92式拳銃には致命的欠陥がある?

 4月20日のコラムで「驚きあきれる:3,000人民元の92式輸出用拳銃をこんな有様に作ったの?」という記事を紹介しましたが、問題は仕上げが荒いだけではないようです。

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-05-07/215561_2345381.htm#pic


銃を蹴っての装填、92式拳銃の致命的欠陥を暴露!

最近、中央テレビは広州軍区某集団軍特戦旅団作戦第二大隊第一中隊長劉珪の先進的業績を宣伝した。

(頑住吉注:2ページ目)劉珪は戦友たちを引き連れ足で銃を蹴ってチャンバーに装填する動作を練習した。もしこの動作を熟練して掌握すれば特戦兵が素早く銃を抜き敵に先んじて撃発するのに有利である。実際上、素早く銃を抜き敵に先んじて発砲するというのはただ単に標的場の試合の中で出現するのではなく、現実の中で多種の方式を用いてこの目的が実現され得るのである。(頑住吉注:ガバメントのプッシュローディングというテクニックにやや似ていますが、要するに銃を抜いてから足の裏とスライド上面のサイトなどの突起を摩擦させてスライドを引いて初弾を装填するわけですね)

(頑住吉注:3ページ目)劉珪がこうするのはきっとただ単に優秀なためだけではなく、デモンストレーションの要素を除去すれば、1つの解釈しかない。それはこの動作が92拳銃の致命的欠陥を暴露している、ということである!

(頑住吉注:4ページ目)92式拳銃が部隊装備されて長年になる。メディアは普遍的にそのポジティブな威力ある一面を宣伝しているが、軍事専門誌や一部の部隊人員の中からはすでに非常に多くの批判の声が出てきている。

(頑住吉注:5ページ目)銃を蹴っての装填の問題は、実際には決して銃器設計の問題ではなく、加工品質の問題である。

(頑住吉注:6ページ目)92式拳銃の非常に多くの優秀な設計理念は全て製造技術と材質でダメになっている。92式拳銃は米軍のM9拳銃と同じダブルアクション設計を採用しており、理論的に言えば発砲前トリガーを引くだけで初弾発射が実現できる。当然その前提はチャンバー内にすでに1発目の弾薬があることであるが。

(頑住吉注:7ページ目)だが劉珪中隊長はむしろその場で銃を蹴ってのチャンバーへの装填を選択している。これは彼がチャンバー内にあらかじめ1発目を留保しておくことを全く考えていないことを説明している。これは彼が暴発を恐れていることの証明でしかない。手に負傷した時のためという言い方は恐らく彼が故意にこの深刻な問題を隠蔽しようとして言っているのである。何故ならいかなる場所でも銃をこすってチャンバーに装填することはできるからだ!

(頑住吉注:8ページ目)別の解釈は、銃を蹴っての装填はラペリングの時戦機をつかんで発砲するためであるとする。だがこの種の状況にはまずバランスの保持が必要である! 同様に、片手に負傷した状況でも体のバランス保持の問題があり、要するに負傷を経ていない段階でこのような動作を計画しても恐らく実戦での効果を得ることは難しい。

(頑住吉注:9ページ目)このため、銃を蹴ってのチャンバー装填の問題は、92式拳銃が射手にその信頼性に対する充足した信頼を持たせ得ないことを説明するものでしかない。

(頑住吉注:10ページ目)警察にいる友人の話では、彼らに支給されている92式拳銃にはしばしば暴発の現象が起こり、彼らにこの銃器に対する抵抗感を生じさせる結果をもたらしている。

(頑住吉注:11ページ目)また、中国の92式拳銃は宣伝時にいつも単純に威力の強大さが強調されるが、これは実際には中国の小火器のずっと続いている宣伝の悪習である。

(頑住吉注:12ページ目)これは最近カナダのネット仲間が明るみに出した輸出版92拳銃であるが、加工は欧米のブランド拳銃に比べ非常に荒い。

(頑住吉注:13ページ目)ある武器が最良の状態を実現したければ、人間工学が重要なものの1つになる。

(頑住吉注:14ページ目)輸出版92拳銃の内部の加工は全くもってあえてお世辞を言うようなものではなく、なるほど軍事雑誌の中で軍用92式5.8mm拳銃内部になお金属のバリがあると言及されるわけである。これは全く製造メーカーを貶めるものだ!

(頑住吉注:15ページ目)当然、中国の小火器は突っ込みを入れられるのには慣れている。いくつかのきつい文句もきっと彼らの重視を引き起こすことはない。

(頑住吉注:16ページ目)実際上、ダブルアクション設計は成功しているが、米軍のM9拳銃でも多くの問題が起きている。

(頑住吉注:17ページ目)このため、米軍特殊部隊の多くの人員は依然コルト11.43mm拳銃を選択、購入してコンバットピストルとしている。

(頑住吉注:18ページ目)ダブルアクション設計であろうとシングルアクション設計であろうと、いずれも小火器技術および材料が一定の水準に達していることを要求する。

(頑住吉注:19ページ目)グロック拳銃は発射準備状態下で50m上空から投げ落としても暴発せず、見たところ92式拳銃はきっとこのレベルに達していない!

(頑住吉注:20ページ目)このため、我々の解放軍戦士たちは苦しんでおり、これに関しては1点1点設計は先進的だが製造が荒い製品をゆっくり擦り合わせするしかないのである!


 外観が荒いだけならまあどうってことないんですが、ダブルアクションオートのくせに頻繁に暴発するというのはまさに致命的です。こうした製造の粗さは恐らく拳銃だけに特有の問題ではないでしょう。
















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