日本の南シナ海での活動は中国にどう影響するか

 日本ではあまり重大なニュース扱いされてませんが。

http://military.china.com/important/11132797/20160413/22422700.html


専門家:日本の軍艦が南海に赴くことは中国の原潜の脅威 放っておいてはならない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ベトナムのカムラン湾に停泊する日本の自衛隊の護衛艦」)

【グローバル軍事報道】 日本メディア12日の報道によれば、日本海上自衛隊護衛艦(国際的には通常駆逐艦と称する)「ありあけ」号と「せとぎり」号は当日南海に面するベトナムの軍事の重鎮であるカムラン湾に停泊した。同時に、「いせ」号ヘリ母艦はインドネシアに赴き「コモド」多国海軍合同演習に参加する。専門家は、南海に潜伏している可能性が高い「おやしお」級潜水艦を加えると、日本サイドには4隻の南海で活躍する艦艇がある、と考える。日本の艦艇の南海での活動には拡大化と常態化の趨勢があり、これに対し中国サイドは能動的に出撃し、多方面の対応をすべきである。

日本艦隊、初めてカムラン湾入り

共同通信社の報道によれば、「ありあけ」号と「せとぎり」号のカムラン湾停泊は、日本海上自衛隊予備幹部航海訓練の一部分で、停泊の期間、海上自衛隊はベトナム海軍と合同での艦の操縦訓練を行う。日本の駐ベトナム大使館は、海上自衛隊艦船のカムラン湾停泊はまだ初めてのことに属する、と説明する。去年11月、日本の防衛大臣中谷元は当時ベトナム国防大臣の任にあったフン・クアン・タインと艦船のカムラン湾停泊の一件につき協議を達成させた。今年3月、外国の艦船を受け入れられるカムラン湾国際港が開港し、艦船の停泊が実現できるようになった。

報道は、カムラン湾到達の前、2隻の護衛艦はさらに「おやしお」号潜水艦と共にフィリピンのスービック湾に停泊し、2隻の艦艇は南海を横切った後カムラン湾に到達した、とする。報道は、日本海上自衛隊護衛艦が今回カムラン湾に停泊する意図は中国の牽制にあるとする。

冷戦の時期のカムラン湾はソ連の東南アジアにおける最大の海外基地だった。2002年にロシア軍が撤収した後、ベトナム海軍はカムラン湾に基地を設立し、外国の船舶の入港はかつて厳しい制限を受けた。ここは南沙、西沙諸島の各島までの距離が500〜700km前後で、戦闘機で1時間の飛行圏内であり、大多数の戦闘機の有効作戦半径内でもあり、一方艦船はおよそ12時間前後でもう大多数の島嶼付近に駆けつけることができ、南海情勢の掌握コントロールに対しきわめて重要である。専門家は、日本の艦は今回が初めての訪問だが、「一度あることは必ず二度ある」で、今回の訪問は今後の訪問の規模拡大、甚だしきに至ってはカムラン湾を日本の艦の南海における活動の1つの休養整備、補給地点とするために基礎を固めた、と指摘する。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「日本の自衛隊の護衛艦」です。)

「ある非常に危険なシグナルを発する」

日本の「外交学者」ウェブサイト12日の報道によれば、日本の海上自衛隊は排水量13,950トンの「いせ」号ヘリ母艦を派遣し、南海を突っ切って4月12日から16日までのインドネシア海軍が行う「コモド」多国海軍演習に参加する。文章は、「コモド」演習はインドネシア西部のスマトラ州の州都パダン付近海域で行われ、今回の演習は主に海上の平和維持行動、人道主義救援と災害救助などをめぐって展開される、とする。

日本の自衛隊当局者は、「いせ」号の南海通過は、アメリカ海軍がこの前中国南海の島嶼に接近した「航行の自由」活動とは関係がない、とする。しかし、ある姓名を漏らされたがらない日本の当局者は「産経新聞」に、「いせ」号の南海への出現は中国の南海での行動に向けた「強烈なシグナル」の発信だ、と教えた。もう1人の姓名を漏らされたがらない日本の防衛省当局者は「読売新聞」のインタビューを受けた時、「いせ」号の南海関係国訪問の主旨は、友好関係の促進にあるが、それでも中国を抑制する強力な情報だ、とした。文章は、この艦は11機のSH-60J/K「シーホーク」対潜ヘリが搭載でき、改装を経た後は固定翼のF-35B艦載戦闘機やMV-22「オスプレイ」ティルトローター機が発着できる、とする。

