、12、13、14、15、16

092型原潜:21、22

093型原潜:17、18、31、32、33、34

094型原潜:41、42、43、44、45

(頑住吉注:これより3ページ目)

第35艦員隊の出現は、中国海軍最新の攻撃型原潜がすでに就役、あるいは間もなく就役することを説明している。2014年には早くも、アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイトはもう文章を執筆して、中国の093原潜およびその改良型093Aそして093B型の建造状況を報道した。093型原潜の建造時期は1990年代末で、最初の2隻はそれぞれ2002年および2003年に進水し、2006年に就役した。第2ロットで建造された093型潜水艦は2012年から始まり、1隻は093A型で、093原型艦の設計の上に改修を行い、動力システムと音響学的性能を改善しており、すでに就役している。最も新しく建造された1隻は093B型で、2015年5月のグーグルマップは、この艦はすでに引き渡し状態に入っていることをはっきり示している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国のネットに流れ伝わる画像は、新型攻撃原潜の図案を刻んだ記念銀盤と海上巡航ミサイル発射活動をはっきり示している。」 「銀盤」は銀の皿のことみたいです。)

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「2015年5月のグーグル衛星写真。左は1隻のすでに建造が完了した093B原潜。」です。)

アメリカ海軍情報部門の分析によれば、093B型攻撃原潜は093型艦の大改良型で、より先進的なソナー、魚雷などの武器システムを持つ他、潜水艦の動力システムも重要な改良を経ており、自然循環冷却装置を採用して騒音がより低い。この艦の最も顕著な特徴は艦橋上部両端に円弧処理がなされ、艦橋と艦体の接合部にも角を埋める処理がなされていることである。見たところより流線感を持ち、潜水艦の艦橋後部には顕著な突起部分がある。分析によればこれは中国初の原潜上に応用された垂直発射システムで、国産の鷹撃-18ダブル速度対艦ミサイルや遠距離対地攻撃巡航ミサイルが発射できる。

鷹撃-18は我が軍の新世代汎用大型対艦ミサイルで、2013年に定型に至り、艦からの発射、潜水艦からの発射、陸上基地という3タイプに分かれる。亜音速・超音速結合ダブル速度制多用途対艦ミサイルとも言い、ロシアの3M54Eクラブミサイルを基礎に研究開発されたもので、垂直発射/共通架台/熱発射を採用し、射程は220kmである。巡航段階ではターボジェットエンジンを採用し、航続距離は180km、速度はマッハ0.8である。末端段階ではロケットエンジンを採用し、航続距離は40km、速度はマッハ2.5から3で、非常に高い防御突破確率と命中率を持つ。ミサイルの径は533mmで、潜水艦の魚雷発射管によって発射できる。

(頑住吉注:これより5ページ目)

この攻撃原潜は専用のミサイル垂直発射システムを採用し、対艦ミサイルが発射できるだけでなく、さらに遠距離巡航ミサイルの発射に用いることができる。この装置の主要な意義は、武器システムがそれぞれにその職を司り、魚雷発射管を使用して巡航ミサイルを発射する時、魚雷発射管が巡航ミサイルによって占用されているがゆえに、潜水艦自身が自衛能力を失うのを避けていることである。

通常攻撃型潜水艦はいずれも6〜8門の魚雷発射管を設けており、発射管後方には2列の予備弾薬架が用意され、このように魚雷発射管を数えると、潜水艦は18から24発の魚雷あるいはミサイルを搭載できる。潜水艦の出航前は通常弾薬をフル装備する。もしミサイル攻撃を行うなら魚雷発射管内の魚雷を撤去し、さらにミサイルを装填する必要があるが、魚雷発射管にミサイルを装填する速度はやはり非常に遅い。潜水艦は出航時にもう魚雷発射管内にミサイルを装填することもできるが、これは潜水艦の任務の柔軟性に非常に大きな影響がある。潜水艦垂直発射システムはミサイルの作戦効率を向上させることができる。新型の093B攻撃原潜は垂直発射システム内に16〜24発の対艦ミサイルあるいは巡航ミサイルを装備することができるとされる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカ海軍作戦部長のジョナサン ゲリナート上将が中国海軍230号039B型通常潜水艦に搭乗して視察する」)

(頑住吉注:これより6ページ目)

鷹撃-18潜水艦発射対艦ミサイルの主要な実験は全て海軍032型試験潜水艦によって完成された。この艦は2012年に就役し、通常排水量3,800トン、水中排水量6,600トン、地球上で現役排水量最大の通常動力潜水艦である。潜水艦発射戦略ミサイル、艦載垂直発射巡航ミサイル、対艦ミサイル、魚雷、一体化された脱出コンパートメントや特殊作戦水中搭載器の試験ができる。この艦には2つの大陸間弾道ミサイル垂直発射装置、4つの潜水艦発射巡航ミサイル垂直発射装置が含まれる。

垂直発射巡航ミサイル装置は初めて我が国の原潜に装備され、このことは我が軍の次世代原潜が全て普遍的に垂直発射巡航ミサイルを配備することを意味し、巡航ミサイルは対地攻撃と対艦が行え、極めて大きく潜水艦の打撃半径、打撃威力、任務範囲を拡大することになり、中国の潜水艦に立体打撃手段を具備させた。

(ソース:ケロリョフ)


 巡航ミサイルの垂直発射機能も気になりますけど静音性がどの程度向上しているのかも気になります。まあ遠洋で活動を開始すれば米軍には実際のところが知られることになるんでしょう。
















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