また、日本の「おやしお」号潜水艦も南海に潜伏している可能性が高い。この潜水艦は4月3日にフィリピンを訪問し、その後日本サイドはこの潜水艦の行程を決して公開していない。その航行速度などの性能および今回の行程の目的などを根拠に判断すれば、この潜水艦は依然南海付近にいる可能性が比較的高い。日本サイドの水上艦艇は公然と注意力を引き、一方「おやしお」潜水艦は密かに偵察している可能性が高く、これには中国の南海の島礁、艦船に対して行う偵察あるいは目的性を持っての演習等が含まれる。このようならば、全部で4隻の日本サイドの艦艇が南海付近で活動していることになる。

中国の軍事専門家である李傑は12日「グローバル時報」記者に対し次のように言った。日本は南海方向で多くのライン、多くのポイント、全方位の海上兵力、兵器の投入と応用を実施しつつあり、この前2隻の艦艇と1隻の潜水艦を派遣してスービック湾に停泊させたのは、兵器の水上と水中2つの次元空間での合同での使用の試みと模索であり、一方今回は「いせ」号準空母を派遣して演習に参加しており、空中、水上、水中の兵器の立体的応用を実現しており、このことは日本が将来空中、水上、水中および多方向で装備を応用するために基礎を固め、かつさらに一歩アメリカの南海地域での行動とコンビネーションするために条件を創造することになる。これは非常に危険なシグナルであり、南海情勢にさらに複雑さを加えさせる。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは2ページ目と同じです。)

中国は放っておいてはならない

日本の南海における行動は明らかに往年に比べ大きく増えており、現在の発展の趨勢に照らせば、日本サイドは南海での常態化されたプレゼンスを実現する可能性が高い。李傑は、日本は将来スービック湾、カムラン湾に頼って停泊と補給を行い、将来はさらにアメリカとシンガポールのチャンギ基地を分かち合い、さらに与那国島を加えて有機的な包囲圏を形成する可能性がある、と考える。李傑は、与那国島は絶対に単に釣魚島や台湾のみに照準を合わせているわけではなく、それを強化することは日本の西南の交通ラインの運行保障の強化、自身の艦艇の南下いずれに対しても極めて重要な作用がある、と強調する。

日本の艦艇の頻繁な南海進入の具体的影響に関し、李傑は次のように考える。今回カムラン湾に停泊した2隻の水上艦艇、さらにこの前スービック湾に停泊した「おやしお」潜水艦を加えれば、1つの強力な対潜艦隊に他ならず、「いせ」号も非常に強い対潜能力を持ち、このことは日本の南海地域における海空の対潜能力を大幅に増強させることになり、中国の弾道ミサイル原潜に対する脅威が大いに増す。それらは将来アメリカの艦とコンビネーションし、中国の島礁の防御に対し非常に大きな脅威をもたらす可能性がある。アメリカは何かと言えば海上の航行の自由を語るが、実際には中国の大量の戦略物資は南海というこの海上ルートを通過して輸送されるのであり、このため中国こそ海上戦略ルートが非常に大きな脅威を受ける国なのである。

いかにして日本の南海における悪い了見に対抗するのか? ある姓名を漏らされたがらない中国の軍事専門家は「グローバル時報」記者に対し次のように言った。もし日本サイドの艦・機が単に南海を通過するだけならば、中国サイドは関心を保持すれば即OKである。だがもし南海を航行する日本サイドの艦・機が我が艦・機の活動に対し影響をもたらしたら、例えば我が潜水艦に対し追跡、偵察を行ったら、果断に追い出す必要がある。もし日本の艦艇が我が方の島礁12海里進入を企図したら、状況を見てエスカレートした行動を採ってよい。また、中国サイドは別の道を切り開き、日本本土付近における航行を強化してよい。例えば、電子偵察船を派遣して日本島をめぐり航行させ、電子偵察機、対潜哨戒機、爆撃機を増派し、日本海などの海域上空を飛行させる。しかも、中国サイドは主導権を自らの手中に握り、日本サイドの艦艇がすでに南海巡航を常態化させるのを待った上で対抗を行う必要はなく、外交および軍事闘争の需要を根拠に能動的に出撃するべきである。

【グローバル時報特約記者 林納 グローバル時報記者 劉揚】


 どう見ても最後の段落の「ある姓名を漏らされたがらない中国の軍事専門家」はこの文章に唯一登場する中国の軍事専門家である李傑が「これは私が言ったことをぼかしておいて」と言ったようにしか見えないんですが、内容は中国がどう出るかに関する参考になるでしょう。






















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